今、千葉の山奥が注目されている。地球史のある時代を表す基準の地層として、国際機関からに認められようとしているのだ。正式認定されると、“チバニアン”という名前が地球史に刻まれることになる。 “地球は大きな磁石”という言葉を聞いたことはないだろうか。いまでは常に北を指すコンパスが、かつての南の方向を指していた時代があったのだ。千葉の山奥に眠る77万年前の地層“チバニアン”にはこの逆転現象の真っただ中が克明に記録されていると言う。 77万年前の地球は一体どんな姿だったのか。認定に向けた研究者たちの取り組みを通して、その実像に迫る。