ベルリンの壁崩壊に始まる東西冷戦の終結。ミサイル向け合う激しい対立を武力衝突なしに解決できたのはなぜか。きっかけはディナーの場だった!知られざる交渉の舞台裏。 世界を二分し、互いにミサイルを向けあうほど激しく対立した東西冷戦の時代。しかし、1989年のベルリンの壁崩壊をきっかけに、この対立は武力衝突なしに終結した。首脳たちはどうやって対立を乗り越えたのか。きっかけのひとつが晩餐会(ディナー)だった。元ソ連最高指導者のミハイル・ゴルバチョフが熱く語った、知られざる外交の舞台裏。
アジア最後の秘境といわれるミャンマー。亜熱帯の密林の奧に氷の山・カカボラジ(5881メートル)がそびえている。謎に包まれた山に挑んだ男たちの過酷な冒険を追った。 アジア最後の秘境といわれるミャンマー北部の亜熱帯の森。その奧に氷に覆われた山・カカボラジ(標高5881メートル)が聳えている。謎に包まれたこの山に日本人クライマーが挑んだ。ベースキャンプまで徒歩で240キロ。ジャングルには人を襲う生き物が待ち受けていた。たどり着いたカカボラジは鋭い峰と深い谷が複雑に入り組んだ危険な山だった。灼熱のジャングルから氷の山へ。2か月にわたる過酷な冒険を記録した。
70年以上埋もれていた日本人捕虜の肉声が見つかった。太平洋戦争中、連合軍の極秘施設での尋問記録。そこに記録されていたのは知られざる兵士たちの壮絶な物語だった。 70年以上埋もれていた肉声が発見された。太平洋戦争中、激戦地で捕虜となった日本兵。連合軍の極秘施設で記録された尋問の録音が初めて見つかったのだ。取材班は、音源を最新技術で修復・解析。その内容は驚くべきものだった。殺すか殺されるかの戦場を生き抜いた日本人捕虜の壮絶な告白、祖国への裏切りを持ちかけられ葛藤する姿、連合軍に筒抜けとなっていた機密事項…。歴史の闇に埋もれてきたもう一つの戦争を伝える。
世界初となる深海の未公開映像には“伝説の巨大戦艦”「武蔵」の秘密が記録されていた…。100時間に及ぶ深海映像、科学分析、新証言で戦艦武蔵の知られざる最期に迫る。 日本の最高機密として極秘に建造された戦艦「武蔵」。太平洋戦争末期、壮絶な最期を遂げたとされるが、資料が少なく、多くが謎に包まれてきた。2015年3月、フィリピン沖1200mの深海で武蔵が発見され大ニュースとなった。NHKは膨大な未公開映像とデータを入手。最新の映像解析技術で知られざる武蔵の“真実”が浮かび上がった。驚くべき内部構造やすさまじい攻撃力。定説を覆す“意外な姿”とは。戦艦武蔵の謎に迫る。
太平洋戦争で最も無謀と言われたインパール作戦。その全貌に迫り話題を呼んだNHKスペシャルの完全版。前後編で迫る「戦慄の記録」。 1944年3月、日本軍はイギリスなど連合軍の拠点インド・インパールの攻略を企図し無謀な作戦を決行した。9万人の将兵が川幅600メートル、2000メートル級の山岳地帯を越え、インパールを目指した。しかし、誰一人たどり着けず、死者3万人、傷病者4万という大敗北を喫した。撤退路には倒れた兵士が重なり、その道は白骨街道と呼ばれた。悲惨な戦いの全貌を描き大きな反響を呼んだNHKスペシャルの完全版。
アラスカにそびえる北米最高峰デナリ(旧名マッキンリー)の世界最大級の急斜面を一気に滑降する!世界初の冒険に挑むスキーヤー佐々木大輔の1年間に完全密着。 アラスカにそびえる北米最高峰デナリ(旧名マッキンリー)。標高6000mから切れおちる急斜面を一気に滑りおりる「世界初の冒険」に挑むスキーヤー・佐々木大輔(当時40歳)の1年間に完全密着!マッキンリーで消息を絶った冒険家・植村直己に幼い頃から憧れてきた佐々木。マイナス30度、酸素は平地の半分、突然の雪崩が襲う中、執念の滑降を続ける。8台の4Kカメラが捉えた前人未踏の冒険。唯一無二の記録、その完全版。
広島・長崎に投下され多くの命を奪った原爆。開発に関わったのはノーベル賞受賞者など多数の科学者。なぜ“悪魔の兵器”を作り上げたのか。科学者たちの心の闇に迫る。
天才物理学者アインシュタインの脳を追跡したNスペに、未編集素材を大幅に加えた<特別編>。その脳は、死後解剖されたが、今どこにあるのか、詳しくは分かっていない。今回、世界各地で徹底追跡。たどり着いたのは、切断された100以上の脳片を持つ人物、解剖時に撮影された数百枚の写真、脳を手にしたことで数奇な人生をたどることになった研究者たち、そして、脳を解剖した医師の知られざる人生だった。
終戦のわずか3か月後、戦後初のプロ野球試合「東西対抗戦」が行われていた!写真や映像が残っていない謎の試合。スコアブックを手がかりに、往年の名選手の思いに迫る! 終戦からわずか3か月の昭和20年11月23日。混乱のさなか、戦後最初のプロ野球試合「東西対抗戦」が行われた。しかし、この記念すべき一戦は、写真や映像がまったく残されていない。あるのは1枚の「スコア」だけ。なぜこんなに早い時期に試合ができたのか?誰が企画し準備を進めたのか?戦争から生きて帰り集まった名選手たちの思いとは?東西対抗戦が、戦後のプロ野球、そして日本社会に果たした役割を明らかにしていく。
第44回放送文化基金賞奨励賞受賞!カラコルム山脈の鋭鋒シスパーレ。垂直に切り立った北東壁は人類未踏の空白地帯だ。クライマー平出和也が、人生をかけた山に挑む。 標高7611mパキスタン・カラコルム山脈にそびえる鋭鋒シスパーレ。その氷と岩が入り組んだ垂直の北東壁は、これまで誰も登ったことのない空白地帯だ。これまで数々の未踏峰・未踏ルートを踏破してきたアルパインクライマー・平出和也はこの山に魅了され、過去三度挑むもいずれも敗退。17年夏、4度目の挑戦へと向かう。だが、氷と雪の巨大な塊・セラック、頻繁に起きる雪崩、凍りつく一枚岩など、数々の難関が行く手を阻む。
福島出身の映像作家が故郷を撮影したタイムラプスが話題だ。独自の映像美で再生への道を歩む福島の今を伝える。第34回ATP賞ドキュメンタリー部門優秀賞受賞。 福島県出身の映像作家が故郷の風景を撮影した「タイムラプス(連続撮影した写真をつないで動画にする技法)」が今、静かな反響を呼んでいる。撮影したのは清水大輔さん。清水さんは、一年に渡り福島県各地を訪ね歩き、震災から7年たった故郷の風景の“今”を撮影していく。傷ついた風景の向こうにどんな再生への光が見えてくるのか。タイムラプスならではの映像美で再生への道を歩む福島の姿を伝える。
史上初の米朝首脳会談で南北融和ムードが広がる韓国。北朝鮮から逃がれてきた脱北者たちが不安を募らせている。相次ぐ嫌がらせや脅迫…、揺れる脱北者の思いに迫る。 2018年6月、史上初の米朝首脳会談が開かれ、朝鮮半島の完全非核化と北の体制保証で合意した。南北融和ムードが広がる中、不安を募らせているのが祖国の独裁体制から逃げ、韓国に暮らす脱北者だ。その数3万1千人、融和に水を差す迷惑な存在だとして中傷や脅迫にさらされている。命がけで逃れてきた韓国を離れ、第三国に移住する“脱南”の動きも相次いでいる。韓国で発信を続ける風刺漫画家など、揺れる脱北者の心情を追う。
世界中の抑圧される人々や学生が一斉に声を上げ変革を信じて闘った時代。そのうねりは革命を成功させ新しい文化を生み出した。1968年とその後の社会の潮流を描く大作。 1960年代のアメリカではベトナム戦争を背景に学生の反戦運動が始まった。フォークやロックは「愛と平和」や「体制への抵抗」をうたいあげヒッピー文化が花開く。ヨーロッパでも反体制ムードは高まり、フランスの五月革命は国をまひさせた。日本では激しい学生運動が巻き起こり、東大安田講堂や新宿騒乱など大事件が相次いだ。世界が争乱のさなかにあった1968年12月、アポロ8号は宇宙から青く美しい地球の映像を届けた。
原爆は米国が単独で開発した…そんな通説が塗り替えられようとしている。英国首相チャーチルがヒトラー率いるナチスドイツに対抗するため自国の科学者を米国に送り込み、原爆を完成に導いていたのだ。しかし、スターリン率いるソビエトも原爆開発を急ぐためスパイを英国に送り機密情報を盗んでいた。そして、原爆をめぐる英米ソの思惑は「ポツダム会談」で衝突する。原爆投下の裏側で何が起きていたのか追う。
ヒトラーが大衆を熱狂させた最大の武器は「演説」だった。飛行機で全国を飛び回って恐慌に苦しむ国民の心を演説でつかみ、ナチス政権を打ち立てた。特に心酔したのは若者たちである。現在彼らは90歳を越え、その証言を聞くチャンスは残り少ない。ヒトラーの演説を聞いて熱烈に支持した人々をドイツ各地に訪ねるとともに、ヒトラーが行った25年間の演説150万語のデータを分析。謎に包まれた演説の実態を解き明かす。
福島第一原発の廃炉を記録するシリーズ。今回は、廃炉最大の難関「核燃料デブリ」との闘いと、廃炉と平行して帰還が進む住民たちの思いを伝える。2019年、「核燃料デブリ」をつかむ調査が初めて行われ、大きな一歩を踏み出した。しかし、そこから見えてきたのは新たな課題だった。一方、原発の周辺に帰還した住民は、廃炉が生活にどのような影響を与えるか、不安を感じながら暮らす。事故から8年がたった福島のいまを伝える。
太平洋戦争末期に登場し明瞭な写真は1枚のみ、という幻の空母『信濃』。もともと、大和・武蔵に次ぐ3番目の巨大戦艦として建造途中、急きょ、航空母艦に改造された艦だ。大和ゆずりの強固な防御力で、『不沈空母』として期待された信濃。しかし最初の航海の途中、わずか4発の魚雷攻撃で沈没。一体なぜ? 生存者へのインタビュー、新発見の貴重な写真、信濃の高精細CGなどから、幻の空母の悲劇の最期とその謎に迫る。
「私は北朝鮮兵を殺しました…」。その極秘の尋問記録には、これまで隠されてきた日本人の“戦争協力”について告白が記されていた。1950年に勃発した朝鮮戦争。米軍の支援に当たっていた日本人70人の尋問記録をアメリカで発見。朝鮮半島の最前線で、日本人が戦争に関わっていたという記録が初めて明らかになったのだ。尋問後、米軍は一切の口外を禁じ事実を封印していた。歴史の闇に迫るドキュメンタリー。
1973年、キューバ危機から11年後、第四次中東戦争のさなか米ソの「核兵器による脅し」がエスカレートしていた。不安定な米ソ指導者。ニクソン大統領は政治スキャンダルで職務放棄、飲酒が常態化したソ連ブレジネフ書記長は疑念が高じる。キッシンジャーは偵察衛星で核弾頭輸送の情報をとらえた。危うい綱渡り、二つの超大国は核戦争寸前の軍事警戒レベルへ。現代に重なる核戦争危機…人類の恐怖。
74年前、広島に投下された原子爆弾。多くの命が奪われたことで、推定6500人もの孤児が生まれたと言われている。頼る者のない孤児たちはどう戦後を生き延びたのか。その生涯を辿ると、米国で作られた「精神養子」という制度によって助けられた孤児や、孤児救済のため全米を動かした1人の被爆者の存在も浮かび上がってきた。
世界を揺るがした天安門事件。流血の事態はなぜ引き起こされたのか。激動の渦にいた当事者の証言でつづるドキュメンタリー。事件を機に失脚に追い込まれた総書記の元側近は、「デモは権力闘争による陰謀」で、中国共産党が民衆の声を封じる分岐点となったと証言。学生に銃口を向けた元兵士は「恥ずべきことをした」と、30年続く苦悩を告白した。事件を問い続ける当事者の声から、中国の運命を決めた50日の真実に迫る。
家族を描いたドキュメンタリーの制作に挑む阪神・淡路大震災で娘を亡くした中北幸さん、富代さん。カメラを手にすることで一歩踏み出そうとする夫婦の日々を見つめる。 1995年の阪神・淡路大震災で中北幸さん、富代さんは長女・百合さんを亡くした。悲しみの中で建築家の夫は元の場所に自宅を再建した。2年前、富代さんは東日本大震災の遺族のドキュメンタリーに出会う。震災で家を失った主人公の男性は息子が帰れるよう自ら自宅を再建した。その姿に夫を重ね合わせた富代さんは、自分たちの生き様を作品に残したいと考える。カメラを手にすることで一歩を踏み出そうとする夫婦の日々を見つめる
今から60年前に始まった北朝鮮への“帰国事業”。世界各国の機密資料からその舞台裏で日朝のみならず、米ソ・韓国がし烈な外交戦を展開していたことが明らかになった。 1959年、北朝鮮への帰国事業はどのように始まったのか。世界各国の機密文書が開示され、舞台裏で、日朝両政府だけでなく、冷戦下の米ソ、韓国がし烈な外交戦を繰り広げていたことが明らかになった。いま、脱北した在日コリアンや日本人妻が重い口を開き始めている。これまで「つらい状況にあった」と語られてきた北朝鮮での生活が時の政策や国際情勢に翻弄され続けてきた事実が浮かび上がってきた。帰国事業の真相に迫る。
予定外の第4打席、引退を知っていた2人の監督は▽シナリオを書いた?会長が語る真相▽記者はなぜスクープを捨てた▽イチロー知られざる1年の孤独▽3Aで指導する姿 イチロー最後の試合となったマリナーズ対アスレチックス戦。2人の監督は事前に引退を知っていたが、最後となるはずの第3打席にイチローが見逃し三振を喫したことでシナリオが狂い始める。一打勝ち越しの場面でめぐってきた第4打席。ファンがイチローのヒットを祈る中、不安に駆られる敵将。しかもマウンドに立っていたのは子どもの頃からイチローに憧れていた投手だった。長年取材してきた記者が明かす知られざる舞台裏の物語。
アメリカ人の写真家が、真珠湾攻撃の当日に米政府に拘束され、姿を消した日本人の祖父の行方を追う調査に乗り出した。戦争に翻弄された日本移民の知られざる実態に迫る。 アメリカの写真家レジーナ・ブーンさん。祖父は日本人だったが、真珠湾攻撃の当日に米政府に拘束され、その行方は謎に包まれたままになっていた。レジーナさんは、5年前から調査を続け、国の公文書館で祖父についての内部文書を数多く発見。祖父が「アメリカの敵」と見なされ、終戦後も監視されて縁もゆかりもない土地で死亡していたことがわかった。戦争に翻弄された日本移民の足取りを明らかにするレジーナさんの旅を追う。
進駐軍兵士と結婚しアメリカに渡った4万人を超える「戦争花嫁」。差別や偏見を乗り越え、アメリカ社会に根を張って生き抜いた戦争花嫁の知られざる歴史を証言を通して描く 終戦後、進駐軍兵士と結婚しアメリカに渡った「戦争花嫁」。その数は4万人を超える。今、その娘たちの間で、埋もれた戦争花嫁の歴史を発掘し記録しようという動きが広がっている。浮かび上がってきたのは、古い日本社会に反発し、強い意志で海を渡った女性たちの姿。起業しアメリカンドリームを追った女性や、黒人の夫とともに人種差別と闘った女性もいた。激動するアメリカ社会に根を張り生き抜いた、知られざる戦争花嫁の物語
太平洋戦争中のフィリピン。日本軍の道連れとなり密林をさ迷った日本人家族3千人の記録。引き裂かれた母と子、兄弟姉妹の絆。絶望を生き抜いた人々を描く証言ドキュメント 戦時中のフィリピンには、移民や商社マンなど多くの日本人家族が暮らした。しかし米軍進攻で楽園の島は一変。人々は日本軍の指示で山岳地帯をさ迷う逃避行を強いられた。米軍やゲリラの襲撃。そして飢餓。死が覆うジャングルは、母と子、兄弟姉妹を引き裂いていく。それでも地獄を生き抜こうとする人々。20人を超える証言で描く知られざる女性や子どもたちの物語。特集ドラマ「マンゴーの樹の下で」とコラボしたドキュメンタリー
大谷翔平が来春の二刀流復活へ向け前代未聞のプログラムに挑んだ1年。投手のリハビリをしながら打者として出場。MLB2年目の大谷をみつめた周囲の証言ドキュメント。 大谷翔平が来春の二刀流復活へ向け前代未聞のプログラムに挑んだ1年。すべては世界一の選手になる為に。右肘手術後、投手のリハビリをしながら打者として出場し続けた4か月。日本選手初のサイクル安打を記録。MLB2年目の大谷は快進撃を続けた。しかし、後半戦はメジャーリーグの剛腕投手達の包囲網に打撃は沈黙。厳しい現実に直面した。大谷試練の舞台裏を監督・コーチ・仲間・ライバル・周囲の証言で紐解くドキュメント。
小笠原・伊豆諸島の絶海の孤島。5年にわたる調査の全記録。噴火を続ける「西之島」。国が上陸を禁じる「南硫黄島」。海からそびえる「そうふ岩」。生物進化の今を目撃! 小笠原・伊豆諸島の絶海の孤島をめぐる大冒険。科学者たちとNHKの調査隊が特別な許可を得て5年にわたって島々を調査した。噴火が続き拡大が止まらない「西之島」。生まれて3万年、生物進化がオンゴーイングで起きている「南硫黄島」。海から突然とそびえ立つ「そうふ岩」。これらの島を巡ると生物がいかに進化し、豊かな生態系を築いていくか、まるでタイムトラベルするかのように体感できる。かのダーウィンも憧れる世界!
