大雪の夜、高校受験を控える由崎星空(ナサ)は道の向こう側に美少女をみつける。運命的な出会いを直感し思わず美少女に引き寄せられるナサだったが、トラックに撥ねられ重傷を負ってしまう。瀕死の状態になりながらも美少女のもとにたどり着いたナサは、決死の覚悟で告白をする。「私と結婚してくれるなら、付き合ってあげる」と告げる美少女。ナサは「はい!」と即座に答えるが、その直後、気を失ってしまう。数年後、再会を信じバイトに明け暮れるナサの自宅に何者かが訪れる。扉の向こう側にいたのは、運命の美少女だった。
婚姻届を提出したナサと司。夫婦となった二人が迎える初めての夜、ナサの部屋に二人分の生活用品はなく、司は一人ホテルへ泊まりに行こうとする。しかしナサは司を引き止め、共に買い物へと出かけることに。そうして始まる新婚生活だったが、リラックスした司の表情、パジャマ姿、寝顔、初めてみるお嫁さんの一面に、ドキドキが止まらないナサだった。
いよいよ新婚生活が始まったナサと司。二人はナサの中学の後輩、有栖川要が切り盛りする銭湯に向かう。ナサが女性を連れてきたことに驚く要だったが、結婚報告を受け何かを気にしている様子だった。一方、先に湯につかり身体を伸ばす司の前に、要の姉、綾が現れる。綾からナサとの関係を尋ねられた司は、ナサの親族だと答える。
ナサの帰りを待つ司の前に、司を姉様と慕う少女、千歳が現れる。司を迎えに来たと話す千歳だが、司に相手 にされず悲しんでいたところ、戻ってきたナサと出会う。励まされる千歳だったが、ナサが司の結婚相手と分かる と態度が急変。千歳はコミュニケーションを取ろうとするナサを黒塗りの車に押し込み、連れ去ってしまった。
鍵ノ寺家での騒動の中、教会で愛を誓ったナサと司。いつもの銭湯でプロポーズをしたことを話す要にナサだったが、まだ指輪を渡していないことを指摘される。これまで気にしていなかったナサだったが、新婚生活の中で次第に指輪について意識し始める。
新婚生活に夢中でまだ両親に結婚の報告をしていないことに気がついたナサ。電話で簡単に報告を済ませようとするナサに、司は両親と会って挨拶をしたいと告げる。照れくささを隠し切れないナサだったが、二人はナサの両親が住む奈良へと向かうことにする。
夜行バスに乗りナサの両親が住む奈良へと向かうナサと司。新婚旅行を楽しむ二人だったが、途中のサービスエリアに千歳が現れ、司にどうして結婚するのかと問い詰める。その場に偶然居合わせたナサだったが、千歳の言葉が頭から離れなかった。京都に寄り観光を楽しむ二人の前に再び千歳が現れる。ナサが司の結婚相手に相応しいか試そうとする千歳に、ナサは結婚を決断した理由を告げる。
奈良へ到着したナサと司は両親の住む家へと向かう。二人を呼び出したにも関わらず緊張を隠し切れないナサの父・縁と母・叶香。挨拶も早々に縁は司と二人きりで話したいと告げる。そして縁と司はある約束を交わした。
奈良から帰ってきた司とナサは、落雷による突然の火事により住む場所を失ってしまう。ナサの周到な備えにより被害は少なかったものの家がなく困っている二人に、新居が決まるまで空き部屋を使ってよいと要が声をかける。有栖川家での新しい新婚生活が始まる。
有栖川家での新婚生活が始まった司とナサ。これまでと変わらず過ごす二人だったが、前の家の大家より新しく建てる新築のマンションを貸し出せると連絡がくる。モデルルームを見学しに行く二人が案内されたのは、高層のタワーマンションだった。
親睦を深めるため、ナサの提案により有栖川家でたこ焼きパーティーを開催することに。一方、司を追って銭湯に千歳たちがやってくる。ゲーム好きな綾、司、千歳たちは意気投合し、たこ焼きパーティーもそこそこに熱い戦いの火蓋が切って落とされた・・・!
