大学生の藤崎彩は、父親の会社の倒産により1億5千万円の借金を背負ってしまう。そんな時、No.1のキャバクラ嬢に莫大な賞金を与えるという「R-1グランプリ」の存在を知り、彩はキャバ嬢になる決意をする。しかし「夜の街」は彼女がこれまで生きてきた世界とは全く違うものだった…。
クラブ「ピアノ」は、移店してきた亜莉沙の客で埋め尽くされていた。「1日体験入店で場内指名を10本取る」という条件は、彩にとってほぼ不可能に思われた。しかし性格のよい彩は、亜莉沙の客にも丁寧な接客を続ける。そこに彩のボーイフレンド・直樹が、偶然来店した。キャバ嬢になった彩の姿に、彼は激怒する…。
初々しさと純真さが受け、指名を増やす彩。機嫌を損ねたライバルの亜莉沙は、エッチな客をあてがって彩をいじめる。店長の達也は「来週の売上げ№1の者を、R-1の出場者とする」と宣言していた。残り1日で1位は亜莉沙、2位はなんと彩。彩と亜莉沙の、熾烈な戦いの行方は!?
彩はホテルの部屋で大神に犯されそうになるが、危ういところで意識を取り戻す。心配してホテルの外で待っていた達也は、傷ついた彩を優しく抱きしめる。いよいよR-1グランプリが始まった。ライバルの亜莉沙は彩を潰そうと、「彩はマクラ営業をしている」と噂を流す。そんな中、伝説の女と呼ばれる銀座トップホステス・橘真帆が現れる。
「お母さんが倒れた」と知らせを受けた彩は、慌てて病院に駆けつける。だが母は濃い化粧姿の彩を見て、思わず背を向ける。「両親を助けるために始めたキャバ嬢だったはずなのに…」と落ち込む彩。一方、華やかなR-1の裏側では、彩に対するイジメが激しさを増していた。
彩はR-1で勝ち抜くため、伝説の女・真帆と手を組むことになった。真帆は彩に「男と女の駆け引きを教えてあげる」と、客を誘惑する一部始終をホテルのクローゼットから覗かせる。彩は、真帆の行動にショックを受けつつも、真帆への尊敬の思いを一層強くする。R-1トップは依然として亜莉沙。彩は10位。そんな中、投資会社社長の尾崎が来店する。
彩と真帆は仕事帰りに、偶然ホテルのエレベーターに麗華と尾崎が乗り込むのを目撃してしまう。ショックを隠せない彩。一方、ホテルのスィートルームでは、麗華が尾崎に迫っていた。「店に来たのは中坊慎一の差し金でしょ!」と詰め寄る麗華。その時尾崎の携帯が鳴る。真帆からだった。そんな中、達也ら経営陣の間では尾崎の正体が明らかになっていて…。
尾崎は50億円で、クラブ・ピアノのサービスを含めた店全部とR-1の企画全てを買い取りたいと達也に申し出た。尾崎は慎一と組んで店を乗っ取り、達也をレジェンドプロの後継ぎ候補から消そうと企んでいたのだ。そして契約書には、彩をR-1の嬢王にすることが交換条件になっていた。達也は中坊に直接会い、店はどうしても譲れないと伝える。
彩は尾崎にアフターに誘ってくれるように頼み、最後に2人だけの時間を過ごした。尾崎は彩を騙すために近づいたことを謝る。「君とはもっと違うかたちで出会いたかった」という尾崎の言葉に目を潤ませる彩。R-1も8週目を過ぎたある日、クラブ・ピアノに3人のレースクイーンがやって来る。メグは3人を自分のヘルプに入れ、彩の常連客を次々に奪ってしまう。
R-1も終わりに近づき、麗華は1対1の売り上げトーナメント勝負を達也に提案する。麗華の指名した相手は彩。負けたほうはR-1から降りなくてはならない。彩は勝負を受けると宣言した。麗華はマクラ攻撃で客を掴み始める。真帆は彩にも、フリでいいからマクラ営業をするように勧めるが、彩は納得できない。
麗華に1対1のトーナメント勝負で勝った彩は、今度は真帆と対戦することになった。真帆は慎一、麗華、メグと手を組み、彩を潰そうと企んでいた。達也はレジェンドプロ会長の中坊に出資を依頼、R-1の規模をさらに拡大し、新たにQ-1を立ち上げる考えを明かした。そんなある日、出勤途中の彩は待ち伏せしていた麗華とメグに襲われる…。
慎一に背中を刺された達也は、静香のマンションで知り合いの医師に応急処置を受ける。病室で付き添う彩に、達也は「俺の人生を賭けた夢、R-1に早く行け!」と送り出す。ついにR-1は亜莉沙と彩の頂上決戦となった。最終日、2人の売上は同額。果たして勝利を手にするのは!?
