世界一のワガママ男・ハルと気弱なパソコンオタク・ガク。そんな二人の出会いは、8年前——中学時代に遡る。ガクが購入したノートパソコンを奪おうとした半グレを、通りがかったハルが撃退したのだ。しかしその様子が、防犯カメラに収められていた。ガクは助けてくれた彼を救うべく、策を巡らせる。
ドラゴンバンクとキリカをいただく——。そう宣戦布告をしたハルとガクの新会社立ち上げ初日、ハルが20万円するイスを購入したことで、早速2人の全財産である資本金がゼロになってしまう。軍資金を集めるべく、ハルは個人投資家たちに出資を募るためアタックを掛けるが、そうそう上手くいくはずもない。そこでハルは秘策を胸に、ある人物に会いに行くのだが……!?
キリカがハルとガクに出資をする条件として提示したのは、持ち株比率51%であることだった。しかし、その条件を受けてしまっては、経営の実権を彼女に握られてしまう。ハルはキリカが出資をするという言質を武器に、セキュリティ・チャンピオンシップへの出場を決定。大会で目立ち、他の投資家からも出資を取り付けようとするが……?
セキュリティ・チャンピオンシップ予選。ハルの想いに応えるように、ガクは100人の助っ人とともに次々と問題を解き進める。しかし、50位まで進んだガクの前に超難問が。上位のエリートハッカーたちもクリアできていないその問題に回答できるチャンスは、なんと一度きり。果たしてガクは、超難問を解き明かすことができるのか……!?
セキュリティ・チャンピオンシップの決勝戦に、ハルは神主姿で現れた。意表を突く姿に翻弄されるガクに、「スタートダッシュは一分待て」とハルが伝える。決勝戦の内容は、敵チームにハッキングをしてポイントを奪っていくというもの。ガクたちはドラゴンバンクの精鋭をはじめ、様々なチームに開始前から目を付けられていて……。
セキュリティ・チャンピオンシップで優勝したものの、物理的な攻撃にクレームが入り、ガクたちは失格となってしまった。しかし、その能力に惹かれた投資家・祁答院一輝がハルたちに声を掛けてくる。ハルたちは彼から叩きつけられたムチャな課題をクリアして、無事に出資を取り付けることができるのか……!?
株式会社トリリオンゲームの採用面接に集まったのは五人。ドラゴンバンク社長の本から経営学に関する質問を借りつつ、ハルとガクは五人の面接を進めていく。質問に対して自信満々に正解する男性もいる中、現れたのは高橋凜々という大学生。彼女はネタ元の経営学の本を読んだことがあると言い、回答を辞退して……。
凜々のリサーチとハルの思いつきから、ガクはAIセレクトショップ「ヨリヌキ」を開発。しかし、AIとは名ばかりで作ったのはガワだけ。凜々が人力で対応するサイトだった。「ヨリヌキ」の売上を大きく伸ばすべく、ハルは花市場に注目。そして、フラワーコーディネートの需要がある現場、アイドルグループのライブに潜入することに……!?
「ヨリヌキ」売却のため、ハルとガクはフラワーアレンジメントが日本で一番売れる街・歌舞伎町のホストクラブに潜入する。売却条件の月商2000万円達成には、ホストクラブの客に「ヨリヌキ」を宣伝するほかないと考え、ハルはすぐさまNo.1の座を目指す。しかし、今まで使っていた花屋から「ヨリヌキ」に乗り換える客は少なく……。
「ヨリヌキ」を蜜園フラワーに 売却し、株式会社トリリオンゲームは軍資金を手に入れる。蜜園フラワーの有能スタッフの力もあって、「ヨリヌキ」は徐々に認知を拡大。だが、急成長するハルたちの事業に目を付けたドラゴンバンクは、メディアの力を駆使し、「ヨリヌキ」の類似サービスを展開。一気に「ヨリヌキ」のシェアが奪われてしまい……。
株式会社トリリオンゲームが数十億円を手に入れるための秘策として、人気ソーシャルゲーム『ドラゴン娘』のクリエイターである“世界の堀本”をドラゴンバンクから引き抜こうと考えるハル。ガクと凜々が驚く中、ハルは以前出資を断られた投資家たちを呼び、新企画を大々的に発表。そこでゲストとして登壇したのは驚くべき人物だった。
数年前、芸能事務所のゴッド・プロモーションでチーフマネージャーを務めていた祁答院は、タレントの不祥事をかばって逮捕されていた。その上、会社からは裏切られ、帰る場所を失っていた。そんな彼に、ハルはとある提案を持ちかける。果たして、その策に祁答院が乗るのか? はたまた、ハルが仕掛ける新たな策とは?
ゴッド・プロモーションの定時株主総会が開かれ、参加者は総会後に行われる天パ組のライブを楽しみに待ち構えていた。しかし、議案も終盤に差し掛かったところ、突如一般客席より修正動議が提案される。提案した人物を見て、戸惑う神社長。さらに、彼の耳元にあるインカムからは、とある人物の声が聞こえてきて——。
ゲーム事業が捨て駒にされていたことを知り、凜々は怒り出す。しかし、彼女がハルに直訴するのをガクは止めるのだった。ハルと対峙するのであれば自分のやり方で喧嘩をしたい——。その想いのもと、ガクは桜たちにも事情を明かし、ゲーム事業でハルの計画を超える決意をする。とはいえ、今までヒット作を生み出したことのないチームが一から作るのは困難で……。果たして秘策は……?