75年前、九州は無残な殺りくの戦場となろうとしていた。昭和20年夏、アメリカ軍は沖縄戦後「オリンピック作戦」と名付けられた九州南部上陸作戦を進行。上陸する兵士は史上最大規模の76万人が想定されていた。今回オリンピック作戦の詳細を取材すると驚愕の作戦が次々と立案・遂行されようとしていたことが明らかに。背景には日米双方の敵国へのぬぐえない恐怖と憎悪があった。未完のせん滅戦の全貌に迫る。