大洋テレビの浅川恵那(長澤まさみ)は、人気、実力ともに兼ね備えたアナウンサーだったが、週刊誌に路上キスを撮られて番組を降板。現在は、深夜の情報番組でコーナーMCを担当している。そんなある日、恵那は新米ディレクターの岸本拓朗(眞栄田郷敦)から、ある連続殺人事件の死刑囚が冤罪かもしれないと相談される。 とある理由で報道、ましてや冤罪事件とは関わりたくない恵那の気持ちなどお構いなしに拓朗は、事件の真相を追うために力を貸してほしいと頭を下げる。拓朗がそこまで躍起になるのには、ある事情があって…。 恵那は、すでに風化した事件を掘り起こすことは得策ではないと一蹴するが、拓朗は懲りずに、報道局のエース記者・斎藤正一(鈴木亮平)を頼る。そして、事件当時の話を一緒に聞きに行こうと無邪気に恵那を誘うが…。
行方不明になっていた中学2年生の女子生徒が遺体で発見され、首にはかつての連続殺人事件の被害者と同じく絞められた痕があり、遺体発見現場も同じ山中。これは偶然か、それとも――。 松本良夫死刑囚(片岡正二郎)の冤罪を訴えていた拓朗(眞栄田郷敦)の言葉に、わずかな可能性を見た恵那(長澤まさみ)は一人で事件を洗い直す。そして、検察側のある主張に違和感を覚える。 一方、事の重大さに気づき、一度は手を引いた拓朗だったが、恵那が本格的に動き出したことを知り、自分も手伝いたいと申し出る。するとその矢先、担当弁護士の木村卓(六角精児)を通して面会を申し込んでいた松本死刑囚本人から、恵那宛てに手紙が届く。さらに、思いもよらない人物から1本の電話がかかってきて…。
恵那(長澤まさみ)は、一刻も早く松本良夫死刑囚(片岡正二郎)の冤罪を証明しなければと焦りを募らせる。そんななか、弁護士の木村(六角精児)から新聞記者の笹岡まゆみ(池津祥子)を紹介され、新聞社が保有する当時の事件資料を手に入れる。 恵那は、早速、資料をもとに12年前に実際に取り調べを行った刑事に話を聞こうとするが、すでに退職して所在は不明だった。 ところが、拓朗(眞栄田郷敦)が思わぬ方法で居場所を突き止め、恵那は松本の自供を引き出したとされる山下守元警部にインタビューを敢行。核心をつく質問に、どこか歯切れの悪い返答をする山下の様子を見て、恵那は当時の取り調べに、ある疑念を抱く。そして、撮影した映像を拓朗と編集していると、編集室のドア越しに、斎藤(鈴木亮平)が中の様子をうかがっていて…。
恵那(長澤まさみ)の画策により、被害者遺族ら事件関係者にインタビューした映像が『フライデーボンボン』で放送された。拓朗(眞栄田郷敦)すら知らなかった恵那の“奇襲”に、村井(岡部たかし)たちスタッフはぼうぜん。オンエア後、放送不適切と判断されたVTRを独断で流した恵那は、名越(近藤公園)から厳しい叱責を受ける。一方で、特集への反響は想像以上に大きなものとなっていく…。 恵那たちが次に着目したのは、犯人逮捕の決め手にもなった重大な目撃証言。目撃者の西澤正は恵那らが申し込んだ取材にはかたくなに応じようとせず、拓朗は西澤の言葉にどこかうさんくささを感じる。 そんな矢先、恵那は弁護士の木村(六角精児)から、松本死刑囚(片岡正二郎)に関する衝撃の事実を聞かされる。
特集の続編を制作することを禁じられた恵那(長澤まさみ)は、制作中止の理由も問わぬまま、上層部の決定を静かに受け入れる。だが、世間の反響が大きく視聴率も良かっただけに、拓朗(眞栄田郷敦)はどうしても納得できない。 行き場のない正義感をまとった拓朗は、単独で、事件の目撃証言をした西澤(世志男)の身辺を調べ始める。すると、西澤がかつて、事件のあった八頭尾山のふもとの町に住んでいたことが判明。さらに現地で聞き込みを続けると、西澤の新たな顔が浮かび上がってくる。 一方の恵那は、元恋人の斎藤(鈴木亮平)と再び良好な関係を築き始めていた。その矢先、同期で報道部の滝川雄大(三浦貴大)から、斎藤が警察に多大な影響力を持つ、とある大物政治家と親密な関係であることを聞かされて…。
逮捕の決め手となった目撃証言が覆されたことで再審は現実味を帯び、恵那(長澤まさみ)は再び奮い立つ。さらに、この事実に、かつて報道局に在籍していた村井(岡部たかし)の魂に火がつき、『フライデーボンボン』で大々的に報じると宣言する。 オンエア後、日本の司法を揺るがす新事実に世間の反応はすさまじく、あらゆるメディアが動き出す。さらに、恵那たちの考えがいかに甘かったかを思い知らされる、取り返しのつかない事態が起きてしまう。 そして、この大事な局面に、恵那が『ニュース8』に“事件を追っていた記者”として出演することが決まる。本来なら古巣への凱旋出演を喜ぶところだが、恵那の中には、斎藤(鈴木亮平)が副総理大臣の大門(山路和弘)とつながっていると知ったときから、ある疑念が…。
