レインボーブリッジや東京湾アクアライン、羽田空港D滑走路など、数々の大工事を陰で支えてきた渋谷。水中での作業は常に危険と隣り合わせだ。現場の視界は1メートルもないことが普通。そうした中でも渋谷は、現場の状況を的確に見極め、素早く正確な判断を下す達人だ。35年の豊富な経験と、海の状態を感じる優れた“嗅覚”がそれを可能にする。 「現場のイメージがすぐ湧く。絵になって見えてくる。見えないんだけど、見える。」研ぎ澄まされた感覚は、水中の職人そのものだ。