All Seasons

Season 1

  • S01E01 あなたは僕の運命

    • April 1, 2002
    • Nippon TV

    東京証券取引所に勤める証券マンとして毎日コンピューターに向かっている芥川周(金城武)。その仕事一途の芥川の唯一の趣味がボウリング。独身ということもあり、仕事が終わった後は決まって行きつけのボウリング場『ゴールデンボウル』に顔を出す。ここは、かなり古めかしいボウリング場で、芥川のロッカーキーは、決まって“13番”。支配人の黒田政伸(竹脇無我)、フロントの竹上裕次(出川哲朗)、柴原弘美(藤沢大悟)、メカニックの館野五郎(小川直也)、久保晶(松本莉緒)、そして、社長の田之上道雄(大滝秀治)まで全て、芥川とは顔なじみ。人なつっこく、メンバーの中でもプロ以上の実力を持つ芥川を、ここで知らないスタッフはいないのだ。  ある日、田之上に呼ばれた芥川は、金色に輝くボールを贈られた。田之上の話によると、客の数が減少したことで経営難に陥ったゴールデンボウルは、近々閉鎖が決定。田之上は、ここの名前を付ける元になった由緒ある金色のボールを芥川に持っていてもらおうと決めたのだ。ゴールデンボウルと階上にあるプラネタリウムを潰した後は、ラブホテルが出来るらしい。  芥川が、美しいが少々気が強い人妻・佐倉瞳(黒木瞳)と出会ったのは、そんな時であった。芥川の“定席”13番ロッカーを借りていた瞳は、ピンクのマイボールを持っているかなりの実力派。今まで来る時間帯が違ったため、芥川は瞳と会わなかったのだ。ロッカールーム内でふとした喧嘩で芥川と顔見知りになった瞳は、偶然にも、芥川が住むマンションの向かいに夫と2人で暮らしていた。  一方、ゴールデンボ

  • S01E02 バイバイスプリットの秘密…それを取ると恋人は別れる

    • April 8, 2002

    芥川(金城武)と瞳(黒木瞳)の友情が次第に深まる中、芥川に片思いの晶(松本莉緒)は瞳に嫉妬。これを知った瞳は、“自分は夫一筋”と逆に晶を励まし応援する。晶は瞳のアドバイスですっかりフェミニンな女のコに変身。だが、芥川は、いつもと正反対な装いでアタックしてきた晶をあっさりとかわしてしまった。芥川は、その事を瞳に責められるが、「遠距離の彼女がいるから…」と弁解。瞳は、そんな芥川を許さざるをえなかった。  一方、芥川や晶に、夫とのラブラブ状態を強調したはずの瞳は、実は、夫の不倫相手だという匿名の電話に悩まされていた。帰りが遅い夫にそれを確かめる勇気もなく、瞳は寂しさを募らせる。しかし、千秋(瀬川瑛子)の話から、芥川の彼女が事故死したらしいと知った瞳は、何か芥川の一途に彼女を思う優しさに救われた思いだった。  そんな折、田之上(大滝秀治)が、地上げ屋・辺見の口車に乗り、再び、立ち退きを賭けたボウリング対決を受けていたことが分かった。田之上にまたもや選手指名された芥川は、瞳にまた一緒にプレーをしたい、と申し込む。瞳は、夫が不倫をしている可能性が濃厚になったこともあり、寂しさを紛らわすために芥川とペアを組むことを約束した。  そして、対戦の日――。辺見が今回連れてきた選手は、今年の東北大会でペア優勝を果たした、斉藤輝夫(宮坂ひろし)、真知子(LILICO)という新婚カップルプロだった。試合は、最初互角のスコアで進んだが、途中、芥川と瞳は、“遠距離の彼女”のことで本音を言い合いを始め、たちまちスコアを崩して――。

  • S01E03 ひとりぼっちの5番ピン…女はいつまで我慢するの?