高校を卒業した杏藤舞(原幹恵)は、進路が決まらず悩んでいた。そんななか、ナンバーワンキャバクラ嬢を決定するイベント「嬢王GP2nd」の存在を知り、優勝賞金1億円にひかれてキャバクラ嬢になる決心をする。応募の結果、見事関東地区予選への出場が決まるが…。
L&Kホールディングス飲食部門“夜”の新社長・雨宮(永田彬)は、キャバクラ業界を活気づけるため、キャバクラ嬢の頂点を決める「嬢王GP2nd」を開催するが、売り上げが伸びずにいた。そこで、VIP客限定イベントを開催することに。バトルに参戦中のキャバ嬢たちは、ライバルに差をつける逆転チャンスに意気込む。
「嬢王GP2nd」の関東地区予選に参戦中の舞(原幹恵)は、トップキャバクラ嬢の亜美(麻美ゆま)から、自分と手を組むよう持ちかけられる。しかし舞は、最後まで自力で挑みたいと誘いを断る。しかし、他の参加者の恨みを買ったせいで嫌がらせに遭い、指名ゼロの状態が続いていた。このままでは、次に脱落するのは目に見えていて…。
ある日、数人の男に拉致されそうになった舞(原幹恵)の前にひとりの男が現れた。その男は以前、優衣華(原紗央莉)と揉めていた男で、突然あることを頼まれる…。一方、店では、他のキャストの指名客を奪い取るバトルが始まった。元トップキャバ嬢の亜美(麻美ゆま)とモモ(森山綾乃)も参戦し、舞はますます厳しい状況に追い込まれていく。
舞は沙羅の客に誘われて、初めての同伴出勤をするが、突然客から襲われてしまう。最悪の事態は免れるが…。舞は襲われたショックから引きこもり、欠勤を繰り返してしまう。一方、「嬢王GP2nd」予選の最終ジャッジメントが近づき、キャストたちは、ますます熾烈な戦いを繰り広げていた。そんな中、雨宮から衝撃の発表が…!!
「嬢王GP 2nd」関東地区代表は優衣華(原紗央莉)に決まり、予選敗退のキャスト全員が大会を去ることを余儀なくされた。ところが、雨宮(永田彬)が敗者復活戦の開催を宣言したことで、再び激しい戦いを繰り広げることに…。舞(原幹恵)は、親友の朋(黒川芽以)との一騎打ちをためらうが、朋は敵意をむき出しにしてきて・・・。
舞は、「嬢王GP 2nd」敗者復活戦を勝ち抜き、見事、本選出場を果たした。本選には地区予選を勝ち抜いた選りすぐりのキャバクラ嬢たちが集結。最終日までの“累計売上げ”で競われる熾烈なバトルがついに始まる。社長の雨宮は、キャストを追い込もうと、元トップホステスの亜美を参戦させる。果たして、予選最下位・舞の運命は…。
敗者復活戦に敗れた後、行方をくらましていた朋が、雨宮に取引を持ちかけてきた。朋は、L&Kホールディングスの桐島会長(大河内浩)を潰す情報を入手したという。桐島を憎む雨宮は、情報の裏を取ることを条件に、朋をエスコートして店で働かせることにした。一方、舞は、上客の桜木から優衣華が異母兄妹であることを打ち明けられ…。
舞は、想いを寄せていた桜木とついに結ばれ、ますます彼への想いを募らせていた。そんな舞の前に、敗者復活戦以来、行方不明だった朋が姿を現す。朋は、勝つためにひどい態度を取ったことを詫び、店に復職したことを告げた。舞は、再び朋と一緒に働くことを素直に喜ぶが…。朋は舞の恋する気持ちを利用し、舞を陥れようとする。
朋は、純一の婚約者・香織を脅迫して桐島会長の不正の証拠を掴むために暗躍していた。一方、社長の雨宮は、「嬢王GP」の新イベント開催を宣言する。「昭和VS平成」のキャストでチームを組み、売り上げを競わせるというもの。昭和チームは、意地をかけてチームワークで売り上げを伸ばしていくが、平成チームは苦戦を強いられる…。
「嬢王GP」本選は終盤に入り、残り2週間をきった。成績トップは、相変わらず優衣華で、予選最下位だった舞は、なんとか追い上げて4位についていた。キャストたちがゴールを目指して熾烈な戦いを繰り広げる中、週刊誌に大会の中傷記事が掲載される。記事のせいで客足は遠のき、嬢王プロジェクトを支援する関連企業からも、大会中止を検討する声があがる。
「嬢王GP 2nd」最終決戦当日、舞(原幹恵)は、意識不明で倒れている優衣華を見つけて病院に駆け込む。医師から、優衣華が危険な状態であることを告げられた舞は、最終決戦を投げ出して、優衣華に付き添うが…。一方、亜美(麻美ゆま)は、香織(かでなれおん)の指図で、朋(黒川芽以)が男たちに拉致される現場を目撃し、舞に助けを求めてくる。
