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All Seasons

Season 1

  • S01E01 謎の男

    • October 8, 2008
    • Nippon TV

    シーズン終了後の秋季練習が終わった12月。プロ野球、埼京彩珠リカオンズの四番打者・児島弘道は、若手投手の中根とトレーナーの木野崎を伴い、暖かい沖縄で自主トレを行っていた。新人王を始め、首位打者や本塁打王、打点王などを何度も取り、三冠王にも2度輝いたことがある児島。だが、今まで一度も優勝の美酒を味わったことがない不運の天才打者・児島は、自分に何かが欠けていると考え、黙々と汗を流しながらそれを見つけようとしていた。 キャンプを始めて10日後。児島は、中根が利き腕の指を負傷したことから、バッティングピッチャーを捜す必要に迫られた。責任を感じた中根は、このキャンプに全てを賭けている児島のため、木野崎と共に大学や実業団の野球部を当たるが、時期が悪く見つけることが出来ない。 そんな折、グラウンドのある土手を歩いていた中根と木野崎は、米兵らの間で流行っている『ワンナウト』という野球賭博と出合った。『ワンナウト』は、ピッチャーがバッターから、ワンナウトを取れるかどうかを競うゲーム。三振を取るか、打たれてもインフィールドで打球がバウンドしたらピッチャーの勝ち、それ以外は、バッターの勝ち、というルールだ。 しばらくして、勝負を見ていた2人の前に現われたのは、東亜と呼ばれる日本人ピッチャーだった。誘われるまま、東亜と米兵との勝負に賭けた中根は、たちまち大負け。血気にはやる中根は、イカサマだと叫び、今度は自分が東亜と勝負する、と言い出した。そんな中根に、東亜が提示した掛け金は、何と400万円。札束を無造作に地面に投げた東亜は、バントなしの条件

  • S01E02 勝負師

    • October 15, 2008
    • Nippon TV

    40万ドルを賭けた児島と東亜の勝負。東亜の投げた1、2球は、ストライクゾーンを大きく外れるボールだった。次の3球目もボールだと知った米兵たちは、全員が東亜に賭けていたため、ザワつき始める。そして、東亜の投げた4球目が高い、完全なボール球だと見た木野崎は、これで児島が勝ったと思った。 ところが、児島は、そのボールを強振してファールにしてしまった。児島がプロとしての意地とプライドで振ったと気付いた木野崎は、それが東亜の作戦だと知り、ア然。5球目もファールしてツースリーとなった児島は、次に東亜が最高の勝負球を投げて来ると予想して気負った。だが、東亜の投げた6球目は、スローボール。これを見逃した児島は、東亜にあっさり負けてしまった。 沖縄で『ワンナウツ』を主宰する女ボスのビッグママは、東亜の投球に1球の失投もなかったと木野崎に告げ、プロの大打者としての奢り、慢心、思い上がりといった児島の潜在意識を見逃さずに、東亜がつけ込んだと分析した。130キロに満たない球速で、しかも変化球を全く投げられない東亜。その勝負を何百回も見てきたというビッグママは、東亜が人の心を読め、相手の心理をコントロール出来ると言い切る。20歳そこそこの東亜に、野球を舐めていると言われた“大打者”児島は、その夜から、姿を消してしまった。 1週間後、スピリッツを鍛えるため山で修行をしていた児島が、再び姿を見せ、東亜に勝負を申し込んだ。条件は、児島が負けたら引退、勝ったら東亜の利き腕を叩き折るというもの。東亜はこの条件をあっさりと飲み、勝負は3日後に行わ

  • S01E03 ワンナウツ契約

    • October 22, 2008
    • Nippon TV

    東亜との2度目の勝負で“2-0”と追い込まれた児島は、驚くべき行動に出た。運命の3球目にバッティングのタイミングが合わないと判断した児島は、とっさにベースの上に体を傾けたのだ。ボールは、児島の右ひじに当たり、デッドボール。 ビッグママは、ボールがストライクゾーンを通っていたとして、児島が三振したと判定した。だが、児島は、本当の野球なら三振だったと明かしながら、“四角のワクに当たったボールがストライク”という『ワンナウツ』のルールなら、デッドボールは認められる、と主張。東亜があっさりこれを飲んだため、児島の勝ちが決まってしまった。 児島の前に歩み寄り、自分の腕を出してバットで叩き折るよう求める東亜。だが、その腕を握った児島は、プロ野球に入り、リカオンズを優勝させて欲しい、と東亜に求めた。 プロ野球埼京彩珠リカオンズは、さいたま市の大宮スタジアムを本拠地としている球団だった。30年前に1度優勝したものの、それ以降、低迷が続き、ここ3年は連続最下位。観客動員数は、12球団中3位で、それは国民的ヒーローの児島の存在が大きかった。児島が掛け合った結果、オーナーで、ゼネコン・彩珠組社長の彩川は、東亜のテスト入団を承認。東亜は、すぐさま彩川との契約交渉に臨んだ。 カネにシビアと噂される彩川に出した東亜の条件は、奇妙な内容だった。契約金はゼロ。だが、試合で1つアウトを取るごとに、球団側が500万円を支払い、逆に失点した場合は、1点に付き5000万円を東亜が支払う、というもの。ワンナウト単位の出来高払いが球団側にプラスになると

