新薬の研究を守るためには、深見ら政府の指示に従うより道は無いと悟った鈴木。しかし、緑川の忠告に耳を貸さず、愛美にも冷たい言葉を吐き掛けるようになったその変貌ぶりには、小夜子ですら恐怖を覚えた。 一方、新薬開発に関わるすべてが政府によってコントロールされ、殺人事件もがうやむやにされようとしている事が許せない的場と太刀川。ふたりは自らの信念にかけて真相の究明を誓い、一連の出発点ともいえる芝浦の倉庫へと向かった…。 その頃、港東大学病院では記者会見が開かれ、その様子がワイドショーで中継されていた。カメラと記者を前にコメントをする大田黒教授――この模様を病室のテレビで見ていた朋田の前に、朋田の父で朋栄製薬の会長・朋田勝之助が現れる。