北海道を舞台に、モフモフの白い綿毛をまとった“雪虫”に迫ります。 秋の終わりに大発生して雪のように空を舞う雪虫。その姿は秋の風物詩として北海道の人たちにはおなじみの光景です。昔から北海道では、“雪虫が飛ぶと初雪が降る”とも言われてきました。果たして本当なのでしょうか?取材班は真相を確かめるために徹底調査を開始!北海道各地から雪虫を見た日と初雪の情報を募り、さらに地元の子どもたちと一緒に飛んでいる雪虫を大追跡。1年に渡って雪虫を追いかけると、奇妙キテレツな暮らしぶりが次々と明らかになりました。実は、綿毛をまとった雪のような姿はほんの一時期だけ。それ以外の時期は、季節ごとにまったく違う姿で、しかもまったく違う場所で暮らすのです。同じ虫とは思えないほどの大変身に、厳しい北国を生き抜く秘策が隠されていました。 そして、雪虫の暮らしと切っても切れない関係にあるのが、アリ。雪虫が命をつないでいくのに、アリの協力が欠かせないのです。今回、雪虫一筋40年の北海道大学教授の秋元信一博士と、自宅で1万匹のアリを飼育しているアリの専門家・島田拓さんがタッグを組んで、世界で初めてアリと雪虫の不思議な関係の映像化に成功しました! 厳しい北の大地で何度も変身を繰り返し、懸命に命をつなぐ小さな虫の物語。