白昼の東京で、人質事件が発生――。犯人は、一昨日の殺人事件により指名手配中の男だ。警察は逃走する男を追い詰め説得するが、男は逆上。人質の女性にも危険が及んでいた。と、そのとき、警視庁捜査一課の警官・小久保祐二(阿部サダヲ)の後ろからロングコート姿の美女が現れ、犯人に向かって歩き出した。捜査一課の検挙率ナンバーワン刑事・雪平夏見(篠原涼子)だ。焦る警官たちに応えず、歩き続ける雪平は、一瞬の隙をつき、犯人に駆け寄り、蹴りを食らわした。 人質を救出し、犯人逮捕となったが、捜査一課の管理官・山路哲夫(寺島進)は、逮捕時の行動をスタンドプレーだと雪平を責める。雪平は意に介さないが、単独行動をしないためにと、安藤一之(瑛太)という若い刑事が見習いに付くことになる。 同じ日の夜、新宿中央公園で中年男性と女子高校生の刺殺遺体が発見された。山路たちは雪平の携帯電話に連絡を取るが、つながらない。その頃、雪平のマンションを訪ねた安藤は、全裸で寝ている雪平を見つける。遺体発見現場では雪平不在のまま、検視官・三上薫(加藤雅也)や刑事たちによる現場検証が行われていた。遺体はどちらも臓器まで深くナイフで刺されていて、その手口は、三上をして「生き物刺してるって気があんのかな」と言わせるほど残忍なものだった。 雪平を迎えにマンションに入った安藤は、不審者と間違われ痛烈なキックをお見舞いされながらも、なんとか雪平を殺人現場へ連れ出す。すでに遺体は片付けられていたが、雪平は三上に、遺体発見時の状況を確認すると、さっきまで遺体が寝ていて鮮血が残る
マスコミ各社に送られてきた『推理小説・上巻』の記述通りに起きた第3の殺人。その現場にいた瀬崎(西島秀俊)のポケットから、「アンフェアなのは誰か?」と書かれた栞が見つかった。それを聞いた雪平(篠原涼子)は、瀬崎を取り調べることに。殺された編集者・野口(入江雅人)とはライバル関係にあり、動機はあるように思われるのだが、雪平の取り調べにまったく動揺を見せない瀬崎。その落ち着き払った様子に、雪平は興味を持つ。 編集者殺害事件は、テレビのニュースでも大々的に取り上げられ、犯人が出版社に“小説”の続きを3000万円以上で落札するよう要求していること、次のターゲットが『愛する者』とされていることも報じられた。しかし、要求が高額な上、落札すれば公然と殺人犯に金を払うことにもなるため、出版社はどこも二の足を踏んでいる。 その頃、雪平の幼なじみで岩崎書房に勤める理恵子(小林麻央)は、同僚の美樹(有坂来瞳)に相談を持ちかけていた。実は、殺人事件のたび、「T.H.」という者から携帯電話に意味深なメールが届くのだが、それが、自分が交際していた平井唯人(眞島秀和)からなのではないかと。気の弱い平井に人など殺せるわけはないと美樹は言うが、理恵子は、平井の家に行きパソコンの中に“小説”があるかどうかを確かめてみると言う。 そしてある夜、理恵子が平井のアパートを訪ねてみるとそこには――。
『推理小説・上巻』にあった通り、『愛する者』がターゲットになった第4の殺人事件。連続予告殺人の容疑者として、雪平(篠原涼子)の幼なじみの理恵子(小林麻央)と交際していた平井唯人(眞島秀和)が指名手配されるが、行方は分からない。 そんな折、『推理小説・中巻』がマスコミ各社に届く。3日後に新たな殺人を行うこと、“小説”の続きを落札するための最低入札価格が1億円であることが書かれていた。しかも、次なるターゲットは、『か弱き者』だというのだ。 その頃、殺害された理恵子の司法解剖の結果が出た。死亡推定時刻から、犯人は、自らが出版社へ要求した入札の結果を見る前に、理恵子を殺していたことが分かる。