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All Seasons

Season 1

Season 2018

  • S2018E09 地球史にその名を刻め“チバニアン”  千葉の地層から浮かび上がる77万年前の地球

    • May 13, 2018

    今、千葉の山奥が注目されている。地球史のある時代を表す基準の地層として、国際機関からに認められようとしているのだ。正式認定されると、“チバニアン”という名前が地球史に刻まれることになる。  “地球は大きな磁石”という言葉を聞いたことはないだろうか。いまでは常に北を指すコンパスが、かつての南の方向を指していた時代があったのだ。千葉の山奥に眠る77万年前の地層“チバニアン”にはこの逆転現象の真っただ中が克明に記録されていると言う。  77万年前の地球は一体どんな姿だったのか。認定に向けた研究者たちの取り組みを通して、その実像に迫る。

  • S2018E24 文明の十字路で仏教遺跡を発掘せよ

    • October 28, 2018
    • BS Fuji

    ユーラシア大陸のほぼ真ん中に位置する国“ウズベキスタン”、そして極東の“日本”、二つの国には、共通するものがある。それは「仏教」。  実は、インドで発祥した仏教が日本に伝わるまでに、ウズベキスタンの地は仏教が広がる過程で大きな役割を担っていたのだ。  ところが7世紀頃、中央アジアでイスラム教が広がっていくにつれ、仏教は衰退し、寺院や仏塔は破壊、または放置され、その痕跡を砂塵の中へと潜めていった。  しかしいま、その砂塵の下に眠る“仏教遺跡”を発掘するべく、ウズベキスタンで奮闘している日本の研究者達がいた。  果たして、砂の下には何が眠っているのか?ウズベキスタンで行われている仏教遺跡の発掘現場に密着取材した。

  • S2018E27 レンズの先の小宇宙 顕微鏡で見つめる超微小世界

    • December 9, 2018

    身近に存在していながらも、肉眼では捉えることのできないミクロな世界。その存在に人は古来より魅了されてきた。それに一役買ったのが顕微鏡の発明である。微小な世界は顕微鏡を通して見ることで広大な世界となり、そこで人類は生き物の身体の仕組みや細胞など、数多くの発見をなしてきた。そして今、顕微鏡技術の発展とともに、私たちは生命の仕組みや脳の回路をこの目で見ることが可能になった。顕微鏡の最初期から最新の技術まで、顕微鏡を覗くことでしか見ることができない驚異の世界と発見に迫る。

  • S2018E28 宮大工 千年の技 失われゆく工匠の知恵を守れ

    • December 23, 2018

    2018年、宮大工などが継承してきた「伝統建築工匠の技」が、2020年登録を目指すユネスコ無形文化遺産の候補として申請された。なぜいま宮大工の技術が、高い評価を受けているのか? そこに注目すると、目の錯覚を利用し、巧みに木を細工する“技”や、宮大工の“歴史”に隠された意外な事実が見えてきた。また、その一方で宮大工達が、“今”抱えている道具不足や人材不足などの問題も浮かび上がってきた。 一体、宮大工の技とはどんなものなのか?そして、その技を如何にして守っていくのか?宮大工の“技”と“歴史”と“今”に迫ることでその可能性を探る。

Season 2019

  • S2019E02 科学における仮説とはなにか 仮説が世界を前へと進める

    • January 27, 2019

    「仮説」とは「その真偽をともかくとして、何らかの現象や法則性を説明するのに役立つ命題」とされている。文明の誕生以来、私たちは見上げた星空の動きや生命の起源など、世界の不思議を読み解こうと思索を重ねてきた。そして19世紀を過ぎてようやく、データを集め、仮説を立て、予測をし、実験や観察によってそれを確かめるという「科学的な」研究方法を手に馴染ませたことで、科学は目覚ましい進歩を遂げることになる。  「仮説」の歴史を紐解きながら、いま注目される最新の仮説を紹介し、科学における仮説とは何かについて考える。