  • S01E04 ナインの資格

    • October 29, 2008
    • Nippon TV

    練習に全く顔を出さない東亜のことが話題になる中、いよいよペナントレースが始まった。リカオンズは、負傷した児島が復帰していなかったこともあり、開幕11連敗の最悪のスタート。だが、監督の三原は、オープン戦で完全試合を達成し一躍脚光を浴びた東亜をなぜか出場させなかった。 実は、例の契約のことを考える彩川は、入場者数が昨年に比べて大幅に増加したこともあり、東亜の登板を止めさせていた。リカオンズのスタッフは、フロントはもちろん、現場の指揮官である三原まで彩川のいいなりだったのだ。 東亜が、初めてプロ野球の公式戦のマウンドに立ったのは、翌日のイーグルス戦。初回に11点も奪われたリカオンズはすでに負けムードだった。東亜が対戦した初めての打者は、俊足の岡部。東亜の研究を十分に行った岡部であったが、打球はボテボテの内野ゴロ。この打球をショートの吉田が捕れなかったため、岡部は出塁。二盗する岡部を見た捕手の送球を、吉田が今度は後逸して、岡部は三塁にまで進塁してしまった。 東亜は、吉田が彩川の指示でわざと失策したと見て、フェアグラウンドの外に出るよう命令。ベンチの三原が全く動かなかったため、東亜は、8人でイーグルスと戦うことになった。選手たちは、そんな時でも、相手選手を挑発する東亜を見て呆れ顔。 その後、守備の乱れで2人の走者が出たため、リカオンズは、無死満塁の大ピンチとなった。しかし、奮起した三塁の今井ら選手たちは、トリプルプレーで何とかこのピンチを切り抜け、追加点を免れた。 7回表、東亜の力投に応えたリカオンズ打線が反撃し、4点を奪

  • S01E05 希望

    • November 5, 2008
    • Nippon TV

    九回表、彩川の息が掛かっているはずの吉田の活躍で逆転に成功したリカオンズ。彩川との関係を気にして声を掛ける東亜に対し、以前、将来を嘱望される速球派投手だったという吉田は、誰にも言えなかった自分の“弱味”を明かした。実は、かつて八百長に関わった秘密を彩川に握られた吉田は、野手への転向と、今後何でも命令に従うことを約束させられていたのだ。吉田は、東亜の『可能性が低いということは、ゼロではない』という言葉ですっかり彩川の呪縛から逃れたらしい。 九回の裏。1点リードのリカオンズは、最後の守備を固めるが、疲れの出た東亜は、一死を取ったが四球を連発。三原に交代を申し出たものの、交代ピッチャーがいないと拒否された東亜は、次の打者に頭部直撃の死球。東亜が退場になったため、ついにリカオンズ側の投手が底をつく。そんな中、東亜が救援に指名したのは、なんと吉田だった。 すかさずベンチの東亜に電話を入れ、ペナルティーとして1失点につき4倍の2億円を要求する彩川。東亜は、なんとその要求をあっさり飲んでしまった。 一死満塁の大ピンチで登板した吉田は、久しぶりの投球のせいかノースリーと追い込まれ、後がなくなった。かつてノミの心臓と呼ばれた吉田に、東亜は、自分のためだけに放ってみろ、とアドバイスする。これに応えた吉田は、打者をダブルプレーで討ち取り、リカオンズは、開幕12戦目にして初勝利を飾ったのだった。 試合後、彩川に決別を告げた吉田は、アメリカ行きを決意。だが、彩川は、東亜に対し、新たに4つの条件を提示した。 〈ベンチの指示には必ず従う〉

  • S01E06 低回転ストレート

    • November 12, 2008
    • Nippon TV

    昨年の優勝チーム・マリナーズとの試合に登板した東亜は、相手打線をバカにするように、いきなり1、2番打者を敬遠し、強打を誇るクリーンナップと勝負した。東亜の球種がストレートだけだと聞いていた3番のトマスは、9球投げさせて空振りの三振。4番のブルックリンは、サードフライ。だが、リーグトップの 打率の5番・高見は、見逃しの三振をしたもののついに東亜の投球の秘密を見破った。 並外れた動体視力を持つ高見の分析によると、東亜は、ボールの回転数を変え、あらゆる種類のストレートを投げていたのだ。高見を三振に打ち取ったボールは、投球からベース上に到達するまで、わずか3回しか回転していない。そのためボールが沈み、バットは空を切っていたのだ。そして、高見は、東亜に打者の心理を読む天才的な能力があるとにらんだ。 その後、 マリナーズ打線は、平凡なストレートと低回転ボールを駆使する東亜の投球の前に沈黙。試合は、いつしか九回の表まで来ていた。先頭打者が三振するのを見た高見は、次の打者、一番の山川に思わぬ戦術を授けた。それは、低回転ボールを捨てて平凡なストレートを狙え、というもの。そして、東亜に心理を読まれないようにするため、一切の素振りをするな、と指示した。 この高見の作戦は見事的中し、3連打で一死満塁となった。実は、高見は、裏の裏をかいて打者を打席に送り出していた。打者が平凡なストレート狙いだと気付いた東亜は、必ず低回転ボールを投げる。そう読んだ高見は、打者にわざと重いバットを持たせていたのだ。このため、打者のバットの軌道は、いつもより低