三島由紀夫と川端康成。師弟関係にあった2人の作家の知られざる運命の物語。2人の間の複雑な関係、そして自死に至る作家としての晩年の秘密とは?豪華証言者でたどる。 三島由紀夫と川端康成。自衛隊駐屯地で割腹自殺した三島と、その二年後にガス自殺した川端は、師弟関係にあった。ところが今回見えてきたのは、2人の作家の知られざる運命の物語だ。2人の間の複雑な関係、そして自死に至るまでの作家としての葛藤と秘密とは?2019年にがんと診断された演出家・宮本亞門さんが、日本を代表する2人の作家の生と死に迫る。瀬戸内寂聴さん、岸惠子さんたち豪華証言者でたどる。
中国・四川省の世界最大の仏教僧院が、脱貧困を掲げる共産党により「改善」されている。さらにチベット族の移住・集約や中国教育も進む。千年の信仰が変貌した3年の記録。 中国・四川省の山奥にある、世界最大の仏教僧院。1万人が修行する、チベット仏教の聖地だ。中国共産党は貧困対策の一環として、この聖地の「改善」を決定し、観光地にするための工事を進めている。さらに中国政府は、チベット族の遊牧民の移住・集約も進め、中国語による教育や愛国教育を行っている。千年以上、独自の信仰と文化を守ってきたチベット族の暮らしが、大きく変貌した3年間。現地を克明に記録した、世界初の記録。
いま世界を襲う巨大火災の脅威。日仏共同制作でアマゾンやインドネシアの森から木造住宅が多い日本まで火災のメカニズムと対策をルポ。森林火災が温暖化を加速する秘密は? いま世界を襲う巨大火災の脅威。日仏共同制作で災害に迫るシリーズ第2回は、アマゾンやシベリアの森から木造住宅が多い日本まで火災のメカニズムと対策をルポ▽ノートルダム・首里城、炎の怖さ▽カナダ8000億円の被害を出したメガファイア▽温暖化で森が燃えやすい▽火災旋風の猛威▽地震火災・東京の木密地域が危ない▽インドネシアの火災が温暖化を加速する秘密▽私たちが使うパーム油が森林火災を増やす?▽地球の未来は?
大ヒットアニメ「機動戦士ガンダム」はどのように生まれたのか?打ち切り、スタッフ入院など苦境の中、現場を支えたクリエイターたちの証言で描く。(初回放送2019年) リアルな人物描写と世界観で「日本のアニメを変えた」と言われる大ヒット作「ガンダム」だが当時の制作現場は厳しかった。人手が足りずスタッフが泊り込み、関連商品は売れず、視聴率は低迷。ついに放送の打ち切りが決まり、さらにメインスタッフが病に倒れ、監督自らが原画を描くほどの窮地に。なぜその作品が不朽の名作となったのか?富野監督をはじめ、当時のスタッフ、声優、雑誌編集者など数々の証言からその秘密を探る。
中国で市場経済の導入を図った「改革開放」が始まって40年。実は、そのモデルとしたのが日本だった。官民を挙げて支援した日本人たち。知られざる内幕を明らかにする。 中国で、社会主義市場経済の導入を図った壮大な実験「改革開放」が始まって40年。いまや中国は、GDP世界第2位の経済大国に発展した。実は、そのモデルとしたのが日本であった。政財界のトップから建設の現場まで、官民を挙げて改革開放を支援した無数の日本人たち。小松製作所や新日本製鉄などのケースを中心に、日中両国での取材から、知られざる秘話に迫る。(初回放送:2019年)
2018年ハワイ島を悪夢が襲った。キラウエア火山が大噴火、溶岩は家を倒し島民は避難を余儀なくされた。常夏の楽園で何が起きたのか?衝撃の映像でつづる科学ルポ! 2018年ハワイ島を悪夢が襲った。キラウエア火山が大噴火、溶岩は家を倒し島民は避難を余儀なくされた。いったい常夏の楽園で何が起きたのか?アメリカの公共放送PBSは噴火の最中、カメラマンを派遣、生々しい現場の様子をとり続けた。住民たちが撮影した映像も交えた衝撃の映像でつづる科学ルポ!
私たちが知る歴史は一断面に過ぎなかった-。NHKは「2・26事件」の一部始終を記した「最高機密文書」を発掘。1936年2月、重要閣僚らが襲撃された近代日本最大の軍事クーデター。最高機密文書には、天皇の知られざる発言や青年将校らと鎮圧軍の未知の会談、内戦直前だった陸海軍の動きの詳細など、驚くべき新事実の数々が記されていた。事件後、軍国主義を強め戦争に突入した日本。事件の全貌に迫る「完全版」。
大水害など異常気象の頻発で、ビジネス界は温暖化対策を強化、太陽光や風力など再エネへのシフトを加速している。イオンやソニー、金融界、電力業界の最新の動きを取材。
なぜブラジルは世界第2の“感染大国”となったのか。リオの貧民街・ファベーラの住民が2月末から4か月にわたり日々の様子を記録した映像を入手。映し出されていたのは、劣悪な環境の中で暮らす人々が、適切な医療を受けられず政府から見捨てられ亡くなっていく姿や、感染が疑われても検査もされないまま埋葬されていく“カウントされない死”だった。貧しい人々の間に無慈悲に拡がるウイルスの脅威と“命の格差”の実態に迫る。
東日本大震災の津波を耐えた松林がある、仙台市新浜地区。沿岸の自然が再生、絶滅危惧種の宝庫となって注目を集める。地元に暮らし続ける住民は、昔ながらの、自然とともに生きる「里浜の暮らし」のかけがえのなさを体現。「怖い」と避けていた海へ思いを改める人たちが増加し、若い世代の関心も高まっている。震災の脅威がなくならない中、私たちはどんな生き方を選び取っていけばよいのか? 新浜地区、再生の日々を見つめる。
10年以上にわたってアメリカの国境地帯を撮影してきた写真家、リチャード・ミズラック。越境者が残したモノで楽器を作るメキシコ出身の音楽家、ギレルモ・ガリンド。二人による写真と音のコラボレーションから、生と死を分かつ「境界線」の過酷で非情な現実が浮かび上がる。命を懸けて壁を越え、新天地を目指した人々の痕跡。そこには、どのような物語があるのか。
アメリカ・カリフォルニア州の砂漠地帯にある世界最大級の軍事演習場。東京都が入る広大な敷地には、中東を思わせる仮想の「街」があり、現地住民と正規軍が入り乱れる「ハイブリッド戦」の戦闘訓練が行われている。去年、そこで陸上自衛隊の戦車部隊が前例のない大規模な日米共同訓練に参加した。日本の安全保障をめぐる状況が大きく変わるなか行われた実戦さながらの訓練。自衛隊が初めて体験した「軍事のリアル」に密着した。
新型コロナウイルスが発生し、76日間、封鎖された中国・武漢。ロックダウンされた町で何が起きていたのか。ソーシャルワーカーの郭晶さん(29)は封鎖初日から「武漢封城日記」を発信してきた。同じマンションの住人、清掃員の夫婦…庶民の生の声を伝えてきた。また北京のネットラジオ番組「故事FM」は、武漢の医師、患者の悲痛な声を配信してきた。官製メディアが伝えない医療崩壊など切迫した実態が浮かび上がってきた。
世界中から観光客が集まる、イタリア・ベネチアの仮面カーニバル。その最中、新型コロナの感染拡大が起きた。カーニバルは突如中止。だが感染の勢いは止まらず、3月8日ベネチアは封鎖され、街から人が消えた。じつはベネチアは、14世紀に疫病ペストの大流行に耐え、街を復興させた歴史を持つ。人々は新型コロナをペストの悲劇と重ね合わせ、どんなに辛くとも前を向こうとしていた。その一部始終を記録したドキュメンタリー。
新型コロナウイルスによる先の見えない不安。この状況は、いつまで続くのか。実は、今から100年前、史上最悪の世界的パンデミックを起こしたウイルスがあった。「スペイン・インフルエンザ」だ。死者は最大1億人ともいわれ、日本でも45万人が命を落としたと推測されている。100年前の記録をひもとくと、いま直面している事態と同じ現象が起こっていることに驚かされる。我々はスペイン風邪から何を学ぶことができるのか?
新型コロナ危機で感染爆発がおきたイタリア北部ベルガモ県。医療現場で何が起きていたのか。最前線にいた医師、看護師、救急隊員、そして患者の家族など延べ25人にインタビュー。浮かび上がったのは医師や呼吸器が圧倒的に足りなくなる医療崩壊の凄惨(せいさん)な現実。そして、助ける人と助けられない人を分ける“命の選別”だった。感染爆発の中心地となったベルガモで何が起きていたのか、過酷な現場にいた人々の証言記録。
レバノンに避難する120万ものシリア難民。経済的に困窮し、売春や臓器売買が広がっていた。番組が売春組織を取材中の3月15日、新型コロナウイルスの感染拡大で、レバノン政府が非常事態を宣言。しかし、難民たちは、マスクも買えず、消毒液も不足し、支援団体の援助も十分ではなかった。差別が拡大、難民キャンプへの襲撃も起こり、DVが急増、自殺者も現れた。コロナ禍のシリア難民の窮状に4か月間、密着した衝撃のルポ。
「新型コロナの正体に迫れ!」フル稼働の河岡ラボにカメラが密着 ▽ナビゲーターは大学で遺伝子工学を学んだ俳優・向井理さんが担当 ▽「一刻も早くワクチンを届けたい」研究者たちの地道な努力 ▽「不活化ワクチン」初めての動物実験。その効果は? ▽ウイルスの立体構造を解明!見えてきた特異な姿 ▽アメリカ「コロナ・ハンター」も注目する河岡教授の技術とは ▽第二波をどう乗り越えるのか、第一線の科学者からの警鐘
未知のウィルス新型コロナと闘う看護師たちに密着。感染した患者を救うため日々格闘しているのが看護師たちだ。防護服を着け、たんを取り肺を休ませるためひん死の患者を抱き起こして体の向きを変えるなどしていく日々。そこには使命感に裏付けられた壮絶な現場がある。番組では東京医科歯科大学病院が収録した70時間の映像をもとに看護師たちにインタビューを敢行。生々しい肉声から新型コロナのリアルな現実があぶり出される。
人生の交差点、タクシー。新型コロナ緊急事態宣言で不要不急の外出自粛が要請されていた5月中旬、そして宣言解除後の6月上旬、都内を走るタクシーに固定カメラを設置。それでも外出しなければならない乗客とドライバーの会話から、東京のリアルが浮かび上がる。電車に乗りたくないと嘆く通勤者、感染の不安におびえる通院患者、給付金の申請に行く経営者、賑わいを失った夜の街の住人…そして深夜、ドライバーにある出来事が!