検視官・三上(加藤雅也)は、「犯人は、初めから殺害を決めていたか、出版社が入札しないことを事前に知っていたということになる」と分析。犯人は、出版、新聞、メディア関係、あるいは、警察内部にいる可能性も出てきた。 犯人からの殺人予告時間が刻々と迫るなか、警察は犯人逮捕のため、瀬崎(西島秀俊)の勤める出版社・岩崎書房と組んで、おとり捜査を実行することに。各出版社が1億円以上で入札をするなか、警察と組んだ岩崎書房が破格の 2億5000万円を提示し、“小説”の続きを落札する。“交渉権”を獲得した警察と岩崎書房は、犯人からの連絡を待つが…。 『か弱き者』が狙われていると知った雪平は、離婚した夫・和夫(香川照之)と暮らす娘・美央(向井地美音)の様子を見に、ふたりのマンションへ。家政婦の牧村(木村多江)の後ろから顔を出した美央だが、雪平を見ると、部屋へ返
『推理小説・中巻』で、次なる殺人のターゲットと予告された「か弱き者」を救うため、警察はおとり捜査を行ったが、あえなく失敗に終わる。犯人は、制裁のため「か弱き者」の命を奪うと宣言。小説にあったとおり、「夕日を背にして東京タワーが見えるビルの屋上で殺害する」という。しかし、その条件に該当するビルは、4000棟以上。警察は、懸命に捜索するが、ビルを特定できずにいた。容疑者とされる平井唯人(眞島秀和)の行方も依然としてつかめないままだ。 安藤(瑛太)は、事実をマスコミに公表して、各ビルを一斉に封鎖させてはどうかと提案するが、警察がおとり捜査に失敗したことをばらすことになると、上司の山路(寺島進)に一蹴される。人の命より、警察のメンツのほうが大切だというのだ。安藤は怒りをあらわにするが、情報はすでにマスコミに流出、注意を呼びかけるニュース速報がテレビや街頭で流されていた。 捜査本部では、行き詰まる捜査とマスコミへの情報流出の責任問題が取りざたされ、刑事たちはイライラを隠せない。そんなとき、犯人からの電話を分析していた検視官の三上(加藤雅也)が、背後に聞こえる音からエリアを特定する。情報解析係の蓮見(濱田マリ)の音声解析の結果、そこには、条件に一致するビルがあった。連絡を受けた雪平(篠原涼子)はビルへ急行するが、そこには思いもかけない人物が待っていた――。
瀬崎(西島秀俊)が、雪平(篠原涼子)に射殺されたことで幕を閉じた“小説型予告殺人事件”。事件は解決したが、犯人を射殺した雪平は、マスコミや人権擁護団体からの批判を受けることになった。 そんな中、娘・美央(向井地美音)が、誘拐された。雪平に電話をかけてきた犯人は、『警察に届けたら娘は死ぬ』と告げるが、雪平は上司・安本(志賀廣太郎)に事実を伝え、極秘捜査を始める。 一方、雪平の指示で自宅待機をしていた元夫で美央の父親・和夫(香川照之)は、自身が勤める新聞社の編集長に休暇が欲しいと願い出るが、脚下される。理由をたずねられた和夫は、「絶対に口外しない」ということを条件に、誘拐のことを話してしまう。和夫との電話を切った編集長は、約束を破り「うちだけのスクープだ! 他社にばれないように取材しろ!」と、記者に指示を出す。 捜査本部に戻った雪平は、管理官・山路(寺島進)に呼ばれ、誘拐の捜査を専門の特殊班に任せるように言われ、10日間の自宅謹慎を言い渡された。 一夜明け、自宅待機していた雪平の携帯電話が鳴る。犯人からだ。「美央を出しなさい」という雪平に、「誘拐事件を公表せよ。マスコミを通じて発表せよ」という犯人。しばらく考えた後、携帯電話につないであった逆探知用のケーブル抜き取って立ち上がる。「何すんだ」監視係としてその場にいた三上(加藤雅也)に雪平は、「誘拐を公表しろってことは、警察にも知らせろってこと。公開捜査も同じよ!」というと、部屋を出て行く。 さらに犯人は事件の公表後、テレビの電波を通じて、これが募金型の誘拐事件