  • S01E07 TRICK & TRAP

    • November 19, 2008
    • Nippon TV

    マリナーズとの2戦目。彩川の指示でまたしても先発させられた東亜は、自分を潰しにかかるマリナーズ打線と戦うことになった。マリナーズ打線は、3番、5番以外全て左打者。その作戦と言うのは、各打者が粘れるだけ粘り、最後に一塁ゴロを打って東亜を一塁にカバーに走らせて、スタミナを奪おうというもの。 このマリナーズの作戦は、見事的中し、ついに東亜は転倒。だが、両チームとも得点できず、試合は延長戦にもつれ込んだ。そして、試合は、代打で登場した故障上がりの児島が、東亜のアドバイスを受けてサヨナラアーチ。リカオンズは、前年の覇者・マリナーズから2夜連続のサヨナラ勝ちをもぎ取ったのだった。 この試合を見ていた彩川は、試合が終わったばかりの東亜に、驚きの連絡を入れた。次の対マリナーズ第3戦のレートを20倍でやる、というのだ。1失点が10億円になると知った部長の及川は、東亜の活躍ぶりを考え、他の選手と同じような契約にするよう、進言する。だが、彩川は、及川の話を拒否し、必要なのは今の利益だ、と言い切った。 やがて、始まった第3戦は、疲れからか、東亜の制球の乱れが目立つ内容となった。これに気付いた高見は、甘く入った球をレフトポールに当てるホームラン。プロ入り47イニングにして初失点した東亜は、それまで稼いだカネを全て吐き出し、逆に6500万円のマイナス。その後、8連打を浴びた東亜は、さらに5失点。そして、三回までに14失点もしてしまった。 だが、東亜の様子を見ていた高見は、何か引っ掛かりを感じた。今日の東亜の投球は、制球が定まらずにボール

  • S01E08 反則合戦

    • November 26, 2008
    • Nippon TV

    豪雨の兆候が出始める中、四回表で14対0とリードしたマリナーズは、五回を終えなければ雨でノーゲームになると気付き、早く試合を進めようとヤッ気になった。だが、東亜は、フォアボールを出したり、ボークをしたりして試合を引き伸ばす。これを見たマリナーズ側も、さまざまな“反則”で対抗。長い四回表が終わった時点で、16点の差が付いた。 マリナーズ側の心理を読んだ東亜は、思わぬ言葉を仲間たちに掛けた。“16点差をひっくり返す!”―。時間のことで頭がいっぱいのマリナーズ投手・吉良は、監督の忌野の“とにかく急げ”という声に、投球練習なしでマウンドに立った。このマウンドを東亜が荒らしていたため、制球が定まらない吉良は、リカオンズ打線に連打を許し、二死を取ったものの6点を奪われる。ぬかるんだグラウンドの影響もあって、さらに4点を献上してしまった。 そんな中、二死、走者1、3塁の時、吉良は思わぬ行動に出た。吉良は、なんと走者への牽制を始めたのだ。これまでで自責点が10となった吉良は、昨年その防御率の悪さで年俸を抑えられた屈辱を思い出し、この試合をノーゲームにしようと思ったのだ。連続ボークで走者が生還したため、スコアは16対11。吉良の考えに気付いた忌野は、直ちに投手を田代に交代した。 ところが、その田代がまだ投球練習をしていなかったため、ボークをしてしまい、16対12。さらに3連続フォアボールの後、リカオンズの胡桃沢が、東亜のアドバイス通りの球を狙って満塁アーチ。ついに試合は、16対16の同点となってしまった。 まもなく、雨の状況を見

  • S01E09 決着

    • December 3, 2008
    • Nippon TV

    彩川の裏工作で降雨によるノーゲームがなくなった対マリナーズ戦。しかし、五回を終了した時点で、中止になる可能性が高い。試合は、四回の裏、2死走者なしの場面で、マリナーズの投手・田代は、打者をフォアボールで歩かせ、次の打者に一発のある荒井を迎える。荒井は、精神的に弱いところがあったが、東亜のアドバイスを受け、タイムリーの長打。これで17対16と逆転に成功したリカオンズは、そのまま四回裏の攻撃を終えた。 マリナーズの最後の攻撃と思われる五回表は、高見から始まるクリーンナップ打線が待っていた。テレビ観戦をしていた彩川は、リカオンズが勝っても負けても、140億近いカネが入るとあって余裕の表情。だが、及川の記憶のスミには、試合中の東亜が電話で話していた「一銭も払わない」という言葉が妙に引っ掛かっていた。 東亜は、投球が始まる前、声高にマリナーズの監督・忌野を、「負けたら責任を取れ」などとケナし始めた。4番のトマスは、それが東亜の挑発とみて、忌野をなだめる。だが、3番の高見は、雨を利用した東亜のナックル風のボールで討ち取られて三振。続くトマスも同じボールで三振。最後の打者・ブルックリンは、ボテボテのピッチャーゴロを打ってしまった。 ところが、一塁送球で試合終了と思いきや、東亜は、捕ったボールを手に、ブルックリンの前に立ちはだかり、再び忌野をケナし始めた。そして、吉良や田代の今季の成績にキズを付けないためにも、放棄試合にするよう勧めた。 これを見ていた彩川は、忌野側から放棄試合が告げられた場合、野球規則では、9対0でリカオン

