国際宇宙ステーション内のテクノーラ社に、新入社員のタナベがやって来る。配属されたのは宇宙のゴミ(デブリ)を回収するデブリ課だ。そこで、タナベはハチマキ達と出会う。しかし、デブリ課は半課と呼ばれる、社内でも白眼視される部署だった。 新人指導を任されたハチマキは、いちいち青くさいことを言うタナベが気に入らない。タナベはタナベで、ハチマキのことをデリカシーのない最低男だと思っているのだが。
タナベに新人教育をするハチマキ。そんな中、会社の同期のチェンシンの花形部署での出世が決まった。お祝いをする友人たちの輪の中でハチマキはうわの空。自分の夢である宇宙船の獲得は全く進んでいないのだ。そんな時、回収困難なデブリがあらわれる。それは3年前、ハチマキが新人だった時、回収に失敗したデブリだった。
宇宙業務でのいざという時の為に遺書を書くことになったタナベ。ハチマキの遺書を参考にしようとするが、そのどうしようもない内容にガックリ。自分が死んだ時、いったい何を残せばいいのだろうか?その時、50年前に宇宙葬にされた、宇宙飛行士の棺桶がToyBoxに回収される。再び宇宙に戻そうとするクルー達。それに対して、タナベはとんでもない行動に出てしまう。
ハチマキたちのデブリ回収を見学に、連合議長の息子がやって来る。高飛車な彼に対し、部外者は禁止だとつっぱねるハチマキだが、議長の息子に気を使う上司たちに無理やり受け入れさせられてしまう。ToyBoxに乗っても傍若無人な行動をとる議長の息子。さらに彼のある一言に、ハチマキはついに我慢の限界に。
久しぶりの休暇で月に向かうことになったハチマキたち。初めて月に行くタナベは大喜び。月までは定期便で4日間の道のりだ。その船の中で、ハチマキはシアという少女と出会う。宇宙船の話で、すっかり意気投合するシアとハチマキ。定期便に乗って3日目。ハチマキたちはある事件に巻き込まれるのだが…。
久しぶりの休暇で月にやってきたハチマキ、タナベ、フィー。タナベは初めての月に大はしゃぎ。そこで、ハチマキはタナベの月のアパート探しに付き合うことになる。決まったアパートに着いてみると、そこには怪しげな建物と、とんでもない住人がいたのだった。
怪我をした足の治療に月の病院にいるハチマキは、一人の少女と出会う。彼女の名前は「ノノ」。すっかり意気投合する二人に、見舞いに来たタナベは少し不満気。そんな中、ハチマキはある事件をきっかけにノノの事情を知ることになる。
月から宇宙ステーションに戻って、またいつもの業務が始まった。ところが、フィーが出世してデブリ課を離れるというウワサが出て、驚くデブリ課員たち。それでもハチマキたちは、フィーが安心して課を離れることができる様にと、フィー抜きでのデブリ回収に向かうのだが…。
ハチマキの師匠のギガルトが、保安指導のためデブリ課にやって来た。ギガルトは以前デブリ課にいたので、課員と親しい。タナベは彼らが話すのを聞き、デブリ課の面々の過去を少し知って、嬉しかったり、驚いたり。しかし、ギガルトとともにある事件を解決した直後、タナベはギガルトの重大な秘密を知ってしまう。
デブリ課員のユーリ・ミハイロコフは、5年間一度も有給休暇を使ったことがなく、ToyBoxにカーネーションを飾ったり、一人宇宙を眺めていることが多い。ある時ハチマキは、ユーリが毎週資料課でデブリのデータを調べていることを知る。彼には捜し続けているものがあったのだ。
テクノーラ社へ宇宙服の営業の為に、小国エルタニカから一人の技術者、テマラがやって来た。彼の仕事に対する純粋な姿勢を見て、採用試験を手伝うことになったハチマキたちとクレア。ところがその最後の試験のため宇宙へ出たハチマキたちの前に、軌道保安庁の巡視船が現れ、試験の中止を告げるのであった…。
宇宙防衛戦線のテロが月面都市で発生。宇宙防衛戦線は宇宙開発に反対し、いたる所でテロを起こしている組織であった。そんな折、メンテナンスを終えたToyBoxでデブリ回収に出たフィー達は、そこで宇宙防衛戦線のミサイルを発見。その時、同時に世界に放送されるテロ宣言。ミサイルの向かう先はISPV-7。メンテナンス中のISPV-7には防ぐ手段が無かった…。
ToyBoxが壊れたため、地球の実家へ里帰りすることになったハチマキ。同じく地球へ帰るユーリとタナベもハチマキの実家にやって来る。ハチマキの母・ハルコに迎えられ居間でくつろぐ一行。そこへハチマキの弟・九太郎の作ったロケットが突っ込んできた。ロケット作りに励む九太郎にユーリは声をかけるのだが…
