仏教は戦争にどう関わったのか。浄土真宗本願寺派は1万寺に調査を行った。戦場に派遣された従軍僧の日誌や戦時動員の住職の記録など新資料から僧侶たちの戦争体験を描く。 日中戦争から太平洋戦争の時代、仏教は戦争にどう関わっていたのか。浄土真宗本願寺派(西本願寺)は1万寺に調査を行った。3800の寺から回答があり写真や資料が寄せられた。中国の戦場に派遣された従軍僧の日誌や門信徒を戦場に送った住職の記録などアジアに進出した教団の姿が浮かび上がった。太平洋戦争では85%の寺が金属回収に応じ学童疎開や戦時動員に協力していた。新たな調査をもとに戦禍の中の僧侶たちの姿を描く。