スカブコーラルによるスカブバーストの危機。そしてシークレットの襲来。それは10年前に沖縄本島を襲った危機の再来だ。混乱の中、ブレスレットの紛失に気づいたガゼルは改めてアオに接触。アオを連れて依頼主の乗る日本軍特命輸送艦「しもきた」に乗り込もうとする。その時、シークレットがしもきたを狙ってビームを発射。 爆発に巻き込まれたガゼルのFPからアオは放り出される。その時、アオは甲板におかれた日本軍のFP、マーク・ワンのカバーを掴む。そしてアオの手にしたブレスレットこそ、そのマーク・ワンの鍵だった。島をシークレットから守るためアオはマーク・ワンを起動させる。その時モニターに浮かぶ文字。「WELCOME HOME EUREKA」。
マーク・ワンと呼ばれるIFO、その名前はニルヴァーシュ。島の洞窟にニルヴァーシュを隠したアオは、ナルの父・ミツオと出会い拘束され、カズユキの道場へと連れて行かれる。カズユキは語る。13年前、謎の妊婦が空から落ちてきた。その女を助け、かくまったのが医師のフカイ・トシオ。その彼女から生まれたのがアオだった。そして10年前にスカブコーラルが出現し、スカブバーストが起きる。 青色の髪の彼女が、スカブコーラルを呼び、海巨人(うみきょんちゅ)を怒らせたのではないか。その噂は根強く磐戸島の島民に信じられてきた。チーム・パイドパイパーのレベッカは、沖縄自衛隊の幹部に、再びシークレットが襲来すると説くがなかなか信じてもらえない。またイビチャは、ニルヴァーシュを動かしたのがアオという少年であることを知る。
宇宙より飛来した謎の生命体イマージュと人類の戦いは既に半世紀に及ぼうとしていた。西暦2054年。ホランド・ノヴァク(声:藤原啓治)の指揮の下、イマージュと戦う第303独立愚連隊の戦闘母艦・月光号に一人の少年がいた。彼の名はレントン(三瓶由布子)。レントンは人型機動メカ、ニルヴァーシュに搭乗し戦場へと赴く。彼の夢はただひとつ。8年前に連れ去られた幼なじみの少女エウレカ(名塚佳織)をいつの日か助け出し、故郷へ連れて帰ることだった。だが運命は、レントンとエウレカの小さな恋を試すように試練を与える。使命と感情、真実と嘘、過去と未来、生と死、現実と夢、そしてホランド。二人の前に世界の全てが立ちはだかる。イマージュとの最終決戦が迫る中、レントンとエウレカは神話の扉を開いた……。
京田監督が、本来最終話にしたかったもうひとつの最終回。「世界を守るためには、エウレカが犠牲になるというストーリー」 物語の根底には「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」やビームス夫妻の「自由は勝ち取るもの」のように、「なにかを得るには、何かを犠牲にしなければいけない」がコンセプトにある。しかし、40話あたりから不本意にもそのコンセプトが「家族」に変わってしまい、その結果、エウレカとレントンはハッピーエンドを迎えた。 本来のコンセプトで伝えられなったため、京田監督が伝えたかった、もう一つの最終回。 なお、続編のAOは、この「ニュー オーダー」ではなく、TV版最終回「星に願いを」の続きとなっている
まだ幼かったあの日。父、ケン は幼いアネモネを残して戦いに赴き、そして帰ってこなかった。ちゃんとお別れを言うことができなかったアネモネの小さな胸に深く残る後悔。7年が経過した。アネモネは父が散った戦場――東京にいた。人類の敵、7番目のエウレカ=エウレカセブンと戦うための組織・アシッドの一員として、アネモネには人類の希望が託されていた。そして、アネモネはエウレカセブンの中へとその精神を送り込む。アネモネがエウレカセブンの中で出会ったのは、ドミニクという青年と、エウレカという青緑の髪をした少女。この出会いは何を意味するのか。そして、見え隠れするレントンという名の少年の姿。アシッドに囚われていた謎の男・デューイは予言する。「お前たちが見ているエウレカセブンはエウレカセブンではない。偽りの神が創っては破棄した無数の不要な世界。いわばゴミの山だ」アネモネとエウレカが出会った時、全ての真実が明らかとなり、新たな世界の扉が開く──。