フツウの人には見えない「アヤカシ」が見えてしまう高校生、四月一日君尋(ワタヌキ・キミヒロ)。彼はある日、不思議なお店の主人・壱原侑子(イチハラ・ユウコ)と出会う。「どんな願いでも叶える」と言う侑子。しかし、そのためには、それに見合う対価が必要だった。映画は、侑子宛に差出人不明の手紙が届くことから始まる。それはオークション開催の招待状だった。古めかしい洋館へと招かれたのは、熱狂的な7人のコレクターたち。彼らは、自分のコレクションを完璧にするために、屋敷の主人の招待に応じたのだと言う。しかし、いつまで待っても、主は姿を現さない。やがて、一人、また一人とコレクターたちが姿を消して、、、。謎めいた館の主。不思議な少女。一夜に起こる奇異な出来事の数々。オークションされるものとは一体何なのか?はたして招待主は誰なのか?モノを所有することに執着する人々の狡猾で愚かな姿と、館に住まう主の時を越えた想い。めくるめく謎解きの結末と、哀しい恋物語の行く末とは。謎が謎を呼ぶ極上のミステリー。