葦中学園高校は、島が丸ごと高校の敷地になっている変わった学校である。その屋上で、シロこと伊佐那社は、一匹の仔猫と共に昼食をとっていた。 昼食後、クラスメイトのククリ(雪染菊理)から学園祭の買い出しを頼まれたシロは、橋を渡って街へと向かう。 だがそこでなぜか強面の男たちから追われるはめになり――。
赤い服を着た人物たちに追われるシロの前に、先の第七王権者三輪一言に使えていたという、夜刀神狗郎と名乗る少年が現れる。 男たちから引き離し、窮地を救ってくれたかに思えたが、彼もまたシロの命を狙っていた。 亡きあるじの命のもと、悪しき王を討つと言って譲らない狗郎から逃れるため、シロはとっさにある作戦を思いつく。
一時休戦とばかりに、学生寮のシロの部屋で朝食を取ることになったシロと狗郎。 今の内にと、シロは自分を襲ってきた赤い服の人物たちについて問うが、狗郎の口からは次々と知らない単語が飛び出す。 自分が仲間を殺害した犯人に間違われているのだと分かったものの、狗郎は一向に主張を聞き入れてはくれないのだった。
シロを七人の《王》の一人、《無色の王》と呼ぶクロ。 もし、十束多々良殺害事件の濡れ衣が晴らせない場合は彼に斬られてしまう。 学園内を歩き回り、自らのアリバイを証明しようとするシロ。 能天気にそれについて回るネコ。 一方、その頃、《青のクラン》と《赤のクラン》はそれぞれシロの手がかりを得て……。
アリバイを証明できたシロだったが、自室のクローゼットの奥に、 返り血がついたワイシャツを発見する。シロは動揺を隠し、 クロやネコと共に文化祭の買い出しのため街に出る。 同じ頃、《セプター4》の淡島、伏見と吠舞羅の八田、鎌本が学園島に乗り込む。 因縁を持つ八田と伏見はそこで互いの姿を認めるのだった。
《赤のクラン》、《青のクラン》は共にシロの存在を確認することが出来なかった。 シロもまた自分の身元に疑問を抱いていく。 一方その頃、バーHOMRAに《セプター4》副長、淡島が訪れる。 草薙の口から語られるチーム吠舞羅の絆。 謎に包まれていた事件の全容が今、少しずつ明らかになっていく。
どんなに探しても自分の過去を証明することが出来ないシロ。 クロと連れ立って実家を訪れるが、そこにはスタジアムが建っていた。 伊佐那社という人間は存在しなかったのかもしれないと呆然とするシロ。 その時、二人の身柄を拘束しようと、淡島ら《セプター4》が現れる。 ついに《青の王》、宗像が動き出す。クロは宗像を抑えられるのか。
ネコによる術を解かれ、シロは自分の記憶と向き合う。 蘇ってきたのは、ネコとの出逢い、そして高笑いする謎の男に飛行船から 突き落とされる場面だった。それ以上のことは思い出せないシロだったが、 ネコとクロの存在に励まされ、記憶を取り戻そうと決意。 三人は《青の王》宗像と接触を試みる。
シロの提案に応じた《青の王》宗像は、飛行船の男こと《白銀の王》 アドルフ・K・ヴァイスマンの身柄を拘束しようと動く。しかし、《白銀の王》は 自ら飛行船を爆破し、墜落させた。翌日、飛行船からは《白銀の王》の死体が発見され、 宗像は《黄金の王》の元を訪れる。一方、留置場に拘留される周防に接触するものが……。
《青のクラン》の独房に入る《赤の王》周防に、謎の人物から接触があり、 十束を殺したのは自分だと煽る。探していた人物を見つけた周防は、能力を使い 独房を脱出すると、《赤のクラン》こと吠舞羅を率いて葦中学園島を占拠するのだった。 駆けつけた《セプター4》とのにらみ合いが続く中、宗像は秘密裏に周防の説得を試みる。
葦中学園島を占拠する《吠舞羅》、島と陸を結ぶ橋に控える《セプター4》は、 互いの出かたを待ちながら、一触即発の空気のまま一夜を過ごした。 しかし翌朝、突如爆発が起こり、二つの勢力はついに衝突してしまう。 その頃、学園が《赤のクラン》に占拠されたと聞きつけ帰還したシロたちは、 戦場になった校舎でククリと再会する。
激化する赤と青の抗争。そして、ついに周防と宗像の決闘が始まる。 一方、ククリの中に潜む『何か』によって精神干渉を受けたとき、シロは謎の光に包まれ、 茫然自失状態に陥ってしまう。やがて光が収束した時、シロは記憶のすべてを取り戻し、 自らを《白銀の王》、アドルフ・K・ヴァイスマンだと名乗った。
《白銀の王》としての記憶と力を取り戻したシロは、ネコの協力の元、学園の生徒は もちろん、赤と青のクランズマンたちも学園の外へと誘導した。そして、クロと共に、 暗躍する《無色の王》と決着をつけんとする。白熱する周防と宗像の戦い。 刻一刻と崩れていくダモクレスの剣! 一同に介する四人の王の運命は!?