誘拐された雪平(篠原涼子)の娘・美央(向井地美音)を助けたければ、国民ひとりが10円ずつ、総額で12億円を身代金として支払えという前代未聞の“ 募金型身代金要求事件”が発生。犯人が、「アンフェアなのは誰か?」と口にしたことから、連続殺人犯だった瀬崎(西島秀俊)とつながっている人間か、警察関係者という線も浮上していた。 雪平と、元夫の和夫(香川照之)はそれぞれの自宅で、特殊班の捜査員とともに、犯人からの電話を待っていた。夜が明けた頃、雪平の携帯電話が鳴る。犯人は「午前7時、東京タワー下にある公衆電話へ行け」と告げる。雪平は家を飛び出すと、現場へ向かう。到着した雪平がそこで鳴っている公衆電話に出ると、別の場所へ行けと犯人からの指示が。そこには、美央が描いた東京タワーの絵が貼られていた。 美央が人質になっていることが確実になり、指定された身代金の振込み先である雪平の口座番号の公表を決定。記者を集め会見を開こうとしたそのとき、雪平がやってくる。報道陣に向かい「身代金が無くても娘を救い出し、必ずお前を捕まえてやる!」と告げるが、取り押さえられ、口座番号は公表されてしまう。 雪平の行動をテレビで見た和夫は、「何で、あんなバカなこと言ったんだ」と、電話をかけてきた。犯人の感情を逆なでさせ、コンタクトを取らせるための作戦だと雪平。すると、案の定、犯人から連絡があり、謎の指示を残す。娘で世間の同情を買えないのなら、美央と一緒にいる家政婦の牧村(木村多江)で同情を買えばいい。2年前、牧村の夫と娘が犠牲になった事故の加害者を探し出し、事
“募金型身代金要求事件”の犯人の指示通り、家政婦・牧村(木村多江)の夫と娘が犠牲になった事件についての記事を新聞に載せたところ、募金は続々と集まり、要求額の12億円を突破した。すると今度は、集まった金で「広真建設」の株を買えとの指示が。「広真建設」とは、牧村の夫と娘の事件の加害者・広田(伊藤洋三郎)が社長を務める会社だ。事件のもみ消し疑惑が報道されて以来、同社の株は急速に下落していた。しかも、募金が振り込まれたのは、雪平(篠原涼子)の口座だ。警察は、仲間内で一気に株を買い、株価を吊り上げる「仕手戦」ではないかと憶測するが、犯人の真意を測りかねていた。 捜査から外されていた雪平は、安藤(瑛太)とともに、検視官・三上(加藤雅也)の協力を得て、閲覧禁止になっていた広田の調書を見る。不審なところはないが、「調書自体が丸ごと書き換えられている可能性がありますよね?」と、安藤が疑問を呈し、警察幹部レベルが関わった不条理なナゾを解き明かそうとする。 そんな折、雪平の携帯が鳴り、和夫(香川照之)が倒れたとの連絡が。病院に急行した雪平だが…。
警察署の地下室で、牧村(木村多江)に腹を撃たれた安藤(瑛太)は、意識不明の重体に陥っている。手術を受ける安藤を待つ間、雪平(篠原涼子)と検視官・三上(加藤雅也)は、犯人が警察内部の者の可能性が高いこと、雪平の娘・美央(向井地美音)と牧村の誘拐事件にも関連していると推測する。 捜査本部では、安藤が地下に行った理由について議論されていた。情報解析係・蓮見(濱田マリ)は、「誘拐犯からの電話の逆探知の結果が、警察の地下を示していたから」と分析。これを聞いた管理官・山路(寺島進)も、誘拐犯は、警察内部の人間の可能性があると示唆。しかも、安藤が撃たれたエリアは、係長以上しか入出できない場所だという…。 すると、雪平から電話が入った。