熊本生まれ「肥後もっこす」の北里。明治初期ドイツに留学し、破傷風治療やペスト菌の発見で世界的な功績を上げ第1回ノーベル賞候補にもなったが、日本では苦労の連続。研究と予防の両方を実践したい北里だが、省庁や大学の綱引きで研究の場が持てない。彼を救ったのは慶應義塾の創設者、福沢諭吉だった。伝染病研究所の所長となった北里は、野口英世など優秀な弟子を育て、自らもペスト解明のため香港へ乗り込む。
紀元3世紀の中国、三国時代。冷徹な天才政治家の魏の曹操。伝統を誇る大国、呉の孫権。強大な2国に対し、裸一貫から国を作ったのが蜀の劉備。だがその道のりは失敗と敗北の連続。戦に負け続け、妻子を見捨てて逃げたこともある。しかし劉備はあきらめなかった。劉備は天才軍師の諸葛亮、義兄弟の関羽、張飛とともに弱き者を助け、理想の国を目指す。古代中国でも随一と言われる、熱い戦国ドラマの主人公をプロファイル!
上杉謙信 君よ「義」に生きよ 生涯70戦2敗。自らを“毘沙門天(戦の神)の生まれ変わり”と称した戦の天才、上杉謙信。織田信長をやぶり「信長軍、案外弱し」と言うほどの強さを誇ったが、私利私欲で戦をしないのが信条だ。だが、戦に勝っても領地を得ようとしない謙信に、家臣は度々離反。それでも謙信は、衰えた室町幕府の権威を回復させようと奮闘を繰り返す。生涯独身を貫いて、ミステリアスなベールに包まれた戦国のカリスマをプロファイル!
「イタリアの至宝」と言われるフェラーリ。創始者のエンツォはレースにとりつかれた男だった。イタリアの田舎で生まれ、名門のレーシングドライバーとなり、さらに自らの工房を開いてレーシングカーを製作。ライバル車へのリベンジに燃え、殺人容疑で訴えられ、最愛の息子を失ってもスピードを追い求めたエンツォ・フェラーリの光と影の人生を、プロファイル!
鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻、北条政子。嫉妬深く権力志向が強い女性として、日本3大悪女にも数えられるが、史実からは違う顔も浮かび上がる。夫・頼朝の政策の犠牲となり、幼い長女には先立たれた。将軍になった息子は素行が悪く、やむなく将軍職から排除。その事が原因で、後にもう一人の息子と孫も失ってしまう。政子は、常に孤独を抱えながら鎌倉幕府を支えた一人の女性だった。800年以上前、貴族が支配する中で武士の世をひらき、夫亡き後も幕府を守り切った北条政子の人生を読み解く。
17世紀から18世紀にかけてフランス王政の全盛期を築いたルイ14世。4歳から亡くなる76歳まで、実に72年というフランス史上最長の在位期間を誇り、ベルサイユ宮殿の建設など後世に名を残した。自分を太陽に見立てて、臣下任せだった政治を自ら行うなど、理想の王を常に求めた人物だ。だがその陰で国は疲弊し国民は分断され、外国の侵略を許してフランス革命の下地を作ってしまう。フランス王室の光と影、ルイ14世の生涯をプロファイル!ゲスト
1917年、第1次世界大戦下のフランスで、1人の女性が銃殺された。暗号名「H21」ドイツの スパイ、マタ・ハリだ。ベル・エポックと言われた華やかなパリで、高級娼婦から成り上がり一世を風靡した人気ダンサー。「東洋の踊り子」という触れ込みだったが、実はバツイチの貧しいオランダ人。各国の軍人・外交官・芸術家と交際し、その援助を受けて優雅な暮らしを続けた。だが戦争が始まると、ドイツからスパイとして雇われ、さらにフランスからも依頼を引き受ける。なぜ彼女はスパイになったのか?その裏には、彼女が人生で唯一愛した男がいた。死後100年で公開された資料も紹介し、伝説のスパイ マタ・ハリの真実をプロファイル!
ドラマ「暴れん坊将軍」でおなじみの徳川吉宗、実はこの人、実際に海賊退治を行うなど暴れん坊の名に恥じぬ活躍をしている。家康が幕府を開いてからおよそ110年、日本経済は危機にあった。幕府は巨額の財政赤字を抱え破綻寸前。貴重な金銀銅は、輸入品の薬や絹の代償として大半が海外に流出していた。吉宗は強力なリーダーシップで「享保の改革」と呼ばれる政策を断行。財政を黒字化し、密貿易を行っていた海賊を取り締まり、国産品を奨励して輸入依存の経済を自立へと立て直した。そんな中、米価の下落という新たな経済危機が訪れる。米を給料としていた武士は、収入が落ち込み生活は追い込まれた。悩んだ末に、吉宗がリスク覚悟でとった大博打とは?「暴れん坊将軍」の素顔に迫る。
史上初の社会主義国・ソビエトを建国したレーニン。ロシア帝国の下級貴族に生まれながら、農民や労働者のユートピアを目指して革命運動に身を投じる。家族との死別、迫害を受けての国外逃亡とロシア国内での内戦。レーニンは、どんなに血が流れても革命運動を止めることは無かった鉄の男。私生活では、妻と愛人を大切にし、良く笑い、質素な暮らしだった。レーニンが夢見たユートピアとは何だったのか?ソ連崩壊から30年にあたる2021年に、その生涯を振り返る。
13世紀、史上最大の国が出現した。第5代皇帝フビライ・ハーンが君臨するモンゴル帝国だ。日本では蒙古襲来の侵略者というイメーシが強いが、実際には領地を穏やかに支配したと言われる。激烈な後継者争いに勝利しモンゴルの皇帝になると、国名を中国風の「元」として各地の生活や文化を融合した。マルコ・ポーロなど外国の人材も帝国に取り込んで、商業、経済、インフラを整備。近代的な国家経営を行って、世界の海上交易網を築いた名君だ。そんな大帝国のリーターが、何故日本に接近したのか?世界に君臨した帝王の野望と苦悩とは何か?フビライ・ハーンの知られざる実像をプロファイル!
