近ごろ、高級ペットとしても注目を集めている、大きな耳が特徴の野生のネコの仲間・サーバル。アフリカの大草原サバンナで暮らしていますが、見つけるだけでも難しく、野生での暮らしぶりは、これまで詳しく撮影されたことがありません。今回、そんなサーバルの撮影に挑戦。奮闘の末、思いがけない映像の撮影にも成功しました! まずは、高さ2m、距離4mもの大ジャンプ! 獲物が出す超音波を大きな耳でキャッチし、華麗なジャンプで百発百中で捕まえるんです。さらに、猛毒をもつ長さ1mもある巨大なヘビには、猫の仲間お得意の“ネコパンチ”攻撃!ヘビの毒牙をたくみにかわし、連続パンチを繰り出す闘いぶりは、手に汗握ります。極めつきは、取材中に偶然発見した、生後2週間の4匹の赤ちゃん! お母さんの子育て奮闘ぶりも、たっぷりと紹介しました。
世界各地を訪ね、生きものたちのスクープ映像を毎週紹介している「ダーウィンが来た!」。2017年最初の放送は、83分間のお正月特別版。番組取材班が総力を結集して、誰も見たことのない世紀の大スクープ映像の撮影に挑戦します! ●スクープ1 幻の鳥・七色に輝くニワトリの祖先を探せ まずは、とり年にちなんで、ニワトリの祖先を大捜索。チャボやウコッケイなど人の手によって250もの品種が作り出されているニワトリ。元をたどれば、たった1種の野生の鳥から作り出されたといいます。しかし、そのニワトリの祖先は「幻の鳥」とも言われ、現在では姿を見ることさえ難しい存在なのです。七色に光り輝くという幻の鳥の姿を求め、女優・秋元才加さんがタイの密林に分け入ります! ●スクープ2 生きている!?絶滅動物タスマニアタイガー 続いては絶滅動物の再発見に挑戦します。オーストラリアで1930年代に姿を消した肉食動物タスマニアタイガー。驚いたことに、最近になって各地で目撃情報が相次いでいます。取材班は、有力な情報を独自に入手。タスマニア島を舞台に大捜索に挑戦します。果たして、絶滅したはずのタスマニアタイガーの姿をとらえることはできるのでしょうか? ●スクープ3 大反響!奇跡の白いライオン姉妹の今 さらに、2016年12月に番組で放送した「白いライオン姉妹」。姉妹の波乱万丈の日々が放送後大きな反響を呼びました。姉妹のその後を追って、俳優・町田啓太が南アフリカへ。奇跡のライオンとの再会なるか?そして、姉妹の今は? ●スクープ4 伝説のディレクターが挑む!海の大スペクタクル 深海の巨大
番組史上初、二週にわたって恐竜大特集。第一回は地球史上最強とも言われるティラノサウルスが主人公です。今、最新の恐竜研究が驚きの暮らしぶりを次々と明らかにしています。まずはその姿。最近、中国で見つかった恐竜の化石から、ティラノサウルスは鳥のような羽毛に覆われていた可能性が高いことが分かったのです。番組では研究者の監修のもと、その“本当の姿”を高精細CGで再現、従来のティラノサウルスのイメージを根底から覆すティラノサウルスが登場します。 さらに、現代の動物との比較から、ティラノサウルスの「かむ力」は生物史上最強であったことが判明!その力は、なんと8トンにも達したといいます。その破壊力はどれほどのものなのか?取材班は、研究者と鉄工所の協力を得て大実験を敢行。プレス機を使って、厚い木の板や分厚い鉄板に8トンの力を加えるとどうなるのか?ティラノサウルスの巨大な口が秘めていたビックリ仰天のパワーが明らかになります。 ティラノサウルスはその怪力を生かし、どうやって獲物を捕らえていたのか? 北海道大学の恐竜学者、小林快次博士は“ある特別な能力”を使って「真夜中でも狩りをしていた」はずだといいます。さらに、恐竜研究の世界的な権威、カナダのフィリップ・カリー博士は「群れの仲間が協力し、集団で獲物をしとめていた」といいます。研究者が思い描くティラノサウルスの狩りの技とはどのようなものだったのか? 番組では超高精細CGで恐竜時代をリアルに再現。ティラノサウルスの驚異の狩りの様子を現代によみがえらせました。最新研究が解明したティラノサ
