ヒビキの蛮型とディータのドレッドが合体したクリスタルの巨人、ヴァンドレッド・ディータの活躍で、突如攻撃してきた未知の敵を倒したものの、イカヅチ艦内は結晶体に大部分を覆い尽くされてしまった。しかも村正の爆発の影響でイカヅチはメジェール艦と共にワープを起こし、全く別の星域にいることが判明する。敵の正体を探るため、ディータとガスコーニュは撃破したターミナル艦に向かう。一方、全く操縦を受け付けないイカヅチを動かすため、マグノはバートに操船させてみることに決める。しかし、ナビシステム内にバートが飲み込まれた瞬間、ペークシス・プラグマが急激に活性化し、イカヅチはターミナル艦にディータたちを置いたまま猛スピードで発進してしまう。なんとかコントロールを取り戻そうと、ドゥエロ達の必死の試みが続けられる。
ニル・ヴァーナと名前を変えたイカヅチの前方に、小惑星が現れる。惑星表面に熱源反応を確認したブリッジでは、敵の『刈り取り』作戦に関する情報を得ようと緊張感漂う観測を続けていた。格納庫でせっせと蛮型のメンテナンスに励むヒビキだったが、相次ぐ戦闘のせいか疲労の影は濃い。そんなヒビキに、ジュラはある計画を胸に接近する。前回の戦闘で蛮型とメイア機とが融合したヴァンドレッド・メイアの美しい姿を見て以来、ジュラはどうしても自分のドレッドを蛮型と融合させてみたくなったのだ。そして、相変わらずヒビキにかまいたくて仕方がないディータも、蛮型をカラーリングしたり料理を作ってヒビキの気を引こうとする。ふたりの思惑に振り回されるヒビキだが…
戦闘中、味方を庇ったメイアが瀕死の重傷を負って医療室に運ばれる。ドゥエロとパイウェイによる必死の治療が続けられる中、メイアの意識は現実を離れ、思い出をたどり始める。テラフォームプロジェクトのリーダーとして活躍するオーマと科学者のファーマを持ち、幸せいっぱいの少女時代を送っていたメイアは、ファーマに対していつの間にか思い上がった感情を抱くようになっていた。そんなある日、大きな事故が起き…。あまりに苦い記憶を遡るメイアの目には、普段誰にも見せることのない涙が浮かぶのだった。一方、リーダーであるメイアを欠いたドレッド隊とヒビキは連携を失い、激しい攻撃に翻弄されっぱなしだった。焦るヒビキはヴァンドレッド・ディータに変形して対抗しようとするが、全く歯が立たない。
空間を移動してから数ヶ月が経ち、ニル・ヴァーナはメジェールの姿を望遠鏡で確認できる距離まで戻ってきていた。パイウェイは、ヒビキたちが現れてから仲良しだったディータが以前のように自分を構ってくれなくなったことに、一抹の寂しさを感じていた。そんなある日、ヒビキを伴って何かの準備に勤しんでいるディータに声をかけたパイウェイは、妙によそよそしい彼女の態度に傷つく。一方、いまだに余所者扱いされることに不満を抱いていたバートは、ドゥエロのアドバイスを曲解し、女装姿でなんとか打ち解けようとするのだが、却ってクルー達の反感を買ってしまう。ヒビキに着替えを見られた女性クルーの訴えもあって女たちの間に広がり始めた不信感に火を付けたのは、パイウェイの隠し撮り映像だった。そこには泣きながら首を振るディータに向かって、何かを叫んでいるヒビキの姿が…。
第1期の再編集版
第2期の再編集版