人里離れた天空の地『神の指』で暮らす少年パーシバル。 16歳を迎えた日、祖父バルギスから『外の世界の言い伝え』を聞いたパーシバルは、冒険への憧れを膨らませるものの、バルギスを一人には出来ず、その気持ちを抑えこんでいた……。 そんな時、パーシバルの前に、言い伝えの一つである『天空を駆ける幻海の舟を操りし騎士』が現れる。
生まれて初めて外の世界に降り立ったパーシバルは、不思議なキツネの後を追う中で、大道芸人のカッツ、エルバ、そしてドニーと出会う。魔法のような不思議な力を使う彼らに、イロンシッドを捜していることを打ち明けるパーシバル。情報を得るために村に向かおうとするパーシバルたちの元に、なぜか慌てた様子の村人がやってきて――
突如パーシバルたちの前に現れた、イロンシッドの同胞を語る黒き鎧の騎士ペルガルド。危機的状況の中で不思議な力に目覚めたパーシバルは、その力を駆使して戦いに挑むが、尚もって力量差は圧倒的で、次第に追い込こまれてしまう。そこに現れたのは、以前パーシバルが出会った不思議なキツネだった。
自らが〈黙示録の四騎士〉であると聞かされたパーシバルは、リオネス王国を目指す途中、悪魔が住むと妖精たちが噂する谷に迷い込んだ。噂の悪魔の正体である薬師ナシエンスに囚われ、モルモットとして怪しげな薬の実験台にされるパーシバル。そんなパーシバルを救出するべく、シンとドニーもまた谷へと足を踏み入れるが……
谷の植物や動物をおかしくしていたのは、怪物となり果てたナシエンスの祖父オルドだった。さらにパーシバルたちの前に姿を現すキャメロットの聖騎士タリスカー。そのタリスカーこそ、オルドを怪物にし、操ってた張本人だと知ったパーシバルとナシエンスは、谷とオルドを救うべく、共に力を合わせることにする。
シスタナの街に現れたイロンシッドは、領主であるカルデンを使い、街の人々にある物を捜させていた。一方、カルデンの娘であるアンは、イロンシッドの企みに人々が利用されていることを見抜き、そのある物を隠す。そんな中、ナシエンスを仲間に加え、リオネス王国を目指すパーシバルたちもシスタナの街にやってきて――
イロンシッドが完成させた『常闇の棺』の儀式により、シスタナの街に混沌の亡者が解き放たれてしまった。儀式の生贄である街の人々をシンに任せ、パーシバルはドニー、ナシエンス、そしてアンと共にイロンシッドの元へ向かう。なんとか『常闇の棺』と奪おうとするパーシバルたちだが、イロンシッドの強さは凄まじく、団結に綻びが生じ始める。
瀕死の重傷を負うも、仲間の想いを力に変える魔力『希望(ホープ)』によって目覚めたパーシバル。一方、街の人々に迫る亡者たちを退けるために奔走するシン。儀式の妨げとなるパーシバルの息の根を止めんと、あらゆる手段を講じるイロンシッド。しかし、パーシバルたちもまた、イロンシッドに対抗するためのある作戦を考えていて――
聖騎士になりたいと望むアンを仲間に加え、リオネス王国を目指すパーシバルたち。道中にあるダルフレア山脈を越えるための準備をすべく、カントの街へ向かう。そんな中、ドニーはアンと同じ様に聖騎士を目指していた頃のことを思い出す。――数年前、ドニーには厳しい聖騎士の師匠と、共に修行に励む兄弟子がいた。
かつての師匠であるハウザーから、聖騎士を諦めた事を責められ逃げ出してしまったドニー。一方、パーシバルたちとハウザーは、かつてのドニーの兄弟子であり、盗賊の頭であるエドリンに囚われてしまう。途方に暮れるパーシバルたちの元へやってくる酒場のマスター。マスターはエドリンの背後にある大きな力について語り始める。
暴れ出したエンシェントドラゴンを止めようと奮闘するパーシバル。同じ頃、牢屋の中のハウザーは、シンからパーシバルが予言の騎士であること、そしてドニーが混沌の騎士から『常闇の棺』を守ったことを聞かされる。ドラゴンの力を前に逃走を余儀なくされるパーシバルたち。そこに、聖騎士の眼差しを取り戻したハウザーがやってきて――
