土岐奏(八村倫太郎)は問題ばかり起こすヤンキー高校生。この日も、他のヤンキーたちとの喧嘩が原因で、教頭先生らから厳しく叱責を受けていた。そこへ突然、体育教師の佐原一狼(岐洲匠)が現れ事態の仲裁に入る。なぜ自分をかばってくれたのか佐原に尋ねると、佐原は「ケンカはダメだけど、理由も聞かずに怒るのもなって思っただけ」と答え、土岐の傷の手当てをするのだった。その日から土岐は佐原に会いたい一心で、休みがちだった学校に再び通うことを決意する。体育教師×ヤンキー生徒のもどかしいラブコメディが今、開幕―!
佐原一狼(岐洲匠)のおかげで、ようやく学校に通い始め、少しずつ友達も増えてきた土岐奏(八村倫太郎)。しかし、相変わらずテストの結果は芳しくなく、唯一高得点を取れたのは、佐原が担当する保健体育のテストだけだった。そんなとき、清笠高校では体育祭の季節が近づいていた。佐原へのアピールのために「借り物競争」への出場に立候補した土岐。しかし、この「借り物競争」では、“好きな人”というお題を引くと意中の相手に告白しなければならないというルールがあり……!?
清笠高校は文化祭の季節。2年C組では男子生徒全員で「白雪姫」の公演を行うことが決定した。土岐奏(八村倫太郎)が引き当てた役はなんと主役の白雪姫。しかも、台本には相手役とのキスシーンが含まれているという。土岐は嫌々ながらも役に挑む覚悟を決め当日の本番を迎えるが、舞台裏では予期せぬトラブルが発生!土岐の相手役のクラスメイトの体調が悪化し、急遽代役が必要になってしまう。そして代役として選ばれたのは、まさかの佐原一狼(岐洲匠)で……!?
文化祭のあと、土岐奏(八村倫太郎)は偶然資料室でスクラップブックを見つける。そのスクラップブックには、高校時代の佐原一狼(岐洲匠)が水泳で全国大会に出場し、大学ではオリンピック代表候補に選ばれたという輝かしい記録が残されていた。しかしそのことについて興味津々で佐原に尋ねてみると、佐原は急に態度を一変させるのだった。一方、土岐は藤堂兄弟のある秘密について知ることになる。そして、兄の慎治(松本大輝)の心の葛藤に気づいた佐原は、自身の過去について語り始め……。
土岐奏(八村倫太郎)はケガを隠す藤堂慎治(松本大輝)にわざと頭突きをして、慎治がバスケの試合に出場できないように仕向けた。保健室に運ばれた慎治は、そこで義理の弟の拓也(百瀬拓実)と再会を果たす。一方、佐原(岐洲匠)は大胆な方法で友人をかばった土岐を湖畔に連れ出した。穏やかな場所で、佐原は自分の過去について話し始める。佐原の心に隠された感情が次第に明らかになるが、それは同時に佐原の土岐に対する想いの表れでもあった。
文化祭が終了し、高校2年の土岐奏(八村倫太郎)は進路を考える時期に差し掛かっていた。周りの友人たちが夢に向かって具体的な進路を決めている中、土岐は未だに自分の将来についての明確な答えを持っていないことに焦りを感じ始めていた。そんな中、清笠高校に新任の教師、猫戸湊(堀海登)がやって来る。猫戸は偶然にも、佐原(岐洲匠)の高校時代の水泳部の後輩だというが、佐原との間には何か気まずい雰囲気が漂っており……。
高校時代に振られた相手である猫戸湊(堀海登)からの予想外の告白に、佐原一狼(岐洲匠)は心が揺れ動く。水泳の全国大会で優勝し、将来を期待されていた高校時代の佐原を見ていた猫戸は、自分の存在が重荷になるだろうという理由から、佐原の告白を受け入れることができなかったと言うのだ。佐原の卒業後も佐原が大学でケガをしたという知らせに心を痛めるなど、猫戸の心の中にはいつも佐原がいて……。
ある日、怪我をして登校した土岐奏(八村倫太郎)。彼は他校のヤンキーに絡まれたが、佐原一狼(岐洲匠)との約束を守るため、応戦せずに我慢をしたのだった。しかし、再びヤンキーが学校に現れ、土岐は一人で立ち向かおうとする。土手でヤンキーと対峙する土岐。ここは土岐にとっての思い出の場所である。そしてその思い出は佐原にとっても大事なものだった―。佐原と土岐の絆が深まる感動の最終話。