  • S01E10 知将VS勝負師

    • December 10, 2008
    • Nippon TV

    東亜の3連投でマリナーズに3連勝したリカオンズが、次に対戦した相手は、現在3位と順位を上げているバガブーズだった。監督は、これまで多くの弱小チームを優勝に導いた手腕を買われて、今季から就任した城丘克郎。相手の心理を読み切る采配ぶりから、城丘は知将とも呼ばれていた。 試合は、二回にバガブーズが4番のソロアーチで先制。しかし、この日からスタメン復帰の児島のタイムリーで同点。五回裏、バガブーズは、1死1・3塁のチャンスを迎える。これを見た三原は、なんと東亜を救援のマウンドに立たせた。 実は、この東亜の登板も彩川の指示だった。ワンナウツ契約の追加事項によると、『失点とは自責点ではなく、東亜の登板中に失った点を指す』となっている。つまり、走者3塁でリリーフして失点した場合、東亜の失点となるのだ。 リカオンズ側は、相手が城丘とあって、さまざまなケースを考えた。ダブルスチール、スクイズ、外野への犠牲フライ―。だが、“城丘”の名前におびえる捕手・出口の様子を見た東亜は、ゲッツー狙いではなく、三振を取る、と宣言。その予告通り、東亜が二者を三振に仕留めたため、リカオンズはピンチを切り抜けた。 ところが、六回表が終わった後、投手交代となったものの、東亜はそのまま守備位置交代で一塁に入らされた。どうしても東亜に失点させたい彩川は、バガブーズのチャンスのたびに、東亜を再登板させようと考えたのだ。城丘は、当然守備経験のない東亜を狙った。その結果、バガブーズは、無死走者1・2塁のチャンスを迎えた。 この場面で、城丘の采配を読んだ東亜は、プ

  • S01E11 世界最速の男

    • December 17, 2008
    • Nippon TV

    リカオンズとの3連戦の初戦を、新外国人・ジョンソンのホームスチールでものにしたバガブース。試合後、バカブース監督の城丘は、殊勲のジョンソンが世界最速の元陸上選手だったことを明かす。そして、東亜のモーションと捕手・出口の技術を考えた場合、ジョンソンのホームスチールは、100パーセント成功すると豪語した。これを聞いた彩川は、すぐさま第2戦のレートを20倍にすると東亜に通告した。 第2戦、バガブースは、一死1・3塁の場面で、ジョンソンを3塁の代走に立てた。これを見た三原は、東亜を救援に指名。いよいよ、無失点投手の東亜と世界最速男・ジョンソンの対決となった。だが、勝負は、一瞬で決まった。出口は、打者のスクイズを読んでボール外したが、ジョンソンは、ホームに突入して生還。ついに東亜は、プロ入り初失点を喫してしまった。 彩川は、22億近い負けが一気に12億になった、と大喜び。しかし、東亜は、このホームスチールで、前日の記者会見で話した城丘のハッタリを見抜いた。城丘は、外野からサードにコンバートされた藤田の痛めた右足の状態に気付き、2球目にホームに突っ込むようジョンソンに指示していたのだ。 このジョンソンをアウトにする方法として東亜が考えたのは、藤田が走り出そうとするジョンソンの前に行くこと。そうすれば、東亜が投げたボールが藤田経由で出口に送球される時間が短縮され、ジョンソンを討ち取れるのだ。 まもなく、城丘は、ジョンソンをそのままレフトに入れ、必勝を期した。城丘の作戦は、打撃が下手なジョンソンを、足を生かしたセーフティーバ

  • S01E12 必殺投法

    • December 24, 2008
    • Nippon TV

    東亜が世界一の俊足・ジョンソンの守備の致命的な欠点を見抜いた成果は、リカオンズの攻撃、無死一・二塁の場面で出た。東亜は、打者の富岡に、ジョンソンが守るレフトにフライを上げさせる。打球を見ながら、楽々落下点に入るジョンソン。その時、東亜は、ジョンソンに「Watch out!(危ない!)」と 叫んだ。するとジョンソンは、その言葉に気を取られて落下点を通り過ぎ、ボールは別の所に転々。その間、塁上の2人の走者は生還し、リカオンズは、逆転に 成功したのだ。 東亜の解説によると、ジョンソンの守備の欠点は、“目を切る”ことが出来ないこと。普通の野手は、フライが飛んだ場合、いったん ボールを見ずに落下点方向に走り、再びボールを見てキャッチする。だが、ジョンソンは、それが出来ずに、打球から目を離さずに走ってしまう。フェンスに激突することも多いのは、その証拠。これに気付いた東亜は、ジョンソンに「Watch out!」と叫び、その目をフェンスに向けさせたのだ。 2対1と逆転を許したものの、バガブーズ監督の城丘は、ジョンソンの打順がまだ回ってくることから、余裕の表情だった。その予想通り、七回の先頭打者・ジョンソンは、セーフティバントを決めて出塁し、2つの盗塁で三塁に進塁。ここでマウンドに立った東亜は、2つの四球を出して、無死満塁になる。しかし、東亜の隠し球作戦で、ジョンソンをアウトに仕留め、後続も断ってしまった。 2対1のまま最終回を迎えたバガブーズの先頭打者は、またしてもジョンソン。ジョンソンは予定通りセーフティバントで出塁し、七回と同じように盗塁で三塁まで

