テレビの生本番でパーフェクトを達成して人気が出てしまった芥川(金城武)が、プロデューサーの簗瀬(吉幾三)に、再びボウリング対決を持ちかけられた。一度は断る芥川だが、相手があこがれの3年連続世界チャンピオン、フランク・キャッシュ(パーカー・ボーン3世)だと知り、ペアマッチという条件を付けてOK回答。芥川は、さっそくペアの相手と決めている瞳(黒木瞳)を口説きにかかった。 そんな中、末期のガンを宣告された田之上(大滝秀治)が、中学卒業後に家を出た息子に会いたい、と言い出した。田之上の昔を知っているらしい黒田(竹脇無我)の話によると、息子というのはなんとあのヤクザの地上げ屋・辺見(小木茂光)。説得の為、黒田が辺見の事務所に向かったと知った芥川は、ボウリング場の仲間たちに連絡して、慌ててその後を追った。 辺見の事務所に乗り込んだ黒田は、芥川が止めるのも聞かず組長の大社(山本昌平)に事情を説明し、辺見をカタギにして欲しいと申し入れた。自分が優しい母親共々、田之上に捨てられたと思っている辺見は、もちろん猛反発。だが、黒田は、辺見がボウリング場の前で田之上に拾われた捨て子だった、と真相を告白。イキリ立つ大社と子分たちは、黒田、芥川、そして、急を聞き駆けつけたみどり(榎本加奈子)や瞳を取り囲んだ。 これを見た黒田は全く動じず、着ていた服を脱ぎ背中をさらした。鮮やかに彫られた刺青を見た大社は、それに見覚えがあるらしくたちまち沈黙。期せずして、みどりのプロポーズを断り続けてきた黒田の真意を知った芥川らは、ア然となった。 世