才人は、ご主人様ルイズから洗濯係り、世話係り、また洗濯係りと次々と仕事を命じられ、屈辱と侮辱の日々を過ごしている。 ルイズの傍若無人な振る舞いに閉口する才人だが、ルイズがクラスでは魔法が使えないことで「ゼロのルイズ」と呼ばれていることを知る。ここぞとばかりに才人はルイズをからかうが、ルイズの逆鱗に触れ部屋を追い出されてしまう。そんな不憫な才人だが、シエスタにご飯をご馳走になったり、年齢以上に色っぽく発育したルイズのクラスメイト・キュルケの部屋に呼ばれ、艶めかしく誘惑されたりと、意外にもモテ展開になるのだが…。 そんな骨抜きの使い魔を見て、ご主人様は黙っているはずがなかったが、ルイズはふと思い立って、虚無の曜日に才人を連れて城下町に買い物へ出かける。
「ありがとうございます」急にかしこまって才人にお礼を告げるシエスタ。才人の使い魔らしからぬ行動と振る舞いにシエスタは勇気付けられたと云う。その翌日才人には告げずに、シエスタは、若い娘ばかりを好むモット伯という貴族に仕えるため強制的に学院を去る。 シエスタの身を案じた才人は、モット伯に直談判をするのだが、平民の声を聞く耳を貴族は持たない。それでも食下がらない才人に仕方なく、書物マニアのモット伯は、ゲルマニアに伝わる家宝の書物と引き換えならばシエスタを返すと無理難題をふっかける。 才人は、ルイズに助けを求めるものの、貴族と平民の階級は絶対的であきらめるしかないとルイズに諭されるだけだった。 どうしても納得できない才人は、再び単身モット伯の屋敷へシエスタを奪還しに向かうのだが…。
品評会の翌日、学院長のオスマンは、盗まれた宝物「破壊の杖」と怪盗フーケの捜索隊結成を宣言し、教師たちに有志を募る。が、誰ひとり名乗りを上げる者はいない。 そんな中、ただ一人、アンリエッタ姫の立場を案ずるルイズだけが名乗りを上げた。ルイズにライバル心を燃やすキュルケ、キュルケを心配するタバサも仕方なく名乗りをあげる。オスマンは、使い魔の才人を含む四人を捜索隊に任命し、オスマンの秘書・ロングビルが案内役兼責任者として志願することに…。 一行は、フーケらしき人物の目撃情報があった森へと馬車で向かうのだが、馬車内で相変わらずケンカを始めるルイズとキュルケ。そうこうしている間に、一行は、森の奥の小屋に辿り着く。人気のない小屋を捜索するルイズたちの前に、またしても巨大な土ゴーレムが現れる。魔法で応戦するルイズだが、ゴーレムは大きな足を上げてルイズを踏みつけようとする…。
アンリエッタ姫からトリステイン城に呼び出されたルイズたち。姫は、ルイズたちに街での諜報活動を頼みたいとのこと。どうやら近頃、街では一部貴族による平民に対する横暴の噂があり、姫はルイズたちに極秘裏に貴族たちの動向を探って欲しいらしい。姫に忠誠なルイズは即答し、街へと潜入を図る。 しかし、機転を働かせたつもりのうっかりルイズのせいで、一文無しになるルイズと才人。諜報活動資金を貯めるためやむなくルイズたちは兄妹と身分を偽ってアルバイトをすることに。宿を確保するために決めた働き場所は、きらびやかな妖精たちが給仕する「魅惑の妖精亭」だった?!皿洗い担当の才人は、宿娘のジェシカに親切にされる。一方、給仕の仕事などしたこともないルイズは、まともにチップさえ稼げない程のダメダメぶりを発揮することに…。そこへ、いかにも悪そうな貴族たちがやって来て…、ルイズは貴族とトラブルを起こしてしまう!!
アンリエッタ女王が前線に赴くことを耳にしたルイズは、姫様を助けるため自分も前線に行くと言い出す。その話を聞きつけたエレオノールは、前線行きを阻止するべくルイズを禁固部屋に閉じ込めてしまう。ルイズを戦争に行かせたくないため今回ばかりはエレオノールに賛成する才人は、ルイズの見張り役を引き受けることに…。一方、戦況が芳しくないアルビオンの司令官シェフィールドは、密かに特殊部隊を魔法学院に派遣する。女生徒しかいない学院に闇夜に乗じて忍び込み、難なく学院を占拠した特殊部隊。それにいち早く感づき人質の救出作戦に向かうアニエスだったが、私怨と特殊部隊の隊長メンヌヴィルが関連していることに気が付き、一人無謀な戦いに出てしまう!?
一夜にして学院を占拠したメンヌヴィルたち。メンヌヴィルは、オスマン学院長に人質の命と引き換えにトリステイン連合軍のアルビオンからの無条件撤退をアンリエッタ女王に署名させるよう要求する。一方、禁固されていたため敵から逃れたルイズと才人は、共に無事だったキュルケとタバサ、そしてコルベールと合流する。武力を行使してでも人質を助けに行くべきだと主張するキュルケに対し、執拗に戦いを避けようと促すコルベール。人質救出に専念するという条件で戦闘に加わったコルベールは、炎の魔法を繰り出しキュルケたちを援護する。彼の炎の温度は、メンヌヴィルの過去の忌まわしい記憶を甦らせる。その記憶こそが、アニエスが長年追い続けていた残虐な事件の謎の真相を解く鍵だった・・・!?
アンリエッタ女王にアルビオン大陸の前線まで呼び出されたルイズと才人。一般市民を戦火に巻き込みたくないアンリエッタは、虚無の魔法を使って一気にアルビオン軍を戦闘不能にしてほしいとルイズに依頼する。戦争に荷担したくない才人であったが、渋々ながらもゼロ戦でルイズを最前線まで連れて行くことに…。しかし、ここぞという時にルイズは精神力不足のため虚無の魔法が使えない。さらに敵の竜騎士隊に発見され、空中戦となりゼロ戦は雪山に墜落してしまう。雪山で遭難した才人とルイズは、下山を試みるが、途中、先の空中戦で負傷した敵の竜騎士・ヘンリーを発見してしまう。敵ながら傷ついたヘンリーを見捨てられないルイズと、ルイズの言う貴族の名誉を未だ理解出来ない才人は、ここでも衝突してしまうこと…。
シエスタは魅惑の妖精亭で、ジェシカとスカロンに才人への想いに関する悩みを相談していた。シエスタの弱気な発言を聞いたジェシカは、ある魔法の薬をシエスタに渡すことに。シエスタは勢いで薬を受け取ってしまったものの、それを才人に使ってもいいものかどうか彼女の心は揺れる。だが、女子風呂の一件でお仕置きを受けるかわいそうな才人を見てシエスタはついに決心することに!! そしてルイズとの交渉の末、シエスタは1時間だけ才人のレンタルに成功する。シエスタは、なんとか才人に魔法の薬を飲ませるために「新婚さんごっこ」をしようと才人に提案するのだが・・・。その魔法の薬をめぐって学院中で大変なことが起こる羽目になろうとは、その時シエスタは知る由もなかった・・・。