キャバ嬢たちが壮絶なバトルを繰り広げた「嬢王GP2nd」。泉優衣華(原紗央莉)の死により実質的なトップに立ち、カリスマキャバ嬢として注目された杏藤舞(原幹恵)だったが、突然謎の引退……。それから数ヵ月後、ヘアサロンでアルバイトをしていた舞だが、交通事故に巻き込まれる。
「一週間限定」で働き始めた舞だったが、香月理央名(明日花キララ)率いるチーム・リオナが萌(佐久間麻由)に客との“マクラ”を強要する場面に遭遇し、舞は「キャストのプライドを解かってもらう!」と宣言。継続して働くことになった。連日、舞の「キャバ嬢復活」を喜ぶ客たちで埋め尽くされる店内。しかし、舞にはヘルプがつかず悪戦苦闘する。
社長の雪乃(神楽坂恵)から「嬢王Final GP」を開催すると告げられ、動揺する舞(原幹恵)とキャストたち。そこに新しいキャストが紹介される。なんと目の前に現れたのは、「嬢王GP2nd」で優勝した「泉優衣華」にそっくりの女性(原紗央莉)だった。なぜか舞に敵意を剥き出しにし、さらに体験入店を希望してやってきたのだ。
舞は、交通事故が、実は小宮山姉弟に仕組まれたものであることを、櫂人本人の口から聞いてしまう。詰め寄った舞に櫂人は「逃げ出せば、舞も自分達ハイエナのエサになって終わりだ」と冷たく告げる。櫂人に裏切られショックを隠しきれない舞。しかし、彼の本心を確かめる為にも、「嬢王Final GP」に参戦することを決意する。
櫂人から呼びだされ、ホテルに向かう舞。待ち受けていたのは、なんと櫂人と裸の理央名だった。理央名が嬢王になる為に櫂人と関係を持ったと知った舞は、驚きと嫌悪感を隠せず、「私は負けない!胸を張って誇れるやり方で、嬢王になります!」と怒りをあらわに。一方櫂人は、Final GPを盛り上げる新たな企画を考え始める…。
舞はみさ(栗林里莉)とかのん(浜丘麻矢)のヘルプのおかげでコスプレデーも無事に終え、売上も7位から5位に伸ばしていた。喜んだのも束の間、みさとかのんは舞を裏切り、理央名側に寝返ってしまう。しかも、皆の前で「客に処女を売った」とおとしめられ、舞は失意のどん底に。そんな舞を狙って、社長の雪乃は舞を自分のものにしようと誘惑をしかけてくる。
店からの帰り道、舞と櫂人はそれぞれ別の場所で何者かに襲われてしまう。意識を取り戻した時、2人はラブホテルの一室に寝かされていた。櫂人は何者かが自分たちを陥れようとしていると気づき、すぐに行動を開始するが…。一方、社長室では香織(かでなれおん)がある写真を手に、自分を嬢王にしろと雪乃に迫っていた。写真を目にした雪乃は、激しく逆上し…。
櫂人と雪乃のことで心が晴れないまま、舞のバースデーウィークが華々しく始まった。たくさんの客が祝いにやって来て、イベントは大盛況。しかし、店内に“ある写真”が出回り、舞は窮地に立たされる。その裏では理央名に切り捨てられた姫華が店を去り、ある企みのために雪乃に近づいた香織も店を去る。雪乃は、去った2人の穴を埋めようと、店に新たな波乱を起こそうと画策し始める。
雪乃から舞と櫂人のベッドイン写真を見せられた理央名は、櫂人に、自分と舞どちらを選ぶか迫る。しかし櫂人が選んだのは舞ではなく理央名だった…。翌日、ショックを隠しきれない舞が出勤すると、Final GP全国ランキング4位の瀧スミレ(松本さゆき)が、北海道から参戦してくることが発表された。強烈なドSキャラのスミレに、ますます波乱の予感…。
ギャンブルナイトで不正をしたとして、売上から200万円を引かれてしまった舞。櫂人にも信じてもらえず傷ついた舞は、嬢王GPを戦い続ける自信を失くし、つい江波(深水元基)の前で弱音を吐き泣いてしまう。そんな舞を江波は優しく抱きしめキスしようとするが…。その頃、イヴから舞の苦境を聞いたまりあ(原紗央莉)は再び雪乃のもとへ。舞のために小宮山姉弟の動向を監視し始める。
舞は、櫂人への想いを断ち切ろうと、江波を呼び出して身を任せる決意をする。そんな舞の想いを受け、江波は舞とホテルへ…。佳境に入ったFinal GPはサバイバルゲームに突入する。舞、理央名、スミレ、三人の運命の日……果たして誰が脱落するのか。一方、櫂人は雪乃と二人三脚で追ってきた夢を叶えるために、あることを決意。姉弟の複雑な思いは歪んだ形を見せ始めていた。
舞は櫂人に自分の想いを打ち明け、二人はついに結ばれる。そして、お互いの夢を叶える為にFinal GPを最後まで戦い抜くことを約束しあうのだった。翌日、ついにFinal GPは最終日を迎えた。理央名と舞の売上差はわずか!逆転も不可能ではない売上差に、舞は改めて仲間と共に戦い抜くことを決意するが…。果たして嬢王の栄冠は誰の手に!?