阿部潤の同名漫画を原作に、少しずつ再生されていく家族の絆を描く。3年前に最愛の妻・多恵子(本上まなみ)を亡くした吾郎(小澤征悦)は、ショックで自室にこもり続け、そんな父を一人娘のトモ(福本莉子)は心配していた。ある日、吾郎とトモの前に突然、“多恵子”と名乗る全裸のおっさん(塚地武雅)が現れる。
吾郎(小澤征悦)は死んだはずの妻・多恵子(本上まなみ)がおっさん(塚地武雅)の姿で生き返ったのではと戸惑う。見た目はおっさんでも、しぐさや料理の味は多恵子そのものだった。一方、娘のトモ(福本莉子)はおっさんが母親であることを受け入れられるわけもなく、次第に家族の間に溝ができ始める。
吾郎(小澤征悦)とトモ(福本莉子)は、おっさん姿の妻(塚地武雅)になんとか慣れ始めていた。そんな中、多恵子(本上まなみ)の父・十郎(山田明郷)が突然来訪。十郎は謎のおっさんと暮らす吾郎に怒りを爆発させ、吾郎をコブラツイストで締め上げる。たまらず吾郎はおっさんが多恵子であることを叫んでしまう。
吾郎(小澤征悦)は、おっさん多恵子(塚地武雅)を生き返った妻・多恵子(本上まなみ)として受け入れるが、トモ(福本莉子)はいまだにおっさん多恵子のことを「おじさん」と呼んでいた。吾郎がトモに「ママ」と呼ばせるため悪戦苦闘していると、タロスケ(麿赤兒)が、預かってきたいとこの孫を連れて帰宅する。
吾郎(小澤征悦)は多恵子(本上まなみ)にうり二つな女性と道で擦れ違う。その女性は、トモ(福本莉子)のクラスの臨時担任・佐々木(本上・2役)だと判明。佐々木が山下家を訪れると、その姿におっさん多恵子(塚地武雅)も思わず動揺する。佐々木の話を聞いていた吾郎は、生前の多恵子を思い出し涙があふれ出す。
多恵子(本上まなみ)の実家から、タイムカプセルに入っていた中学時代の多恵子の写真と手紙が届く。写真を見たおっさん多恵子(塚地武雅)は、一緒に写る親友のえみこ(紺野まひる)を懐かしむ。その様子に吾郎(小澤征悦)は、もう一度二人を会わせてあげたいと考え、トカレフ(塚本高史)に行方を捜してもらう。
多恵子(本上まなみ)があと8日で天国に帰ってしまうことを知り、吾郎(小澤征悦)らは衝撃を受ける。おっさん多恵子(塚地武雅)は、吾郎に元気を取り戻してもらうため、天国の神様に頼んでやって来たという経緯を家族に話す。そんな折、トカレフ(塚本高史)は好きな人ができたと吾郎らに協力を求める。
おっさん多恵子(塚地武雅)の中にいる多恵子(本上まなみ)が天国に戻るまで、残りわずかとなる。そんな中、おっさん多恵子の外身の男性・川上辰夫(塚地・2役)が詐欺容疑で指名手配されていたことが判明。警察の目をかいくぐりながら最後の日々を過ごす吾郎(小澤征悦)らは、川上に一人娘がいることを知る。