おでん城跡へと向かったルフィたち。しかし、その途中、ゾロは何者かの気配を察知して、一旦ルフィとわかれる事に。一方、花の都では、寺子屋で先生が子供達にワノ国の歴史を教えていた。だが、その教育ではワノ国の鎖国を肯定し、光月おでんと赤鞘九人男を愚か者として教え、黒炭オロチ将軍は賛美されていた……。オロチの命令で鎖国こそ正しく、光月家こそが悪、それを正したのがオロチだという歪められた歴史が子供たちに教えられていたのである。同じ頃、ある人物のお座敷に上がっていた芸者おロビ。そこでは、居眠り狂死郎が酒に酔いながら、オロチ将軍にまつわるある逸話を話していた。オロチ将軍は、20年前に死んだ光月家の亡霊達からの復讐を今も恐れているらしかった。
鬼ヶ島への討ち入りまで2週間。ウソップ、フランキー、ロビンはそれぞれの任務について準備を進めていた。ウソップは反乱の意志のある者――『左足に月の印を持つ者』たちに決戦の日と集合場所を図案にした判じ絵を配り歩き、フランキーはかつてカイドウの屋敷を設計した棟梁から屋敷の図を入手すべく大工の仕事をしていた。ロビンは芸者の稽古を積み、オロチのお座敷へ忍び込んで情報を入手しようとしていた。一方、ルフィたちはアシュラ童子の話を錦えもんから聞く。アシュラ童子はかつて、手のつけられない悪党だったが、おでんによって倒され、おでんの忠実な家来になったという。しかし、おでん亡き後は頭山盗賊団の酒天丸として再び悪事に手を染めているとのことだった。