NHK広島では、1945年に書かれた日記をもとに戦時下の暮らしをツイッターで発信(#ひろしまタイムライン)。若い世代が日記を現代の言葉に変換し、日記の日付にあわせて毎日更新。伝える日記は3冊。勝つことを信じ懸命に生きた13歳。お腹に子を宿しながら出征した夫を思う26歳主婦。戦争末期の社会を冷静に見つめていた新聞記者。彼らの日常は、先に何が待ち受けているのかを知らないまま、“そのとき”に迫ります。
75年前、九州は無残な殺りくの戦場となろうとしていた。昭和20年夏、アメリカ軍は沖縄戦後「オリンピック作戦」と名付けられた九州南部上陸作戦を進行。上陸する兵士は史上最大規模の76万人が想定されていた。今回オリンピック作戦の詳細を取材すると驚愕の作戦が次々と立案・遂行されようとしていたことが明らかに。背景には日米双方の敵国へのぬぐえない恐怖と憎悪があった。未完のせん滅戦の全貌に迫る。
太平洋戦争末期、海軍は「原子の力を使った新型爆弾の可能性」を京都大学の科学者に探らせる。彼らの専門は原子核物理学、物質の本質に迫る基礎研究。複雑な思いを抱えながら研究を続ける。そして、広島・長崎への原子爆弾投下。爆心地で調査を行った彼らが見たのは、原子の力が生んだ膨大なエネルギーが破壊した世界だった。アメリカに没収された資料と関係者の話から、科学者たちの思いを描き、科学技術が持つ光と陰に迫る。
駆逐艦「雪風」は、太平洋戦争が始まる前の年に完成し、開戦初頭の南方作戦から、ミッドウェー、ガダルカナル、レイテ、そして戦艦大和の沖縄特攻まで、おもだった海の戦い全てに参加しながらほとんど無傷で生き抜いた。その雪風には、14歳で海軍を志願し、雪風艦上で出会い、のちに固い友情で結ばれるふたりの少年兵がいた。それぞれに夢や誇りを抱いて雪風に乗り込んだ彼らは、極限の戦場で何を見たのか。迫真の証言でつづる。
世界を覆ったコロナ危機。3月のヨーロッパに始まり、アメリカ、ブラジル、アフリカなど連鎖的に感染爆発が起こった。各地の都市は封鎖され、医療機関はひっ迫した。危機のなかで、人々はどう闘い、どう生きたのか。世界の各都市に住む人たちに自撮りを依頼し、その映像でつづった半年間の記録。そこから浮かび上がるのは、感染者、死者といった、数字の裏側にあるひとりひとりの人生。ノーナレーションで描く勇気と希望の物語。
被爆地が迎える75年目の夏。新型コロナウイルスの感染拡大で長崎や広島に訪れる人も減り、平和教育が立ちゆかなくなっている。そんななかで決まった一回限りの原爆朗読劇。長崎の人々が、昨年まで活動をしていた「夏の会」の女優たちに開催を呼びかけたのだ。今回は、昨年の長崎平和宣言に引用された詩「無題」も加えた“長崎版”。コロナ禍にも立ち向かい、平和の尊さを次世代につないでいこうとする長崎の人々の奮闘を追う。
新型コロナウイルスの重症患者を受け入れる大学病院の集中治療室、カメラがとらえた生と死の知られざる記録 ▽手探りの治療、失われていく命、未知の症状、そして回復後も続く後遺症との闘い ▽ひっ迫する病床、機材の不足がまねく不安、医療スタッフの知られざる苦悩 ▽厳しい選択を突きつけられた患者家族の苦悩と覚悟 ▽緊急事態宣言から半年、医療の最前線で何が起きていたのか
コロナ禍でネット社会の申し子、1995年以降生まれの“Z世代”の影響力が加速。“ネットライブのカリスマ”17歳は、総フォロワー数160万人。ステイホームを呼びかける楽曲を制作した。インスタグラムでファッション情報を発信する25歳は、フォロワー数245万人。コロナの影響で悩む人々にSNSを駆使した広報戦略をアドバイスする。さらにアルバイトのアプリ開発で上場を目指す学生起業家の格闘の日々にも密着した。
日本のみなさん、香港の現実を知ってください-現地カメラマンが命がけで撮影した500日の記録。自由にモノが言え、デモが社会を変えてきた香港社会。しかし、去年に始まった大規模デモ以来、当局の取り締まりは厳しさを増す。民主派か親中派か、市民の中で深まる分断。街中での激しい口論、ネットでの中傷。ある若者は、遺書を手にデモの前線へ。警察に追われた若者は、自由を求めて香港脱出を決意する。香港の光はどこに。
台風19号の水害で、長野県では15人が亡くなり、約8千棟が浸水。千曲川の堤防も決壊し、長野市の約2千人が救助された。濁流に飲み込まれた街で、あの日、何が起きていたのか?NHK長野放送局では、住民2千人に、大規模なアンケート調査を実施。その結果、多くの人が命の危機にさらされていたことが明らかになった。私たちは、どう避難すべきだったのか。今、どんな備えが必要なのか。あなたの命を守るための対策を考える。
沖縄県民の4人に1人、12万人が命を落とした沖縄戦。なかでも凄惨を極めたのが、日本軍が首里の司令部を撤退した5月末からの1か月だ。今回、この間の米軍の新資料を発掘、さらに千人を超える住民証言からその行動を再現した。明らかになったのは、混乱を極めた戦場の中で、人々が徐々に追い詰められ、死が積み上がっていった実態だ。事実上勝敗が決した後に、なぜこれほどの犠牲が生まれたのか、沖縄戦の実相に迫る。
誰もがイメージする首里城は鮮烈な赤。そんな常識を覆す絵図を次々と発見。本当はどんな色に彩られていたのか? 首里城には、「特別な空間」があり、今も沖縄にとって欠かせない場所だという。その意味や役割とは? さらに、沖縄で工芸や芸能が盛んになった理由と、首里城の知られざる関係とは。戦争で廃墟となった首里城の復元に力を尽くした人々の熱意と、今も続く調査から見えてくる首里城の姿を、壮大なCGを駆使して描く。
個々の選手の力量に頼ることなく勝てる野球はないか…?日本の野球を変えた巨人・川上哲治監督の軌跡を、未公開の資料やV9時代の選手たちの証言をもとに描く。 1945年の敗戦から立ち上がった日本。再び世界に打って出ようと挑戦を繰り返し、戦後の日本を作り出していった者たちの軌跡を追う。1960年秋に巨人の監督に就任した川上は、日本のプロ野球になかった戦法をアメリカ大リーグ・ドジャースから貪欲に吸収していく。それは選手全員が連携して失点を最小限に抑え、守り抜く野球だった。未公開の資料やV9時代の選手たちの証言をもとに川上の変革を描く。(2014年放送)
新型コロナで深刻なダメージを受けた日本経済。その一方で“テレワーク”の広がりを機に「新しい経済」が芽吹き始めている。苦戦が続く居酒屋業界では「ワタミ」創業者の渡邉美樹が先頭に立ってファミリー層に狙いを絞った焼肉店への業界転換を進める。ある不動産会社では郊外の建て売り住宅が飛ぶように売れ、さらにホテルや空き家を転々とする住まい方の常識を根底から覆す新しいサービスも登場。新しいビジネスの最前線に密着。
市民による自撮り映像で、コロナ禍に生きる世界各地の人々を追うシリーズ。第2波はどのように市民生活を変えているのか。一貫性を欠く政府の規制に憤り抗議運動に身を投じるフランスの女子高生や、大統領選挙の不正を疑いマスクをしないことで抗議の意思を示すトランプ支持者、新規感染者が減っても死者が減らないイタリアのほか、経済的苦境にあえぐスペイン、インドから報告。
第二次世界大戦中、ユダヤ人の大量虐殺が行われたアウシュビッツ強制収容所。ガス室跡の地中から“謎のメモ”が見つかった。最新技術で解読したところ、書いたのは同胞をガス室へ誘導する役割や死体処理などを担ったユダヤ人特殊部隊「ゾンダーコマンド」のメンバーだったことがわかった。人類史上類を見ない大量虐殺の陰で“裏切り者”と呼ばれた男たち。密室で何が行われていたのか。75年の時を超え、よみがえる真実に迫る。
政府や犯罪者が隠そうとする真実をあばけ!ウェブで公開されている画像やSNSの情報を徹底的に解析することで真相に迫る、デジタル時代の新たなジャーナリストに密着。 政府や犯罪者が隠そうとする真実をあばけ!ウェブで公開されている画像やSNSの情報、データベースを解析することで真相に迫る、デジタル時代の新たなジャーナリストたちに密着。先駆者はひとりのイギリス人ゲームオタクだった。いまや彼の仲間たちはBBCやニューヨーク・タイムズなど世界の主要メディアの精鋭として大活躍。中国のコロナ危機の実態から、謎の航空機墜落事件まで、巨大な国家権力との息詰まる攻防を描く。
黒澤明の映画はどのように作られたのか?制作の現場を捉えた貴重な記録映像、録音テープや台本などの秘蔵資料に加え、出演者や関係者の証言をもとに黒澤の映画作りに迫る。 日本映画の巨匠・黒澤明監督が残した映画は、「羅生門」「七人の侍」「天国と地獄」「影武者」「乱」など30本。それらは日本の映画界をリードし、世界の映画人に刺激を与えてきた。そんな黒澤監督の映画作りの本質を、撮影現場を記録した映像、黒澤監督に密着したドキュメンタリーの未公開シーン、映画スタッフが保管していた台本や創作メモなどの貴重な秘蔵資料と、黒澤映画を彩った名優たち、関係者の証言で浮き彫りにする。
柔道の山下泰裕など、多くのメダル候補を抱えながら不参加となった1980年のモスクワ五輪。背景にあった政治とスポーツのせめぎあいを内部文章と当事者の証言からたどる モスクワ五輪出場予定だった選手は柔道の山下、マラソンの瀬古など178人。ボイコットを決めたJOCの主なメンバーは、その代表選手を抱える競技団体の代表たち。なぜ彼らは自ら不参加の道を選んだのか。今回、当時非公開で行われたJOC総会の速記録や、日米首脳の書簡、政府からスポーツ界への水面下の働きかけを裏付ける内部文書などを独自に入手。決断に関わった当事者の証言を交えて、政治とスポーツのせめぎあいを描く
混迷のアメリカ大統領選挙。有権者のおよそ4割を「ミレニアル世代」の若者が占める。フロリダやテネシー、カリフォルニアなどで彼らは何を考え、どんな選択をしたのか。 トランプ氏かバイデン氏か。世界が固唾をのんで見守った「アメリカ大統領選挙」。勝敗の鍵を握るのが1980年代から2000年代初頭に生まれた「ミレニアル世代」だ。大統領自身のコロナ感染やスキャンダルの暴露合戦など混迷する選挙戦の中で、彼らは何を考えどんな選択をしたのか。投票日までの1か月余り、全米各地に住む若者たちが、スマートフォンなどで日々の生活を記録した自撮り映像をもとに、大統領選の実態に迫る。
「気候変動により人間が暮らせる場所が地球から次々と消失する」。国連機関IPCCの報告書が世界に衝撃を与えている。報告書を読み解き、気候危機の実態と対策を探る。 「気候変動により人間が暮らせる場所が地球から次々と消失する」。国連機関、IPCCが発表した報告書が国際社会に衝撃を与えている。去年、温暖化による気象災害が各地で発生し、世界中に広がった抗議デモ。中心となった少女、グレタ・トゥーンベリが信頼する科学者たちの分析だ。共同議長のインタビューを軸に報告書を読み解き、気候危機の実態と対策を検証。映画「アバター」を制作したキャメロン監督の取り組みも紹介する。
禅の英知は高度情報社会となった21世紀こそ必要!コロナへの知見も加え世界に名高い禅僧藤田一照と川上全龍が科学と経済万能の世に心と身体と環境の大切さ示す!のん語り 京都の臨済宗大本山妙心寺の禅僧川上全龍が開く年五千人が集う英語坐(ざ)禅会!マインドフルネスとめい想と禅の関係とは?ふすま絵と日本庭園が示す東洋思想と禅のつながりに驚く外国人!巨大IT企業ほか長くアメリカで禅を教えた曹洞宗の禅僧藤田一照に三人の外国人が学ぶ!綱渡りや大縄跳びや中国拳法で坐(ざ)禅を体感!裸の自分とは?ブッダに近づく!心と身体と環境の相互作用!川上と藤田はコロナ禍を禅でどう捉えるのか
4K対応の超高精細映像のゲーム。これまで極秘とされてきた開発現場にカメラが潜入!より美しくリアルに。4Kならではの表現に挑む若きクリエーターの挑戦を追った。 ゲームの主人公になりきって、プレイヤーは画面の中を縦横無尽に駆け回る。4K対応の超高精細映像のゲーム。今、多くの人気ゲームソフトが福岡で開発されている。なぜ福岡がゲーム開発の拠点になったのか?これまで極秘とされてきた開発現場にカメラが潜入。緻密でリアルな映像表現で勝負する会社、海外から人材を集め、物語への没入感で勝負する会社・・・4Kならではの表現に挑む若きクリエーターたち。開発の最前線に密着!
70年以上にわたって日本政治の実像を見つめ続けてきた読売新聞グループのトップ・渡辺恒雄氏へのロングインタビューを通して、戦後の歩みをたどる証言ドキュメント。 読売新聞グループのトップ、渡辺恒雄氏への独占インタビューが実現した。70年以上にわたって日本政治の実像を見つめ続けてきた渡辺氏。「昭和編」となる今回は、吉田茂政権から中曽根康弘政権に至るまで、その知られざる舞台裏が赤裸々に語られる。派閥の領袖たちの激しい権力闘争の虚実。日本外交の秘史。証言ドキュメントで戦後日本の歩みをたどる。インタビュアー・大越健介
気鋭の識者がコロナ時代を生き抜く指針を語る好評シリーズ第2弾。生物学者・福岡伸一、歴史学者・藤原辰史、美学者・伊藤亜紗が人類や世界が向かうべき道を語り尽くす。 宮崎駿による漫画版『風の谷のナウシカ』。マスク姿の人々や猛毒をまき散らす腐海の描写は、コロナ危機に直面する現在の人類と符合する。生物学者・福岡伸一、歴史学者・藤原辰史、美学者・伊藤亜紗が、壮大な漫画版『ナウシカ』で描かれた数々の謎をひもときながら、コロナ後の世界や人類の行方について語る。文明化と自然の関係。潔癖主義や共生がもたらした悲劇。そして、負の歴史を繰り返さないために人類が取るべき選択とは?
