3・11あの日から短歌を詠み続けてきた人たちがいる。自分の心の内を吐き出して呟き叫んだ五七五七七。老いと孤独、放射能汚染で壊れた故郷、帰る、帰れないの堂々巡り。ひっそりと閉じこもったままの心、被災者というコンプレックス…巡りくる10年目のあの日を前に、まるで密かに息をするように震災の短歌を詠み続けてきた岩手、宮城、福島の被災者の歳月と今の思いを紡ぐ。2014年3月に放送した「3・11万葉集」続編。