  • S2019E07 忍者の実像 最新研究が解き明かす真の姿

    • April 14, 2019

    今、世界中で忍者の人気が高まっている。忍者のイメージといえば、「黒装束を着た独特の姿で手裏剣を使って敵を蹴散らす」といったものではないだろうか。しかしこのようなイメージは真実ではないらしい。では忍者はどのような存在だったのか?そんな忍者の実像に迫る「忍者学」という新たな学問が三重大学で始まっていた。その研究から見えてきたのは、当時の最新の科学技術を身につけ、様々な知識を駆使する忍者の姿だった。

  • S2019E12 究極の天体ブラックホール 人類がはじめて目にした姿

    • June 23, 2019

    2017年4月。世界中の望遠鏡を結集させて、ブラックホールの存在を探る大規模な観測が行われた。その結果得られたのが、人類史上初となるブラックホールの画像だ。この成果には日本の研究者も大きく貢献した。ではブラックホールとはどのような存在なのか。そして今回の成果によってどのようなことがわかったのか?史上初のブラックホールの撮影という快挙から、その謎に迫まる。

Season 2020

  • S2020E09 キノコの進化と地球生命 菌と人の不思議なつながり

    • May 10, 2020

    食べ物として、あるいは薬として私達が古くから親しんできた“キノコ”。そんな身近な存在であるキノコだが、その歩んできた進化の道筋を探ると、意外にも地球の豊かな生態系を創り上げ、ひいては人類誕生へと導いた生物であることが見えてきた。更に、近年の研究成果では、キノコが雨をも操る力を秘めている可能性が示唆されているという。  キノコには一体どんな謎が隠されているのか? その生態や、これまでの進化の道筋、人との関わりの歴史、更には科学で解き明かされるキノコに秘められた新たな力に迫る。

  • S2020E10 地質年代チバニアン誕生 その地層に刻まれた地磁気逆転の謎

    • June 14, 2020

    約46億年という歴史を持つ地球史は、「地質年代」という区分によってまとめられている。その地質年代の中でこれまで名前がつけられていなかった約77万4千年前~l2万9千年前の時期が「チバニアン(千葉時代)」と命名されることが決まった。千葉にある地層が、その時代の特徴が最もよく現れている「国際標準模式地」として正式に認定されたもので、地球史に初めて日本由来の地名が刻まれる快挙である。そんなチバニアンの時代の地層には、地磁気の南北が入れ替わる「地磁気逆転」と呼ばれる現象の記録が刻まれている。地磁気逆転は過去の地球で何度も起きているが、チバニアンの時代を最後に現在まで起きていない。つまりこの地層を調べることで最も近い時代に起きた地磁気逆転の謎に迫れるかもしれないという。地磁気逆転が起こると、地球環境や私たちの文明社会はどのような影響を受けるのか?チバニアンに刻まれた過去の記録を探る。

  • S2020E12 コロナに立ち向かう大阪DNAワクチン ワクチン開発の最前線を追う

    • July 12, 2020
    • BS Fuji

    新型コロナウイルスの感染を阻止する手立ては人類に無いのだろうか?そんな中、日本で、そして大阪で、新型コロナウイルスに立ち向かう人々がいる。現在、大阪大学では新型コロナウイルスの感染を予防する「DNAワクチン」という新しいワクチン開発が行われているのだ。そして今、吉村洋文知事を代表とする大阪府や民間企業など、産学官民一体の協力を得ることで従来では考えられないスピードで実用化に向けて開発が進んでいるという。果たして、DNAワクチンとはどのようなものなのか?そのメカニズムと開発の現状に迫る。

  • S2020E16 私達にとって”音”とは何か? ASMR、ハイパーソニックエフェクト、細胞応答から探る音の正体

    • September 13, 2020

    咀嚼音や耳元で囁く声など、ゾクゾクしながらも心地良い感覚を得る「ASMR (自律感覚絶頂反応) 」が今、世界的に流行している。私達はASMRに限らず、水の音を聞いて安堵したり、黒板を引っ掻く音で不快になったり、聴いた音によって感情が変わる。これは一体なぜなのだろうか?ASMRを解き明かす研究や、ハイパーソニックエフェクトの研究、更には音に対する細胞応答を調べる研究など、音に纏わる研究を探ることで、音の正体に迫る。