カントの町を出発し、ダルフレア山脈に足を踏み入れたパーシバルたち。険しい山道をゆく途中、パーシバルは不思議な村を見つける。村へと入ったパーシバルとドニーを追おうとするナシエンスとアン。そこへ一人の猟師・アードが現れ、村には入るなと警告する。アード曰く、そこは化け物の巣窟らしいのだが……
ダルフレア山脈で出会ったアードの正体は、アーサー王に仕える聖騎士・アードベックであった。村に住む魔神族たちが戦を好まず平和に暮らそうとしているにも関わらず、問答無用で成敗しようとするアードベック。一方、すでに村の魔神族と仲良くなっていたパーシバルは、なんとかアードベックを止めようとするが……
アードベックの魔力によって赤ん坊になってしまったパーシバルたち。そこに現れたのは魔神族の村の長老だった。なぜかアードベックの魔力が効かない長老は自らの正体を明かすと、パーシバルたちを元に戻す代わりにアードベックの望みを叶えると言う。しかしアードベックはその言葉を信じようとはしない。
ゴウセルやドルチョモンテたちと別れを告げたパーシバル一行は、アーサーが放った追手を気に掛けながらダルフレア山脈を進む。やがてパーシバルたちの前に現れる、巨大な樹木が絡み合う鬱蒼とした森。シンは、すでに間近に迫っている追手をこの森で迎え撃とうと提案する。
錯綜する森で『闇のタリスマン』を迎え撃ったパーシバルたち。個々の成長とチームワークにより敵の数を減らしていくが、リーダーであるフィディックの力は他の騎士たちよりも格段に強く、苦戦を強いられる。さらにフィディックは、パーシバルたちが持つ強さの要を潰すため、ある作戦を実行に移す。
ランスロットと共にリオネス王国にやってきたパーシバルたちは、その街並みや異なる種族が行き交う様に圧倒される。一行は王様に謁見すべくリオネス城へと赴くが、運悪く不在の上、いつの間にかパーシバルまでいなくなっていた。その頃、一人で町を散策していたパーシバルは、とあるトラブルに巻き込まれて……
『常闇の棺』の欠片を持っていたことでアーサーの配下だと勘違いされ、リオネスの聖騎士・イゾルデ、ジェイド、キオンに狙われるパーシバルたち。トリスタンによって戦いは止められたものの、視界を奪われた状態で仲間たちを失ったと思い込んだパーシバルは、大きな絶望に囚われてしまい……
リオネス城から逃げ出した四人目の予言の騎士を捜索するパーシバルたち。手掛かりは金の装飾が施された白い鎧のみ。そんな中、ランスロットの前に現れた謎の少女は、すぐに捜している人に会えるという予言めいた言葉を残す。一方その頃、町の広場には強い殺気を放つ一人の男が現れて――
パーシバルを追ってリオネスにやってきたペルガルドの前に、ついに揃った〈黙示録の四騎士〉。一触即発の空気の中、ここでペルガルドと戦うべきか逃がすべきかで意見を分かつトリスタン、ランスロット、ガウェイン。一方、パーシバルはペルガルドに歩み寄り、ある提案を持ちかける。
アーサーの刺客としてリオネスに現れたのは、16年前の聖戦でメリオダスらと死闘を繰り広げた〈十戒〉のガランとメラスキュラ。一方、〈十戒〉が囮だと推測し、アーサーの真の狙いを探ろうとするメリオダス。破壊の限りを尽くさんとするガランとメラスキュラの前に、〈黙示録の四騎士〉が集結する。
連携によってガランとメラスキュラを退けたパーシバルたち。その直後、とある気配を察知したランスロットはリオネス城へと向かう。城の地下牢には、過ぎた行動を咎められ拘束されたキオンと、見張り役のジェイドがいた。地下へと降りてきた一つの気配に気が付いた二人は、その人物を呼び止めるが……
ランスロットが不在の中、混沌の力によって融合し復活したガランとメラスキュラ。その強さは融合前と比べ物にならず、パーシバルの攻撃はおろか、トリスタンやガウェインの魔力攻撃すら躱されてしまう。そんな中、リオネスを守るべく戦う予言の騎士に力を貸すため、王国の聖騎士達がたちあがる。