恐竜大特集。ティラノサウルスに続く第二回は、日本の恐竜が主人公です。実は今、日本は空前の恐竜化石の発見ラッシュを迎えています。群馬県では世界的にも珍しい巨大な肉食恐竜のキバが、北海道では草食恐竜の全身骨格が見つかるなど、新たな発見が相次いでいるんです。 中でも注目は、兵庫県の河原で10年前に見つかった化石。首だけで5メートル以上、全長十数メートルにも達した巨大恐竜「丹波竜」です。丹波竜は植物食の恐竜で、日本の陸上生物史上最大級の動物だと考えられています。これまでその生活は長く謎でしたが、2014年、丹波竜が世界で例のない新種の恐竜であることが判明、さらに、化石を詳しく調べた結果、のんびり動かない超スローライフを送っていたことも明らかになってきました。 しかし、当時の日本は、数多くの肉食恐竜が暮らす弱肉強食の世界。そんな過酷な世界で、丹波竜はどんな方法でスローライフを実現していたのでしょうか? 丹波竜研究の第一人者、兵庫県立人と自然の博物館の三枝春生博士によると、謎を解く鍵は「長い首と桁外れに巨大なお腹」だといいます。現代の生物に類を見ない独特の体型を活かして、厳しい時代を生き抜いた丹波竜。超高精細CGを駆使して、一風変わったのんびり生活に迫ります。
北海道を舞台に、モフモフの白い綿毛をまとった“雪虫”に迫ります。 秋の終わりに大発生して雪のように空を舞う雪虫。その姿は秋の風物詩として北海道の人たちにはおなじみの光景です。昔から北海道では、“雪虫が飛ぶと初雪が降る”とも言われてきました。果たして本当なのでしょうか?取材班は真相を確かめるために徹底調査を開始!北海道各地から雪虫を見た日と初雪の情報を募り、さらに地元の子どもたちと一緒に飛んでいる雪虫を大追跡。1年に渡って雪虫を追いかけると、奇妙キテレツな暮らしぶりが次々と明らかになりました。実は、綿毛をまとった雪のような姿はほんの一時期だけ。それ以外の時期は、季節ごとにまったく違う姿で、しかもまったく違う場所で暮らすのです。同じ虫とは思えないほどの大変身に、厳しい北国を生き抜く秘策が隠されていました。 そして、雪虫の暮らしと切っても切れない関係にあるのが、アリ。雪虫が命をつないでいくのに、アリの協力が欠かせないのです。今回、雪虫一筋40年の北海道大学教授の秋元信一博士と、自宅で1万匹のアリを飼育しているアリの専門家・島田拓さんがタッグを組んで、世界で初めてアリと雪虫の不思議な関係の映像化に成功しました! 厳しい北の大地で何度も変身を繰り返し、懸命に命をつなぐ小さな虫の物語。
南太平洋に浮かぶファカラバ島。サンゴ礁が輪のようにつながった小さな島です。毎年6月ごろになると、産卵のため、島にある狭い水路に1万匹以上の魚が大集結します。体長60センチほどの肉食魚マダラハタです。 しかし、この島の周りは、どう猛なサメが数百匹も暮らすサメの王国としても知られる場所。体の大きなマダラハタは、サメにとって格好の獲物です。 なぜマダラハタは、わざわざ危険な海に集まって産卵するのでしょうか? その謎を解くため、フランスの海洋調査チームが1か月以上に渡って徹底調査を行ないました。まずはハタに発信機をつけて行動を追跡。さらに海底の地形を細かく調べ、ドローンも駆使して水路の3Dマップを作成、ハタが集中する産卵エリアを特定したのです。次に取り組んだのが前代未聞の挑戦、24時間潜水。一人の人間が丸一日潜り続け、ハタがどのようにサメから身を守っているのかを観察するのです。そこで目撃したのはハタの秘策「フリーズ作戦」。サメは、獲物が逃げるときに筋肉が発する微弱な電流で相手の位置を特定します。ハタは、サメが触れるほど接近しても決して動かないことでサメから身を守っていたのです。 そして、数日後。浮き上がるメスに寄り添うオスたち。待ちに待った一斉産卵が始まりました。この日は大潮。潮の流れが速く、狭い水路に産み出された卵は、一気に外洋へと運ばれていきます。ハタがあえてサメだらけの危険な水路に集結して産卵するのは、潮の流れを利用して、卵を天敵が少なく安全な外洋に運ぶためだったのです。 1か月にわたる密着撮影で、マダラハタの