  • S2020E17 タコとイカ 異質な知性と体に秘められた謎

    • September 27, 2020

    タコ焼きにイカそうめん、ダイオウイカの映像に、葛飾北斎の春画「蛸と海女」など、私たちはタコとイカに強い関心をもってきた。タコとイカは無脊椎動物でありながら、巨大な脳と高度な神経系による情報処理能力が異様に高く、実は宇宙からきた生物なのではないか?とまで囁かれている。長年にわたる飼育観察や、ゲノムの解読結果からも、タコとイカにはわれわれ霊長類とはまったく異なる「知性」と呼ぶべきものが備わっていることがわかってきた。一方、タコの腕の、柔軟でありながら効率的な動きに注目し、複雑で特殊な計算を高速でできてしまうシリコン製のタコ腕コンピュータが研究されている。多様な生物の体の構造に元々実装されている物理系の動きを、計算機構として利用しようとするものだ。  タコとイカの、奇想天外な知性と体の謎と、その応用可能性に迫る。

  • S2020E18 セラミックスが拓く未来 革新的な蓄電デバイスが実現するIoT社会

    • October 11, 2020

    セラミックスは、古くから陶磁器として親しまれ、現代では最先端のエレクトロニクスの分野で欠かすことのできない素材となっている。そんなセラミックスの最新研究で注目を集めるのが、セラミックスを用いた充電式電池の開発だ。小型でありながら大容量で高耐熱性を実現した画期的な電池だという。今、世の中をより便利にする仕組みとして、社会のあらゆる「モノ」がインターネットでつながるIoTと呼ばれる技術が急速に進展しているが、そんなIoTが社会に普及するために課題となるのが電源の問題だ。現在、IoTに適した電源供給技術として、「ワイヤレス給電」と、「エネルギーハーベスティング」という二つの技術の開発研究が進められており、それらの技術にこの充電式電池が応用できるのではと期待されている。 セラミックスの特性を活かした充電式電池開発にスポットを当て、今後の実現が期待されるIoT社会への応用の可能性を探っていく。

  • S2020E19 太陽を地上で再現⁉ 究極のエネルギー 核融合研究最前線

    • October 25, 2020

    この広い宇宙の中で唯一生命の存在が確認されている惑星、地球。この地球に生命が誕生し、繁栄したのは、太陽が46億年前から現在まで「核融合」という反応によってエネルギーを生み出し続けてきたからに他ならない。 今、この核融合を地球上で再現し、エネルギーを作り出す研究が進められている。核融合に必要な燃料は海水から無尽蔵に得られため、エネルギーが枯渇する心配がなくなるという。  まさに究極のエネルギーと期待され、実現に向けて進む核融合研究の現状と今後の可能性を探る。

  • S2020E20 秘めたるキノコの力 解き明かされるヒトとキノコの関係

    • November 8, 2020

    キノコには未だ多くの謎がある。名前がついてるものは、地球上に実在するとされるキノコのわずか1割にも満たない。実は、地球上に生息する9割近くのキノコがいまだ未確認なのだ。そんな身近でありながら、ミステリアスなキノコの研究が進んでおり、日本の研究機関が、これまで知られていなかったキノコの力を解き明かしつつある。 キノコの正体に迫ると、古くから続く私達との繋がりや、貴重な栄養源であること、 更には新薬への可能性が見えてきた。

  • S2020E21 大量絶滅時代のバイオサイエンス 絶滅危惧種の動物をどう守るか?