人々の希望で力を増した魔力によって、メラガランにダメージを負わせるパーシバル。さらにイゾルデとの共闘で善戦するも、メラガランの力には未だ及ばない。絶体絶命の状況の中、再びメラガランの前に立つトリスタンは、最後の手段を使う決意を固める。だがそれは、あまりにも危険な賭けでもあった。
リオネス王国に到着したパーシバル達の前に現れた宿敵、アーサー・ペンドラゴン。アーサーは自らが治める国・キャメロットでは誰も苦しまず、悲しまず、さらには亡くした大切な人とも再会できると語る。真実か否か、パーシバルや人々が翻弄される中に駆けつけたのは、リオネス王・メリオダスだった。
キャメロットの襲撃から一夜明け、謁見の間に呼び出されたパーシバル隊の面々は、メリオダスと王妃エリザベスに労いの言葉をかけられる。しかし、〈黙示録の四騎士〉であるパーシバルの【リオネス到着】という一つの目的が果たされた今、ドニー、ナシエンス、アンの三人には、ある悲しい予感があった……。
仲間たちと共にキャメロットを探す旅に出ることになったパーシバルは、はやる気持ちを抑えきれずにいる。一方、リオネスに滞在している謎の少女・ギネヴィアと再会したランスロットは、彼女の正体とその魔力、そして心に抱えた悲しみを知ることに……
ギネヴィアをキャメロットに連れ去った後、自宅に戻るイロンシッド。そこで【ある家族】に迎えられたイロンシッドは、普段の冷酷な姿とは違う一面を見せる。一方、旅の途中で壁の街・ウォルナックを目指すパーシバルたちは、その動きをギネヴィアの魔力を利用したアーサーに知られてしまう。
壁の街・ウォルナックの鎮魂祭に参加し、亡き大切な人々に想いを馳せるパーシバルたち。その背後に、アーサーが送った2人の刺客、マクダフとティーニニックが迫る。その頃、謎の女性と共に街を歩いていたトリスタンは、恐るべき彼女の正体を知ることに――
キャメロットから来た刺客・ティーニニックを倒し、はぐれた仲間たちとの合流を急ぐパーシバルたち。一方、戦いの中で毒を受けたイゾルデと共に移動するアンとジェイドの行く手に、もう一人の刺客・マクダフが立ち塞がる。それぞれの想いを懸けた戦いが始まろうとしていた。
大切な仲間を失い、離れ離れになりそうな皆の心を必死につなぎとめるパーシバル。その頃キャメロットでは、ウォルナックでの戦いの結果を知ったアーサーがさらなる刺客を送り込もうと画策していた。一刻も早くキャメロットを見つけるべく、手がかりを掴みたいパーシバルたちだが……
キャメロットへの手がかりを見つけるため、魔神族のイオと共に魔界へやってきたパーシバルたち。その光景を見た時、パーシバルの脳裏にかつてこの場所にいたという不思議な記憶が蘇る。一方、侵入者を捕らえるために動きだす魔神族。彼らを束ねるのは――
〈黙示録の四騎士〉を始末するべく魔界にやってきた刺客・モートラックたちに単独で戦いを仕掛けるガウェイン。その一方で、刺客の一人であるローズバンクと出会ったパーシバルは対話をしようと試みる。同じ頃、魔界の城にいるトリスタンは、魔神王ゼルドリスからキャメロットに通じる扉についての情報を得るが……
ベヒモスの周囲に炎の雨を降らす『炎災の月』が終わるまでの間、ランスロットの特訓を受けるパーシバル隊の面々。課せられた課題に臨む中、改めて自分の心と感情に向き合うことになるナシエンスとアン。一方、次の戦いに備えていたトリスタンは、魔神族の闘士・シュバルツから呼び出され、決闘を挑まれる。
ランスロットとの特訓中、魔力によって生まれた『もう一人のパーシバル』。再びその魔力が己に宿る時、パーシバルはこれまでにない力が湧き出すのを感じる。やがて『炎災の月』が止み、ベヒモスへ向かう時がやってきた。キャメロットを目指す者たちと、それを阻まんとする者たちの戦いが目の前に迫る。
突如ベヒモスに宿る精霊の世界に引き込まれ、自らの存在の起源を知るパーシバル。その真実を受け止めきれぬまま元の世界へと戻ったパーシバルの前に、モートラックたちが立ちはだかる。ついに姿を現すキャメロットへの扉を前に、互いに譲れぬ使命を背負う〈黙示録の四騎士〉たちとキャメロットの騎士たちが激突する。