4000メートルを越す山々が連なるヨーロッパ・アルプス。今回の舞台は、イタリアに位置するその南西部です。険しい崖の斜面では、ヤギの仲間アイベックスが草を食べています。上空では食物連鎖の頂点に立つイヌワシが旋回、急降下してアイベックスの子どもを襲うこともあります。春、斜面に空いた穴の中で、ある動物が冬眠から目を覚まします。アルプスマーモットです。ぬいぐるみのようなもふもふの毛に覆われた姿から、「アルプスのアイドル」として人々に親しまれています。この時期マーモットたちは1日中食べてばかり。冬眠の間に失われた体力を回復させるためです。群れのボスである親を中心に10匹ほどの家族で暮らし、普段は地面の下に掘り進めた巣穴の中で眠ります。まるで絵本の世界から飛び出したようなマーモット。ところが、その姿からは想像できない荒々しい一面を持っています。縄張りをめぐって、ライバルの家族同士が激しく戦うのです。戦いは“マーモットファイト”と呼ばれます。相撲の立ち会いのように両者が向き合い、はっけよ〜い、のこった!がっぷり四つから、相手を押し倒したり、突き出したり。あまりの激しさに、命を落とす者もいるほどです。アルプスの至る所で繰り広げられているマーモットファイト。一体なぜ、マーモットたちはかくも激しく戦うのでしょうか? そこには、アルプスで生きる者が背負わなければならない宿命がありました。天空のアルプスを舞台に、生き残りを賭けた戦いに明け暮れるマーモットに密着します。
世界最大最強の陸上甲殻類ヤシガニが主人公。 体重は最大で6kg、脚を広げた長さは1mにもなる巨体はまさにモンスターです。実は、ヤシガニは、カニとは言っても、ヤドカリの仲間。海から陸上に進出する際、重い殻を捨てたおかげで巨体を手に入れた変りモノなのです。 さらに、ヤシガニは見た目だけでなく、その力もモンスター級。大好物はヤシの実。大きなハサミで堅いヤシの実をバリバリと割って中身を食べてしまいます。 一体、その怪力はどれほどのものなのでしょうか?番組では、専門家に協力を仰ぎ、実験を実施。金属のパイプを差し出すと、ハサミに挟んで、見事につぶしてしまいました。そこで、人類代表の怪力自慢と握力対決!腕相撲の元世界チャンピオンとの一騎打ち!体重およそ2キロのヤシガニと、体重105キロの元チャンピオン、体重差は50倍。果たしてどちらが勝つのでしょう!? 今回、怪力を生かしたヤシガニの知られざる暮らしぶりを徹底紹介。大きな体から想像も付かない華麗な木登りの技。さらには、怪力がものを言う、ちょっと変わった恋の駆け引きにも密着しました。さらに、今までほとんど観察されたことのなかった、子どものヤシガニの撮影にも挑戦。親とは似ても似つかない超意外な姿を記録することに成功しました。 沖縄の多良間島を舞台に、まるで“モンスター”のように大きくて強いヤシガニの暮らしに迫ります。
南米ペルー、アマゾン川の源流域は1000種近い野鳥が暮らす鳥の楽園です。中でも大繁栄を遂げているのが今回の主役、ツリスドリ。大きさ25?。真っ黒な全身に、鮮やかな黄色い模様と澄んだ青い目が美しく映えます。地上30?、周りが開けた高い木の上に、まるで団地のようにまとまって巣を作るのが特徴です。巣はアマゾン屈指の安全性を誇り、大繁栄を支えています。巣作りはメスの仕事。クチバシをまるで編み針のように巧みに使い、1万本もの植物の葉を丁寧に編み込んでゆきます。20日ほどかけて完成。深さ40?ほどの細長い袋状の巣の中でヒナを育てます。巣は大人の人間が2人で引っ張っても破れないほど頑丈。鳥の卵が大好物のサルにしても、巣の中の卵を取り出すのは難しいことです。圧巻は、毒針を持つハチを用心棒として利用する秘策。ハチの巣の周囲に自分たちの巣を作ることで、天敵のサルが近づくのを防いでいるのです。二重三重の安全対策が施されたツリスドリの“団地”。ところがある日、こうした策が全く通用しない相手がやって来ます。巨大なクチバシを持つ大型の鳥、オオハシです。頑丈な巣もクチバシで壊してしまう恐ろしい敵。これを撃退するのが、巣作りにも子育てにも参加しないオスたちでした。普段は巣作り中のメスを求めて戦ってばかりいますが、いざとなると一致団結。自分たちより大きなオオハシに勇敢に立ち向かいます。オスたちが巣に常駐するおかげで、強力な守りがおのずと生まれていたのです。驚きいっぱい、知恵いっぱい。鳥たちの命をつなぐ大作戦に密着します。