安藤の容体をたずねる山路に、「…先ほど、息を引き取りました」と雪平。水を打ったように静まり返る刑事たち。が、次の瞬間、安藤の無念を晴らすためと、捜査へ飛び出していく。 そんな折、牧村と美央が解放され、警察に保護された。無事を喜び美央を抱きしめる雪平だったが、美央は体をこわばらせたまま笑顔を見せることはなく、和夫(香川照之)を見つけるとその腕に飛び込んで行く。和夫に深々と頭を下げ謝罪する牧村。「ふたりとも無事でよかった」と安堵する和夫。まるで幸せな家族のような3人を、雪平はじっと見つめる。 翌朝、和夫は勤務する新聞社で部下から写真週刊誌を見せられる。そこには、雪平と和夫の密会風写真とともに「夫婦狂言誘拐! 12億円の行方!」との見出しが。一方の雪平もこの記事により、再び報道陣に囲まれる。募金で集
自分の夫と娘をひき殺した「広真建設」の社長・広田(伊藤洋三郎)に、その事実を認めさせた牧村(木村多江)だったが、何者かにより射殺されてしまう。 事件が混迷を深める中、雪平(篠原涼子)は撃たれた牧村が息絶える直前、雪平だけに聞こえるよう口にした、「バツ…」という言葉の意味を計りかねていた。警察は、牧村は誘拐事件の口封じのために狙撃され、真犯人は誘拐事件の共犯者だと断定。これにより、警察内部の犯行という可能性がより強く、刑事たちもお互いを疑念の思いで探り始めるようになる。美央(向井地美音)の監禁場所の壁に書かれた文字の筆跡に似ているという理由で、雪平も疑われる。そこへ、広田が殺害されたとの一報が入り、刑事たちは現場へ急行する。広田の遺体発見現場で雪平は、死体の手の甲にバツ印の傷を見る。 雪平は、元夫・和夫(香川照之)に、美央に会って誘拐犯のことを聞きたいと電話をし、反対する和夫を説得して、美央が預けられている家政婦紹介所を聞き出す。美央に会った雪平は、「黒いマスクをしていた人のこと、教えてくれる?」と尋ねるが、牧村から他言してはいけないと言われていた美央は、首を横にふるばかり。 翌朝、雪平は捜査本部にやってくる。そこで、殺害された広田が事件の夜、「日報新聞」の記者を名乗る男と会っていたことが伝えられる。「お前の元旦那も日報の記者だったな? 夫婦揃って怪しくなってきたわけだ」と、管理官・山路(寺島進)は、雪平に向かい言い放つ。 そんなとき、また、バツ印の付いた死体が発見されたとの連絡が入る。場所は、日報新聞社。
誘拐事件の共犯者が蓮見(濱田マリ)だと知った雪平(篠原涼子)は、やってきた蓮見のマンションで、手の甲にバツ印の傷を付けられ倒れている蓮見を見つける。荒らされた室内には、牧村(木村多江)を狙撃したと思われるライフルと、そして、和夫(香川照之)の名刺が残されていた。首を絞められ重体となっている蓮見は、病院へ搬送される。 捜査本部では、広真建設社長・広田(伊藤洋三郎)、日報新聞編集長・武田(大河内浩)、蓮見と続いた「バツマーク連続殺人事件」の犯人が同一犯であることなどが、検視官・三上(加藤雅也)から報告された。蓮見の部屋に和夫の名刺があったこと、遺留品のコーヒーカップから和夫の指紋が検出されたことから、和夫の犯行でほぼ間違いないとの見解も示される。雪平は、和夫を擁護するが、刑事たちを納得させる証拠は無い。 蓮見のいる病院を訪ねた雪平は、眠る蓮見に「どうしてあんなことをしたの? 私たち友達じゃなかった?…どうして?」と語りかける。しかし、蓮見が答えることはない…。そこへやってきた安藤(瑛太)に雪平は、「お前のときと逆の罠を張る」と告げる。雪平は、すでに病院内に、医療スタッフに変装させた捜査員を、配備していたのだ。 そんな折、雪平の携帯が鳴り、新たにバツマークの殺人が起こったと連絡が。被害者は、雪平が瀬崎(西島秀俊)を撃ったとき、人質に取られていた岩崎書房の編集者・森川(大高洋夫)だ。広田、武田、蓮見の3人は、和夫との接点があったが、森川は面識さえないはずだ…。 その夜、蓮見のいる病院に、白衣を着た男が入ってくる。
