おなかの中の赤ちゃんを危機から救うスペシャリスト、川鰭市郎。双子の1人に酸素や血流が集中してしまう“双胎間輸血症候群”や、胎児の胸に水がたまってしまう“胎児胸水”…。そんな難しい症例から赤ちゃんを救ってきた。診断の正確さと、内視鏡などを用いての“胎児治療”。この道一筋30年の川鰭は、「産まれて来ない方がよかった命など、一つもない」と語る。小さな命の重さをかみしめ、闘い続ける現場に密着する。