75年前、九州は無残な殺りくの戦場となろうとしていた。未完に終わった米軍史上最大規模の九州上陸作戦「オリンピック作戦」。戦慄の作戦の全貌に迫る。語り:大竹しのぶ 75年前、九州は無残な殺りくの戦場となろうとしていた。昭和20年夏アメリカ軍は沖縄戦後「オリンピック作戦」と名付けられた九州南部上陸作戦を進行。上陸する兵士は史上最大規模の76万人が想定されていた。今回オリンピック作戦の詳細を取材すると驚がくの作戦が次々と立案・遂行されようとしていたことが明らかに。背景には日米双方の敵国へのぬぐえない恐怖と憎悪があった。未完のせん滅戦の全貌に迫る。語り:大竹しのぶ
カズ・ヒロは人間の個性を際立たせる「顔」に魅せられて、顔作りに人生を捧げている。映画の特殊メイクで大活躍するとともに、現代美術作品に挑む姿をドキュメントする。 カズ・ヒロ(旧名:辻一弘)は映画の特殊メイクで2回目のアカデミー賞オスカー獲得という快挙を果たした。現代美術にも挑み、神業といわれる技術でリンカーン大統領、ダリなど偉人の顔・肖像作品を作って来た。生きているかのようなリアルさと超絶技巧。名女優、オードリー・ヘプバーンの美しい若き顔と慈善事業に尽くした晩年の顔をよみがえらせる。顔にこだわり、人間とは何か?を追い求めるカズ・ヒロの作品作りを描く。
阪神・淡路大震災直後の神戸で生まれた“しあわせ運べるように”。国内外の被災地で人々を勇気づけてきた奇跡の歌だ。熊本、山古志、四川をたどりながら歌の力を伝える。 阪神・淡路大震災直後の神戸で生まれた「しあわせ運べるように」。♪地震にも負けない強い心をもって 傷ついた神戸をもとの姿に戻そう」。被災地を勇気づけた希望の歌は国内外の被災地に広まり傷ついた人々を励ましてきた“奇跡の歌”だ。今も追悼式で歌い続ける旧山古志村。熊本では仮設住宅に合唱団が生まれ、子どもたちの歌声が人々を支えている。四半世紀の時を超えて被災地をつなぐ奇跡の歌の力を伝える。
世界で進む格差の拡大、固定化。その潮流が今日本を飲みこむ?低所得世帯の割合が上昇、中間階級は消滅するとの予測もある。中間層の喪失がもたらす社会の混乱は?脱工業化へと変わった、富を生むルール。私たちはどこで間違えたのか?経済の葛藤が、社会不安を引き起こす。今、何が起きているのか?資本主義の変質を捉え、社会構造の問題を解剖する。不透明な世界情勢の中、世界の知性とともに、社会の閉塞感を解く旅が始まる。
コロナ・ショックを追い風に、急激に進む医療のデジタル変革。がんや認知症の超早期発見AIとは?高齢者率5割の山村を救うデジタル実証実験とは?番組はAIやIoT、VRなどのデジタル技術を活用し、日本の医療が抱える課題解決への挑戦を紹介する。三宅民夫アナウンサーは自らアバター・ロボットを操作しリモート取材。慶應義塾大学・宮田裕章教授をゲストに迎え世界の潮流と日本の現状について対談、2021年を展望する。
猛威をふるう新型コロナウイルス。制圧の切り札が「ワクチン」だ。国産ワクチンの開発に挑み続ける東大・河岡ラボ。知られざる開発の現場に密着した300日の記録。
東京電力福島第一原発から10kmにある山間の小さな集落、浪江町大字大堀。原発事故から10年たった今でも放射線量が高く住民が暮らすことはできない。原発事故の前、ここは300年以上の歴史を持つ陶芸の里だった。23軒の窯元が東北を代表する伝統工芸品、大堀相馬焼を生業に暮らしていた。肩を寄せ合い伝統文化を守ってきた人々。彼らはどこに行ったのか。10年間の軌跡を追う。
日本は約6800の島々で構成されている。度重なる北朝鮮の不審船事案、年々増す中国の東シナ海での存在感を受けて離島防衛が急務となるなか、2018年に陸上自衛隊に水陸機動団が創設された。昨今の戦いは武装した民間人が絡むなどグレーゾーン化が進んでいる。水陸機動団は複雑な環境の中で実力を発揮できるのか?番組では創立1年目の部隊に密着。アメリカ海兵隊との共同訓練も取材。離島防衛を取り巻く軍事のリアルに迫る。
新型コロナ“第3波”が襲い始めた11月。東京有数の観光地・浅草に支店を構える信用金庫は新たな対応に追われていた。夏に顧客へ緊急融資を行ったが、資金の減りが予想以上に早いことがわかったのだ。浅草土産の代名詞として知られる老舗和菓子屋や、地元の年配客に支えられてきた老舗飲食店は、年末年始の売上げに望みを繋ぐが、感染拡大は止まらない。引き継いだのれんを守れるのか、未曽有の危機に立ち向かう人々を見つめる。
コロナ禍に生きる市民たちの自撮り映像で、世界各国の状況をつづるシリーズ。変異株という新たな脅威の中、各地でワクチン接種が進んでいる。一方、長引くロックダウンに不満が渦巻く。今回は、変異株がまん延するイギリスの医療従事者や、ワクチンへの不信の広がりと闘うニューヨークの牧師のほか、ロックダウン反対の暴動が起きたオランダ、観光客激減で治安が悪化するハワイ、感染のコントロールに成功している台湾から報告。
俳優の渡辺謙は、東日本大震災発生以来、被災者のもとに通い続けてきた。また、世界に震災の現実を伝える役割も担い、さらには、自ら被災地にカフェを作って支援活動を行ってきた。震災10年を前に、渡辺は、交流を重ねてきた福島県葛尾村、宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市と釜石市の4つの地域で暮らす人々を再訪する。すると、酪農家、カキ養殖の漁師、居酒屋の店主、食堂を営む一家などの人生には、驚きの変化があった。
3・11あの日から短歌を詠み続けてきた人たちがいる。自分の心の内を吐き出して呟き叫んだ五七五七七。老いと孤独、放射能汚染で壊れた故郷、帰る、帰れないの堂々巡り。ひっそりと閉じこもったままの心、被災者というコンプレックス…巡りくる10年目のあの日を前に、まるで密かに息をするように震災の短歌を詠み続けてきた岩手、宮城、福島の被災者の歳月と今の思いを紡ぐ。2014年3月に放送した「3・11万葉集」続編。
東日本大震災後、「全町避難」が、唯一いまも続く福島県双葉町。福島第一原発を抱える町は10年前200km離れた埼玉県のある廃校へ役場ごと避難した。廃炉と除染が続くなか、町は除染土壌を保管する中間貯蔵施設を受け入れた。年月がたち、町民は全国42都道府県へ散り散りとなった。そんななか、町は線量が低減した地域へ帰還する計画を打ち出す。「最も遠くに避難した町」の10年の軌跡を描き出す。
新型コロナウイルス第3波によって、全国で患者の“入院難民”が発生している。日本で医療崩壊が真っ先に危惧された北海道では1月、ベッドや医師・看護師など人的資源をコロナ治療にとられ、一般患者がたらい回しにあうという事態が起きていた。救うべきはコロナ患者なのか、がんや心臓病など一般患者なのか? 札幌の中核医療を担う救急病院の1か月に密着、究極の選択を迫られた救急医療に携わる医師たちの苦悩を描く。[NARR](C)NHK/パオネットワーク
2011年3月11日。巨大地震と大津波に遭遇した人々は何を見、どんな体験をしたのか? 発災当時の映像を集めて東日本大震災の経験を後世に伝える映像記録番組。
発災当時の映像で東日本大震災の経験を後世に伝える記録番組。2本目は、家族や住まいを失い、長引く避難生活に苦しみながらも復興にむけて立ち上がる人々の1年をたどる。
「女川348」、「東松島1043」…。番号で呼ばれる東日本大震災の身元不明遺体。宮城県警OBの安倍秀一(71)は、残された遺体の名前を取り戻すことに、震災後の日々をささげてきた。安倍は、遺体写真から似顔絵を作成する専門家。これまで100人の震災犠牲者を描き、似顔絵がきっかけで24人の身元が判明した。遺体の尊厳を取り戻すべく、筆を握り続ける元鑑識課員の震災10年を見つめる。
今、コロナ禍で心の病に苦しむ人が増えている。感染への不安から消毒や手洗いを過剰に繰り返す女性、在宅勤務による生活の変化に対応できずストレスから休職に追い込まれた会社員、休校をきっかけに生活のリズムを崩し自らを傷つけるようになった女子高生、仕事を失い重いうつ病を患い自殺を図った非正規雇用の男性…。新型コロナウイルスはどのような心の危機をもたらすのか、私たちはどう向き合えばいいのか。実態と対策に迫る。
2011年5月、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県相馬市の小学3年生80人が、画家の蟹江杏さんと絵を描いた。厳しい現実を正面から見すえる絵の力強さに打たれた蟹江さんは、子どもたちと約束を交わす。この絵を借り、みなの思いを伝えること。そして10年後、必ずこの絵を返すこと。それから10年、子どもたちは高校3年生となり、人生の岐路に立つ。彼ら彼女らはその後どんな人生を歩み、今どんな未来を描くのか。
2020年12月、新型コロナウイルスのメカニズムを捉えようと、8Kタイムラプスで細胞を撮影する世界初の試みが始まった。挑むのはウイルス研究のエキスパートやミクロ撮影のプロフェッショナルたち。撮影された感染細胞内部の貴重な映像には、電子顕微鏡やCGでは分からなかった新型コロナの驚くべき情報が秘められていた。いまだ謎多き新型コロナの実態を日本中の研究者たちと8Kタイムラプス映像から読み解いていく。
昭和20年、敗戦後の旧満州に残された日本人居留民は150万余り。ソ連軍の侵攻のなか奉天(現・瀋陽)など大都市に流れ込み次々に発疹チフスに倒れた。この時、患者の治療に当たったのは満州医科大学の医師、学生、看護師。ワクチンの製造を試みたが、医師もまた感染症で命を落としていく。ようやく終息するも、ペスト、次いでコレラが発生する。引き揚げに至るまで続いた知られざる感染症との闘いを貴重な証言や新史料で描く。
新1万円札の顔、渋沢栄一。500の企業を設立、600の福祉や教育事業に関わったその理念は「論語と算盤」道徳と経済の両立だ。この教えが今SDGsに通じると再注目。ゆかりの深い東京商工会議所や清水建設、東洋紡、東急などでは教えを受け継ぎ持続可能な経済をめざし挑戦を続ける。栄一の生涯をたどりながら企業に密着、社長が語る。案内役:渋澤健(栄一のやしゃご)語り:田辺誠一(大河ドラマ「青天を衝け」尾高惇忠役)
中東や北アフリカで独裁政権を次々と崩壊に追い込んだ民主化運動「アラブの春」から10年。中心地エジプト・タハリール広場でデモを率いた若者たちの今を追った。国の安定のため、与党議員に転じた元リーダー。命を脅かされながらも“消えゆく声”を代弁し続けるロック・ミュージシャン。そして、異国で闘い続けるジャーナリスト。世界各地で“民主主義のあり方”が揺らぐ今、「アラブの春」がもたらした可能性と限界を見つめる。
福島の浪江町で愛されてきた地酒「磐城寿」(いわきことぶき)。東日本大震災で酒蔵が流され味を支える酵母も失われてしまった。しかし杜氏の鈴木大介さんは、故郷のコメと水を使って「磐城寿」をもう一度作り上げようと決意。10年目の2021年3月、ついに酒蔵の再建を果たし浪江産の「磐城寿」を出荷できることになった。「もう一度故郷の絆を取り戻したい」という鈴木さんの思いと、地酒の復活を待ち続けた人々の姿を描く。
深刻さを増す今冬の感染再拡大、この先どうなる?いつ収束する?対策の決定打は?今こそ知りたい新型コロナの疑問に、20万本の論文を学習したAIとトップ研究者が挑む。 この冬、かつてない勢いで感染が再拡大している。この先どうなるのか?ワクチンや薬はいつどのようにコロナ禍に終止符を打ってくれるのか?NHKが開発した、新型コロナ関連の全論文20万本を学習した人工知能AIを使い、今後の予測のカギを握る世界の研究成果を徹底解読。AIがえりすぐったトップ研究者たちの貴重な独占インタビューも交え、今知るべき真実にとことん迫る。科学の「集合知」が指し示す日本の未来とは?