「バツマーク連続殺人事件」の容疑者として、指名手配される佐藤和夫(香川照之)。雪平(篠原涼子)は、和夫が管理人を務める復讐サイトにアクセスして和夫を呼び出すが、和夫は自分がそんなことをするわけがないと、否定。そして、突然、雪平に向かい銃を構える。その瞬間、雪平は銃を抜き、和夫の心臓をめがけて引き金を引く。銃弾に倒れた和夫は起き上がらない…。 連続殺人事件の容疑者として和夫が指名手配されたことが、マスコミでも大きく取り上げられると、管理官・山路(寺島進)は、「もし、佐藤が犯人じゃなかったら、どうするつもりだ?」と小久保(阿部サダヲ)に尋ねる。小久保は、「ご心配なく。間違いなく、佐藤が犯人ですから」と自信をのぞかせる。 その頃、図書館で調べ物をしていた安藤(瑛太)は、和夫の元部下・今井(榊英雄)に声をかけられる。「佐藤デスクのこと、何かつかんでいるんでしょ?」という今井に、安藤は「こっちが知りたいくらいですよ」とそれを否定する。 雪平は、これまでの“小説型予告殺人”“募金型身代金要求事件”“バツマーク連続殺人事件”の3つの事件の犯行動機が、雪平への個人的な恨みを晴らすための復讐ではないかと聞かされ衝撃を受ける。犯人は用意周到に雪平を陥れ、雪平から愛するものを奪うことを目的にしていたというのだ。その本当の黒幕とは誰なのか? 雪平をそこまで恨む犯人の秘められた過去とは? 雪平は真犯人と対峙するため、最後の危険な賭けに臨むことを決意する。自分の父親が亡くなった場所に未だ見ぬ犯人を呼び出した雪平が、拳銃を向けた相手と
安藤一之(瑛太)の死で幕を閉じるという衝撃的な事件から9ヵ月後。とある高級ホテルのスイートルームで老人の死体が発見された。遺書もあり、状況証拠からも事件性が無いと思われた自殺案件だったが、自殺したのが元警察幹部であった。この月に入ってから事故や自殺ですでに4人の元警察幹部が死亡しており、捜査一課でも他殺の可能性を疑い始める。その頃、雪平(篠原涼子)は一人飲み屋で飲んで居た所を、警視庁公安部の捜査が入り、警察に拘束されてしまう。さらに雪平は、突然、公安部へと移動となり、「公安内部の情報」を警察にスパイする事を命じられることになる。 安藤の死の後に続く新たな展開、Yの正体は? 雪平の父の死の真相は? そして新たに登場した公安部のキレ者・斎木(江口洋介)は味方なのか?敵なのか?
望月陽(北乃きい)ら捜査一課特殊犯係のもとに、残酷な動画がネット配信されているという情報が入る。調べてみると、それはインターネットのストリーミング映像で、“世間に正義を問う”と謳い、視聴者にYesかNoかの二者択一クイズを出題し、回答が意に沿わない場合は不正解だとして、マスクをかぶった男が人質(綾野剛)らを銃殺するという内容だった。同日、警視の山路哲夫(寺島進)宛てに警視庁に届いた差出人不明の手紙が、動画のクイズと酷似していることを知った望月は、所轄に異動していた山路を呼び寄せ、捜査に乗り出す。望月と山路は、捜査一課特殊犯管理官の風見憲吾(高嶋政伸)、プロファイラーの大曾根学(山本裕典)、鑑識課検視官の三上薫(加藤雅也)らと共に、出題内容や映り込み映像を手がかりに犯人像に迫る。一方で、残酷なクイズとその結果に世間は加熱し、ついにテレビの全国放送で中継されることに…。全国の視聴者をも巻き込んだ、大規模な劇場型犯罪が幕を開けた!
