ローマで急増!海を捨てたカモメ

イタリアの首都ローマに、異変が起きています。海鳥のカモメが街中で急増しているのです。その数は、今では1万5千羽。観光客から食べ物を奪う光景は、もはや日常茶飯事となっています。 カモメといえば、大海原を自在に飛び回り、波間の魚を器用に捕まえる海の鳥。しかし、ローマは、海から30キロも離れた内陸の都市。なぜカモメは内陸のローマで数を増やしているのでしょうか? 実は最近、地球温暖化の影響で地中海の海水温が上昇、カモメの食べ物となるイワシやイカなどが激減しているのです。そのため、カモメはやむなくローマの街に移住して来たと考えられています。 ローマに進出したカモメたちの子育ての場は、民家の屋根の上。市場のゴミ捨て場で生ゴミをあさってヒナに運びます。さらに、カモメとは思えない都会ならではの狩りの技まで編み出しました。深夜、街中の広場で狙うのは、なんとネズミ。夜でも明るい都市ならではの狩りの技です。さらに極めつきは、街にたくさんいるハトを襲う狩り。右に左に急旋回を繰り返すハトを集団で追いかけ、まるでハヤブサのように空中で捕えるのです。 親鳥たちの苦労が実ってヒナたちは立派に成長、ついに巣立ちを迎えますが、そこに待ち受けていたのは、同じカモメによる攻撃でした。 ローマのカモメの子育てに密着し、カモメが海を捨てて都市へ移住した謎と、大都会でのサバイバル術に迫ります。

日本語
  • Originally Aired February 26, 2017
  • Runtime 30 minutes
  • Network NHK
  • Created April 20, 2017 by
    Administrator admin
  • Modified April 20, 2017 by
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