新型ToyBox2が配備されハチマキは子供のように喜ぶ。そんな中、デブリ課に社内恋愛禁止令が出される。テクノーラ社内で上司の娘を妊娠させた男のことが問題になったのだ。その会社のやり方に反発するハチマキとタナベ。そんな折、ToyBox2で宇宙に出たハチマキ達に、その噂の男から通信が入った。
デブリ課で事務をやっている派遣社員のエーデルについては、デブリ課の面々も詳しくは知らない。彼女が私生活のことを一切話さないので謎に包まれているのだ。ある日ISPV-7内に二人で出かけたハチマキとタナベは、おかしな男と出会う。その男はある女性を待っているというのだが、そこに現れたのはエーデルだった。
デブリ回収中の事故で、ハチマキは単独で宇宙に放り出されてしまう。なんとか無事に戻りメディカルチェックを受けることになるハチマキ。最初はピンピンしていたのだが、最後のチェックで感覚遮断室に入ると様子が一変、パニックを起こしてしまう。宇宙飛行士には致命的な病気、空間喪失症だ。リハビリのため何度も感覚遮断室に入るハチマキだったが…
木星計画担当官ロックスミスがデブリ課を訪れた。どうやらハチマキの父である星野ゴローを探しているらしい。理由を聞くと木星往還船『フォン・ブラウン号』のクルーにスカウトしたいとのこと。興味がなく隠れていたゴローに木星行きは人類の夢だとハチマキは力説するが、まったく相手にされない。そんな時、フォン・ブラウン号のエンジンが大事故を起こす。
デブリ課が所属する第二事業部に、新しい事業部長がやって来た。彼の方針で近々のデブリ課解散が宣言される。ショックを受ける課長、ラビィ達。しかし木星行きを考えているハチマキは気にしない。ToyBox2で最後の回収に出かけるデブリ課メンバー。デブリは漂流した宇宙船だ。ところがその宇宙船は…。
木星往還船乗組員の一次試験が始まった。試験会場にはたくさんの受験者が集まっていて、その中にはハチマキやチェンシンの姿もある。デブリ課に残ったタナベはハチマキが気になるのだが、連絡がうまく取れないでいた。基礎体力試験、筆記試験が終わり、ハチマキは最後の水中試験に挑むのだが、アクシデントが発生する。
ハチマキは舞台を宇宙空間に移して二次試験に入っていた。EVAテストを優秀な成績でクリアーしたハチマキは、さらにハキム他2人とチームを組んでの閉鎖環境テストに向かう。一方、その頃、デブリ課には新人が配属されていた。だがその新人は思いも拠らない人物で…。
ついにハチマキはフォン・ブラウン号にやって来る。これから半年間、乗組員第三次試験のため滞在するのだ。一方、タナベは月に向かう途中なんとかハチマキに連絡をとることができたが、冷たく突き放されてしまう。ショックを受けるタナベだが、偶然にもあるデブリを回収する。それは以前事故を起こしたタンデムミラーエンジンの残骸だった…
デブリ課は月支部に異動になった。同じく月で、ハチマキはフォン・ブラウン号での事件の取り調べを受ける。クレアも取り調べを受けるのを知り驚くハチマキ。市街で偶然ラビィ達に会ったハチマキは、ギガルトが月の病院にいるのを知り見舞いに行くのだが…。その頃、月ステーションでは地球外で初めての連合評議会が開かれようとしていた。
月ステーションで初めての連合評議会が開かれた。世界が注目するこの時、宇宙防衛戦線の活動がにわかに活発になって来る。その頃、フィーたちはToyBox2で宇宙に出ていた。テロ対策も兼ねて月ステーション周辺のデブリを回収するためだ。しばらくしてフィーは正体不明船を発見する。その時、フィーの後頭部に銃が突きつけられた。
宇宙防衛戦線のテロはフォン・ブラウン号にも及んでいた。テロに巻き込まれたタナベはフォン・ブラウン号の船内で傷ついたクレアを見つける。救命艇で脱出した2人は月に着陸するが、降りた所は何もない月の砂漠だった。タナベは傷ついたクレアを背負い、有人施設を目指して歩き始める。ところが、クレアは自分を置いていくように言うのだった。
ついに木星往還船フォン・ブラウン号の乗員選抜試験に合格したハチマキ。久しぶりにテクノーラ社にやってきた彼は、そこでタナベが地球に戻っていることを知る。木星へ出発する前に実家に戻ったハチマキは、バイクでタナベの実家に向かった。だがその途中、事故を起こしてしまう。
いよいよフォン・ブラウン号の木星出発の日が近付いてきた。デブリ課に顔を出すハチマキとタナベ。二人はデブリ課員のはからいで宇宙に出る。