中東や北アフリカで独裁政権を次々と崩壊に追い込んだ民主化運動「アラブの春」から10年。中心地エジプト・タハリール広場でデモを率いた若者たちの今を追った。国の安定のため、与党議員に転じた元リーダー。命を脅かされながらも“消えゆく声”を代弁し続けるロック・ミュージシャン。そして、異国で闘い続けるジャーナリスト。世界各地で“民主主義のあり方”が揺らぐ今、「アラブの春」がもたらした可能性と限界を見つめる。