ひ○こ○り歴四年・佐藤達広22歳。非常に長く怠惰な生活が続いたために、ついに佐藤は「ある組織の巨大な陰謀」に気付いてしまう。そんなある日、謎の少女・中原岬が訪ねてくる。
佐藤は、岬から謎のプロジェクトの契約書を受け取る。一方、隣室のアニソン野郎は高校の後輩・山崎薫だった。久々の再会を喜ぶ二人。山崎はゲームの専門学校に通っているらしいのだが…。
岬に、クリエイターだと嘘をついた勢いで、山崎と共にギャルゲー作りを始めることになる佐藤。佐藤はシナリオ担当になり、パソコンに向かうのだが、ゲーム作りの参考用に借りたギャルゲーと画像データに逆にのめり込んでしまう。
岬との約束の日まで、あと一ヵ月。ギャルゲー作りは遅々として進んでいなかった。そこで山崎の提案で、ギャルゲーユーザーの聖地・秋葉原に取材に出かけることになるのだが…。
佐藤は、秋葉原で偶然、高校の先輩・柏瞳に再会する。久しぶりに先輩とゆったりとした時間を過ごす佐藤。ひ○こ○りである事を先輩に告白した事で、佐藤は、ある決意をする。
岬から、山崎には彼女がいると聞き衝撃を受ける佐藤。悔しい佐藤は、こっそりと山崎の通うゲームの専門学校へと侵入し、事実を確認しようとするのだが…。
山崎の通う専門学校に行った翌日から、佐藤はひ○こ○りが悪化して寝込んでしまう。そこへ突然、佐藤の母・静枝から電話がかかってきて…。
静枝が上京してくる事になり、慌てる佐藤。岬は、佐藤の嘘に付き合って恋人役をかって出る。それぞれの思惑を胸に、三人は中華街に向かう事になるのだが…。
今日もギャルゲー作りに邁進している、山崎と佐藤。外を走る広報車からは、花火大会のアナウンスが流れてくる。相変わらずやる気がない佐藤に対し、山崎は、過去のトラウマを熱く語り出すのだが…。
夏祭りデートをした事で、岬の事を妙に意識し始める佐藤。しかし、それも何かの陰謀だと疑い出した佐藤は、岬の秘密を探るために尾行を始めるのだが…。
夏コミが近づき、とりあえず制作中のギャルゲーを「体験版」として仕上げようとする山崎と佐藤。そんな佐藤に突然、瞳から電話が入る。
瞳とのバカンスを夢見て旅行に向かう佐藤。だが、旅行は二人きりではなく、瞳のネット友達とのオフ会旅行だった。一行が豪華クルーザーで向かった先は…。
峰岸のプライベートビーチで、オフ会のメンバーは各々に時間を過ごしていた。一人寂しくなった佐藤は思い出づくりに、みんなでキャンプファイヤーをしようと提案する。
瞳たちを迎えにきた城ヶ崎の提案で、オフ会の面々は、温泉旅館で疲れを癒す事になる。温泉に浸かった佐藤たちは、島での出来事を冷静に振り返る。
突然、静枝から仕送りが厳しくなると告げられる佐藤。そこで草野から勧められたネットゲームの事を思い出し、RMT(リアルマネートレード)で生活費を稼ごうと考える。
ネットゲームの中で知り合ったネコ耳少女ミアに惹かれていく佐藤。カウンセリングもサボり、ゲームにどっぷりハマってしまった佐藤を救うために、奮闘をする岬なのだが…。
ネットゲームに絶望した佐藤のもとに、高校の同級生・小林から電話がかかってくる。何でも一攫千金の話があるということで、興味を持った佐藤は、説明を聞きに行く事にする。
小林にまんまと騙されて契約してしまった佐藤たちは、クーリングオフをするために小林の自宅を訪ねる。そこで、ネットゲームに興じる小林の兄・友一と出会う。
佐藤たちが部屋に立ち入った事で、動揺し取り乱す友一。クーリングオフの書類にサインをすませ、佐藤たちは帰ろうとするのだが恵が引き止める。友一がネットゲーム上で佐藤と話がしたいと切り出したのだ。
ギャルゲー作りを続ける佐藤たちだったが、突然、山崎の父親が倒れたとの連絡が入り、一度実家に帰る事になる。すぐに戻ってきた山崎だが、やはり家業の牧場を継ぐために田舎に帰らなければならないという。冬コミまで猶予をもらった山崎は、ゲームを完成させるために奮起するのだが…。
佐藤と山崎のギャルゲーがついに完成した。山崎は、両親との約束どおり、専門学校をやめて実家に帰る事になる。引越しの手伝いをしている佐藤は、半年間の思い出を振り返っていた。一方、岬はカウンセリングの期末試験を行うというのだが…。
山崎が居なくなってしまった事で、心にポッカリ穴が空いてしまった佐藤。そんな佐藤をカウンセリングの期末試験と称して、初詣に誘う岬。しかし二人は人混みの中で、はぐれてしまう。街角で呆然と立ち尽くす佐藤は、意外な人物から声をかけられる。
突然、岬はカウンセリングの卒業試験を行うと宣言する。無事卒業試験に合格した佐藤に対して、岬は新たな契約書を差し出す。しかし佐藤は、それを拒否して岬と別れてしまう。ショックを受けた岬は倒れてしまうのだが…。
遺書を残し、病院から居なくなった岬を追いかける佐藤。ついに居場所を突き止め、岬と再会した佐藤だったが、そこは何と断崖の上だった。すべてに絶望した岬に対し、佐藤は、N・H・K=日本ひ○こ○り協会との対決を決意する。