女の子のことばかり考えて日々を過ごしたい横寺陽人は、今日も今日とて準備運動するフリをしながら、プールサイドの水着女子を見学中。ところがよけいな「建前」から、陸上部部長"鋼鉄の王"に次期部長に任命されてしまったからたいへんだ。そんな「建前」をなくしたいと考えた横寺は、「本音」を隠したいと願う少女・筒隠月子と共に、"笑わない猫像"に願いをかける。 はたしてその結果、横寺は煩悩剥き出しの"変態王子"に!?
「建前」だらけの小豆梓から自分の「建前」を取り戻すため、彼女の"犬"にジョブチェンジした横寺。"犬"として梓に密着するも、変態が災いして進展なし。そこで「本音」をなくした月子に相談しようと、作戦会議を行うべく和風カフェにやってきた。ところが店内で、アニマルコスでバイト中の梓と鉢合わせてしまう。"お嬢様"な梓が、なぜアルバイトを!? ナゾが深まるなか追跡調査する横寺と月子は、なりゆきでホテルでご休憩!?
横寺たちに裏切られたと感じた梓は、部屋にひきこもってしまった……。 変態さんの横寺も、さすがに今回ばかりは真剣に梓のことを考えてしまう。しかし「本音」と「建前」、どちらが本心なのか分からず迷ってしまうのだった。すると月子が、そのごった煮な感情こそが(変態な部分も含めて)本当の気持ちだとアドバイスしてくれた。勇気付けられた横寺は、梓を部屋から強引に奪取。一路、笑わない猫像のある一本杉の丘へと向かう!
姉・つくしと仲良くなりたいと願って、「表情」を失った月子。しかし"鋼鉄の王"つくしは、あいかわらず月子に冷たく、横寺に(とてもとても)厳しかった。 「建前」を取り戻して部活にも復帰した横寺を、ダブルデートの件で問い詰める"鋼鉄の王"。身の危険を感じたあまり横寺は、それは"弟"だとでたらめを言うのだが……。一方、力になりたいと語る横寺を、月子は町に連れ出した。 「表情」を読めない彼女の本当の気持ちとは!?
横寺家がないっ!? 消えてしまった我が家の跡地にて、途方に暮れて立ち尽くす"変態王子"。親友のポン太は信じてくれないし、家族は海外だし、梓も今頃は沖縄旅行を"満喫"してるはず。そこで月子に相談したところ、ひとまず筒隠家に泊めてもらうことに。夕立に降られた身体を温めるべく、お風呂を進められた横寺。するとそこに"鋼鉄の王"ことつくしが帰宅。制止する月子もろとも、つくしは風呂場に乱入してしまい……!?
横寺の部屋(バーバラさんや、変態さんなDVDコレクション含む)は、筒隠家の土蔵に召喚されてしまっていた。犯人はおそらく、土蔵に封印されていた"笑わない猫像"。 つくしから聞き出したところ、この猫像には"願いを引き寄せる"力があるらしいのだ。再び土蔵に戻った横寺の携帯に、ふと沖縄の梓から電話が入る。話の流れで「小豆梓のビキニ姿を見たい」と思ってしまったところ――。 水着の梓が、瞬時に目の前に現れた!?
月子と離れたくないと思うあまり、それが叶わない世界の崩壊を願ったつくしの声を、猫神様は聞いていた。翌日、激しい台風が筒隠家を直撃。 屋敷は完全に外界から切り離されてしまう。とはいえ差し迫った危機もなく、閉じ込められた形となった4人は、ヒマを持て余してトランプの準備。床上浸水が始まれば、横寺も"頼もしい男子"を演じてみせるのだった。 ともあれ、この天変地異の原因は、やはりつくしの"願い"なのだろうか!?
横寺の顔面に足蹴りを喰らわせて、謎の美少女エミが現れた。"ポン太の妹"であるエミは、100%完璧な笑顔で横寺を籠絡。横寺の案内で高校を見学をすることになった。しかしエミが猫神のぬいぐるみに願ったことで、世界は変容してゆく。 要注意人物"変態王子"は、全校女子憧れの的の格好いい"王子"に。女子の制服はスクール水着に――。水着女子にかこまれて、横寺は学園生活を満喫するのだが……。はたしてエミの真意とは!?
エミと過去に出会っていたことを、なぜか横寺は憶えていなかった。 最近気まずい関係の小豆梓に、ポン太が飼うウサギの弥次さんの捜索を託した横寺は、成すべきことを成すべく、エミと対峙するのだった。 しかし過去を思い出せない横寺と、エミの会話は平行線。エミはとうとう横寺への怒りをあらわに、全ての願いをキャンセルする。だが水着が消えるサプライズはさておき、校舎はイタリアに変化したまま。事件は終わっていないのだ。
筒隠家に届いた1通の国際郵便。それはイタリアの祖父母から月子とつくしに贈られた、2枚の航空チケットだった――。 ご機嫌な小豆梓がベッタリ密着しているため、このところ横寺は月子に会えていない。そんなおり、深刻な表情のつくしが、横寺と副部長の仲を自作の「王様双六」で取り持とうとする。そして横寺宅には、大事な相談事があるという月子(inバーバラさん)が。まさか筒隠姉妹は、イタリアに行ってしまうのだろうか!?
過去を直接確かめたい。そんな願いを願ったばかりに、猫神様は横寺と月子をタイムスリップさせてしまった。そこで出会ったのは、まだ幼い横寺陽人と、筒隠姉妹の実母ツカサさん。根はいい人っぽいツカサさんに、陽人(幼)はよく懐いていたのだった。 ところが筒隠のお屋敷に、姉妹の姿はなかった。つくしの記憶によれば、この頃はまだ姉妹も一緒に暮らしていたはずなのだが。 辻褄が合わない状況に、とまどう2人。はたして……!?
病弱なツカサさんは、娘たちと離れて暮らすことしかできなかったのだという……。そんな親子に笑顔を取り戻そうと奔走する横寺は、つくし(幼)の手を取り、月子(幼)ごと屋敷へと舞い戻る。母に棄てられたと意固地になっていたつくし(幼)も、ツカサお手製の服を着て、ついに母の愛に気付かされるのだった。 だが残された時間は少ない……。「母さんとの想い出が欲しい」と泣く幼い少女の傍ら、陽人(幼)は何を「願う」のか!?