図書館員として真面目に働く岡部聡子(波瑠)。地味で自分に自信が持てない聡子は、恋に臆病どころか同僚たちからも煙たがられる毎日。そんなある日、図書館で愛読書「レ・ミゼラブル」に登場する“マリウス”のような理想の男性・鈴木涼介(瀬戸康史)と出会い心をときめかせる。「本当はこんな自分を変えたい…」そんな自分の気持ちにフタをしていた聡子の前に、突如恋愛のノウハウを綴った19世紀のフランス文学「恋愛論」の作者・スタンダールと名乗る男(小日向文世)が現れ「マリウスの恋人になる方法を教えてやる」と聡子を導き始める。果たして聡子の運命は…?!
「自分の魅力のある箇所を100個見つけてきなさい」とスタンダールに課題を与えられた聡子。しかし、自分にまったく自信が持てない聡子はどうしても一歩が踏み出せず、空回りを繰り返す。いっぽう、図書館には不穏な電話が相次ぎ、それを聞いた聡子はある過去の記憶と重ね合わせるように辛い妄想に襲われる。泣きながら鏡を見つめる聡子に「自分の美しさを磨くことは、本来楽しいことなのだよ」と優しく説くスタンダール…。聡子はセルフチェンジへと踏みだすことができるのか!?
外見がガラッと変わった聡子にビックリする図書館員たち。そんな中、突如図書館を訪れた直木賞作家・平沼圭吾(池内博之)は、ある思惑を胸に聡子に近づく…。いっぽう、聡子の後輩の図書館員・村石琢磨(佐藤大樹)は、聡子に心惹かれ始めていた。しかし、聡子と“おひとりさま条約”を結んでいた先輩の図書館員・斎藤悦子(馬場園梓)は、そんな状況が面白くない。さらに、聡子の後輩図書館員・エリナ(織田梨沙)たちのいじめにあう。諦めかける聡子にスタンダールは「知識というツノを持った強い女になりなさい!」と諭す。そして涼介は聡子に自身のある秘密を明かす…。
涼介が小説家の「鵜 涼介」であることを知り、一気に舞いあがる聡子!そんな聡子にスタンダールは「恋愛において、いい女とは悪女=ファム・ファタルだ。ファム・ファタれるまで、マリウスへのメールはおあずけだ!」と言い放つ。そして、スタンダールに言われるがまま、村石に“壁ドン”をした聡子。村石はスタンダールの狙い通り聡子をランチに誘う。いっぽう、先輩図書館員の悦子は「万平事件の真相」という本を手に、ある謝罪会見の映像を岩松館長(尾美としのり)に見せる。そんな中、涼介は、ある新作の執筆にとりかかっていた…。
涼介からお礼に2人での食事に誘われた聡子。しかし、スタンダールの指示で、平沼や図書館員のみんなとバーベキューをすることに。そこで、村石とエリナはそれぞれ、聡子と涼介に想いを伝えると意気込む。バーベキューの日、なかなかみんなに馴染めない聡子。それでも、健気に働く聡子に平沼が好意を持ち始める。そんな中、「あなたがどう思うかを知りたいんです」と原稿を涼介から渡された聡子。「断崖絶壁の花。それを見つけたら命がけでそれを掴みとれ!」というスタンダールの言葉が脳裏に響き、涼介に対しある行動にでる…!
「今度は2人だけで一緒に来ませんか?」と涼介に誘われ喜ぶ聡子。しかし、同僚の図書館員・小沢あさみ(小野花梨)は平沼が聡子に好意を持っていることに嫉妬し、エリナも「みんなに色目つかって」と聡子に怒りをぶつける。さらには「あなたの行動で傷ついている人たくさんいますよ」と村石にまで冷たくされてしまう。悩む聡子は「愛する人がいるなら、愛するがゆえの行動をしたまえ」というスタンダールの言葉を聞き、ある行動にでる。さらに聡子と涼介は、遂に2人でディナーをすることになり…?!
涼介の言葉に夢見心地で帰宅する聡子。しかし現実に引き戻されるかのように、聡子は過去の秘密をある人物に突き止められ、パニックに陥る。それが原因でこれまで住む場所も転々としてきた聡子は慌てふためくが、スタンダールは「心に壁を作ったままでは先に進めない。進むには心の壁を突き破るしかない」と聡子に語りかける。そんなスタンダールに「人生めちゃくちゃにされた私の何が分かるのよ!」と怒りをぶつけ、追い払う聡子。そんな中、初めてのデートで偶然が重なり聡子は涼介の家に行くことになり…。
涼介の部屋で思いがけない物を見つけてしまった聡子は、思わず家を飛び出してしまう。自宅に戻った聡子は「恋愛論」の本を開くが、スタンダールは一向に現れない…。涼介の秘密を知り、ショックのあまり仕事に行けなくなってしまった聡子。そんな聡子を気にかけ、村石、エリナ、あさみがお見舞いに訪れる。いっぽう、平沼からある言葉をかけられた涼介は、聡子の元へと向かうが…?!
図書館に通う父親を亡くした少女・あかりのため、絵本を書くことを決意する聡子。いっぽう、涼介は聡子の過去に隠された真実を知るため岩松館長のもとを訪れる。岩松館長は聡子を傷つけた涼介に激しい怒りをぶつける。そんな中、自身の過去と向き合うため、勇気をふりしぼり実家へと向かう聡子。しかし、そこで、聡子は衝撃の真実を知る…。
過去の事件の真実が明らかになり、激しく動揺する聡子。そして、聡子は、子どもの頃の一番大切な“思い出の場所”へと思わず走り出す…。果たして、聡子の過去の事件に秘められた真実とは?!「優しいウソ」が明かされた時、大きな感動が生まれる……。そして、聡子の恋の行方は?衝撃の最終話!