内科研修医の育生(向井理)は、恋人である楓(榮倉奈々)と勤務先の病院で出会い、楓の祖父で大手葬儀会社の会長・龍太郎(伊東四朗)の入院をきっかけに恋人になる。楓は医師として純粋な育生に引かれ、2人は結婚を決意。数日後、楓は育生を父の恒三(岸部一徳)らに紹介するが、微妙な空気に包まれる。
育生(向井理)と楓(榮倉奈々)の結婚式の後、親族のみで食事会が開れた。二人の結婚を喜ぶ龍太郎(伊東四朗)は、自分が倒れたときは全てを育生に託したいと宣言し、親族を動揺させる。そんな中、育生が河村家へ引っ越しをする日、心配する母・華子(岸本加世子)に育生が言った言葉を聞いた楓は不安を覚える。
龍太郎(伊東四朗)は、突然育生(向井理)にある事を提案する。楓(榮倉奈々)らが困惑する中、月子(室井滋)と凜子(板谷由夏)は、恒三(岸部一徳)から育生を説得するよう陽子(余貴美子)に仕向ける。そんな中、恒三は育生を連れ出し、ある葬儀に参列させ、葬儀で争う親族らを止めるよう育生に指示する。
河村家を飛び出した育生(向井理)と楓(榮倉奈々)は、華子(岸本加世子)に住む場所が決まるまで泊めてほしいと頼み込む。驚いた華子は、河村家へ戻るよう育生らを説得するが、二人の覚悟を知り、泊まる事を認める。一方、月子(室井滋)や凜子(板谷由夏)らは、龍太郎(伊東四朗)にある話を持ち掛ける。
自宅で倒れ病院に搬送された龍太郎(伊東四朗)は、育生(向井理)に電話番号が書かれたメモを渡す。育生がその番号に電話をすると弁護士の利子(真飛聖)につながり、利子は病院へ。龍太郎があらためて利子に遺言状を書き直したいと伝えると、利子は陽子(余貴美子)らに龍太郎が“危急時遺言”する事を告げる。
龍太郎(伊東四朗)は、陽子(余貴美子)らに遺言の真意を伝えるが一同は納得しない。一方、育生(向井理)は楓(榮倉奈々)の勤務先で、25年前に離婚した父・肇(光石研)を見つける。育生は肇が金に困っているのではと疑い戸惑うが、楓は肇を家に招待する。だが、恒三(岸部一徳)は肇が突然現れた事に疑問を抱く。
育生(向井理)が龍太郎(伊東四朗)に遺言状を書き替えるよう提案すると、龍太郎はその内容に驚きつつも承諾。一方、河村家では陽子(余貴美子)が恒三(岸部一徳)に離婚届を突き付ける。楓(榮倉奈々)は陽子をなだめるが、陽子の意志は固いという。そんな陽子らに育生は、龍太郎が遺言状を書き直した事を伝える。
華子(岸本加世子)は、育生(向井理)が遺産を相続し、会社経営にも加わると主張した事にショックを受けるが、楓(榮倉奈々)は育生に付いていくと宣言する。一方、恒三(岸部一徳)は陽子(余貴美子)らにみんなで手を組むべきと訴える。そんな中、育生の変貌に動揺する龍太郎(伊東四朗)が、利子(真飛聖)に悩みを明かす
育生(向井理)から遺産を取り戻そうと、恒三(岸部一徳)らが団結するが難航する。そこで陽子(余貴美子)らは再び龍太郎(伊東四朗)に遺言を書き直すよう訴える。すると、龍太郎が育生の物言いに反論し、自分の思いを打ち明ける。そんな中、河村家にある出来事が発生し、育生の本当の目的が明らかになる。