    • April 15, 2002

    電車の中で、痴漢の嫌疑を掛けられた芥川(金城武)が、そばにいたサラリーマン風の男性に無実を証明してもらった。外務省に勤務していると話すこの男性は、顔見知りになった気安さからか、仕事が忙しいこと、単調な家庭生活を送っていることなどを臭わす。少女のように可憐な奥さんがいるらしいこの男性は、芥川と同じ駅で降りたことから、ご近所のようであった。  一方、憧(黒木瞳)は、浮気相手を名乗る女からの電話に不安を募らせていた。ゴールデンボウルで、男に詳しいらしいみどり(榎本加奈子)が、「男はみんな浮気する」と断言したことから、瞳の不安は増すばかり。芥川は、男に騙されて子供を産み育てているみどりとでは環境が違う、と瞳を元気付けるが、瞳は夫を信じられない寂しさでいっぱいだった。  そんなある日、例の女から瞳に、今、ホテルで夫と浮気している、との連絡が入った。瞳は、偶然見つけた芥川を連れてホテルの前に張り込み、出てくる客をチェックする。ところが瞳は、みどりが見知らぬ男と出てくるのを目撃してしまう。そして、ついに女と出てくる夫を発見…。  まもなく、ゴールデンボウルでは、立ち退きを賭けた辺見(小木茂光)の挑戦を、田之上(大滝秀治)がまたまた受けたことから、大騒ぎになっていた。辺見に再登板を求められた芥川と瞳は、快くOK。ロッカールームで、今度はお色気作戦に転向したらしい晶(松本莉緒)に赤いネグリジェ姿で激励された芥川は、目を白黒。一方、みどりにホテルで自分を見張っていたことをなじられた瞳は、逆に「自分はそんなに幸せじゃない」と夫の浮

  • S01E04 2人の恋が急展開!ついに甘いキス…双子少年の涙

    • April 22, 2002

    夫・佐倉洋次の愛人に「会いたい」と言われた瞳(黒木瞳)が、地上げ屋との勝負に応じたことを持ち出して、芥川(金城武)をその代役に立てた。芥川は気乗りしなかったが、さっそくその愛人・大橋泉と会う。そして、自分が瞳の代わりだと自己紹介した芥川は、慰謝料の話を切り出した。  ところが、芥川の話を聞くや、泉は急に涙を浮かべ、思わぬ話を始めた。それによると、婚約者がいるという泉は、佐倉との関係の清算を望んでおり、慰謝料のことなど全く考えていない。ただ、自分に執着している佐倉にまとわりつかれるのが怖い、と言うのだ。  この話を聞いた瞳は、安心するどころかまるで逆の反応を示した。泉の要求が、“奥さんから、それとなく佐倉に警告して浮気をやめさせて欲しい”という内容だと知った瞳は、夫が疎ましく思われていると気付き、妻としての自尊心を傷つけられたのだ。そして、泉が若く清純な感じの美人だと知った瞳は、さらに怒りのボルテージを高めた。複雑な女心を垣間見ることになった芥川は、「シンプルに『浮気しているの?』と聞くのがいい」とアドバイスするのが精一杯。  翌日、芥川は、泉に会ったのが原因で風邪をひき会社を休んだ。話を聞き、竹上(出川哲朗)を始め、五郎(小川直也)、千秋(瀬川瑛子)、夕梨(岩崎杏里)、らボウリング場の仲間たちが見舞いに駆けつける。男っぽいと言われる晶(松本莉緒)も、失敗しながらもせっせと世話を焼き、芥川の部屋は大賑わい。そんな中で、田之上(大滝秀治)がまたもや辺見(小木茂光)の話に乗り、試合を受けていたことが判明。まもなく、