家族を描いたドキュメンタリーの制作に挑む阪神・淡路大震災で娘を亡くした中北幸さん、富代さん。カメラを手にすることで一歩踏み出そうとする夫婦の日々を見つめる。 1995年の阪神・淡路大震災で中北幸さん、富代さんは長女・百合さんを亡くした。悲しみの中で建築家の夫は元の場所に自宅を再建した。2年前、富代さんは東日本大震災の遺族のドキュメンタリーに出会う。震災で家を失った主人公の男性は息子が帰れるよう自ら自宅を再建した。その姿に夫を重ね合わせた富代さんは、自分たちの生き様を作品に残したいと考える。カメラを手にすることで一歩を踏み出そうとする夫婦の日々を見つめる
持続可能な未来を模索するシリーズ「2030 未来への分岐点」。第1回のテーマは新たなフェーズに入った地球温暖化。このままいくと早ければ2030年にも、地球の平均気温は臨界点に達するといわれている。それを超えていくと、温暖化を加速させる現象が連鎖し暴走を始める可能性が明らかになってきた。その時、私たちの暮らしはどうなるのか、どうすれば破局を回避できるのか。この10年歩むべき道を考える。#SDGs
先進国の食への飽くなき欲望が、世界中に「飢餓のパンデミック」を拡大させている。日本で一年間に出される食品廃棄物を世界に分配すれば、飢餓問題の多くを解決すると言われるほどだ。富めるもの、富めないものを分ける現在の食料システムを2030年までに改善できなければ、その先の未来に待ち受けるのは「破滅」という悪夢であると研究者たちは指摘する。俳優の森七菜さんが2050年の日本で直面するものとは…。#SDGs
国際社会から長年疑惑を持たれてきた経済制裁下の北朝鮮による海外への武器輸出。その実態を映像で克明に記録、衝撃的な内容で世界を驚かせたドキュメンタリーを日本初放送 デンマーク人のウルリクは、北朝鮮の闇を暴きたいという思いから、スペインに本拠地をもつ北朝鮮との文化交流団体KFAにスパイとして潜入していた。長年にわたる団体への貢献によりKFA会長の信頼を得たウルリクは、会長から北朝鮮との武器取引ビジネスの話を持ちかけられる。そして、偽の投資家とともに北朝鮮を訪れたウルリクは、そこで驚くべき武器輸出ビジネスの実態を目撃、彼ら自身も闇のビジネスに巻き込まれてゆく。
アマゾンの奥地に入ったブラジルの女性医師に密着。新型コロナの影響は?先住民族の暮らしのダメージは?知られざる悲劇と、そこから立ち上がろうとする人々の物語。 新型コロナの感染拡大で多くの死者を出しているブラジル。しかし、アマゾンの奥地の先住民族にどんな影響が出ているのかは詳しくは分かっていなかった。サンパウロで新型コロナの仮設病院で勤務し、自らも感染した女性医師が、アマゾンの実態を知りたいと現地へ向かった。カメラはその一部始終に密着。現地で起きた悲劇や、そこから立ち上がろうとする人々を見つめていく。
今、リサイクルされずに放置されたプラスチックごみが、地球全体に拡散。小さく砕けたかけらが脅威となり始めている。生き物が誤飲によって育たないだけでなく、化学物質が食物連鎖の中で、濃縮されていく実態も明らかに。さらに、ナノレベルの粒子となったプラスチックが人体に悪影響を与えるリスクも浮かび上がってきた。プラスチック汚染の脅威、社会システムの模索の最前線から、未来への処方箋を探っていく。#SDGs
これまで2030シリーズで伝えてきた、温暖化、食料問題、プラスチック汚染。複雑に絡み合いながら深刻化する3つのテーマの関係性を描き、対策の最前線を紹介する。 シリーズ「2030 未来への分岐点」で伝えてきた温暖化、食料問題、プラスチック汚染。実は、これらのテーマは、互いに関連しあい複雑に絡み合う問題だ。例えば、温暖化が進めば食料生産に深刻な影響が出る一方で、持続可能な農業を実現することは、温暖化対策にも大きく貢献することになる。3つのテーマの関連性を描きながら問題の全体像を捉え、持続可能な未来を実現するために何が必要かを考えていく。
BS1スペシャル「ジェネレーション3.11」~東日本大震災・被災地の子供たちの10年の日々~辛い記憶と向き合いながらも力強く未来を切り開く若者たちの4つの物語 BS1スペシャル「ジェネレーション3.11」~東日本大震災・被災地の子供たちの10年の日々~▽震災から10年、私たちはかつて取材した被災地の子供たちを再訪した。そこにはたくましく成長した若者たちの姿があった…▽辛い記憶と向き合いながら力強く未来を切り開こうと奮闘する若者たちの4つの物語▽『千年後の命を救いたい』『あかりさんの涙』『ありがとうテイラー先生』『ふるさとのためにともに奏でる』
コロナに揺れる日本有数の飲み屋街、横浜・野毛。長引く休業で心が折れかける老舗主人、生きるため店を開け酒を出す店主、飲み以外に活路を見いだす若者…街はどうなるのか コロナ禍で苦境に立つ飲食店。日本有数の飲み屋街、横浜・野毛も街は真っ暗だ。この夏の3か月を徹底取材、聞こえてくるのはあえぎや怒り、諦めだった。酒の提供禁止に呆然となる老舗小料理屋、長引く休業で隠居もを考える焼き鳥屋、「飲み」以外に挑戦し始めた若者、生きるために行政の要請を無視し営業する居酒屋、酒を飲む場所を探す客たち…バラバラになった街の今を見つめる。野毛をさまよう人:リリー・フランキー
東京五輪で初の競技、スケートボードで金メダル獲得した堀米雄斗。4年前から渡米後の成長や格闘、素顔を密着取材、五輪後に長時間インタ。世界を驚かせた日本スケボー物語 五輪スケートボードの初代王者という「伝説」を成し遂げた堀米雄斗。金メダル獲得の裏にどんな秘話や壮大な物語があったのか…スケーターの父の影響でスケボーを始め、恩師の下で日本で成長、18歳で本場アメリカに単身乗り込み、居候しながらトップ選手を目指した日々。米国の超スーパースター・ナイジャを追い、もがき続けた。五輪の闘いの裏の驚きの秘話、世界の選手の超絶スーパープレーも満載。興奮と感動のスケボーの世界へ
中国では建設が途中でストップし、廃虚となったマンション「鬼城」が増えている。購入したマイホームが「鬼城」となり途方に暮れる住民たちの苦悩と闘いを描く▽2021年 武漢市内にある高層マンション「江南世家」。5年前に工事が止まり、未完成のまま放置されている。総戸数263戸の3分の2が販売済み。購入した住民の中には、マンションのローンと今の住居の家賃の二重払いに堪えかね、電気も水道もない新居に暮らし始める人も。開発業者を訴え、勝訴した住民もいるが、賠償金は一切支払われていない。「鬼城」住民の苦悩と闘いを通して、中国の不動産開発をめぐる歪んだ構図を浮き彫りにする。
車が右側通行だった沖縄で交通ルールが一晩で真逆に!切り替え作業に使えるのはわずか8時間。警察から小学生まで全県一丸となった驚きの対策と運命の一日を発掘映像で描く 暮らしを揺るがした激変を人々はどう乗り越えたのか、発掘フィルムで描く証言ドキュメント。第1回は1978年7月30日朝6時を境に車の通行車線が右から左に変わった沖縄。標識や道路標示の切り替えに奇策を用いた警察、左右逆になったハンドルでぶっつけ本番のバス運転手、小学生の一風変わった安全教室…県民一丸となって世界でもまれな交通制度改革を成功させた一大作戦がよみがえる!具志堅用高を起用した激レアCMも!
真珠湾攻撃に参加した900人の搭乗員。その一人一人は夫や息子でもあった。繰り返される出撃のたびに胸をよぎる妻への思い。生還を祈る母の面影。証言で綴る愛と死の物語 太平洋戦争の口火を切った真珠湾攻撃には900人近い航空隊の搭乗員が参加した。彼らはその後、どんな運命を辿ったのか。記録を探ると、その後も最前線に投入され続け、生きて終戦を迎えた者は2割に満たなかった。死を覚悟しつつも、家を継ぐため縁談を急いだ者。前線から妻に宛て、焦がれるような思いの手紙を送り続けた者。10年以上に渡り撮影してきた元隊員や遺族の証言から、“真珠湾の英雄”とその家族の、愛と死を描く。
2020年5月政権に批判的な報道をしてきたフィリピン最大の放送局が放送停止に。混乱の中女性記者が仲間の姿を記録した。生き残りをかけた放送局内部のドキュメント。 2020年5月、ドゥテルテ政権に批判的な報道を続けてきたフィリピン最大の放送局ABS-CBNが放送停止に追い込まれた。混乱の中、ニュースルームに所属する女性シアラは自分や仲間の撮影をはじめた。停波後、彼女たちはSNSを通じてコロナ最新情報を発信。またニュース部門のトップ・ジンは放送再開を求め公聴会に臨む。当事者が記録する放送停止から18か月の姿を通して、“放送”の価値とは何かを浮き彫りにする。
東京五輪・陸上短距離で奇跡的な金メダルを獲得したイタリアチーム。ウサイン・ボルトに続く、世界最速の男となったラモントマルセル・ジェイコブズの飛躍の秘密を探る。 東京五輪・陸上男子100mと400mリレーを制したのは、誰も予想していなかったイタリア。ウサイン・ボルトに続く世界最速の男となったジェイコブズは元々走り幅跳びの選手で、リオ五輪にはケガで出場できなかった。その後、短距離走に専念。頭角を現したのは東京五輪のわずか2か月前、10秒を切った時だった。なぜイタリアが金メダルを獲得できたのか。本人やチームメート、コーチへのインタビューから真相を明らかにする。
街の灯りも届かない、麓からは1泊2日、北アルプスの最奥部・黒部源流。かつて山賊が棲んだという伝説の残る秘境の山小屋を亡き父から受け継ぎ生きる、兄弟の一年を追う。 北アルプス最奥の地、黒部源流に建つ三俣山荘は、家族経営の小さな山小屋だ。主・伊藤圭さんは、開拓者だった父・正一さんから5年前受け継いだ。一方「最後の秘境」雲ノ平に建つ、雲ノ平山荘を引き継いだのは弟の二朗さん。2人はコロナ禍の中、苦境に立たされる山小屋で、今年、それぞれに新たな取り組みを始めた。四季折々の表情を見せる北アルプスの懐で、亡き父の思いを受け継ぎ、そこに生きることを選んだ兄弟の奮闘を描く。
中国国民政府を率いた蒋介石の膨大な日記の全貌が明らかになった。日中戦争の国際化を目指したその戦略は、太平洋戦争開戦へとつながっていた。そして、日本の選択とは。 日本はなぜ、太平洋戦争の開戦に突き進んでしまったのか。中国国民政府を率いた蒋介石の膨大な日記や各国の外交史料から、日中戦争を国際化しようと狙った中国の戦略と、アメリカ・イギリスの思惑が交錯し、開戦へと至った舞台裏が明らかになった。さらに、今回、日本陸軍の和平工作の詳細が記された新たな史料を発掘。日中戦争が太平洋戦争へとつながる過程で、水面下で行われていた知られざる攻防の舞台裏を解き明かしていく。
遠隔操作ロボットで爆笑問題のふたりが世界の町へ出かけて人々にインタビューするザ・リアルボイス、今回訪れるのはハワイ。コロナ禍は楽園の島にどんな影響をもたらしたか 遠隔操作のロボットで爆笑問題のふたりが世界の町へ出かけて人々にインタビューするザ・リアルボイス、今回訪れるのはハワイ。コロナ禍は楽園の島にもおおきな影響をもたらした。日本や中国からの観光客は激減、その代わり目立つのはアメリカの本土からテレワークでやってくる人々だ。地元の住民たちは彼らをどう見ているか?また、最大の産業である観光を見直さざるを得ない状況は、ハワイの持つある力をよみがえらせつつある。
教育改革、格差是正など中国で打ち出される驚くべき試みを当の中国人はどう考えているのか。日米の若者の衝撃は?サンデル教授が日米中のエリートたちと熱い議論を交わす! 中国で大胆な教育改革が始まっている。未成年者がオンラインゲームで遊べるのは、週末の1日1時間だけ。営利目的の塾は禁止、小学2年生まで宿題も禁止。教育は、人格形成へ向かうべきという考えからだ。さらには、格差を是正し、社会全体を豊かにするための「共同富裕」の政策も打ち出されている。それに応じてアリババなど巨大企業が巨額を寄付した。国家は、個人や企業にどこまで介入していいのか。日米中の若者達が議論する
死を前にした人を人生最後に願う場所へと運ぶ「願いの車」プロジェクト。人は人生の最後に何を願うのか。美しい春のドイツを舞台にそれぞれの人生最後の旅を見つめていく。 死を前にした人の最後の願いをかなえようという終活プロジェクトがヨーロッパで静かに広がっている。ドイツでは3年前から「願いの車」という名の車が旅を続けている。医療従事経験のあるスタッフとボランティアが、本人や家族からの依頼をもとに人生最後の旅のプランを作る。死を前にした時、人は最後に何を願うのか。美しい春のヨーロッパを舞台に、本人、家族、ボランティアそれぞれの目から人生最後の旅を見つめていく。
妻に先立たれて12年。京都に住む永田和宏74歳(歌人・生物学者)は妻・河野裕子が残した結婚以前の日記を読み、青春時代に妻が2人の男を愛し苦悩していたことを知る。 妻に先立たれてから12年。京都に住む永田和宏74歳(歌人・生物学者)は妻・河野裕子が残した結婚以前の日記を読み、青春時代に妻が2人の男を愛したことで苦悩し葛藤していたことを知る。永田が向き合うことになった妻の真実。70歳を過ぎて日記に心を動かされ、自らの青春をたどり直し、残りの人生を新たな気持ちで生きていく永田の姿を京都の四季の中に追う。
黒澤明の映画はどのように作られたのか?制作の現場を捉えた貴重な記録映像、録音テープや台本などの秘蔵資料に加え、出演者や関係者の証言をもとに黒澤の映画作りに迫る。 日本映画の巨匠・黒澤明監督が残した映画は、「羅生門」「七人の侍」「天国と地獄」「影武者」「乱」など30本。それらは日本の映画界をリードし、世界の映画人に刺激を与えてきた。そんな黒澤監督の映画作りの本質を、撮影現場を記録した映像、黒澤監督に密着したドキュメンタリーの未公開シーン、映画スタッフが保管していた台本や創作メモなどの貴重な秘蔵資料と、黒澤映画を彩った名優たち、関係者の証言で浮き彫りにする。
吹奏楽にかける青春ストーリー。北国旭川を舞台に、泣き、笑い、音楽に打ち込んだ教師と生徒たちの卒業までの1年間。熱く、ひたむきな高校生たちのドキュメンタリー。 北海道旭川商業高校の音楽教師・佐藤淳は、赴任してから三十年、その情熱で吹奏楽部を北海道屈指の名門に育て上げてきた。佐藤は今年、定年を迎える。卒業に向かって残された時間を慈しむように過ごす子どもたち。先生と出会って、子供たちはどう成長し、そして巣立っていくのか。美しい音の響きと北海道の秋から冬にむけての雄大な風景を重ねて描いて行く。語り・吉岡秀隆 音楽・稲本響 ディレクター・瀧本智行(映画監督)
遠隔操作のインタビューロボットで爆笑問題のふたりが台湾の人々のリアルボイスをきいていく。中国との関係は?そしてアメリカへの思いは?揺れる市民たちの本音を探る。 遠隔操作のインタビューロボットで爆笑問題のふたりが市民の声をきいていくザ・リアルボイス、今回の舞台は台湾の台北だ。訪れるのは、庶民の味であるルーロー飯の名店と、東京でいえば原宿にあたる街にある若者に人気の火鍋店。緊張が高まっているといわれる中国との関係をどうおもうのか?話をきく手がかりにしていくのは、世代を超えて人気があるラブソング、人々はそこにどんな思いを寄せているのか、揺れる本音を探る。
昨春反響を呼んだドキュメント映像詩「福島モノローグ」。今回はその後1年間追った完全版。原発被災地の故郷で、大地をよみがえらせようと奮闘する男が見た“再生の光”。 大きな反響を呼んだドキュメント映像詩「福島モノローグ」。今回はその後さらに1年間追った続編、99分完全版。原発事故後、残された動物達のため、ただ一人故郷・富岡町に留まった松村直登。9割の町民が戻らぬ町は、復興の名の下、変貌していく。松村は荒れ果てた先祖の土地をたったひとりで耕し、米作りを始める。次々降りかかる困難。故郷の大地をよみがえらせようと奮闘する姿から、真の復興とは何かを静かに問いかける。
終戦から27年間グアム島に潜伏し続けた残留日本兵・横井庄一さん。1500分に及ぶ音声テープなど未公開の記録から浮かぶ戦争の実態は、戦後日本に何を問いかけるのか? 終戦から27年間グアム島に潜伏し続けた残留日本兵・横井庄一さん。今回、遺品などから、1500分の音声テープなど未公開の膨大な記録が見つかった。「グアムの戦後のことは日本政府に訴えなあかん。戦争の後始末をつけるために」。記録を手がかりに関係者や資料を取材すると、潜伏し続けた本当の理由、そしてこの国が残留日本兵とどう向き合ってきたのかその内実が浮かび上がってきた。それは戦後日本に何を問いかけるのか?
