当たり前な仲間達。変わらない風景。 安穏たる日々はいつまでも続くと思っていた。 いや実際いつまでも続くのだろう。 ほとんどの人が気付かずに一生を終えていくが、世界には決して触れてはいけない秘密が溢れている。 だが、その秘密に触れたとき、人は・・・。 あ、申し遅れましたけど、俺、ゾンビっす。
魔装少女を名乗るハルナが現れ、俺の家に住み着いてから一週間。 俺は今の奇っ怪な生活を受け入れつつある。 寛容な性格なのではなく、面倒なことは考えたくない、ただそれだけのことだ。 思い起こせば、俺がゾンビになった時もそうだった。 謎の連続殺人犯に殺されたあの日、俺は幻想のような少女に出会ってしまったんだ・・・・・・。 などと浸っていると、もう一人、変な美少女が俺の前に現れた。
魔装少女のハルナ、冥界のネクロマンサーのユー、そして吸血忍者のセラ。 いつの間にか、うっかりラノベハーレム生活を送っている俺。 こんな生活が、親友の織戸に知られたら、奴のか細い精神には耐えられないだろう。 なんとか誤魔化さなければ。 そんな織戸の携帯に、一通のメール着信が・・・。 その送り主の少女が語る、連続殺人事件の犯人と思われる人物。 俺には一人だけ、心辺りがあった・・・。
ピザを頼んだら、冥界の番人がやってきた。 一度死んでからゾンビとなった俺を、地獄に落とすためやって来たそうだ。 まったく色々な奴が来るが、恐怖の大王だろうが、核ミサイルだろうが相手になってやる! それがユーと一緒にいられる代償なら安いもんだ。ドンと来やがれ! ・・・と思ったけど、これはちょっと斜め上すぎるだろ・・・。
ゾンビである俺が、ずっと探し求めていた奴。 俺を殺した、連続殺人犯。 今、そいつと対峙して、俺は初めて気がついた。 ・・・バカは死ななきゃ治らない。そう俺はバカだったんだ。 ユー、全部終わらせてみんなで帰ろう・・・。 帰ったらご飯にしような。何が食べたいか、考えといてくれよ。
何故にテスト勉強をするかと言えば。成績が悪いと、補講で夏休みがつぶれるからだ。 夏の炎天下に学校に行くのは、ゾンビである俺にとっては苦痛なわけで。 かくして俺は、テスト勉強に勤しむべく、宇宙の成り立ちだの極上豚骨スープのうんちくだの聞く羽目に・・・。 ん?大先生から着信が・・・。 え?預かりもの?それって一体?
女子会にガールズトークって、一体なにをやってるんだ。 妄想ばかりが膨らむドリームワード。 学園ラブコメにありがちな手作り弁当、一緒に登下校、グループ交際・・・。 ゾンビと言ったって、少しくらい甘酸っぱい青春を謳歌したいもんだ。 しかしメンバーがメンバーだけに、なんだか、嫌な雲行きになってきたな・・・。
あちこちを探し回ったけれど、ユーの姿を見つけることは出来なかった。 以前の俺なら諦めていたけれど、今は違う。 なにか方法があるはずだ。 ユーがいなくなってから数カ月・・・。 そんな俺の前に現れた一人の男・・・。 クライマックスを迎える「これはゾンビですか?」を応援してね!
ユーの手を握れもしなかった俺には、ユーの気持ちを変える資格なんてない。 それにユーが俺を選んでくれないのなら、ユーが俺を必要としないのなら――。 そう思っていたけれど、お前じゃないとダメなんだ。 俺の横には、お前がいないと、ダメなんだよ、ユー。 ・・・だから俺は、お前を困らせたとしても、ワガママを言う事にしたんだ。 テレビアニメの枠を超えたスケールで贈る、『これはゾンビですか?』クライマックス! 絶対に、見逃すなよなっ!
なんだか無性に泳ぎたい気分になってきた。ゾンビだけど。 いやいや、別に女子の水着姿を見たいとか、そんな不純な動機で言ってるわけではありませんよ・・・。 いや本当に。
ネクロマンサーのユーによってゾンビに、天才少女ハルナによって魔装少女にされた主人公・相川歩であったが、最近は平穏な日々を送っていた。 だが、運命は彼に安息の日々を許さなかった。 吸血忍者のセラ、学園妻のトモノリ、ネットアイドルのサラス、優等生の平松妙子といった美少女ヒロインたちに加え、学園に出没する謎の"妖精さん"が現れて・・・。
全世界に魔装少女としての勇姿をさらしてしまった相川歩。 彼自身の望まぬ形で、注目を浴びる事になった歩に、親友の織戸は意味深な言葉を残して距離を置く。 すべてに絶望した歩は、校内に出没する謎の"妖精さん"に、すがるのだった。 そんな彼を、トモノリが大自然の中でのデートに誘う。 そして、吸血忍者サラスも、予想のつかない行動に出た!
歩を取り巻く環境は、一向に改善されない。 一方、トモノリは、サラスのライブでバックダンサーを務める事になった。 ダンスが上達しなければ、吸血忍者の里へ送り返すという、厳しいサラスの言葉に、連日猛特訓を繰り広げるトモノリ。 だが、上達への道のりは遠い。 そこで、ハルナが一肌脱ぐ事になった!
ストレスのたまる毎日。 たまの休日に趣味で癒される歩。 だが、ひとときの安息を、ハルナがブチ壊してしまう。 傷心の歩を、織戸が町外れの秘密スポットへ誘った。 そこは、可愛いメイドさんが接客してくれるコスプレ・ファミレスだった。 そこで出会った、意外な人物とは...。
セラが一時的に、吸血忍者の里に帰る事になった。 彼女の留守の間、おねえさんとしてユーの世話をすると張り切るハルナだが、やる事なす事、うまくゆかない。 そしてセラのいない夜、歩とユーは・・・。 一方、吸血忍者の里では、セラがサラスから、不吉な話を聞いていた。
楽しい文化祭。 歩のクラスに乗り込んだハルナは、意外にたくみな仕切りで妖怪喫茶を実現させる。 歩は、同級生と文化祭の準備に追われる中、甘酸っぱい青春の喜びを感じる。 今まで歩を支えてきた"妖精さん"は、そんな彼を見て、初めて陰鬱な表情を見せるのだった。 そして文化祭の日、歩の前に異様な男が現れる。
文化祭に出現し、大暴れするメガロを退治したものの、ハルナはやっと回復させた魔力を何者かに奪われてしまう。 その犯人の手により、クラスメイトたちが囚われの身となり、歩は手も足も出せない。 ユーとハルナは倒れ、セラも破廉恥なコスチュームのまま拘束されてしまう。 強大な力を持った、意外な人物の正体とは。
文化祭の騒動は、恐るべき災いの前兆に過ぎなかった。 その危機を回避させる鍵は、かつて歩の事を殺した魔装少女・京子が握っているという。 彼女を幽閉している大先生からそれを聞いた歩は、京子と取引きしようとする。 事態は織戸たち学校の生徒をも巻き込み、大変な事になって行った。 そこで大先生が下した決断とは?
ユーの故郷・冥界の偉大なる≪セブンスアビス≫の一人、ネグレリア・ネビロスが、この東京にいるという。 アンダーソンからその情報を得た歩は、大いなる災厄に収拾を付けるため、ネグレリア・・・通称≪ネネさん≫に会いに行く。 歩の望みを聞いた≪ネネさん≫は、代わりにある事を要求してきた。 そこにハルナが訪ねて来て・・・。
失われた秘宝を求め、歩が透明人間になって、女の子たちの体力測定に侵入!?