多くの命が奪われた水道局での一件以来、陸情3課は重々しい空気に包まれていた。とりわけ、オーランドの表情は沈鬱なまま。そこでステッキン曹長はダンスで皆の明るさを取り戻そうと計画。まずは、こっそり一人でステップを踏んでみる……が、これは予想外に恥ずかしいものだった。 それならばと、始終マイペースのオレルド准尉に相談したが、彼の案は「男を元気にする店」へ出かけるというもの。ウブな曹長は即却下、結局マーチス、オーランドもさそって一緒にランチを取ることにする。重い空気の流れるなか、4人の着いたテーブルに向かってくる男が一人。陸情1課所属の鼻持ちならない人物、ラーン准尉だった。