  • S01E05 混浴温泉ボウリング!!負けたら、全裸!?僕パンダ

    • April 29, 2002

    瞳(黒木瞳)は芥川(金城武)に、夫との離婚を決意したとアッケラカンに話す。しかしなんとか仲直りしてもらいたい芥川。だが、2人の心の中では、芥川の部屋でキスしてしまった記憶が微妙な影を落としていた。  そんな折、ボウリング場のスタッフ達が揃って社員旅行に行くことになり、芥川と瞳がゴールデンボウルの“功労者”として招待された。二つ返事でOKした芥川は、瞳にも参加しようと持ちかける。だが、瞳はそんな芥川に全く違う話を持ち出した。瞳は、キスの一件を、当初芥川が熱でうなされて覚えていないと思っていたのだが、それが違うと気付いたのだ。瞳に厳しく追及された芥川は、売り言葉に買い言葉でつい「生娘じゃあるまいし」とポツリ。言ったあとさすがに「言い過ぎた」と謝る芥川に、瞳は平手打ち一発。だが、すぐに「謝って欲しかったわけじゃない」と意味深なニュアンスの言葉を付け加えた。  芥川と瞳が参加した社員旅行の行き先は観光地の温泉旅館だった。宴会の広間には、2人の芸者までやって来て、大盛り上り。ところが、そこに突然現れた辺見は、竹上(出川哲朗)、柴原(藤沢大悟)らにこの旅行に思わぬ仕掛けがあることを明かした。それは温泉ボウリング対決――実は、これこそ、社員旅行に隠された本当の目的だったのだ。田之上(大滝秀治)は、辺見にねじ込まれ、この申し出を断りきれなかったらしい。田之上からその場で直接ボウリング対決を依頼された芥川と瞳は、もちろん受けざるをえない。田之上は、それを最初から予想し、なんと2人のボールやシューズも持ってきていた。  場末のボ

  • S01E06 炎のサウスポー!僕、愛人に切られちゃった!!

    • May 6, 2002

    例の男に駅で会った芥川(金城武)が、入院中の若い女を見舞って欲しいと頼まれた。女は男の愛人で自殺未遂をしたらしく、バレたら左遷かクビだという男は、女に別れを促して欲しいと訴える。芥川は、以前、男に痴漢の嫌疑を晴らしてもらった借りがあったことから、あっさりとOK。男の名前が“佐倉”だと知った芥川は、男が瞳(黒木瞳)の夫(篠田三郎)に違いないと察した。  芥川が病院で会った相手は、予想通り泉(梅宮万紗子)だった。それまでの事情を泉に説明した芥川は、最後に、佐倉本人が離婚を望んでいないと告げ、別れた方がいいとアドバイスする。泉は、まだ見ぬ佐倉の妻に負けたと思ったらしく、それ以上何も聞いてこなかった。  その日の夕方、芥川は駅で待ち構えていた佐倉に飲みに誘われ、泉のケガが浅かったことなどを報告した。これを聞いてホッとした表情の佐倉は、妻がいなければこれから生きていけないと胸の内を明かし、芥川に協力して欲しいという。  だが、そんな2人の前に、買い物帰りの瞳が現れ芥川は、瞳と佐倉と3人鉢合わせしてしまう。なにも知らない佐倉は、瞳に、芥川を自分の部下だと紹介、しかも急に家に泊めるといい出したのだ。芥川は、瞳とは初対面のフリをして佐倉家を訪ね、瞳が作るツマミで佐倉と飲み始める。次の日、二日酔いで遅く目覚めた芥川は、瞳に事情を説明し、泉のことは伏せて、佐倉との出会いなどを説明した。  ところが、まもなく泉が、佐倉家に現れて佐倉に詰め寄った。佐倉は、泉に土下座をして謝るが、泉は、ナイフを取り出し佐倉に切りかかる。これを見て止め

  • S01E07 芥川VS太宰!恋の勝者はゴキブリだけが知っている!!

    • May 13, 2002

    佐倉(篠田三郎)が瞳(黒木瞳)の浮気を疑っていると知った芥川(金城武)は、自分の行動に気を遣うようになった。芥川自身は、瞳と佐倉の夫婦円満を願っているのだが、地上げ屋とのボウリング対決でペアを組んでいることもあり、心中穏やかではない。  そんな中、芥川のマンションに、中学時代の友人・太宰衛(堺雅人)がやってきた。東大の大学院で岩石粉砕学を研究している太宰は、なんと芥川に決闘を宣言、負けたら「妻の友子(木村佳乃)を返す!」と言い出したのだ。  芥川と太宰の出会いは、中学3年で転校してきた芥川が、太宰がエースをやっていた野球部に現れた時。当時、マネージャーだった友子は、太宰以上の剛速球を投げる芥川を勧誘し、入部させる。だが、まもなく友子から愛を告白された芥川は、太宰が友子を好きだと知り、自分から身を引くように退部していた。最後の大会で、マウンドに立った太宰はあっさりKO負け。その後、傷心のまま友子と付き合った太宰は、そのまま結婚。太宰は、芥川に抱いていた敗北感をテコに頑張ってきたらしい。  太宰と会って程なく、芥川は出産で入院中の友子を見舞った。赤ちゃんをそばにした友子は、幸せいっぱいといった表情。だが、芥川は、その太宰が地上げ屋が用意した次のボウリング対戦者だと知り、ア然となった。  対戦の日、フロアにパソコンを持ち込んで太宰は、レーンの状態などのデータをすべてインプットして芥川を待ち構える。ボールのコントロールに絶対の自信を持つ太宰は、力学的にスキはないと自信満々。さらにパートナーに大学選手権で優勝した夏目(