  • S01E13 封印された足

    • January 7, 2009
    • Nippon TV

    対バガブーズの3戦目。出口らリカオンズの選手たちは、相手がズラリと左打者を並べたと知り、ア然となった。ジョンソンのホームスチール封じは、東亜がバントしようと構える右打者の足元に投げていれば有効なのだが、左打者だとタッチのタイミングが遅れて難しくなるからだ。これに気付いた彩川は、この試合も2戦目と同じ20倍のレートにする、と東亜に連絡した。 一回裏、先頭打者のジョンソンは、セーフティーバントで楽々出塁し、3塁まで進む。これを見た三原は、彩川の指示通り、東亜に救援を命令した。だが、2番打者の木之内は、東亜の言葉による揺さぶりに惑わされ、バント失敗の内野フライで、ダブルプレー。次の3番が三振で倒れて、バガブーズは、無得点に終わってしまった。 二回裏以降、ファーストに回った東亜は、ジョンソンが出塁した時、ワンポイントで登板することを想定し、ある作戦を考えた。ジョンソンの俊足を生かすには、2つの前提条件がある。ひとつは、ジョンソンが打席に立った 時、打者勝負されないノーアウトかワンナウトであること。もうひとつは、ジョンソンの前に走者がいないこと。東亜は、この条件を潰すため、なんとわざとエラーを重ね、走者の調整を行ったのだ。 この東亜の作戦を見抜いた城丘は、別の作戦を出した。六回裏、一塁ゴロを打った9番打者の深山が、東亜のエラーで出塁。次のジョンソンがセーフティーバントで出塁して、ノーアウト一、二塁となった。この時、城丘は、深山とジョンソンにダブルスチールをさせたのだ。捕手の出口は、鈍足の深山を三塁で刺せば、ジョンソンの前

  • S01E14 9人内野

    • January 14, 2009
    • Nippon TV

    対バガブーズの3戦目。0対0、六回裏ノーアウトでランナー2、3塁となった場面で、再度ワンポイントリリーフとなった東亜。バガブーズ監督の城丘は、3塁にいる鈍足の走者・深山にホームスチールさせてアウトにすれば、2塁にいるジョンソンが3塁に進み、その後、確実に得点できると読んだ。 だが、ホームに駆け込む深山を見た東亜は、とっさに打者にボールをぶつけてノーアウト満塁。その後、外野手3人を呼び寄せた東亜は、なんと究極の前進守備“9人内野”のシフトを敷いた。 世界最速のジョンソンの足を封じる条件は、ジョンソンの前にランナーを置くことと、スコアをツーアウトにすること。沖縄での経験から絶対に内野ゴロを打たせる自信のある東亜は、打者に聞こえるように、ゲッツーを取る、と宣言。次の打者は、外野に打ちさえすればいいのだが、東亜が仕掛けたプレッシャーにやられて予想通り、内野ゴロでダブルプレー。その後の打者が三振したため、バガブーズは、結局、ジョンソンの足を生かすことが出来なかった。 試合は、両チーム無得点のまま九回裏。バガブーズの先頭打者が三塁打を打ったところで、またしても東亜が登板。この後、2人の打者を敬遠した東亜は、8番ながら強打者の朝倉と対決することになった。ここで東亜は、再び“9人内野”のシフトを敷いた。東亜の作戦は、次の打者をゲッツーでしとめ、その次の打者を敬遠してツーアウト満塁。そして、次のジョンソンと勝負する、というもの。この作戦を明かされたバガブーズの打者は、見事に東亜の作戦に引っ掛かって―。

  • S01E15 1人内野

    • January 21, 2009
    • Nippon TV

    0対0のまま延長戦に突入したバガブーズ対リカオンズの三回戦。リカオンズは、ピンチごとに1塁守備の東亜に登板させる三原采配で、彩川の計略とは反対に踏ん張り続けた。十一回の裏も、ツーアウト満塁の場面で、三原は東亜をこの日7度目のリリーフに立て、セカンドゴロでピンチをしのぐ。 その頃、オーナー室で試合を観戦していた彩川は、東亜をピンチの時に限って何度も登板させる『ワンポイントリリーフシステム』に、思わぬ落とし穴があることに気付き、ア然となった。このシステムは、東亜とリリーフを交互に投げさせるのだが、東亜が1塁の守備に入る際、野手も1人“消費”する。このため、登録25選手を使い切ったリカオンズベンチには、控えの選手がいなくなったのだ。 何としても東亜から金を搾り取りたい彩川は、『ワンポイントリリーフシステム』を続けるため、三原に野手の1人をマウンドに上げるよう命じる。だが、三原は、残るわずかなプライドで常識外れのこの命令を拒否。結局、東亜がそのまま続投することになった。 十四回裏、トップでバッターボックスに立ったのは、塁間世界最速のジョンソン。出塁すればサヨナラのチャンスが生まれると見た東亜は、再び9人内野のシフトを敷いて、ジョンソンを討ち取る。 試合が動いたのは、十六回の表だった。リカオンズは、相手の守備の乱れに付け込んで、1点勝ち越す。そして、東亜は、その裏、ツーアウトまで取り、バッターボックスにまたしてもジョンソンを迎えた。東亜は、初球いきなりデッドボール。ジョンソンの足を考えれば、同点を覚悟する場面になった。