四人もの《王)が交錯した“学園島事件”。 その事件以降ずっと、白銀のクランズマンである夜刀神狗朗とネコは主であるシロの行方を探していた。 その日もシロに関する手がかりを得ることが出来ずに気を落としていた二人だったが、街中で(吠舞羅)のメンバーである鎌本力夫と櫛名アンナが何者かに追い回されている場面 に遭遇する。
4人の《王》の衝突した学園島事件から一年。《白銀の王》伊佐那社が未だに行方をくらます中、緑のクラン《jungle》は活動を活発化させつつあった。その動きは事態に対応する《セプタ-4》を翻弄し《吠舞羅》を刺激する。そして、ネットに一つの動画が流れた。
《セプター4》の屯所に招かれたクロは《青の王》宗像礼司から一つの提案を受ける。その頃ネコの姿は《吠舞羅》の本拠“バーHOMRA”にあった。一方、宗像の不調を案じる淡島は一人の男の元を訪れる。彼の名は善条剛毅。先代《青の王》羽張迅を斬った男だった。
《緑の王》比水流から《jungle》最強のクランズマンである“jランカー”御芍神紫と五條スクナにクロとネコの本拠地である学園島を襲撃するよう指示が与えられた。紫はクロを狙い、スクナは学園島を訪れていた八田美咲、伏見猿比古の2人を同時に相手取る。
ついに帰ってきた伊佐那社。《白銀の王》を舞台に引き戻すという目的を達成した紫とスクナは学園島から引き上げていく。《jungle》の策略に乗せられる形で帰還したシロだったが、ただ戻ってきたわけではなかった。彼が語る《jungle》への対抗策とは……?
シロの提案により結ばれた《赤》《青》《白銀》3つのクランによる“ちゃぶ台同盟”は上手く回りつつあった。しかしその一方、國常路に代わり種々の権限を我がものとしていく宗像の不調の兆しにシロやアンナたちは懸念を覚え始めていた。
シロとの対立が明確になり、《緑の王》比水流は石盤の奪取を決定した。来るべき日に備え、シロは同盟関係にある《セプター4》と《吠舞羅》一同へ比水の過去と目的を語っていく。最強とも言える力を持つ彼への対抗策は確かにあるのだと。そして、緑の侵攻が始まる。
《緑の王》比水流の御柱タワーへの突入によって、役目を終えた御芍神紫と五條スクナは撤退する。比水は凄まじい異能を解放し、封鎖された壁を力ずくでぶち破りながらタワーを登っていく。想定以上の力を発揮する比水を止めるため、3人の《王》が立ち向かう。
“迦具都事件”により挫折し、変節した《灰色の王》鳳聖悟こと、磐舟天鶏。救済者としての理想を捨て、《緑の王》比水流の危険な計画に荷担する彼を宗像は詰るが、磐舟は逆に、そんな宗像を「青い」と笑う。磐舟の操る強力な“霧”が宗像を翻弄していく。
クリスマスの戦いから一ヶ月後。活性化した“石盤”により突発的に力を与えられた一般人たちが、異能を暴走させる事件が多発していた。《jungle》は次のステップとして存在を公にしつつあった。草薙と淡島は協力し、《jungle》主催のパーティへと潜入を試みる。
《jungle》の“秘密基地”に新幹部として迎えられた伏見。一方、《jungle》の勢力に取り込まれた総理により、宗像は公的な身分と権限を剥奪され《セプター4》は動きを封じられる。そんな折、シロの研究が完成し、それを知ったアンナもまた、ある決意を固める。
《jungle》の手によって“石盤”の力が解放された。社会が混乱に飲み込まれる中、葦中学園の生徒たちは理性を保とうと努める。宗像はただひとり善条のみを供に連れ“光の柱”の出現した場所へ向かっていた。それを知った淡島たち《セプター4》が取った行動とは―
伏見によりゲートは開かれた。その外で宗像は磐舟と再び戦闘を開始する。飛行船シャッテンライヒ号を利用し、内部へと突入した《吠舞羅》とシロたち《白米党》は各々の持ち場へと急ぐ。その中で《吠舞羅》の切り込み隊長、八田美咲は誰よりも早く飛び出していた。
最深部に辿り着いたシロとネコは“石盤”と繋がり、さらなる力を得た比水と対峙する。アンナと《吠舞羅》によって開かれる地下への道。“石盤”を砕くため、シロの辿り着いた計画がついに発動する。“石盤”の力に対し、シロたちが持つ力。それは――
Shorts featuring the characters reimagined as idols.