  • S01E08 幽霊の恋人に金縛り!魔法のキスの罠!!

    • May 20, 2002

    千秋(瀬川瑛子)が「芥川(金城武)の彼女・一美を見た!」と話したことから、ボウリング場のスタッフたちはア然。一美は事故で3年前に死んだはず。スタッフたちは、一美が化けて出たに違いない、と幽霊話で盛り上がった。  そんな折、芥川は、電車内で再び佐倉(篠田三郎)に声を掛けられ、瞳(黒木瞳)のことで頼みごとをされた。瞳の行動を調査会社に調べさせたという佐倉は、芥川との関係を知り、今後は家族ぐるみの付き合いをして欲しい、と告げたのだ。だが、瞳に恋愛感情を抱き始めていた芥川は、“家族ぐるみ”を拒否。その理由を質す佐倉を、乗降客の人の流れを利用してかわしてしまった。  芥川は、すぐにこのことを瞳に伝えた。これに対し、瞳は、すぐに自分が潔白で後ろめたいことは何もない、と言い切る。芥川は、ムキになって自分の無実を主張する瞳に、つい「現実の結婚生活に未練があるから、臆病になっている」と言って怒らせてしまった。  まもなく、芥川と瞳は、地上げ屋が呼んだ青山太郎(三瓶)と大塚花子(山田花子)という東北大会で連続優勝しているペアと戦うことになった。2人のアベレージは、160そこそこらしく、千秋、星野(笑福亭鶴光)ら応援団は、「楽勝!」とタカをくくる。  芥川と瞳も、青山らの投球フォームを見て安心し、プレーをしながら佐倉の興信所調査から始まった話の続きを始めた。しかし芥川の態度がいつもと違っていたことに、瞳は疑問を覚えた。芥川の話を冷静に分析した瞳は、芥川がヤキモチを焼いていると見破る。だが、このことを指摘された芥川は、動揺してスコア

  • S01E09 超アイドルと対決!生放送中に大記録達成!!

    • May 27, 2002

    芥川(金城武)の前に、死んだはずの一美(吉川ひなの)が突然現われたことで、瞳(黒木瞳)はバッタリとボウリング場に姿を見せなくなった。芥川に裏切られた思いの瞳は、本部長就任を機に安定した家庭生活を目指そうとする佐倉(篠田三郎)の求めに応じ、仲直りのキスを交す。  その頃、芥川は、芸能界で成功したい一美に頼まれ、ボウリング番組に出ざるをえない状況になっていた。番組というのは、若手の人気アイドルが毎回ボウリング場のトップボウラーと対決し最後に逆転勝ちするという内容で、いわゆるヤラセ企画。司会のアシスタントをやりたい一美は、ゴールデンボウルの芥川が負けるという筋書きで、制作会社のプロデューサー・簗瀬(吉幾三)に売り込んでいたのだ。ボウリングの発展を願う田之上(大滝秀治)は、大乗り気で会場の提供を承諾。簗瀬もGOサインを出したことで、芥川とアイドルのボウリング“対決”は、本決まりになった。  芥川のテレビ出演の噂が広まる中、千秋(瀬川瑛子)から一美に関する詳しい話を聞いた瞳は、芥川のウソが、実はウソではなかったのではないか、と思い始めていた。芥川は、自分を捨て別の男とアメリカに行ってしまった一美を「死んだ」と表現した。だが、それは母の愛が薄い芥川が、自分自身を守るための暗示だったようなのだ。  そして、テレビ生中継の日。逆転負けをする手はずになっている芥川は、ピエロのような派手な衣裳で現われアイドルの吉沢都(松浦亜弥)と相対した。シナリオによると、芥川は途中まではリードするが、その後にアイドルに負けるという進行。芥川は

  • S01E10 本物世界チャンプ登場!技と技、愛と愛、涙と涙!!