世界最悪の人道危機が懸念されているアフガニスタン。厳しい冬を迎え、命をつなぐため奔走したアフガニスタンの人々と日本から支援する国際NGOペシャワール会に密着。 イスラム主義勢力タリバンが再び権力を掌握したアフガニスタン。しかし国際社会は、タリバンの統治に対する懸念から支援を停止し、この冬、アフガニスタンは、100万人以上の子供たちが命を落としかねない世界最悪の人道危機に直面した。命をつなぎたいと奔走するアフガニスタン最後の国王の孫と、日本から支援を続ける国際NGOペシャワール会の取り組みに密着。戦乱が続いたアフガニスタンで人々が求める平和は何か考える。
世界各地の市民が自らの日常を撮影し、コロナ禍の暮らしを見つめるシリーズ。パンデミック宣言から2年あまり、コロナ禍の長期化で変化する人々の意識と生活への影響を描く 国家非常事態宣言の延長を発表したアメリカでは、宣言とワクチン接種義務の撤廃を訴えるトラック運転手たちの運動が激化した。パンデミック前の日常への移行を進めるイギリスでは、後遺症患者たちが十分なサポートを受けられず不安と孤独を抱える。韓国では、オミクロン株の感染爆発が教育現場を支える非正規雇用の人々の暮らしを直撃。タイからは、コロナ禍の生活苦から家族を救うため、技能実習生の道を選んだ若者を紹介する。
ウクライナから逃れた人たちが、安住の地を求めて目指す場所がある。8000キロ離れたニューヨークである。さまざまな決意を胸に、アメリカに渡る人々の姿を見つめる。 NYには、世界最大規模と言われる、ウクライナ系の人々が住むコミュニティーがある。その数13万人。ロシア革命、ソ連崩壊、ウクライナで悲劇が起こる度に、大勢の人たちがここに逃れてきた。戦争が始まり、親戚や友人を頼り、安住の地を求めてNYを目指す人が急増している。出産をするために渡る女性、住民同士の対立から逃れる人、ある女性は、裏切り者と呼ばれながら、海を渡った。大きな決意を胸に回廊を渡る人々の物語。
ウクライナ侵攻は、衛星によって初めてほぼリアルタイムに戦地の様子が伝えられる戦争となった。衛星が変えた戦地の実態と、それをめぐる国、企業、市民たちの戦いに迫る。 民間企業の参入により衛星技術は飛躍的に進化、ほぼリアルタイムで地球をとらえることが可能になっている。ウクライナの徹底抗戦の陰には、戦況を左右するほどの情報力をもった最新の衛星たちの存在があった。番組では衛星画像を公開した米マクサー社をはじめ、数々の民間衛星会社を取材。また、べリングキャットなど、衛星を利用して真実の追求を試みる市民たちを追った。知られざるウクライナ侵攻の衛星インテリジェンスに迫る。
世界的に進む仮想世界メタバースの動き、それは私たちの暮らしをどう変えようとしているのか。仮想世界の光と影を取材し、落合陽一氏とともに、未来を考えていく。 ビジネスに、教育に、そして医療にと、あらゆる分野で加速度的にメタバース=仮想世界は広がっている。それは私たちの暮らしをどう変えようとしているのだろうか。華やかなニュースがあふれる一方で、バーチャル世界に浸りきる人々も現れ、依存の問題も指摘され始めている。メタバースの光と影をを世界各地で取材し、筑波大学で教鞭(べん)をとりつつ、メディアアートを手掛ける落合陽一氏とともに、その可能性と課題を考えていく
香港では政府に批判的なメディアへの締めつけが強まり、新聞が次々と発行停止に追い込まれている。それでも「報道の自由」を守ろうと声を上げ続ける記者たちの闘いを追った “自由と民主”を求め、市民の大規模デモが続いていた香港。反政府的な動きを取り締まる国家安全維持法が施行され、わずか2年で激変した。民主派の新聞は、次々と発行停止に追い込まれた。それでも声を上げ続ける人たちがいる。リンゴ日報の元主席記者、ネットメディアの名物記者や若手記者だ。中国の影響力が高まり、言論統制が厳しさを増す香港で、「報道の自由」を守ろうとする記者たちに密着、その闘いと葛藤を見つめる。
コンクリート、水道水、半導体にも欠かせない天然資源の砂。爆発的な需要から、国連も枯渇が懸念。3年に渡り、世界各地の熾烈な砂争奪戦の裏側を取材した調査報告。 砂は、コンクリート、水道水、さらに半導体にも欠かせない天然資源。「水の次に使われている」と言われている。一方、砂漠の砂は用途に適さず、世界各国は、資源となる砂の多くがある川や海の底を競うように掘り、獲得戦は熾烈さを増している。“砂戦争”で大きくリードするのは、中国。この砂の獲得を国家戦略の肝に据え、戦略的な動きを見せている実態も明らかに。3年をかけ、世界各地を取材した調査報告。
200年前、ショパンが奏でた音色とは?ショパンが愛した当時のピアノで若手ピアニストが競うコンクールが開催。時を越えたショパンとの対話、その闘いに密着した。 ショパンを生んだポーランドで第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールが開催された。現代のピアノでなく、ショパンが愛した当時のピアノで競い合う。挑むのは世界9か国30名の有望若手ピアニストたち。彼らは古楽器ピアノと向き合い、ショパンと対話する中で何を突きつけられ、何を見つけるのか?それぞれの心模様と2週間にわたる闘いに密着。(初回放送:2018年11月)
ウクライナ侵攻をつづけるロシアの国内から次々と脱出しているITの技術者たち。世界的にも優秀といわれるロシアのIT頭脳の流出はどんな意味をもつのか考える。 ウクライナ侵攻をつづけるロシアの国内から次々と脱出しているのがITの技術者たちだ。プーチン大統領が動員令を出したことでその動きに拍車がかかかり、いまやその数は30万人ともいわれている。出ていく先は様々だ。アメリカ、ドイツ、そして東ヨーロッパの国々、世界的にも優秀といわれるロシアのIT頭脳の流出はどんな意味をもつのか、脱出していくIT技術者、企業、研究者などさまざまな角度の取材をもとに考えていく。
イタリアの食の都パルマで開かれる世界最大級のピッツァ選手権。かつてナポリで優勝した日本人職人が問題山積の「食のあり方」に向けるメッセージを込めた一枚で挑んだ。 イタリアの食の都パルマでは毎年春に世界最大級のピッツァ選手権が開かれる。ロシアのウクライナ侵攻による世界的な小麦不足などから、食のあり方に新たな目が向けられる今年、サステナビリティ(持続可能性)が大きなテーマとなっていた。そんな大会に、かつてナポリの世界大会で優勝したこともある日本人職人・岩澤正和さんが挑んだ。食の未来を見据えたメッセージを込めたピッツァの上ににのせられたのは、道ばたの野草だった。
ウクライナ市民が自撮りした映像で、どう日常が変わってしまったのかを見つめる。一時ロシアに連れ去られた姉弟、高校生活を失った女子高生など子どもたちに焦点を当てる。 ウクライナの市民が自撮りした映像で、ロシアの侵攻によってどう日常が変わってしまったのか見つめる。今回は、戦時下の子どもたちに注目する。ロシアに連れ去られた姉弟は帰還できたものの、心に傷を負った。高校生活を失い友との別れも経験した女子高生や親を侵攻で亡くした孤児たちも紹介。さらに、ダムの決壊で大洪水に見舞われたヘルソンの人々はどんな生活を余儀なくされたか、町に残る女性が自撮りする。
今年5月のトルコ大統領選。あぶり出されたのは、自由を求める「少数派」の声だった。昨今、エルドアン大統領の外交政策で注目を浴びるトルコを深掘りする。 今年5月、トルコで大統領選挙が行われ、現職のエルドアン大統領が続投を決めた。他方で、選挙戦の中からあぶり出されたのが、「少数派」の声だ。宗教的少数派であるアレヴィ派の人々。トルコ最大の少数民族、クルド人。性的少数派の人々。それぞれが、自由を求めて声を上げていたのだ。一方、多数派であるイスラム教スンニ派の人々もまた、自由を求める人たちだった…。名もなき人々の生活に入り込み、トルコを深掘りする。
ボクたち、最後まで闘いました―香港人カメラマンから託された600時間の秘蔵映像。4年前はデモの叫びに包まれていた香港が静寂の街へ変貌。市民目線の克明な記録。 「ボクたち、最後まで闘いました。その記録です」。香港の現地カメラマンがこの4年間撮影した600時間におよぶ秘蔵映像が託された。香港人の誇りである“自由”が抑圧され、変わり果てていく様が市民目線で克明に記録されていた。撮影者のクレ・カオルさんは、現在は香港を脱出し、亡命中。「どうすれば再び自由を取り戻すことができるのか」。答えを求め続ける中でカオルさんは戦地ウクライナの最前線にたどり着いた―
進駐軍兵士と日本人女性との間に生まれ、孤児となった子どもたち。「私は何者なのか?」「父や母はなぜ自分を見捨てたのか?」戦後78年、初めて明らかになる家族の物語。 「私はいったい何者なのか」。進駐軍兵士と日本人女性との間に生まれ「GIベビー」と呼ばれた子どもたち。中には、親を知らずに育った者も少なくない。“敵国の子”として差別を受け、社会に出てからも偏見にさらされ続けた日々。この夏、70歳を過ぎたかつてのGIベビーたちが「出自を知りたい」と動き出した。最新のDNA検査などを通じて少しずつルーツをたぐり寄せていく。その先に待っていたのは、意外な真実だった。
戦時中、長野県・松代に密かに作られた巨大な地下大本営。動員された朝鮮人労働者の名簿が発見された。日韓の新たな証言から知られざる極秘工事の実相を明らかにする。 太平洋戦争末期、本土決戦を想定した大本営は、政府機関や皇居を移転する地下壕を秘密裏に建設した。総延長10数キロに及ぶ「松代大本営」だ。近年、米議会図書館で朝鮮人労働者2400人を超える名簿が発見された。それによれば熟練した坑夫が必要なため、岩手のダム建設現場などから家族ぐるみで労働者が集められたことが分かった。番組では日韓の証言者を追跡。極秘工事の実態を明らかにし地下大本営が残した深い傷跡を描く。
OSINT(オシント)と呼ばれるデジタル調査で世界の真相に迫るシリーズ第2弾。ミサイル発射を繰り返し、孤立を深める北朝鮮。ベールに包まれた独裁国家の実像は? OSINT(オシント)と呼ばれるデジタル調査で世界の真相に迫るシリーズ第2弾。ミサイル発射を繰り返し、孤立を深める北朝鮮。閉ざされたこの国を詳しく分析するのは、公開情報の調査手法 OSINT=オープン・ソース・インテリジェンスを駆使する世界の市民たち。最新ミサイル開発、関連兵器の驚くべき進化とは。コロナ後、実態の見えない北朝鮮市民の暮らしは。ベールに包まれた独裁国家の実像を探る。
戦争で家族、故郷、友情を失ったヘルソン出身の3人の少女の1年の記録である。故郷を奪われたリリア。友情を引き裂かれたブラダとナスチャ。戦場だけが戦争ではない。 私たちは、人道NGOセーブウクライナを取材する中で、激戦地ヘルソン出身の3人の少女に出会った。リリヤさん(10)は、自宅が爆撃を受け、キーウへ避難したが、父親に召集令状が届く。14歳の親友同士のナスチャさんとブラダさんは、ロシアによる“連れ去り”の当事者。セーブウクライナの奪還作戦で、ナスチャさんは帰郷したが、ブラダさんはロシア側に残る決断をした。家族、友情、故郷から引き裂かれた3人の少女の記録。
市民が自撮りした映像でコロナ禍の影響を見つめる。パンデミックで体や心に傷を負った子供たちの厳しい現実。コロナ後遺症に苦しむフランスの中学生など4組の未来は? 市民が自撮りした映像でコロナ禍の影響を見つめる。パンデミックによって世界中の子どもたちの体や心に様々な傷を残した。フランスの中学生はコロナ後遺症に苦しみ、アメリカの小学生は長期にわたるロックダウンで不安症を悪化させた。メキシコの貧しい子どもたちはパンデミックで教育機会をなくし、南アフリカの少女はロックダウン中に妊娠し、望まぬ出産をする。彼らの未来に影を落としたアフターコロナの現実を伝える。
8月に起きたハワイ・マウイ島の大火災。5世代にわたって暮らしてきた家を失った家族。最愛の父を亡くしたカメラマンなど現地の人々の自撮り映像でマウイ島の今を伝える。 8月8日、アメリカで起きた山火事として過去100年で最悪の被害を出したハワイ・マウイ島の大火災。現地の人々は突然の悲劇をどう受け止め、どう今を生きているのか?5世代に渡って暮らしてきた築80年の家を失った家族。1か月前に購入したばかりの自宅を焼失しながらも、地元の子どもたちをケアしようと奮闘するサーファー。最愛の父を火災で亡くしたカメラマンなど、自撮り映像でマウイ島の現状をリアルに伝える。
「一人っ子政策」が長年実施された中国。わが娘を手放さざるを得なかった親と、国際養子としてアメリカで暮らしながら生みの親を想う娘。21年ぶりに再会する親子の物語。 中国政府は今年5月、夫婦1組で子ども3人まで産むことを認めたが、36年間も続いた「一人っ子政策」がもたらした傷跡は消えない。罰金や罰則に耐えきれず、我が子を手放さざるを得なかった親と、国際養子縁組に出され、アメリカなどで暮らしながら生みの親に会いたいと願う子ども。その数およそ15万。番組では、21年ぶりに再会した親子に密着。時代に翻弄されながらも、21年の空白を乗り越え歩み寄ろうとする親子の物語。
ウクライナ市民が自撮りした映像で過酷な日常を伝える。今回は戦闘で心と体に傷を負った人々を見つめる。7歳の少女はミサイルが家を直撃し左足を失った。心の支えとは? ウクライナ市民が自撮りした映像で戦時下の過酷な日常を伝えるシリーズ。今回は1年半に及ぶロシア軍の侵攻で心と体に傷を負った人々を見つめる。ロシア軍のミサイルが家を直撃し左足を失った7歳の少女。激戦地バフムトで顔を負傷した元兵士。自らの農地が戦闘の舞台となり滅茶苦茶にされた農家。そして、最前線で戦う夫の帰りを幼い息子と待ち続ける妻。各地に暮らす市民の視点で長期化するウクライナ侵攻の実態をリアルに描く。
アメリカ軍が「あらゆる地獄を集めた戦場」と表現した沖縄戦。そのさなかに米兵が収録した30時間の録音記録が見つかった。78年を経た今、戦場の声は何を投げかけるのか 米議会図書館に所蔵された「海兵隊戦闘記録」。兵士の声をラジオでアメリカ国民に届ける目的で収録された音源だ。最前線の戦況、激しい戦闘の直後の兵士の声…浮かび上がるのは、日本軍のゲリラ戦に翻弄され、軍民混在の戦場で神経をすり減らしていく様子だ。そして、兵士たちは「狂気」に身をゆだねてゆく。20万人以上の命が失われた沖縄戦。音源に加え、元兵士の消息を追い、“地獄”と呼ばれた戦場を「音」から再構築していく
78年前、広島・長崎に投下された原子爆弾。その原料となるウランを密かにアメリカに運び込んだ“謎の商人”の未公開資料が見つかった。そこに記されていた真実とは。 78年前、広島・長崎に投下された原子爆弾。その開発に重要な役割を果たした“謎の商人”がいる。原爆の原料となるウランをアフリカから密かにアメリカに運び込んだ人物。今回、彼が残した3万ページに及ぶ未公開資料が見つかった。そこには会社の利益のために奔走した男が、はからずも世界を大きく変えてしまう様子が記されていた。今につながる核の時代はどのようにして始まったのか、原爆開発の知られざる真実に迫る。
日本の会社の何が問題か?難問山積の時代、労働の定義も変わる。逆転の発想は?錯綜する欲望の資本主義の迷宮を解き明かすスリリングな90分。今年も思考の旅へ。 進むインフレ、円安、上がらない賃金。AI時代に日本の生産性を上げる鍵は?デジタル経済の時代に静かに忍び寄る「新しい封建制」とは?「富を生むルール」激変の時代、かつて称賛された「日本的経営」の功罪を見極め、今あるべき組織の形を探り、企業の生産性の本質を問う。知性たちと考える資本主義の最前線。「やめられない、止まらない」欲望の行方は?閉塞感を打開する道は?毎年恒例の異色ドキュメント、2024年最新版。
米中がアジアで覇権を争う中、世界が注目した台湾総統選挙。与党・民進党の頼清徳氏が2人の野党候補を破って当選した。市民の選択の舞台裏を見つめ、台湾人の本音に迫る 1月13日に行われた台湾総統選挙では、中国との向き合い方が争点のひとつとなった。与党・民進党はアメリカなどとの連携を強めて、中国の圧力に対抗する姿勢を示す一方、最大野党の国民党は中国との関係改善を掲げて政権奪還を目指した。米中のはざまで、人々はどんな選択をするのか。初めて総統選を取材する中国出身の人気YouTuberや様々な立場の市民に密着。世界が注目した、台湾市民の選択の舞台裏を見つめた。
銃で身を守る自由か?銃を規制する安全か?規制派と反対派の対立が続くアメリカ社会で、日本人エンジニアが被害防止のために考案した「撃てない銃」とは?試行錯誤の舞台裏 「撃てない銃」とは、コンピューター内蔵のスマートガン。例えば、動きを記憶させて発砲をロックし、持ち主しか使えないような仕組みを持つもので、ニューヨーク市立大学の中村正人准教授が開発を進めている。10代の若者の死因トップが銃関連というアメリカ。突発的な誤射や自殺を防ぐことをを目指した中村准教授だったが、規制派・反対派双方の声を聞く開発作業は自問自答の連続。その行方は?