イタリアの首都ローマに、異変が起きています。海鳥のカモメが街中で急増しているのです。その数は、今では1万5千羽。観光客から食べ物を奪う光景は、もはや日常茶飯事となっています。 カモメといえば、大海原を自在に飛び回り、波間の魚を器用に捕まえる海の鳥。しかし、ローマは、海から30キロも離れた内陸の都市。なぜカモメは内陸のローマで数を増やしているのでしょうか? 実は最近、地球温暖化の影響で地中海の海水温が上昇、カモメの食べ物となるイワシやイカなどが激減しているのです。そのため、カモメはやむなくローマの街に移住して来たと考えられています。 ローマに進出したカモメたちの子育ての場は、民家の屋根の上。市場のゴミ捨て場で生ゴミをあさってヒナに運びます。さらに、カモメとは思えない都会ならではの狩りの技まで編み出しました。深夜、街中の広場で狙うのは、なんとネズミ。夜でも明るい都市ならではの狩りの技です。さらに極めつきは、街にたくさんいるハトを襲う狩り。右に左に急旋回を繰り返すハトを集団で追いかけ、まるでハヤブサのように空中で捕えるのです。 親鳥たちの苦労が実ってヒナたちは立派に成長、ついに巣立ちを迎えますが、そこに待ち受けていたのは、同じカモメによる攻撃でした。 ローマのカモメの子育てに密着し、カモメが海を捨てて都市へ移住した謎と、大都会でのサバイバル術に迫ります。
フグの仲間の人気者ハリセンボン。ずんぐりとした体型のため速くは泳げませんが、敵に襲われると瞬時に体を膨らませ、全身を覆うトゲで身を守ります。名づけて、トゲトゲボール作戦。鉄壁の守りを徹底分析します。さらに、あのさかなクンから番組宛てに挑戦状が届きました。大きなメスを何匹ものオスが担ぎ上げる「おみこし」と呼ばれる謎の産卵行動を撮影せよ!取材班はひと夏かけて大追跡。大海原で命をつなぐ驚きの知恵に迫ります。
スリランカの仏教遺跡、ポロンナルワ。12世紀に栄えた都の面影を色濃く伝える世界遺産です。今、この美しい古都をすみかにしているのは、人ではなくサル。30匹ほどの群れで暮らすトクモンキーです。群れはアルファ・オスを頂点とする厳しい階級社会。メンバーにはハッキリとした順位が決まっています。オスは6歳ほどになると、生まれた群れを出て別の群れに入らなければなりません。しかし、群れに入ろうと志願しても、すぐには正式メンバーにはなれません。身分の低い、いわば見習いの立場からスタートします。群れのメンバーが食事をしていても、見習いの若オスたちは木の上から見ているだけ。一緒に食事をすることも許されません。見習いたちはいつも痩せてガリガリ。早く正式メンバーになるしか、生きる道はないのです。そのため、群れの正式メンバーのオスたちに自己アピールを繰り返して、自分がいかに役に立つかを知ってもらわなければなりません。いわばサルの就職活動です。正式メンバーになれるのはせいぜい1匹という超狭き門!若オスたちは自己アピールのため、見張り役を買って出たり、ライバルの群れとの戦いで危険な最前線に立ったり、有力者のベビーシッターを買って出たり。人間顔負けのアピール合戦を繰り広げます。番組では、正直者だけど要領の悪い、1匹の若オスに密着。数々の苦難を乗り越えながら成長していくさまを見つめます。汗と涙の“就活”物語です。