    • June 3, 2002

    テレビの生本番でパーフェクトを達成して人気が出てしまった芥川(金城武)が、プロデューサーの簗瀬(吉幾三)に、再びボウリング対決を持ちかけられた。一度は断る芥川だが、相手があこがれの3年連続世界チャンピオン、フランク・キャッシュ(パーカー・ボーン3世)だと知り、ペアマッチという条件を付けてOK回答。芥川は、さっそくペアの相手と決めている瞳(黒木瞳)を口説きにかかった。  そんな中、末期のガンを宣告された田之上(大滝秀治)が、中学卒業後に家を出た息子に会いたい、と言い出した。田之上の昔を知っているらしい黒田(竹脇無我)の話によると、息子というのはなんとあのヤクザの地上げ屋・辺見(小木茂光)。説得の為、黒田が辺見の事務所に向かったと知った芥川は、ボウリング場の仲間たちに連絡して、慌ててその後を追った。  辺見の事務所に乗り込んだ黒田は、芥川が止めるのも聞かず組長の大社(山本昌平)に事情を説明し、辺見をカタギにして欲しいと申し入れた。自分が優しい母親共々、田之上に捨てられたと思っている辺見は、もちろん猛反発。だが、黒田は、辺見がボウリング場の前で田之上に拾われた捨て子だった、と真相を告白。イキリ立つ大社と子分たちは、黒田、芥川、そして、急を聞き駆けつけたみどり(榎本加奈子)や瞳を取り囲んだ。  これを見た黒田は全く動じず、着ていた服を脱ぎ背中をさらした。鮮やかに彫られた刺青を見た大社は、それに見覚えがあるらしくたちまち沈黙。期せずして、みどりのプロポーズを断り続けてきた黒田の真意を知った芥川らは、ア然となった。  世

  • S01E11 愛と運命の最終回スペシャル!奇跡のスプリット〝へびの瞳〟を取れ!!

    • July 6, 2002

    田之上(大滝秀治)の手術が始まる中、従業員や常連客らはそれぞれ様々なことを思い巡らせていた。芥川(金城武)にボウリングで勝ち晶(松本莉緒)を振り向かせたい柴原。自分の晶への思いを諦め柴原を応援しようと心に決める五郎(小川直也)。自分の過去を知られたことで退職を決意する黒田(竹脇無我)。そんな黒田のなおも引かれるみどり(榎本加奈子)。そして、芥川は、指を詰めてカタギになった辺見(小木茂光)と夜通しの耐久ボウリングを始めた。ヘトヘトになりながらそれぞれ母に捨てられた思いをさらけ出した2人の心は、いつしか通い合っていた。  翌朝、芥川は、引っ越しの荷物の搬出をしている佐倉(篠田三郎)の話から、離婚した瞳(黒木瞳)が家を出て行ったと知った。恨みがましい言葉をつぶやく佐倉に対する芥川の質問はただ一つ。瞳がどこに引っ越したか、ということ。だが、当の佐倉も瞳の行方を知らないらしい。  まもなく、芥川の最後の対戦相手が覆面をした日本チャンピオンと決まった。芥川は、この話を伝えにきた一美(吉川ひなの)に瞳が行方不明だと伝えるが、組む相手は誰でもOKで、勝ち負けは関係ない、とケロリと答える。改めて、芸能界でノシ上がりたい一美の自己中心的な生き方を見た芥川は、試合を受けるのと引き換えにある条件を告げた。  そして、いよいよ最後の試合の日。芥川は晶とペアを組んで会場のアプローチに立った。黒猫とうさぎの着ぐるみを着た謎の日本チャンピオンペアは、黒猫の格好をした男性選手がミスをしては、女性の選手がスペアを取る、という前回の世界チャンピオ