現代。ファッションや携帯電話に夢中な女子中学生、日出佳乃(ひでよしの)。学校でのあだ名は「ヒデヨシ」。試験前、もう神頼みしかないヒデヨシは、神社へと足を運ぶ。そこで不思議な光によって、どこかへ飛ばされてしまい…。気づくと、ヒデヨシの周りを女の野盗たちが囲こんでおり、襲いかかってきた! そこへ大剣を手に現れた女武将。その名は織田ノブナガ…。
伝説の深紅の甲冑集めを手伝う事になったヒデヨシ。それにしてもこの世界、戦国時代のようだが、どうやら女しかいない様子。携帯電話は、未だ圏外のまま…。ヒデヨシは、ノブナガたちと行動をともにしながらも、元の世界へ帰る事ができるのか不安で…。すると、どこからともなく変な犬が現れる。その犬は、何故かヒデヨシにしゃべりかけてきて…!?
今川ヨシモトが、甲冑の左足部分を持っているとの情報を得たノブナガたち。だがヨシモトは、甲冑に興味はないが、気前よくあげるつもりはなく、大勢の兵士を引き連れ、ノブナガに攻撃をしかけてきた! 一度引き返し作戦を立て直すノブナガに、ヒデヨシがある提案をする…! そしてノブナガは、ヨシモトに挑発的な手紙を送りつけて…。
上杉ケンシンと武田シンゲンは、ライバル同士。今日も日課のごとく戦をしており、どことなく楽しそうでもある。二人とも甲冑を持っているが、ノブナガたちに簡単に譲り渡す相手ではない。ミツヒデは、二人を陥れ甲冑を手にする策をノブナガに話すも、二人の戦に水を差したくないと却下するノブナガ。一方ヒデヨシは、携帯電話が壊れてしまい意気消沈…。
徳川イエヤスの提案で、皆で鷹狩りに行くことになった。ヒデヨシは、久々に肉にありつけるとあってテンションがあがる。鷹狩りを始めてしばらくすると、鷹が獲物を追って森の中へ…。ノブナガたちは鷹の後を追うも、そこには怪しげな首塚と落ち武者の亡霊たちが! 彼らに怪談話をして満足させないと、帰る事ができないらしい…!?
降り止まない長雨で、みんな少し感傷的な気分になっている今日この頃。それぞれが胸に秘めた昔のことを想い出していく…。ミツヒデは、ノブナガと初めて出会った雨の日の事を懐かしむ…。一方ノブナガは、肌身離さず持ち歩くキセルと、それに纏わるある人との想い出をヒデヨシに語るのだった…。そして伊達マサムネもまた、少し前の出来事をふり返りながら…。
ヒデヨシの提案で、お芝居をする事になった。皆お芝居がどういうものか知らないので、ヒデヨシが一から教えることに。舞台セットを建てながら、台本作りを開始! しかし案の定ネタにつまり、文学好きのヨシモトにお願いする。ヨシモトが考えたお話は、女たちが咲き乱れるめくるめく官能の世界! そして、稽古を重ねなんとか形になってきたと思ったら、今度は芸能界裏話のようにみんなドロドロしはじめる始末…。
残り3つの甲冑が西国にあるとの知らせを受け、ノブナガたちは早速旅立つ。当然、車や電車があるわけもなく、歩きづめで疲労困憊のヒデヨシ。ようやくある町で休むことになった一同。その町では、何故かノブナガが「子供や赤子を喰らう鬼」であるとの噂が蔓延していた! そしてその噂を流したのが、どうやらミツヒデという噂もあり、噂が噂を呼んで…。一方ヒデヨシは、疲れがたまり、体調を崩してしまい…。
ノブナガたちの前に現れたのは、とても個性的な三人衆、毛利モトナリ、長宗我部モトチカ、大友ソウリン。ノブナガは、三人衆を捕まえて甲冑の在処を吐かせる。しかし甲冑が入っているはずの箱には仕掛けがしてあり、三人衆はヒデヨシを人質にして逃走。ノブナガは、ヒデヨシが連れ去られたことで、今まで見たことのない怒りの形相で、三人衆が待ち構える山へと向かうのだった…。
ついに全ての甲冑が揃った! ノブナガたちは残りの甲冑が置いてある安土城へ。その途中、本能寺に立ち寄る一同。歴史が苦手なヒデヨシでも本能寺という言葉に聞き覚えが! 歴史の教科書には「明智光秀が織田信長を討つ」との記述があるが、まさか…!? 一方、精神的に追いつめられていたミツヒデは、マサムネの助言をうけ、ついに行動を起こす。すべては愛ゆえに…。
マサムネが、本能寺の混乱に乗じて甲冑を盗み出した! ノブナガたちは、マサムネを追って安土城へ向かうが、その途中倒れているマサムネの姿が!? どうやらイエヤスに甲冑を奪われてしまったらしい。ノブナガとミツヒデは、全ての甲冑をイエヤスが手に入れるのを阻止するため城へと急ぐ。一方マサムネは、全ての真相をヒデヨシに語るのだった…。
ついに深紅の甲冑が発動! イエヤスの邪な心を甲冑が取り込み、暴走しはじめる。甲冑を纏ったイエヤスの圧倒的な力の前に、ノブナガたちはなす術がない。この絶体絶命の大ピンチに、今川ヨシモトや武田シンゲン、上杉ケンシンらが駆けつける。ノブナガは、罪なき民のために一緒に戦ってほしいと、皆に頭を下げる。そして戦国乙女たちは、一つになり…!!
全壊した安土城の瓦礫を片づけながら、食事をする一同。そんななか、誰にもわからぬように姿を消す人物が!? …一人、瓦礫の中に埋もれている甲冑のもとへ向かったのは伊達先生。まだ深紅の甲冑を手に入れる事があきらめきれずにいたのだ。そして伊達先生が甲冑を見つけだしたところに、ヒデヨシが現れる…。果たして戦国乙女たちの運命やいかに!?