日本の里山に暮らすドジョウが主人公。「どじょうすくい踊り」発祥の地、島根県の里山を舞台に、ドジョウの暮らしに1年間密着しました。 春、田植えに備えて田んぼに水が入れられると、ドジョウたちも水路から田んぼにやって来ます。最大の特徴は口元の10本のヒゲ。このヒゲは匂いセンサー。泥の中に潜むユスリカの幼虫などが出すわずかな匂いを敏感に感知、濁った水の中でも狙った獲物は逃しません。天敵対策も万全です。サギなどの鳥からは、体をくねらせて一瞬で泥に潜る「ドジョウドリル」で身を隠します。さらに、強敵タガメの攻撃も、体を覆うヌルヌルの粘液を駆使してスルリとかわしてしまいます。 夏。田んぼの生きものたちに危機が訪れます。水温が上昇し、水が酸欠状態になってしまうのです。でも、ドジョウは大丈夫。口を水面に出し、直接空気を吸い込んで、腸から酸素を取り込む「腸呼吸」で酸欠状態をやりすごします。地味な姿のドジョウですが、田んぼで生きるための特別な技をいくつも持った魚なのです。 秋、ドジョウに最大のピンチが訪れます。稲刈りに備え、田んぼの水が抜かれてしまうのです。水のない田んぼの中には、逃げ遅れたドジョウが沢山。その後完全に水が干上がると、ドジョウも忽然と姿を消してしまいます。 ドジョウは一体どこに消えたのでしょうか?地元の方々と協力して、干上がった田んぼでドジョウの大捜索を敢行!調査を進めると、なんと乾いた土の中から、ウジャウジャと出てくるドジョウの大群を発見!その数、実に数十匹以上!世にも奇妙な光景ですが、これこそが、水のなくなった田
舞台は「ほほえみの国」タイの首都バンコク。今、この大都会で異変が起きています。公園に、カフェのテラスに、駐輪場にバス停に、まるで恐竜のような姿の巨大トカゲが姿を現しているのです。正体はミズオオトカゲ、大きいもので全長2mを超えます。周りを人が歩いていようが何のその、巨大トカゲは我が物顔にかっ歩。取っ組み合いの大ゲンカを始めたり、獲物を取り合ったり、やりたい放題です。なぜ街中にこれほどたくさんいるのでしょうか?本来、自然豊かな水辺の環境を好むオオトカゲ。バンコクにはかつて豊かな水辺がたくさんありましたが、近代化とともに激減。オオトカゲの住める水辺は公園など限られた場所しかなくなってしまったため、現在のように密集して暮らすようになったといいます。天敵のワニが少ないため、安心して生きていけるのも大都会のメリットです。公園の水辺でタウナギを捕まえたり、大きなカメを丸飲みしたり、さらに人のおこぼれにもありつけます。オオトカゲは人の営みを巧みに利用して生きているのです。食生活に加えて、住宅事情にも密着。ねぐらは道路脇の排水溝や空き家の中など、こちらも大都会ならでは。人の暮らしのすぐ隣で、したたかに、そしてたくましく生きる巨大トカゲ。その驚きの暮らしに迫ります。
時速100キロを超える世界最速の走りで獲物を捕らえるチーター。だがその常識を覆すチーターの狩りが最近、アフリカ南部のナミビアから報告された。研究者が70回の狩りのスピードを測定したところ、最高時速の平均はたったの30キロほど。だが獲物はちゃんと捕まえている。自慢の俊足を生かさずに、いったいどんな狩りをしているのか? 今回、研究者とともにチーターの首に小型カメラを装着し、その秘密を探ることにした。するとチーターは「ブッシュ」と呼ばれる低木の茂みを巧みに利用していることが分かった。獲物の後方およそ20メートルを追いかけるチーター。視界から獲物が消えて逃げられたかと思った次の瞬間、突然チーターの目の前に再び獲物が現れる。まるでチーターが瞬間移動したかのようだ。 映像を詳しく分析したところ、チーターは獲物の速さや体の傾きなどから相手が急ターンすると予測。真後ろを追うのをやめてブッシュに突っ込み先回りし、一気に距離を縮めて捕らえていたのだ。実は、よく知られているチーターの俊足の狩りが観察されるのは、遮るものが少ない大草原のサバンナ。だがナミビアではブッシュが邪魔をして、チーターはスピードを武器に狩りができない。その代わりにブッシュを巧みに利用することで、まるで「瞬間移動」するかのような狩りの技を編み出していたのだ。さらに今回の取材で、不得意だと考えられていた夜間にも狩りを行っていることも判明。 これまでほとんど紹介されてこなかった、ブッシュの環境に生きるチーターを初追跡。俊足ハンター、チーターの常識を覆す驚きの暮らしに迫る!