    • November 22, 2020

    多種多様な生物が暮らす地球。今そんな地球に、異変が起きている。なんと現在1年におよそ4万種近くもの生物が地球上から姿を消していると言われているのだ。現在進行中のこの大絶滅に対して、生命科学の分野では『冷凍動物園」と呼ばれる取り組みが、工学の分野では『動物をチップの上で再現」する研究が進められているという。その内容とは一体どのようなものなのだろうか。  種の保存に始まり、医療・創薬にまで広がる最先端の研究現場を取材した。

  • S2020E22 中性子とミュオンで透視! 日本刀の謎にせまる先端科学

    • December 13, 2020
    • BS Fuji

    「折れず、曲がらず、よく斬れる」と形容される日本独自の刀、「日本刀」には謎が多い。特に江戸時代より前の「古刀」の製法は口伝であったため、歴史の荒波の中で消失してしまったと思われる。日本刀のこれまでの研究方法は、他の多くの文化財と同様、破断して顕微鏡で断面を調べるといったものであったが、刀身の部位ごとに異なる細部の結晶組織構造まではわからなかった。そこに登場したのが中性子や、ミュオンといった量子ビームを刀に当てて内部を調べる方法だ。非破壊で、日本刀の鉄の結晶子や含まれる炭素濃度を細かく調べることが可能となり、たとえば日本刀の「古刀」の美しさの謎や、「五箇伝」という地域独自の製造方法の違いについて、新しい知見が得られると期待されている。また、時代の変遷による日本刀の系統の解明が進めば、失われた技法、ロストテクノロジーも復興できるかもしれない。加速器を使った量子ビームが光をあてる、日本刀研究の最先端を紹介する。

  • S2020E23 老化とは何か?解き明かされるメカニズムとその制御

    • December 27, 2020
    • BS Fuji

    年齢を重ねるにつれ運動機能や脳の機能など、全身のいたるところが衰えてくる。誰もが身をもって経験する「老化」だ。実はこの詳細なメカニズムは、未だ多くの謎に包まれているという。  そんな中、老化が身体の中でどのように起こり、進行するのか解明する研究が進められている。そしてこの研究の最終目標は、老いのスピードを緩やかにすることで、より長く健康を保つことだという。一体なぜ老化が起こるのか? 若さを保つことはできるのか?その最新研究に迫る。

Season 2021

  • S2021E01 和牛のルーツ その誕生と肉質の秘密

    • January 10, 2021
    • BS Fuji

    私たちヒトと牛の関わりの歴史は古く、少なくとも8千年以上前に牛は家畜化されたと言われている。牛は人類の発展に大きく貢献してきた動物と言えるだろう。日本の牛といえば、まず思い浮かべるのが「和牛」ではないだろうか?今や日本が世界に誇る「WAGYU」だが、実はあくまで牛の品種を表した言葉であるため、もともと純粋に日本に生息した牛を示す言葉ではないのだ。 では純粋な日本の牛とは何なのか?古くから日本に生息する在来牛に焦点を当て、現在の和牛のルーツを探る。

  • S2021E02 5G parts made in Japan 世界の5Gを支える日本の小さな部品達

    • January 24, 2021
    • BS Fuji

    これまで携帯電話で利用してきた4Gと比べ、通信速度が約20~100倍も速くなる第5世代移動通信規格“5G”。2020年の導入を皮切りに、都心と地方を結ぶ遠隔医療や、リモート工事、スマート農業など、5Gの活用は飛躍的な広がりを見せている。 その活用の広がりと比例して世界中から求められているものがある。 5Gというこれまでにない高速通信を処理できる“高い機能”をもち、更に端末内に収まる“超小型”の部品が必要とされているのだ。今、そういった問題を解決するべく日本で開発されている極小の部品達がある。縁の下の力持ちとも言える、世界の 5G を支える日本の小さな部品に迫る。

  • S2021E03 奇奇怪怪!!ミステリアスな植物たち 驚きの生態とメカニズム

    • February 14, 2021
    • BS Fuji

    今からおよそ700万年前に誕生したと言われる人類。一方、はるか昔から、地球上を制覇していた“植物”。その歴史はおよそ4億5000年に及ぶ。人類の歴史をはるかに凌駕する植物には、我々の常識では計り知れない脅威の生態を持ち合わせるものが数多く存在している。これまで謎とされてきたそんな植物たちの生態が、今、少しずつ解き明かされてきた。まるで“怪奇現象”のような、植物の生存戦略!その妙に迫る。