  • S01E16 トリックスタジアム

    • January 28, 2009
    • Nippon TV

    塁間世界最速の男・ジョンソンを、小細工なしの力勝負で討ち取った東亜。リカオンズの選手たちは、疲労の蓄積と筋力の低下という視点から、ジョンソンの走力が落ちると読んでいた東亜の分析に、舌をまく。そして、“もっとシンプルに攻略出来る”と予想した東亜の言葉通り、ジョンソンは、別の試合で相手の捕手に潰され、前半戦の出場が絶望となった。 リカオンズの次の対戦相手は、天然芝の神戸マーズスタジアムがフランチャイズのブルーマーズだった。監督は、球界の宝といわれる天堂。外国人選手、野手のロドリゴと投手のウイリアムスが成長した結果、ブルーマーズは、一昨年に続き昨年も2位の好成績を残していた。 ミーティングに珍しく参加した東亜は、ウイリアムスの武器が魔球といわれるナックルだと知り、ビックリ。だが、東亜は、ブルーマーズのホームでの成績が、7割7分2厘と異常に高いと知り首をひねった。そして、ブルーマーズのホームでの試合を何度もビデオで分析した東亜は、この神戸マーズスタジアムが、イカサマが大胆にしかも大規模に行われているトリックスタジアムだとにらんだ。 翌日、試合前の練習が始まる中、彩川は、東亜の暫定年俸が42億円にふくれたにもかかわらず、余裕の表情を見せていた。三原に、対ブルーマーズ戦で負け越した場合、年俸を半分カットすると圧力を掛けた彩川は、東亜とのワンナウト契約に思わぬ穴があると気付いたのだ。 やがて始まった試合は、三回終了時点でリカオンズが9対2でリード。だが、ブルーマーズの大反撃で、八回に同点となってしまい―。

  • S01E17 インチキナックル

    • February 4, 2009
    • Nippon TV

    ブルーマーズとの敵陣での初戦。同点で迎えた九回表、三原は、ブルーマーズ側がいきなりリリーフエースのウイリアムスを出してきたと知り、驚きを隠せなかった。マウンドに上ったウイリアムスの投球練習を見たリカオンズの選手たちは、“魔球”ナックルの威力にア然。 この球を打つのが難しいと見た三原は、ナックルになる緩いボールを全て見送るよう指示した。だが、ウイリアムスが、ナックルと同じ球速のシンカーを交えて投球を組み立てたため、2人の打者が連続三振。頼みの綱の児島も、三振に討ち取られ、九回のリカオンズの攻撃はあえなく終了してしまった。 九回裏、ブルーマーズは、先頭打者がエンタイトルツーベースで出塁したため、いきなりサヨナラのチャンスを迎えた。出口は、マウンド上の投手に近づいて励ますが、フォアボールの後でタイムリーを打たれ、リカオンズは、劇的なサヨナラ負けを喫してしまった。 試合後、リカオンズの選手たちが暗いムードに包まれる中、東亜が、ウイリアムスのナックルがインチキだと言い出し、同じようなボールを投げて見せた。本来のナックルは回転しないのだが、ウイリアムスの球は、5、6回転もしていると言う東亜。そして、ウイリアムスが、驚異的な動体視力を持つマリナーズ高見だけにナックルを投げなかったことが、インチキの何よりの証拠だと言い切った。 自ら投げた“ナックル”のボールに釘を打ち込んでいたことを明かした東亜は、仲間の選手たちに、ブルーマーズ側のトリックを暴き、逆に騙し返してやろうとハッパを掛けた。

  • S01E18 盗まれたサイン

    • February 11, 2009
    • Nippon TV

    対ブルーマーズ二回戦。リカオンズは、ランナーを出すものの2度にわたるバントと盗塁の失敗で得点できず、逆に二回にして5点のビハインドを許してしまった。この試合を落としたら年棒を半減される三原は、さすがに元気がない。 そんな中、自ら志願してマウンドに立った東亜は、サインが全て盗まれている、とキャッチャーの出口に告げて警戒するよう求めた。ただ、東亜自身も、敵がどうやってサインを盗み、どんな方法で選手に伝えているのか分からない。東亜は、こちらの動きを悟られないようにしながら、児島、出口の3人だけで敵のヤミ信号を探し出そうしたが、敵はなかなか尻尾を出さなかった。 七回表、リカオンズは、ランナー1、2塁でバッターが児島という反撃のチャンスを迎えた。ここで、ブルーマーズ監督の天堂は、リリーフに児島の苦手な吉国を立てる。この場面で、敵のヤミ信号を解明しようと考えた東亜は、スクイズのサインを出すよう三原に頼んだ。サインを受けて打席に立った児島は、スクイズを三塁側に転がすファール。この後、ブルーマーズ側のヤミ信号が出るとにらんだ東亜は、出口と共に懸命に探すが、やはり分からない。 カウントが1-3になった時、三原は、東亜の頼みで、再びスクイズのサインを出した。だが、事前に東亜から連絡を受けていた児島は、スクイズ封じで投げてきた吉国の低めのストレートを強振。ボールは、スタンドに一直線に飛び込み、点差は2点。東亜は、点差が縮まることで、ブルーマーズ側のヤミ信号が出る確率が高くなり、その秘密を解明するチャンスが増えると考えたのだ。

  • S01E19 ヤミ信号

    • February 18, 2009
    • Nippon TV

    対ブルーマーズの2戦目。奇策を使って2点差まで追い上げた東亜らは、ブルーマーズ側がヤミ信号を飛ばし始めると考え、その間に手掛かりを掴もうと躍起になった。選手のサインに鍵があるのではないか、と見る出口。児島は、ブルーマーズが装置的な何かでイカサマをしているとにらむ。 そんな中、東亜は、ついにそのヤミ信号の正体を発見した。ブルーマーズの選手がどこも見ずにヤミ信号を受けていることに気付いた東亜は、それが『音』だと確信したのだ。球場内には、数限りない雑音が飛びかっており、普通ならそれを特定出来ない。だが、東亜は、ブルーマーズの若手選手がその発信源を3度も見たのを見逃さなかった。 それは、外野席1階に陣取った客が叩く太鼓だった。東亜が三原に出させたサインに対し、間違いなく変わる太鼓のリズム。トリックゲームで、自分たちが完全に優位に立ったと考えた東亜は、ついに逆襲に打って出た。 ところが、三原にサインを出させて、その逆の攻撃を仕掛けようと考えた東亜は、思わぬ壁にぶち当たった。彩川から2敗した場合年俸を半分にすると告げられていた三原が、肝心な時に東亜の指示に従わない、と言い出したのだ。 及川からの連絡で、三原の胸の内を知った東亜は、すぐにロッカールームに呼び出して説得した。そして、目の前に5000万円の札束を積み上げた東亜は、自分のプラン通り試合をやって欲しい、と告げた。すぐに頭の中で計算し、この試合で勝っても負けても金額的にプラスになると知った三原は、ようやく東亜の話を受けて―。