田舎町で自転車店を営みながら、人類の夢・飛行機を発明したライト兄弟。ライバルは、国の援助を受けて開発を進めるプロフェッサー。素人の彼らが、なぜライバルに先んじて成功をつかんだのか?その秘密は「家族愛」。何度も挫折の危機を乗り越え、地道な研究を続けられたのも、父や妹の協力があったから。だが当初は、彼らの成功をほとんどの人が信じなかった。ライト兄弟は大観客の前での飛行に全てを賭ける。
大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一と同じく、旧幕府の人間として生きた榎本武揚。最強の軍艦を操り、蝦夷地(北海道)の独立という野望を抱いた裏には、新政府への反発と苦悩があった。函館で降伏したのち「二君に使えず」として明治政府への登用を拒んだ榎本。しかしある思いから、批判を覚悟で閣僚となる。それは「君恩」と「国為」の文字。ゲストに新選組の子孫・鶴田真由を迎え、サムライの生きざまに迫る。
「勝利の聖母」として国民の絶大な人気を誇った ナポレオンの妻ジョゼフィーヌ。その実態は浮気を繰り返す尻軽な女性だった!カリブ海の島に生まれ マリーアントワネットに憧れた彼女は、いかにしてフランス最高の軍人のハートを射止めたのか?そして、夫婦の関係を一変させた出来事とは?数百通ものナポレオンの手紙や、側近らの証言から、フランスを揺るがせた夫婦の実像に迫る。
今年3月、53歳の若さで亡くなった「平成の三四郎」こと古賀稔彦。小学生から柔道を始め、無類の強さでソウル五輪に選ばれた。しかし金メダルへのプレッシャーで敗退。4年後のバルセロナでは、試合前に大怪我を負うが、そんな逆境の中で見事優勝引退し指導者としても女子柔道を金メダルに導いた古賀。逆境を跳ね返す秘密とは?東京オリンピックの今年、家族や弟子の証言から古賀の「人間力」に迫る。岡田准一 為末大 高橋ユウ
テングと山で稽古をし、五条大橋で弁慶と戦い、戦場ではひよどり越えに八そう飛び。数々の伝説を持つ武将、源義経。その真相は?打倒平氏を目指して寺を飛び出し、兄・頼朝のもとへ。その戦いは当時の常識を超える非情なものだった。正面から名乗りを上げず敵の背後を奇襲し、非戦闘員の水夫を狙いうつなど。義経は悲願である平氏を滅ぼすが、その強さゆえ、頼朝から危険視される。 高橋英樹 財前直見 舞の海秀平 岡田准一
初回放送日: 2022年2月10日 悲劇の武将と言われる真田のぶしげ。信濃の真田一族に生まれ、関ヶ原の戦いでは西軍についたため、幽閉生活を強いられた。やがて戦国最後の合戦「大坂の陣」が勃発。大坂城に参上した真田は野戦を主張するも、籠城策に決定。そこで築いたのが「真田丸」と言われる出城。徳川勢を苦しめた城の全貌を詳細なジオラマで紹介する。だが講和によって真田丸は消失。真田は最後に命がけの突進をする。 高橋克典 高島礼子 岡田准一
岡田准一がMCを務める歴史エンターテインメント。サグラダ・ファミリアの建築家として知られるガウディ。当時の建築界の常識を打ち破り、ゆがんだ形や派手な色を多用した。そこには、自然界にある形や色を建物に取り込むことで、建物を自然と調和させたいという思いがあった。なぜそんな思いを抱いたのか?そして、若い頃「俗人の建築家」であったガウディは、いつしか「神の建築家」になっていく。何があったのか?
朝ドラ「まんぷく」でおなじみの安藤百福。今や世界中の人が食べているインスタントラーメンを世に送り出したのは、人生半ばでのことだった。無一文の素人からラーメン開発に挑んだ百福は家族の協力を得て夢を追う。「ラーメンを売るな、食文化を売れ」と言った百福の商品は、戦後の発展とともに爆発的に普及。やがて欧米の文化の壁を越え、世界中に広まってゆく。そして、人生最後の夢は、なんと宇宙だった!
「G線上のアリア」「マタイ受難曲」誰もが一度は聴いたことがあるバッハの音楽。作った1000以上の曲は名曲ばかり。後世の音楽家に多大な影響を与えたバッハは“音楽の父”と言われる。モーツァルトもバッハの曲に感銘を受けて弦楽三重奏に自ら編曲。しかしその人生は苦難の連続。権力者、教会同士の争いに巻き込まれながら音楽活動を続けたのだ。そんな中でも素晴らしい音楽を作り続けたバッハの人生をプロファイル!
戦国の雄・毛利と信長が大阪湾で2度も激突!最強と言われる両者だが、組織や戦い方は正反対。一族の結束を誇る毛利の切り札は、日本最大と言われた海賊。だが海賊が味方につくかは紙一重だった。トップダウンで技術革新を進める信長の秘密兵器は世界初と言われる鉄船。だがその後の記録は一切ない「幻の船」。もしも鉄甲船が無かったら?岡田准一が広島から岐阜、大阪を巡り、毛利と信長の強さをイフ(もしも)を通して探る。