かつて勇者との戦いに敗れた魔王・ベルトールは、転生の魔法により 500 年ぶりに復活を遂げた。再び世を支配しようと意気込むベルトールだったが、臣下である六魔侯の一人、マキナから、思いもよらぬ事実を告げられる。
かつての臣下・マルキュスの裏切りを、その身をもって知ることとなったベルトール。他方、マキナはベルトールを街に連れ出す。変わり果てた未来の世界で生きていくため奮闘するベルトールに、マキナはある人物を紹介する。
マキナの友人・高橋の勧めにより、顔出しでゲーム配信をはじめるベルトール。高橋の戦略と勢いのもと、配信者像を確立させていく日々。そんな中、新宿外縁の裏路地を歩いていたベルトールは、とある浮浪者の姿に息を呑む。
高橋に仕事のボディーガードを頼まれたベルトール。回復してきた信仰力の力試しも兼ね、ヤクザに急襲をしかけるベルトールだったが、ありふれた盗み仕事は思わぬ展開へと進み、二人はこの都市の闇へと入り込んでいく。
マキナは夕食の支度をしながら、ベルトールに対し思いを巡らせていた。一方、 “不死炉”についての新事実を知ったベルトールは、マキナにこの事を伝えようと念話を行うが、応答がない。同刻、マキナのもとに来客が――。
新宿市・エーテルリアクターの直下、”不死炉”にて。不死についての凄惨な事実を告げるマルキュスに、マキナは激昂する。一方、ベルトールたちの行く手を阻む木ノ原。その斬撃を受け止めるグラムに、ベルトールは命ずる。
木ノ原の相手をグラムに託し、不死炉へとたどり着いたベルトール。マキナを攫ったことや、不死達への裏切りについて、マルキュスを問いただす。伝説の魔王と新宿市の支配者。かつての王と臣下は、新たなる世界で剣を交える。
秋葉原魔法学園《ル・クセル》に通う山田・レイナード=緋月は、今日も教室の片隅で深いため息をついていた。一方、マルキュスを倒し無事にマキナを救出したベルトール。彼が次に求めるものは、どうやら秋葉原市にあるようで――。
レガリアを求め、短期留学と称して秋葉原魔法学園に潜入したベルトール、マキナ、高橋。三人が学食でテーブルを囲んでいると、近くに座っていた山田・レイナード=緋月に、学園一の優等生・アルバートが因縁をつけ始め…。
緋月が働く電気街のメイド喫茶・へるへいむへ来店したベルトールたち。メイド喫茶ならではのおもてなしを受けつつ、ベルトールはレガリアについて緋月に尋ねる。その後、電気街に繰り出した4人は、ある人物と出くわす。
電気街に出かけた後、レイナード家の屋敷に訪れたベルトールたち。余興も終わったところで、浴室へと向かった緋月だったが、そこにはベルトールの姿が…!――次の日の事。緋月は教室で、電気街で起きた爆発事故の噂を聞く。
マグ=ロサンタの企てにより、緋月を依代に顕現した女神・メルディア。ベルトールは緋月を救うべく、メルディアと戦うが…。他方、マキナはバイザーを着けた少女と対峙する。対立する電気街と魔法街、秋葉原市の行方とは――。