豊洲警察病院占拠テロ事件解決後、東京を追われ、のどかで平和な北の大地・西紋別に勤務していた雪平夏見に連続殺人の容疑がかかる! 警察の内部情報が隠されているといわれるUSBを巡り、元夫、同僚、上司、検察、凶悪犯罪者ら、雪平に迫る男たち。冬の北海道から始まり、様々な思惑が絡み合う緊迫の逃避行。雪平夏見は誰を信じ、誰に裏切られ、そして、誰を裏切るのか。
望月陽(北乃きい)ら捜査一課特殊犯係の元に、残酷な動画がネット配信されているという情報が入る。その動画は、インターネットのストリーミング映像で、“世間に正義を問う”と謳って、視聴者にYesかNoかの二者択一クイズを出題し、回答が意に沿わない場合は不正解だとして、マスクを被った男が人質(綾野剛)らを銃殺するという内容だった。同日、警視の山路哲夫(寺島進)宛てに警視庁に届いた差出人不明の手紙が、動画のクイズと酷似していることを知った望月は、所轄に異動していた山路を呼び寄せ捜査に乗り出す。望月と山路は、捜査一課特殊班管理官の風見憲吾(高嶋政伸)、プロファイラーの大曾根学(山本裕典)、鑑識課検視官の三上薫(加藤雅也)、らと共に出題内容や映り込み映像を手がかりに犯人像に迫る。 一方で残酷なクイズとその結果に世間は加熱し、つ…
有能な刑事だった父の死の真相を探るべく、警視庁捜査一課の刑事になった雪平夏見。父が警察内部の不正に迫っていたことを知り、やがて大きな犠牲と引き換えに不正の証拠を入手した彼女は、父の無念を晴らす機会をうかがっていた。そんな中、東京地検特捜部の村上克明検事とその父で元検事総長の村上成明が相次いで殺害される事件が起きる。容疑者としてシステムエンジニアの津島直紀が逮捕されるが、取調官に雪平を指名し、自分は司法の不正を暴こうとしたために犯人に仕立て上げられてしまったと訴える。一方、最高検察庁のエリート検察官・武部将臣は、村上親子が不正な組織に属していた疑いがあるとして、雪平にも情報の提供を求めてくるが…。
幼い頃に誘拐された過去をもつ刑事・望月陽(北乃きい)は、心療内科医・橘(吉田羊)の勧めで今も定期的に診察を受けていた。 ある日、警視庁に人形が届く。人形の腕には、かつて誘拐犯によって望月がつけられたものと同じやけどの痕があり、「サイカイヲノゾム」というメッセージが添えられていた。 そんな折、9歳の女の子が誘拐され、さらに同様の事件が立て続けに発生する。 望月は上司である管理官・浅野(中村俊介)に、今回の誘拐事件と20年前の事件の関連性を訴えるが、取り合ってもらえない。そんな望月に第ニ特殊犯所属・刈谷(青柳翔)は協力を申し出る。2人は過去の類似事件を洗い始めるが・・・。 一方、山路は管轄内で発見された代議士秘書の遺体について調べていたが、明らかに他殺とみられるにもかかわらず捜査一課長の小久保(阿部サダヲ)の指示により捜査は打ち切り。不審に思った山路は密かに検視官の三上(加藤雅也)に調査を依頼。 事件が新たな局面を迎える中、20年前に自分を誘拐した犯人に対峙した時どうすべきか悩む望月の前に雪平(篠原涼子)が現れ・・・。