対ブルーマーズの2戦目。奇策を使って2点差まで追い上げた東亜らは、ブルーマーズ側がヤミ信号を飛ばし始めると考え、その間に手掛かりを掴もうと躍起になった。選手のサインに鍵があるのではないか、と見る出口。児島は、ブルーマーズが装置的な何かでイカサマをしているとにらむ。 そんな中、東亜は、ついにそのヤミ信号の正体を発見した。ブルーマーズの選手がどこも見ずにヤミ信号を受けていることに気付いた東亜は、それが『音』だと確信したのだ。球場内には、数限りない雑音が飛びかっており、普通ならそれを特定出来ない。だが、東亜は、ブルーマーズの若手選手がその発信源を3度も見たのを見逃さなかった。 それは、外野席1階に陣取った客が叩く太鼓だった。東亜が三原に出させたサインに対し、間違いなく変わる太鼓のリズム。トリックゲームで、自分たちが完全に優位に立ったと考えた東亜は、ついに逆襲に打って出た。 ところが、三原にサインを出させて、その逆の攻撃を仕掛けようと考えた東亜は、思わぬ壁にぶち当たった。彩川から2敗した場合年俸を半分にすると告げられていた三原が、肝心な時に東亜の指示に従わない、と言い出したのだ。 及川からの連絡で、三原の胸の内を知った東亜は、すぐにロッカールームに呼び出して説得した。そして、目の前に5000万円の札束を積み上げた東亜は、自分のプラン通り試合をやって欲しい、と告げた。すぐに頭の中で計算し、この試合で勝っても負けても金額的にプラスになると知った三原は、ようやく東亜の話を受けて―。
Name | Type | Role | |
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Hideo Takayashiki | Writer | ||
Yuzo Sato | Director |