2018年、宮大工などが継承してきた「伝統建築工匠の技」が、2020年登録を目指すユネスコ無形文化遺産の候補として申請された。なぜいま宮大工の技術が、高い評価を受けているのか? そこに注目すると、目の錯覚を利用し、巧みに木を細工する“技”や、宮大工の“歴史”に隠された意外な事実が見えてきた。また、その一方で宮大工達が、“今”抱えている道具不足や人材不足などの問題も浮かび上がってきた。 一体、宮大工の技とはどんなものなのか?そして、その技を如何にして守っていくのか?宮大工の“技”と“歴史”と“今”に迫ることでその可能性を探る。