  • S01E20 翻弄

    • February 25, 2009
    • Nippon TV

    ブルーマーズ2点のリードで迎えた八回表。三原がバントのサインを出すのを見た出口は、逆に強振し、前進守備の内野を抜くヒットで出塁した。これを見た東亜は、次の手が分からない塁上の出口に、三原のサインに従うよう指示。打者バントのサインを見た出口は、2塁に疾走した。このバントがバスターとなり、出口が3塁まで進塁。この結果、走者は、ノーアウト1、2塁となった。 ここで東亜が三原に指示したサインは、なんと初球ホームスチールだった。3塁上の出口は、この場面でホームスチールは絶対無理だと判断。初球は、ホームスチールもマネだけして3塁に戻ろうと思った。ところが、出口が3塁を出た瞬間、1塁走者が盗塁。キャッチャーの送球をセカンドが後逸したため、出口は難なくホームイン。1塁走者も、3塁まで進塁した。 ベンチに戻った出口の質問に、東亜は、相手を混乱させるため3種類あるリカオンズのサインをずらすようナインに連絡していた、と告白。さらに、出口の常識的な判断を計算に入れて相手をかく乱したことを明かした。 東亜の“サインずらしの迷彩”がブルーマーズ選手の動揺を誘ったのか、その後、リカオンズは、連打で逆転し、2点のリード。最終回も、東亜がブルーマーズの主砲・ロドリゴを三振に仕留め、リカオンズは勝利をモノにしたのだった。 この試合で、二回からリリーフした東亜は、暫定年俸が43億円を超えていた。だが、余裕の表情の彩川は、明日の対ブルーマーズ3戦目で、そのプラスを一気に減らすと宣言。及川は、その秘策が、ワンナウト契約書にあるらしいと気付いた。

  • S01E21 漏洩

    • March 4, 2009
    • Nippon TV

    1勝1敗のタイで迎えたブルーマーズとの3戦目。東亜は、打席に立った選手の背番号でサインを変えようと、ミーティングルームでコーチの冴島に提案。このシステムは、打者の目が慣れる四回から使われることになった。 ところが、四回の裏、東亜のサインシステムでゲームを進めたリカオンズは、なぜかピンチの連続となった。先発の石山は絶妙のカーブを中心に配球したのだが、ブルーマーズの打者は次々と出塁する。そんな戦況を見て最初に違和感を抱いたのは、石山のボールを受けていた出口だった。 サインが盗まれていると気付いた出口は、すぐにベンチ裏で児島や東亜に明かした。東亜は、すぐに三原にサインをリセットするよう命じる。だが、サインのパターンをいくら変えても、リカオンズは、ブルーマーズのウラをかけない。児島は、ブルーマーズ側が隠しカメラで出口のサインを盗んでいる可能性もあると言い出した。 4点を失った石山が無念の降板となる中、東亜は、ストライクのカウントを基準にサインのパターンを変えるよう三原に命令した。しかし、これでもサインは盗まれ、リカオンズは、この回、7者連続ヒットで、6点を失ってしまった。 まもなく、東亜は、ついにブルーマーズ側の謀略の正体に気付いた。それは、盗聴。今までの状況を分析すると、残りは盗聴しか考えられないのだ。東亜は、この球場内の監督室やミーティングルーム、ベンチなどあらゆる所に盗聴器が仕掛けられ、自分たちの話が拾われているとにらんだ。

  • S01E22 盗聴

    • March 11, 2009
    • Nippon TV

    ブルーマーズによって盗聴されていると気付いたものの、東亜は、肝心の盗聴器の隠し場所が分からなかった。東亜のサインが必ず監督の三原経由で出されることを考えると、その周辺が怪しいことになる。三原のユニホームに隠されている可能性がほとんどない、と考えた東亜は、試合中ほとんど動かない三原の居場所、ベンチ隅の定位置周辺が怪しいとにらんだ。 ところが、三原をその定位置から動かしてサインを出させても、リカオンズ側の作戦は、ブルーマーズにツツ抜け。追いつめられた東亜は、もう一度パターンを変えようと三原に近づく。その時、東亜は、ついに盗聴器の隠し場所に気付いた。そして、自分の推理を証明するために、東亜は、ベンチ前のボールの箱をひっくり返した。 たくさんのボールが転がり出るのを見た主審は、東亜に注意した。ボールボーイがグラウンドに転がったボールを拾い集める。東亜は、この時、再びサインの変更を指示。それまで相手打線に苦しめられていたリカオンズの投手・西岡は、相手打線を三者三振に討ち取ってしまった。 ブルーマーズ側の盗聴器は、三原が定位置から動いても、一緒にくっついて動ける場所――つまり三原に怪しまれずに近づけるボールボーイのポケットの中に隠されていたのだ。東亜から話を聞いた児島は、すぐにボールボーイを調べようと告げる。だが、東亜は、この盗聴器を逆に利用して反撃しようと提案。作戦は、すぐに実行に移された。五回表、リカオンズは、ブルーマーズの盗聴のウラをかく作戦で、反撃を開始して――。

