物語の第一部は、渋沢栄一(吉沢亮)の故郷・血洗島が舞台。栄一の商売の才能に目覚める青春時代、結婚、そして攘夷(じょうい)計画の失敗により血洗島を離れるまでの日々。また徳川慶喜(草彅剛)は開国、将軍世継ぎ問題、安政の大獄など江戸幕府の体制が揺らぐ中、孤高に生き抜く。第一部総集編では第一回から十二回を再構成し、二人が出会う運命の直前までの物語を振り返る。
栄一(吉沢亮)は京で平岡円四郎(堤真一)の誘いで慶喜(草彅剛)と出会う。栄一は喜作(高良健吾)とともに一橋に仕官し数々の改革を提言、実行する。しかし御用途中に円四郎の死を知り、さらに家茂(磯村勇斗)の死で慶喜が将軍に…。嫌っていた幕臣になり、失意の日々を過ごす中、ある日、思いも寄らぬパリ行きの打診を受ける。西郷、大久保、土方、五代…幕末の英雄たちも続々登場!武士となった栄一の第二章。
パリから帰国した栄一(吉沢亮)は、幕府が倒れたことを知りがく然とする。そして久々に千代(橋本愛)や家族との再会を果たす。一方、慶喜(草彅剛)は、静岡で静かに暮らしていた。栄一は、静岡で再出発するが、明治政府から出仕の要請が届く。大隈重信(大倉孝二)の説得で、政府で働く決心をした栄一は、改正掛で多くの改革を実行し、新しい国の仕組みを作っていく。同じ時期、栄一は釈放された喜作(高良健吾)と再会するが…
栄一(吉沢亮)は実業の道へ。銀行を立ち上げ伝説の商人・岩崎弥太郎(中村芝翫)と、し烈な争いを繰り広げる。そんな中、千代(橋本愛)が病に倒れ亡くなる。憔悴(しょうすい)した栄一だったが兼子(大島優子)と出会い、新たな道を歩む。数々の功績を残した栄一は、実業界を退き、国や国民のために、各国との関係改善のため、民間外交に尽力する。そして慶喜の伝記の編纂(へんさん)にも関わり、老齢の栄一はさらに走り続ける