仕事に熱中し風邪をひいてしまったナサ。司は大丈夫だと言い切るナサを病院に連れていき、看病をする。体調がよくなったナサは、司と夏祭りへと向かうことに。「自分のことを心配してくれる人はどれくらいいるのか」と話すナサに、司はある言葉を告げる。
有栖川家で幸せな新婚生活を送る司とナサ。運命的な出会いを果たした一方、普通の高校生の恋愛、制服デートの経験もなかった2人だったが、綾の手引きで司は制服を着ることになる。普段見ることのない制服姿の司に、ナサはドキドキを隠せず・・・。
ふたりで映画館デートに出かけた司とナサ。「だんな様と一緒だから楽しい」映画を見ながら色々な表情をみせる司を、改めてカワイイと実感するナサ。楽しいデートのあくる日、ナサは要から結婚式をやらないのかと問われる。電話一本で結婚式場を予約できると思っているナサに、司と要によって容赦ない結婚式の現実が説かれていく。更に綾からは結婚式を知るならコレを読めとすすめられたのが……。
日々教育について一生懸命な柳先生。同僚の谷口先生から遊園地に誘われても態度は素気無い。ある日、偶然出会ったナサが結婚していることを知り、家庭訪問にいくと由崎家を訪ねるが……。一方、銭湯の番台に立つ司のもとに、少々柄の悪い男が訪ねてくる。男の迫力に一歩もひかない司にハラハラする要。そこにナサが姿を現すや事態は一変。男が持ち込んだあるモノをめぐって大騒ぎになっていく。
結婚祝いとして銀河からもらった遊園地のチケットを利用しマッフィーランドにやってきた司とナサは、偶然にも柳先生と出会う。聞けば同僚の男性教師・谷口が偶然手に入れたチケットがあると誘われたという。それが好きな異性をデートに誘う口実であることに全く気づいていない鈍感な柳、奥手な谷口にやきもきする司とナサだったが……。
ネットの情報をもとに要がつくりあげた”キスの一覧”をもらったナサは、その内容が気になって仕方がない。モヤモヤして落ち着かない晩、買い物ついでに夜のデートに出かけた司とナサは人気のない夜の公園で、驚きの光景を目にする。
要から温泉旅行券を譲られたナサは司と共に温泉旅行に出かける。行先は草津。湯の華、温泉まんじゅう……よりも、夫婦水入らずの混浴にあたまがいっぱいなふたり。温泉地の名所巡りで司を楽しませようと予習に出かけようとしたナサに老婆が声をかける。聞けば旅館内で道に迷ったという。焦る心をひた隠しに、老婆につきあうナサだったが、どうもこの老婆、すこし癖が強いようで……。
草津の名所巡りを楽しむ司とナサ。しかし、頭の中は引き続き司との混浴でいっぱい。一方の司も、ナサとの初めての入浴に緊張していた。部屋での夕餉を終えたふたり。ナサは意を決し司に告げる「一緒に露天風呂に入ろう」と。今宵、新婚夫婦は初めての入浴を果たす――のか!?
猛暑の最中にエアコンがご臨終してしまった由崎家。家電量販店でエアコンを即決で購入、ナサの且つての同級生・百鬼さんの電気店で工具を借りたナサの手で設置された新品のエアコン。これで寝苦しい夜も快適になるはずだったが……。そんなあくる日、番台に立つ司の基に、ひとりの少女が訪ねてきた。とびっきりの美少女、しかしとんでもないアホの子に司は……。
「愛の言葉」は花に水をやるのと同じ、司にそれをいえるのはナサだけである――司に気の利いた愛情表現もできていないナサに要の容赦ない指導が入る。如何にして愛情を言葉で伝えるか、少女漫画を参考書に猛勉強をはじめたナサは、必死にそのタイミングと言葉を探すが……。
動かないリモコンに困り、いじわるなスマホと格闘する司、そんな日常の彼女の全てが楽しく愛おしい――と要に対して”どうでもイイ話”を能天気に語るナサのもとに柳先生が訪ねてくる。あらためて結婚の報告にやってきた柳先生だったが、お相手の谷口先生との間にあった牛丼屋さんでのとあるエピソードを聞いたナサと司は、その”どうでもイイ話”の中身についていけず……。
時子主催のアウトドアホームパーティー=つまりキャンプが催されることになった。山道をハイキングしてキャンプ場へ向かう一行。周囲のみんなが沢で遊ぶのを遠目に、しばしふたりきりの時を過ごす司とナサ。しかし、テントが張られキャンプの準備が整ったころ、ちょっとした事件が起こって……。
豪華な料理に一同ご満悦のなか、突如大型モニターに映し出されるナサと司のなれそめVTR。要が仕込んだ映像は、笑いあり笑いありそしてちょっと感動――照れるやら恥ずかしいやらの新郎新婦に壇上でのご挨拶を促す要。突然のことに戸惑いつつも意を決してマイクの前に立つナサ。それをみつめる司。満点の星空のもと、一同が見守る中、ふたりの披露宴がはじまる。
キャンプから帰って日常に戻ったナサと司。キャンプの思い出話をしているところに、大家さんから電話がかかってきた。火事で焼けてしまったアパートの建て直しが終わり、すぐにでも入居可能だという。すっかり慣れ親しんだ有栖川家の離れとも間もなくお別れ、必死で慰留する要に司は……。
恩師である柳先生に頼まれてプログラムの授業をすることになったナサ。その赴任先はなんと女子高――! 初回の自己紹介で左手薬指の指輪について聞かれ、自身が結婚していることを話すや、教室内は騒然。早速ナサに早速相談事を持ち掛ける生徒=紅蛍。彼女の悩みとは、多くの女性にうつつをぬかし、自分をかまってくれない彼氏の相談で――。
ちらしを見てラーメン屋へやってきた司とナサは、偶然に受け持ちクラスの生徒=都と相席になる。周囲には内緒でラーメンブロガーをやっている都は、その秘密がばれないか気が気ではない一方、自身の名前をばっちり憶えているナサの教師としてのスキルに関心すると共に、司とナサの夫婦のやりとりに思わず……。
司と談笑中、ナサのスマホに受け持ちクラスの生徒から一通のメールが届く「あなたが好きです」。突然の出来事にざわつくふたり。一瞬後にメールは削除され、ナサは必死に間違いであることを説明するが、司の不安はとまらない。翌日、メールの送り主=白銀から誤解を解かれたナサだったが、逆に彼女の告白を手伝うことになってしまう。
”夫婦の愛情表現格差”ーーナサに対する愛情表現が薄い、塩対応すぎると綾から指摘された司。「愛している」ことを伝えるべく、一念発起した司だったが、面と向かって言うことの恥ずかしさに、中々思いきれない。そんなとき、銭湯にやってきた御伽女子の生徒たちから言われた或るアイデアがきっかけで、司は大胆な行動にでるのだが――。