  • S01E23 攻略

    • March 18, 2009
    • Nippon TV

    対ブルーマーズ第3戦。3点差を追うリカオンズは、盗聴器の隠し場所を見つけたことを逆手にとって反撃を始めた。先頭打者がフォアボールで出塁した後、相手の裏をかく攻撃で走者1、2塁。ここでヒットが出て1点追加し、2点差となった。 ブルーマーズを実質的に動かすコーチの城丘は、インチキだらけのマーズスタジアムをプロデュースしたこともあり、リカオンズの反撃に焦りを隠せなかった。なぜか三原のサインに、リカオンズの選手たちが全く従わない。だが、リカオンズの選手の「スライドサイン」という言葉を盗聴した城丘は、三原のサインが東亜の指示でスライドされていると推理。サインを解読されたリカオンズは、その後、後続を断たれてしまった。 2点差で迎えた九回表。ブルーマーズは、守護神のウィリアムスをストッパーとして登板させた。ここで打席に立ったのは、リカオンズの代打の切り札・児島。ウィリアムスが、細工ボールを使ったインチキ“ナックル”を3球投げて、カウントは1-2となった。ウィリアムスの“ナックル”とシンカーのスピードと軌道は全く同じ。そのため、これまでバッターは、キリキリ舞いさせられ、アウトになる可能性が高かったのだ。 だが、東亜の秘策を聞いていた児島は、なんとシンカーを待っていたかのように強振。打球は、点差を1点に縮める場外ホームランとなった。 東亜が児島にしたアドバイスというのは、キャッチャーの沢村からのウィリアムスへの返球。インチキボールを隠し持つ沢村は、それをウィリアムスに渡す際、細工ボールと分からないよう慎重に握りを正し、“ナック

  • S01E24 陰謀

    • March 25, 2009
    • Nippon TV

    1勝1敗のタイで迎えた対ブルーマーズ3戦目。1点ビハインドの九回表、ニセナックルの弱点をついて2塁に進んだ東亜は、相手投手・ウィリアムスが細工ボールを持っていると知り、3塁への盗塁を狙った。サードがエラーすることを恐れ、送球が自然に揺れてしまう細工ボールを投げられないウィリアムス。キャッチャーの沢村は、細工ボールを普通のボールに換えたかったが、マウンド上では視線が集中するため不可能。その結果、東亜は、常識外れのリードを取り、楽々盗塁に成功した。 細工ボールを普通のボールに換えた沢村は、今度こそ東亜をアウトに取れると考えた。だが、次に東亜が決行したのは、目を疑うようなノーアウトからのスクイズ。沢村が内野からの送球を東亜にタッチするのを見た誰もが、アウトと思った。 ところが、東亜のアピールで、転がっているボールを見つけた審判は、セーフを宣告し、同点。実は、ホームに突っ込んだ東亜は、沢村のレッグガードの中に隠していた細工ボールを引っ張り出して転がしていたのだ。 東亜に細工ボールのトリックを見破られたウィリアムスは、その後、大きく崩れ、リカオンズは、逆に3点差をつけてしまった。 だが、この様子を見ていた彩川は、なぜかほくそ笑んだ。実は、彩川は、42億円にふくらんだ東亜との契約金を帳消しにする奥の手を、契約書の中に書いておいたのだ。つまり、東亜が故障して試合に出られなくなった場合、ベンチの意向に従えなくなったとの理由で、1試合につき5億円の違約金を支払う必要があったのだ。 打席に立った東亜は、彩川の極秘の指令を受けたブ

  • S01E25 勝利の先に…

    • April 1, 2009
    • Nippon TV

    対ブルーマーズ3回戦。リカオンズのオーナー彩川の命令で、東亜潰しを始めたブルーマーズナインは、九回の表、まず、ビーンボールで攻撃。その裏、1塁を守る東亜に、打者走者がわざと接触するラフプレーを行った。だが、東亜は、この潰し行為を予想していたかのように上手くかわして無事。モニターで見ていた彩川は、新たな策謀を実行に移した。 ワンナウトで登板した東亜は、ストライクを取った後、ブルーマーズの打者・川端から思わぬインネンを付けられた。投球の揺れ方がおかしいという川端は、出口の持つボールに紙やすりで付けたキズを見つけ、「反則だ」と主審に抗議したのだ。これを知ったスタンドのブルーマーズファンは、大ブーイングの嵐。審判は、東亜の身体検査をせざるをえなくなった。反則と判定されれば、東亜は長期間試合に出場できなくなる。つまり、彩川の狙い通りにコトが進むのだ。 ベンチなどから身体検査を求める声が出る中、東亜は、条件付きでこれを飲んだ。その条件というのは、ボールに触った全員を調べろ、というもの。触ったのは、主審、東亜、出口、そして、川端の4人。実は、東亜のポケットにソッと紙やすりを押し入れた川端は、別の紙やすりでボールにキズをつけ、これをネクストバッターサークルの次の打者に渡していたのだ。 身体検査を受けた東亜からは、紙やすりは発見されなかった。だが、身体検査の順番を待っていた川端は、自分のポケットに紙やすりが入っていると気付き、ア然となって―。