重い腎臓病を患い、余命が迫る男性。青春時代を共に過ごした仲間が立ち上がった。友人が自らドナーとなる異例の臓器移植を決断。渡航先で待ち受けていた衝撃の展開とは。 「俺の腎臓をやるよ」。ラグビーに青春を捧げた男たちが、余命が迫る仲間を救うため、最後の望みをかけて海を渡った。圧倒的なドナー不足、移植希望者に忍び寄る危うい影…幾多の危機を経てたどり着いた、“友人間の臓器移植”という異例の決断。ところが、渡航先でも新たな困難が次々に。果たして移植手術は実現するのか。旅路を終えたあと、胸中に浮かんだものとは。渡航移植にかける男たちのひと冬に密着。
難民に不法な国境越えを斡旋し、“ゲーム”と呼ばれる逃避行を促す「運び屋」。中東からEUに続く逃亡者の道・バルカンルートを舞台に、命がけの“ゲーム”に迫った。 難民の数が世界最多となる中、彼らに不法な国境越えを斡旋し、“ゲーム”と呼ばれる逃避行を促す「運び屋」たちが暗躍している。難民を待ち受けるのは山越えや川越えなどの危険なルート。国境警察に捕らえられたり、最悪の場合、命を落とすこともある過酷な旅路だ。今回、これまで表に出ることのなかった「運び屋」たちに独自取材を敢行。中東からEUへと続く逃亡者の道・バルカンルートを舞台に、不条理な“ゲーム”を追った。
今、水没の危機に瀕する村がある。気候変動などで海面が上昇するインドネシア沿岸の村。故郷の惨状を記録し続けてきた地元写真家。沈みゆく村で生きる人々の選択を追った。 地球温暖化と地盤沈下による海面上昇がインドネシアを直撃している。ジャワ海沿岸の村ではすでに4つの集落が水位上昇のため消滅。いまもひとつの集落がその寸前にある。満潮時には村は水浸しとなり、ボートが交通の足となる。すでに半分以上の世帯が移住を余儀なくされた。地元のフォトジャーナリストは浸水にさらされる村の暮らしと沈みゆく故郷を撮り続けてきた。海面上昇に直面する中、どう生きるのか。人々の選択を追った。
劣勢のウクライナ軍の兵士を料理で支えるシェフがいる。食卓に並ぶのは、高級レストランと見紛うフルコース。飲まず食わずで戦う男たちはここで生き返り、再び戦場へ戻る。 軍隊は胃袋で動く。このナポレオンの言葉を実践するのは、シェフのジェニャ・ミハイレンコさん。本職は、キーウで、人気レストランを経営するウクライナの有名シェフだ。ロシアとの戦いが始まってから、40人の料理人を率い、ウクライナ兵士においしく栄養豊富な料理を提供する活動を続けている。開戦から2年、世界からの支援は細り、ウクライナは劣勢を強いられている。料理の力で兵士たちを支えようとする、もうひとつの戦い。
中国の影響力が高まり、言論統制が厳しさを増す香港。それでも声を上げ続ける記者がいる。「報道の自由」を守ろうと奮闘する、リンゴ日報元記者たちの闘いの3年を記録した 5年前、“自由と民主”を求め、市民の大規模デモが続いていた香港。しかし、反政府的な動きを取り締まる国家安全維持法が施行され、社会は一変した。中国に批判的な論調で知られた「リンゴ日報」など民主派の新聞は次々と発行停止に。それでも声を上げ続ける人たちがいる。リンゴ日報の元記者やネットメディアの名物記者だ。言論統制が厳しさを増す香港で「報道の自由」を守ろうとする記者に密着、その闘いと葛藤の3年を記録した
急増するネパール人留学生。学業とバイトに追われながら、日本で就職し定住する夢を抱く。人手不足の日本を底辺から支える存在にもなっている若者たちの葛藤の日々に密着。 近年急増し中国に次ぐ規模となったネパールからの留学生。産業の乏しい祖国を離れ、将来日本に定住したいと、寝る間を惜しみ学業と仕事をかけ持ちする。バイト先は清掃業や運送業など多岐に渡り、人手不足の日本を底辺から支える。苦労の末大学進学を果たす者。週28時間の就労制限をオーバーしてビザを止められる者。学業を終え就職したものの日本で妻子を養う困難に直面する者。夢と現実に引き裂かれて生きる若者たちに長期密着
旧ソ連の国々の混沌の今を見つめる、シリーズ・ソビエトハイウェイ。カザフスタン・ジョージア・バルト三国に残る、ソ連時代の爪痕や暗い過去から見えるものとは カザフスタンで目にしたのは、ソ連による核実験と自然改造計画が生み出した悲劇の痕。ジョージアで出会ったのはロシアへの憎しみを募らせる人々。そこにはソ連時代に始まる侵略の歴史があった。ウクライナ侵攻後ロシアへの恐怖がよみがえったバルト三国では、ロシアの侵略に備え民兵組織に入隊する人が急増する実態や、ソ連時代から暮らし続けるロシア系の人々が感じる抑圧を描く。
市民が撮影した自撮り映像でイスラエルとハマスの戦乱を伝えるシリーズ。今回は、世界から虐殺と批判されるイスラエルに暮らす市民の視点で揺れ動く人々の心情を伝える。 市民が撮影した自撮り映像でイスラエルとハマスの戦乱を伝えるシリーズ。今回はイスラエルの市民の視点で描く。ガザ地区で2万人を超える死者を出し、世界から虐殺だと批判を浴びるイスラエル。政府への反対デモが頻発するなど、国内の世論も一枚岩ではない。両親をハマスに殺害されながらも反戦運動に立ち上がった男性や、パレスチナ人との対話を始めた元イスラエル軍兵士など、戦乱に揺れる市民たちの姿を描く。
旧ソ連の国々を巡る、シリーズ・ソビエトハイウェイ。第二回は、バルト三国。反ロシアの機運が高まる中、ソ連時代から暮らし続けるロシア系住民が心の内を訴える。 旧ソ連の国々の混沌の今を見つめる、シリーズ・ソビエトハイウェイ。第二回は、バルト三国。ロシアの侵略に備えて民兵組織に入隊する人が急増するリトアニア。背景には、ソ連時代の暗い過去がある。一方、ソ連だからこそ出会えた2人も…。反ロシアの機運が高まるラトビアで出会ったのは、ソ連時代から暮らし続けるロシア系の人々。彼らは今、抑圧を訴えている。ウクライナ侵攻後ロシアへの恐怖がよみがえった、バルト三国を巡る。
いま中国の若者の間で大人気の「ストリーマー」。街角から得意のダンスや歌をライブ配信し、視聴者からの投げ銭で稼ぐという商売だ。2人の若者の半年間を密着取材した。 路上配信の規制が緩くストリーマーの聖地とされる湖南省・長沙。ダンスの配信で月24万円稼ぐ劉さん。歌を配信しながらアルバイトにも精を出す頼さん。2人に共通しているのは農村に戸籍を持ち都会に出稼ぎに来る「農民工」の2世だということ。学歴も手に職もない彼らが手っ取り早く稼ぐ手段が、いま流行りのライブ配信なのだ。しかし寝ている時間以外は全て配信という過酷な生活。彼らが目指すものとは?
市民の自撮り映像でウクライナの戦時下の暮らしを伝える。戦争が長期化し出口が見えない中、人々はどのような思いで侵攻開始丸2年を迎えるのか、モノローグと映像で描く。 市民の自撮り映像で戦時下の暮らしを伝える「市民が見たウクライナ侵攻」。侵攻開始から丸2年となる2月24日を人々はどのように迎えるのか。戦乱が長期化しても出口は見えない。前線で両足を失った夫を抱え、現政権への怒りを募らせる妻。徴兵動員のニュースに気をもむ大学生。兵士となった夫の心配から精子凍結に踏み切った夫婦。キーウに両親を残しアメリカに旅立った娘。それぞれの2年と今の思いを映像とモノローグで描く。
5年ぶりに訪ねた戦渦の故郷でウクライナ人ディレクター・カテリーナは何を見つけ、感じたのか。日本では伝え切れていないウクライナを描くセルフ・ドキュメンタリー。 ロシアに侵攻された母国について伝え続けてきたウクライナ出身のディレクター、カテリーナ。5年ぶりに戻った故郷キーウで、身近な人にカメラを向け、日常を記録した。暮らしの中に深く潜り込んだ戦争は、大切な人たちの夢を侵食し、価値観を大きく変えていた。ウクライナ人が命をかけて守っているものとは。
いま考古学の世界で起きているデジタル革命に迫る。レーザー光を照射するLiDAR技術やAIが開く歴史の新たな扉。アンコール遺跡や奈良の古墳で生まれる新説とは!? レーザーを照射して観測するLiDAR技術が可能にした、膨大な数の遺跡の可視化。カンボジアではアンコール王朝の都市の謎が明らかになり、奈良の古墳調査では日本史の“空白の4世紀”に風穴があけられようとしている。さらにヴェスヴィオ山の噴火で焼けた古代ローマの古文書がいま、若者が駆使するAIによって読み解かれようとしている。これまで不可能と思われていたことを可能にする、活況に沸く考古学の最前線を伝える!
