鉄平(木村拓哉)の念願である高炉建設は順調に進んでいた。さらに、アメリカの企業との契約交渉も進み、阪神特殊製鋼は大きな躍進のチャンスを迎えていた。そんな中、“小が大を食う”銀行合併をもくろんでいた大介(北大路欣也)は、合併の相手として狙いをつけていた三栄銀行が、ある政治家に闇献金をしていたといううわさを入手する。そのネタをもとに三栄に揺さぶりをかけようとするが、問題の献金相手というのは、あろうことか鉄平の義父である大川(西田敏行)だった。大介は、親戚であり次期総裁候補である大川を切り捨てることに思い悩む。が、大川の命が長くないという情報を手に入れた大介は、ついに不正の事実をマスコミにリークすることを決意する。