春らんまん、桜の季節。地味でフツーで、まともな中学3年・吉川春生は帰宅途中、この世のものとは思えない美少女を目撃する。 が、その姿はアッという間に消滅。 不可解な一件を3人の妹たち(舞夏、千秋、冬乃)に相談したものの、返ってくるのは「ユーレイ?」という、納得いかない意見ばかりだった。 そして、翌日。 クラスに転校してきた女性徒の顔を見れば、な、なんと、あの時の美少女! しかも、彼女、春生ばかりを“ガン見”しているではないか!
転校生・魔宮あゆみの魅力に、いまや桜森学園の男たちはメロメロ。 ポスター、Tシャツ、フィギュアと彼女のキャラクター・グッズがあふれ、清く正しく美しくをモットーとしてきた校風は一変してしまう。 この状況を苦々しく思うのが、生徒会長の黒須ゆり。 古風な恋愛観を尊ぶ彼女は『魔宮あゆみ対策委員会』を立ち上げ、風紀引き締めに乗り出そうとする。
吉川家の住込みメイドとして、働き始めたあゆみ。 春生たち3人はそれを好意的に見ているが、舞夏は腑に落ちない。 夜。物音に目覚めた舞夏は、妹2人があゆみの部屋にフラフラと入っていく姿を目撃。 あゆみの部屋を覗き込むと、ソコには鬱蒼とした森が広がっていた!
法で吉川家風呂を大温泉に改造した3姉妹とあゆみ。 4人で泡にまみれていると、脱衣所に黒い影!とっさに火球を繰り出すあゆみだが、 強力すぎて温泉は大爆発、犯人は逃走し、3姉妹の下着と彼女の大切なモノが盗まれてしまう…。 そこで親族がケーサツ関係という黒須ゆりに防犯対策を相談するのだが……。
魔女退治?ウィッチハンターの使命を担う家系に生まれた虹原真鈴。 新たなターゲットは魔宮あゆみだ! 買い物帰りの強敵を公園で待ち伏せた彼女は、聖なる槍を持ち、あゆみの前に立ちはだかる。 が、ちょうどその場を通りかかった春生が邪魔となり、肝心の勝負は水入りに。 こうして学園の下級生である真鈴は、魔力封印の闘いをキャンパスにも拡大。 吉川3姉妹が魔女であることに気づかないまま、彼女たちからあゆみのウィークポイントを聞き出しあの手この手の奇襲作戦を展開するが……。
泳げない春生を猛特訓! 夏真っ盛り、鬼コーチとなって学園のプールで水泳指導に励もうと意気込むあゆみ。 とはいえ、部外者にも開放された施設で、春生にだけ集中レッスンするのはちと問題アリ。 そこで、カギで閉ざされた競泳用プールを使うことに。 プールサイドでは、超自然科学クラブのハジメと宇宙が怪奇現象について調査中。 学園に伝わる怪談を意に介さないあゆみは、カナヅチ春生をシゴキにかかるが、突如ナゾの衝撃波が彼女の水着にアタック、 続いて一面に水柱が発生した!
玄関開けたら即メイド! しかも、キュートな相手は銃器装備だ! 春生と吉川3姉妹は、自宅に突如現れたヒットウーマンから、 空気弾の手荒な洗礼を受ける。いきなり自宅を正体不明の少女に占拠され、とまどう4人。 ひとまず、春生の記憶をハンマーで消去し、姉妹は物騒なメイドを追い出そうと反撃を開始する。 しかし、敵は千秋、冬乃の弱点を熟知、二人は返り討ちにされる始末。 さらに、武装メイドは一瞬のスキを突いて春生を拉致、 ベッドへ拘束した彼に覆い被さってきた!危うし、春生の純潔?
書いた内容が、そのまま現実になるという魔界の本「ホンマナ・リマーニャ」。 メイドのリカから強力なアイテムを受け取ったあゆみは、春生が体育祭のヒーローになるシナリオを作成、それを実行することで彼の魔力覚醒を促そうとする。 しかし、いざ魔法の本を起動させようとしたところ、吉川3姉妹、黒須ゆり、虹原真鈴の5人からストップの声が! あゆみは横槍を交わしつつ慌てて命令を実行。 ちょっとした手違いでシナリオ内容が変更され、体育祭MVPに輝いた少女が春生とキスする段取りになってしまう。
今日は学園の文化祭。生徒会主催の舞台『シンデレラ』が上演されるが、あゆみや吉川3姉妹はそのキャスティングに不満タラタラ。 ゆりが生徒会長の立場を利用して自分をシンデレラ役に、春生を王子役に抜擢したからだ。 3姉妹はテキトーに劇を進行。 魔女役を振り当てられたあゆみもムシの居所が悪くなり、魔法で芝居をブチ壊そうとした瞬間、思わぬ方向から横ヤリが! 突如出現した魔法の鏡とあゆみの妹みちる。 みちるは春生を眠らせ、そのまま鏡の中へと連れ去ってしまう…
木枯らし吹き始める季節。 朝、まだ布団の中の春生へあゆみは目覚ましアタックをかける。 が、そんな動きを舞夏が制止。またしても計画は失敗に?。 夕刻、吉川家の生活を改めて見直したあゆみは、ある事実に気づく。 肌もあらわに家の中を平然と行き来する3姉妹。それに全く動じない春生。 そう、オンナばかりの環境に育った春生は、 女性フェロモンへの反応が鈍くなっているのだ! そこで取り出したのが祖母ゆずりの勝負パンツ。 さっそく、あゆみは黒猫のキャラ入り魔法パンツを履いてみるが……。
近づくクリスマス。 舞夏、あゆみ、ゆり、そして真鈴の4人は、それぞれ春生と二人きりで聖夜に○△×する夢を抱いていた。 いっぽう、春生のほうは何やらイブに心配事がある様で、女性陣がそれとなく学校でアプローチしても、 ただナマ返事で「用がある」と断るだけだ。 あゆみはそんな彼を下校途中に待ち伏せるが、春生はつれなく応対しそそくさと立ち去ってしまう。 そして、向かったのは街の喫茶店。 どうやらそこでアルバイトをしているらしい。 しかも、彼のそばには仲の良さそうな女性の姿が!
あけおめ~、ことよろ~。というわけで、お正月。 吉川家の家長を気取って、春生は3姉妹、そしてあゆみにお年玉を配っている。 そんなところへ、ゆりと真鈴も新年のあいさつにやって来た。 おせちを囲んで、めいめい勝手に妄想モードに入ったり、重箱を徹底攻略したり…。 やがて満腹になった一同は、初詣へ出かけることに。 途中、彼らの様子を物陰からうかがうのは担任の本郷哲子。 彼女は春生の身に現れた変化をいち早く感じ取っていた。 そして、事実、春生に今までと違う能力の兆しが現れる…
みちるによって、魔界へと連れ去られた春生。 彼を助け出そうとするあゆみに、吉川3姉妹、黒須ゆり、そして真鈴が続く。 しかも、あゆみは例の黒猫パンツを着用してパワーを補強済みだ。 いっぽう、みちるは春生の潜在能力に影響を受け、悪しき支配欲を持ち始める。 あゆみと春生を結びつける「未来見の鏡」。そのひび割れが大きさを増す中、魔宮姉妹の壮絶な闘いが始まった。 劣勢に立つあゆみ。そして鏡が割れた時、ついに春生の中の魔王が覚醒した!