放送500回目の節目を飾るのは、日本の国鳥「キジ」。 光沢のある羽と長く伸びた尾羽を併せ持つ美しい姿と、世界で日本にしかいない珍しさから国鳥に選ばれた。おとぎ話「桃太郎」で、桃太郎のお供として鬼退治に大活躍するなど、日本人には昔から馴染み深い鳥だ。 実際のキジも美しいだけでなく、とても勇猛果敢な鳥だ。春の繁殖期になると、オスは甲高い声で頻繁に鳴いて自分の縄張りを主張。他のオスが縄張りに侵入しようものなら、大バトルが勃発!ケヅメと呼ばれる鋭い突起を持つ足で跳び蹴り攻撃、さらにクチバシで相手の羽をむしり取る。一瞬の間に、キックとクチバシの連続攻撃を繰り出して徹底的に打ちのめす。オスの気性の荒さは折り紙付きで、なんと縄張りを通りかかった人間をもライバルと見なして襲い掛かるほどだ。 やがて縄張りにメスがやって来ると、オスは体を傾けて美しい羽を見せつけ、尾羽を揺らしプロポーズ。つれない態度をとられても諦めず、1羽のメスに数十回も粘り強くプロポーズを繰り返す。カップルが成立すると、メスは草の中にひっそり隠れて10個ほどの卵を産む。この時、卵を守るメスの秘策が「フリーズ作戦」。オスと違って地味な体色を活かして、敵が近づいてきても巣の中でピクリとも動かない。徹底して目立たないことで敵をやり過ごすのだ。一方、オスは縄張りをパトロールして敵を発見すると警戒音を発し、メスに知らせる。卵を狙うヘビを見つけると激しく攻撃。夫婦が力を合わせてわが子を守るのだ。日本の里山に暮らすキジ。その知られざる素顔に迫る。
アメリカの海で地球外生命体に遭遇!?今回の主人公は、その名も「エイリアンフィッシュ」。最大の特長は、顔の倍以上に広がる超巨大な口。恋の季節、オスは大口を武器に激しい戦いを繰り広げる。さらに、激しく頭を振るオスのユニークな求愛ダンスや、意外な「卵泥棒」の存在など、知られざる暮らしぶりを世界で初めて克明に撮影することにも成功。インパクト抜群!大口を武器に生きる海のエイリアンの素顔を大公開。
死のリスクを防ぐため「魔法の食べもの」を編み出したサルがいる。アフリカの人里にすむザンジバルアカコロブスだ。人家周辺に出没し、人が植えた果樹の葉を食べて暮らす。命がけの道路横断など苦労の多い人里暮らし。最大の問題は食生活だ。偏った食事のため体内に毒素がたまり、命を落とす恐れがある。それを防ぐのが、硬くて黒い、ある意外な食べもの。いったい何?魔法の食べものでピンチを乗り切るサルの新伝説。
登場動植物:ネズミ・モモンガ・ヤマアラシ・ビーバー・プレーリードッグ