副総理大臣の大門(山路和弘)が八飛市出身だと気づいた恵那(長澤まさみ)は、新聞記者のまゆみ(池津祥子)に大門の身辺調査を依頼。警察に対し絶大な力を持っていた大門が、事件に何らかの形で関与しているのではないかと考えたのだ。 一方、経理部へ異動した拓朗(眞栄田郷敦)もまた、引き続き事件を追っていた。しかし、新たな手掛かりは何も得られず、調査は八方ふさがり。落ち込む拓朗が村井(岡部たかし)に愚痴をこぼしていると、そこへ、とんでもないニュースが飛び込んでくる。 まゆみから大門に関わる重要人物のリストを手に入れた恵那は、その人物たちを調べてほしいと拓朗にリストを託す。するとその矢先、拓朗の元に意外な人物から電話がかかってきて…。
かつて迷い込んだ商店街で、えたいの知れない雰囲気と危険をはらんだ瞳で恵那(長澤まさみ)を惑わせた男。その人物こそが、大門副総理(山路和弘)の有力な支援者の長男・本城彰だという。あの男には何かある―。そう直感した恵那は拓朗(眞栄田郷敦)に調査を依頼。 連続猟奇殺人の犯人について、ある“仮説”を立てた拓朗は、再び八飛市で聞き込みを行い、最後に殺された中村優香と親しかった高岡ひかるにたどり着く。ひかるの携帯電話に残されていた写真が、拓朗をさらに突き動かすことになる。 事件の真相に近づこうと突き進み、興奮気味に報告をしてきた拓朗に対して、恵那の反応は妙に鈍かった。強いいら立ちを隠せない拓朗はついに、恵那に“本心“を問い詰めたが、返ってきた言葉は…。
DNA鑑定の結果をもってしても、本城彰が真犯人である事実は公にすることが許されず、行き場のない憤りを抱えた拓朗(眞栄田郷敦)は、刑事の平川を脅迫した疑いで会社を解雇されてしまう。この一件で、背後に巨大な力を感じた恵那(長澤まさみ)は、再び心身のバランスを崩していく。 一方、大門副総理(山路和弘)の娘婿で秘書の大門亨に接触を図った村井(岡部たかし)は、拓朗にジャーナリストを名乗らせ、亨と引き合わせる。亨は真面目で正義感が強く、過去に大門の告発を試みたが、結局、権力と忖度に屈したという。 そして、本城逮捕の最大の壁である大門を排除する作戦に打って出る。亨もまた、いずれ大門の右腕となるであろう斎藤(鈴木亮平)の存在が決め手となり、ある覚悟を決めていて…。
大門亨が死んだ。大門副総理(山路和弘)に対するレイプ事件“もみ消し”疑惑を告発しようとしていたことを知る拓朗(眞栄田郷敦)は、その死の意味を理解し、言葉を失う。 一方の村井(岡部たかし)は、亨の正義を踏みにじり、自らの保身のため、身内の死をもってすべてに終止符を打とうとする大門のやり方、さらに、権力という名の悪から目をそらし、平然と報道を続けるマスコミのあり方に怒りを爆発させる。 『ニュース8』のスタジオに殴り込んできた村井のただならぬ様子を見た恵那(長澤まさみ)は、その真意を知りたいと拓朗の元を訪ねる。しかし、拓朗は今度こそ、この一件から手を引くと宣言する。深い失意と恐怖に襲われる拓朗の言葉に、恵那が出した答えは…!?
シェアハウスに住む男女8人は、焼肉屋でスクラッチくじに挑戦。 狙うは5等のアイスだが…何円硬貨で削るか激論を交わした末に、削ったその結果は!?
飯原が彼女との交際記念日に購入したケーキがぐちゃぐちゃに… そして、蓮見が作った肉じゃがはカレーに… 2つの事件の犯人を追及するうちに、罪を着せられそうになる者も…
吉原の手相を見る忽那。そこにホコリアレルギーの上原がやってきて、なぜか話題は「遺伝」と「DNA鑑定」のことに…
シェアハウス内恋愛禁止というルールがある中、リビングで2人きりになる蓮見と中島。お互い大事なことをなかなか口にしないが…
シェアハウスを出ていく飯原。引っ越し当日にみんなで荷造りをする中、ゲームキューブを持っていくかどうかの話になり…
この特集VTRは、一連の事件で逮捕され、死刑判決を受けた松本死刑囚(片岡正二郎)の自宅で逮捕前、同居していた「フライデーボンボン」のヘアメイク・大山さくら(三浦透子)から依頼を受けた浅川恵那(長澤まさみ)と岸本拓朗(眞栄田郷敦)が、松本死刑囚の冤罪(えんざい)疑惑を晴らすべく、当時の捜査関係者や被害女子生徒の姉のインタビュー取材のほか、2人が事件現場などで独自取材を行い、捜査の不可解な点を中心に編集したもの。映像を見た番組チーフプロデューサーの村井(岡部たかし)は当初、「やればいいんじゃない?」と放送を後押ししたかのように思えたが、最終的には制作局長判断で一度は“お蔵入り”となった。しかし、心を決めた恵那は、番組の放送直前に「エナーズアイ」のVTR差し替えを番組スタッフに自ら依頼し、いわば“奇襲作戦”で放送を敢行した。