火災や伐採などで失われる森林。これまで捉えることのできなかった影響が、デジタル技術の力で可視化され始めている。森林消失の負のスパイラルを解明する。 「デジタル・アイ」はOSINT(オシント)と呼ばれる公開情報のデジタル調査で世界の真相に迫るシリーズ。いま人工衛星技術の進歩で、地球上に広がる森林の状況をリアルタイムで分析できるようになってきた。火災や乱伐で消えゆく各地の大森林の深刻な実態が明らかに。極北で吹き上がる謎の煙の正体、そして新たな森林減少を引き起こす負のスパイラルとは?森林消失による地球規模の影響にデジタルの力で迫る。
神戸児童連続殺傷事件など、社会を震かんさせた重大少年事件。その審判に用いられた記録を裁判所が廃棄していた。遺族・弁護士・裁判所関係者が語った事とは・・・。 供述調書や精神鑑定書などの少年事件の記録。全国的に社会の耳目を集めるなどした少年事件の記録を各地の裁判所が廃棄していたことが、おととし発覚した。事件の数は52件に及び、最高裁判所は異例の謝罪を行った。事件の関係者にとって記録とはどんな意味があるものなのか。番組では裁判記録の活用が進むアメリカの現状も取材。当事者たちの証言と海外の事例から事件記録の保存・活用はどうあるべきか考える。
ロシア大統領選で圧勝したプーチン政権の下、国外に流出したロシア人は約100万人に上ると言う。彼らはなぜロシアを捨てたのか、自撮り映像でそれぞれの本音を伝える。 ロシア大統領選で圧勝したプーチン政権。反体制派への締めつけが強まり、批判することも難しい状況だ。そうした中、ウクライナ侵攻後に国外へと流出したロシア人は約100万人に上ると言う。捕虜となった夫を追い、祖国を捨てウクライナで生きる覚悟をした女性。兵士の追加動員を避けようとモンゴルへ渡った少数民族の元大学院生。国外でも命の危険が伴う中、なぜ彼らはロシアを捨てたのか、自撮り映像で彼らの本音を伝える。
戦闘が続くガザの実情を伝えてきたNHKのパレスチナ人スタッフたち。自らも危険を感じ、暮らしが追い込まれる中、直面した現実とは?その葛藤からガザの苦しみを描く。 激しい戦闘で犠牲が拡大し続けるガザ地区。外国人記者が立ち入れない中、NHKガザ事務所の2人のパレスチナ人スタッフはその実情を日本に伝えてきた。しかし自分と家族の安全が脅かされ、食料や燃料の不足も深刻化する中、1人はガザ地区の外へ退避する道を選んだ。避難生活を続けながら撮影した迫真の映像の数々、そして内と外とに分かれながらも現地の状況を伝え続けようとする2人の葛藤を通じ、ガザの苦しみを描く。
占領期に続発した鉄道をめぐる未解決事件の謎に迫る。国鉄総裁が怪死した「下山事件」極秘資料を入手。機関車が脱線転覆した「松川事件」“実行犯”とされる男の告白とは? 誰も解き明かせなかった“戦後史最大のミステリー”「下山事件」。捜査の内幕を綴った極秘資料を入手。カギを握るのは、ソ連のスパイを名乗り、国鉄総裁暗殺への関与を証言した“謎の男”李中煥。機密文書からアメリカの諜報機関の密命を受けていた可能性が明らかに。さらに占領期に起きた謎の鉄道事故「松川事件」の秘蔵資料も入手。“実行犯”とされる日本軍特務機関の元工作員の告白とは?占領期の深き闇に独自のスクープで挑む
来春、今田美桜さん・北村匠海さん出演の連続テレビ小説『あんぱん』スタート!モデルはやなせたかしさんご夫婦。やなせさんの人生を追った番組をアンコール放送します。 私のこだわり人生。歌「てのひらを太陽に」の作詞者。そして、あの「アンパンマン」の創作者でもある高知県香美郡香北町(現:香美市香北町)出身のやなせたかしさん。戦争を経験したり下積みが長かったりと苦労の多かったやなせさん。アニメ「アンパンマン」の大ヒットはやなせさん70歳間近のことでした。どんな時にも希望を失わず、夢を信じて生きてきた漫画家・やなせたかしさん(番組当時79歳)の人生を追った番組です。
米統治下の沖縄で起きた米軍関係者による事故や犯罪の膨大な記録が見つかった。琉球政府法務局が作成したとみられるこの文書を分析し、沖縄の知られざる痛みを見つめる。 殺人、傷害、強姦、放火…1945年から1972年までに発生した約900件には、沖縄の人々のうめきが満ちている。今回、ひとつひとつの事件・事故を場所や内容ごとにデータ化して分析、アメリカ統治下で多発していた米兵による犯罪の全体像に迫った。戦後79年、今も基地と暮らすことを余儀なくされている沖縄。本土復帰から半世紀以上にわたって沖縄社会が背負わされてきた問題と、今も続く混乱の原点を見つめる。
ドーピング違反で4年間の資格停止処分が下されたロシアのスケーター、カミラ・ワリエワ。ロシアという国家のもとで育ち、スケート人生が暗転したアスリートを追った。 メダリストを数多く輩出してきたロシアのフィギュアスケート名門クラブ。そこで、世界歴代最高得点を持つカミラ・ワリエワを、3か月にわたって独占取材。世界を揺るがせたドーピング問題。自国の軍事侵攻による国際大会からの除外。ロシアのアスリートとして生きる葛藤をインタビューで初めて語った。番組では、ワリエワのドーピング違反をめぐるその後の動きも追跡。WADAなど関係者への取材で、調査の最前線を追う。
「中国最後の伝統集落」と呼ばれる雲南省のワ族の村、翁丁寨(おうていさい)。観光開発が進む中、住民は移住を余儀なくされた。揺れ動く少数民族の今を見つめる。 かやぶきの高床式住居が並ぶワ族の伝統集落、翁丁寨。観光客でにぎわう今の集落は、2021年の火災のあと、建て直されたもの。運営は観光開発会社に委ねられ、住民は1、5キロ離れた新村への移住を余儀なくされた。神聖な儀式は、観光イベントの一つとなり、村民は日雇いで踊りを披露する。暮らしがよくなることを期待する村民がいる一方で、伝統文化が失われると危惧する村民もいる。開発は少数民族に何をもたらしたのか。
総費用額が10兆円を超える中国物流。支えるのは3000万人のトラックドライバーだ。熾烈(しれつ)な価格競争を乗り越え、たくましく生きるドライバーの姿を描きだす。 総費用額が10兆円を超える中国物流。支えるのは3000万人のトラックドライバーだ。番組は中国一の長距離トラックのハブ、「成都公路港」を取材。数千キロを超えて全国に貨物を運ぶ運転手に密着する。引退間近のベテランコンビ、父と見習いの息子コンビ、そして幼子と妻と共に旅するドライバーの3組だ。しれつな価格競争を乗り越え、過酷な労働環境でたくましく生きる姿を描き、庶民の目線から中国経済の実態を浮き彫りにする
中国・深圳(せん)。倒産した会社に押し寄せる中古品買取業者たち。カネになりそうな物を買いたたいて売りさばく。ビジネスの生と死が交わる生々しい現場に密着! 不動産不況をきっかけに経済成長が失速する中国。大都市・深圳(せん)でも経営や資金繰りが悪化する企業は多い。そんな中、倒産する企業に素早く駆けつける中古品買取業者たち。空調設備や業務用キッチンなどカネになりそうな物を買いたたいて持ち去り、SNSで派手に宣伝して売りさばく。顧客は、不景気でもしたたかに成功を夢見る挑戦者たち。ビジネスの生と死が交わる生々しい現場で、火花を散らす男たちに密着取材!
2016年春以来欲望をキーワードに資本主義のあり方に問いを投げかけてきたシリーズ夏特別編。株高の向こうに見えるのは?その背後に「モンスター」が支配する市場の今。 この春バブル以来最高値更新に沸いた日経平均株価。しかし日本経済をめぐる状況は不透明なままだ。インフレ、円安、インバウンド需要以外好材料も見当たらない中成長への実感が得られない日本経済の今は海外からどう見えているのか?将来への不安から新NISAに走る人々が牽引する投資ブームの行方は?投資家、トレーダー、経済学者、世界の知性たちが今の日本市場に分析のメスを入れる。私たちは投資にどう向き合うべきなのか?
クーデター後に祖国を追われ、隣国タイの町で生きるミャンマー人映像作家たち。自由を取り戻すため祖国と世界に向け配信を続ける。カメラを武器に抵抗を続ける人々の記録。 3年前ミャンマーで起きたクーデター。軍部による弾圧で多くの市民が犠牲になった。こうした中、国境を超えたタイの町に逃れカメラを武器に闘う人たちがいる。祖国の現状を世界に伝えたいと、国境を超えて前線を取材する義足のカメラマン。かつての仲間に向け、投降を呼びかける番組を配信する元ミャンマー軍兵士。2022年の取材中、ミャンマー当局に拘束されたドキュメンタリー作家・久保田徹が描く映像発信者たちの抵抗の記録
パリ五輪の陰で、パレスチナ自治区ガザでは殺りくが続く。スポーツで平和を訴えたいと立ち上がったボクシングのトレーナーなど市民たちの自撮り映像で戦乱の現実を伝える。 “平和の祭典”パリ五輪の陰で、パレスチナ自治区ガザでは殺りくが続いている。パレスチナのアスリートは戦乱で300人以上が死亡した。そうした中、五輪選手を生み出そうと懸命なボクシングのトレーナーに自撮りを依頼した。一方で、ほとんどのパレスチナ市民は“平和の祭典”に目を向けることさえできず、爆撃から逃げ続ける日々を過ごす。開戦以来、戦禍の暮らしを自撮りしてきた市民たちの映像も合わせ戦乱の現実を伝える。
2024年アメリカ大統領選挙。共和党の大統領候補・トランプ氏はなぜ高く支持されるのか?様々な共和党支持者が自らの日常を記録、市民の本音と波乱の選挙戦を伝える。 トランプ氏は米連邦捜査局の捜査を受けるなど様々な疑惑を抱え、5月には大統領経験者として史上初めて刑事事件で有罪評決を受けた。しかしわずか1日で80億円以上の寄付を集めるなど人気は絶大だ。トランプ氏の高い人気の背景には、人々のどんな想いがあるのか?議事堂乱入事件で息子が逮捕された父親、不動産で富を築いた富裕層、格差に不満を持つ若者など、様々な立場の共和党支持者が選挙戦の日々をリアルに伝える。
アメリカ大統領選挙で人々が情報を得ているのは、テレビや新聞といった既成メディアよりもインターネット上で広まる一方的な「意見」だ。その中で進む社会の分断を見つめる アメリカ大統領選挙で人々が情報を得ているのは、テレビや新聞といった既成メディアよりもインターネット上で広まる一方的な「意見」だ。人々は、ピンクスライムと呼ばれるAIで作られる粗悪な情報や、気軽に聞くことができるネットラジオを通じて、人々の判断に資する「重要な争点」よりも「好き嫌い」を増幅する情報に染まっていく。研究家たちがメディア砂漠が社会の分断をすすめると警鐘を鳴らす現場をルポする。
5年前、アジアで初めて同性婚を認めた台湾。成婚数は1万組を超え、結婚した台日同性カップルも増加。一方、世代間ギャップや親子の葛藤も浮き彫りに。台湾の今を見つめる アジアで最もLGBTフレンドリーといわれる台湾。「自分らしく生きられる場所」として移住を決意した日本人たちに密着▼台湾の今を日本に伝えるYouTuber、台湾に来て初めて同性と交際を始めた女性、初の台日同性婚を裁判で勝ち取った男性。それぞれの想いとは?▼制度が急速に変化する一方で、伝統的な価値観が残る社会の現実や、子供のカミングアウトに戸惑う親たちの姿も
ウクライナとロシアはヨーロッパのレスリング2大強国。しかしロシアはパリ五輪のレスリング出場をボイコットした。敵が消え、ウクライナ人選手の心に変化が生まれていく。 レスリング強国ウクライナとロシアは、共同で合宿するなど、良きライバルだった。しかし戦争が両国のつながりを引き裂く。良きライバルは、憎しみをぶつける敵になった。しかし、ロシアがレスリング競技をボイコットしたことで、ウクライナ選手のロシアへの憎しみが変化し始める。夢を絶たれたロシア人選手の無念に思いをはせる選手も現れた。ウクライナ、ロシア両国のレスリングチームに密着し、熱狂の陰の知られざる物語を描く。
古代エジプト文明の謎に挑んだ挑戦者たちの物語。砂に埋もれた神殿やピラミッドに隠された部屋。そしてツタンカーメンの黄金のマスク。ロマンあふれる冒険と発掘の記録。 人類最古の文明の一つ、古代エジプト文明。本格的な調査が始まったのはおよそ200年前、ナポレオンのエジプト遠征がきっかけだった。番組は、その後エジプトの謎に挑んだ者たちの挑戦を描く。アブ・シンベル神殿やピラミッドを調査したイタリアの探検家ベルツォーニ。ツタンカーメンの墓を見つけたイギリスの考古学者カーター。素粒子によるピラミッド透視に挑んだアメリカの物理学者のアルヴァレス。最新調査の様子も伝える。
ネット先進国である韓国で急増しているのが、麻薬、ギャンブルといったネットをつかった犯罪にまきこまれる若者たちだ。見えない犯罪者を摘発する最新の捜査に密着する ネット先進国である韓国で急増しているのが、麻薬、ギャンブルといったネットをつかった犯罪にまきこまれる若者たちだ。見えない犯罪者をどう摘発するのか、いま取り組みがはじまったのが、民間のIT企業が開発したAIをつかった犯罪捜査だ。インターネットの世界をも縦横無尽に索敵し、犯罪の種や、まきこまれようとする若者たちを見つけ出していく。世界が注目する捜査方法に密着する。
昨年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃から1年。なぜこの戦闘は終わらないのか?ネタニヤフ首相と、連立政権を組む二人の極右政治家の思想の系譜に迫る。 2023年10月7日のハマスによる襲撃事件から間もなく1年。ガザ地区での死者は4万人を超えた。犠牲者が増え続けるこの戦闘はどこへ向かうのか。ネタニヤフ政権の強硬姿勢を支える二人の極右の閣僚、ベングビール国家治安相とスモトリッチ財務相はどのような人物なのか?ネタニヤフ首相との関係は。ジャーナリスト、彼らを知る関係者、人質家族などへのインタビュー、そして貴重なアーカイブス映像から紐解く。
韓国ソウルに脱北者の子どもが通う学校がある。彼らのほとんどは中国で生まれ、北朝鮮を知らない。北朝鮮・中国・韓国、3つの国のはざまで揺れる子どもたちを見つめた。 韓国・ソウルに北朝鮮を脱北した親を持つ子どもたち、脱北2世が通う学校がある。ヨミョン学校、脱北2世が韓国社会に適応するための教育を行っている。彼らのほとんどは北朝鮮を知らない。母親が北朝鮮から中国に逃れ、中国人の父との間に生まれたからだ。学校の課外授業で美術を教えるカン・チュンヒョクは自身も脱北者でこの学校の卒業生だ。北朝鮮・中国・韓国、3つの国のアイデンティーの間で生きる子どもたちを見つめた。
2024年アメリカ大統領選挙。ハリス副大統領とトランプ前大統領が僅差で競り合う中、双方の支持者が街中で激しく争っている。各地の“緊迫の現場”を追う。 2024年アメリカ大統領選挙。民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が僅差で競り合う中、市民たちが街中で激しく争い、緊張が高まっている。民主党支持者が、有罪評決を受けたトランプ氏が「大統領候補にふさわしくない」と連日抗議する一方で、共和党支持者は「不当に弾圧している」と反発。政府や選挙制度の正当性を疑う声も広がっている。全米各地の“緊迫の現場”を訪ね、市民たちの思いに迫る。
ガザ地区の死者が4万人を越えても止まらないイスラエルの攻撃。しかしこの悲劇の始まりは去年の10月7日ではなかった…現地でいま何が起きているのか。こん身ルポで迫る ハマスによる襲撃への報復として始まったイスラエルのガザ攻撃。ガザ地区の死者が4万を越え、命の価値は等しいという正義が揺らぐ中、知られざる戦いが繰り広げられてきた。ガザ攻撃を批判する人々と、これを抑え込もうとするイスラエル当局・市民との壮絶な闘いだ。そして、この悲劇の始まりは去年の10月7日ではなかった…。現地でいま何が起きているのか。イスラエル人監督とパレスチナ人プロデューサーのこん身のルポで迫る
大激戦のアメリカ大統領選挙。その結果は、戦乱のパレスチナやウクライナ、隣国メキシコや台湾に大きな影響を与える。行方を見守る世界の市民たちの姿を自撮り映像で描く。 大激戦のアメリカ大統領選挙。その行方を世界各地の市民が固唾をのんで見守っている。アメリカの後押しを受けるイスラエルと激しい攻撃にさらされるガザ地区。アメリカからの武器援助を頼りにロシアと戦闘を続けるウクライナ。米中対立の狭間で揺れる台湾。移民問題が大統領選の争点ともなっているメキシコ。アメリカの影響を受ける地域の市民たちは今回の選挙をどう見ているのか。市民たちの自撮り映像で激動する世界を見つめる。