保険会社に勤める根本正高の目下の悩みは、大学卒業を控えて就職試験に落ち続けている一人娘・カホコ(高畑充希)の将来のこと。両親から溺愛され、超過保護環境で育てられたカホコは、未だに母・泉の助け無しには朝起きることもその日着る服を選ぶこともできない奇跡の箱入り娘。娘以外のことに関心を持たない妻とカホコの異常な依存関係に危機感を感じつつも、プリンセスのように笑いかけてくるカホコを甘やかすことをやめられない正高は、自分も子離れできずにいた。
自分のやりたいことを探し始めたカホコ(高畑充希)は、父・正高(時任三郎)の会社に見学に行くなど積極的に動きだす。そんな中、いとこの糸(久保田紗友)のチェロのコンクールを家族で応援しに行くことに。糸が手首を痛めているのを隠して挑もうとしていることを知るカホコは、何もできずにあたふたする。
カホコ(高畑充希)は初(竹内涼真)が気になり始めるが、初のことを警戒する泉(黒木瞳)に二度と会わないようにとくぎを刺される。だが我慢できないカホコはパソコンで“片想い”について検索し、初に会いに行く。そして初からいろいろ聞き出したカホコは泉に内緒で正高(時任三郎)を呼び出し、あるお願い事をする。
カホコ(高畑充希)は初(竹内涼真)とのあることが原因で、泉(黒木瞳)と大げんかをしてしまう。そんな中、初の本心が気になるカホコは環(中島ひろ子)にアドバイスをもらい、初に会いに行く。だが拒絶されてしまい、部屋に閉じこもり激しく落ち込む。一方、糸(久保田紗友)が初のアトリエを訪れる。
正高(時任三郎)が起こしたある行動が原因で、カホコ(高畑充希)は不安で仕方がない。初(竹内涼真)に相談すると、親離れするためにアルバイトをしてはどうかと提案される。カホコはアルバイトのことを泉(黒木瞳)に打ち明けると、泉は一緒に仕事を探しだす。その後、仕事を始めると、泉も職場に同行する。
泉(黒木瞳)は、カホコ(高畑充希)のある宣言にショックを受ける。そんな泉に代わり、カホコは家事をこなそうと悪戦苦闘するが、正高(時任三郎)は不安で仕方がない。正高は泉に声を掛けるが、そのさなかに夫婦げんかをした節(西尾まり)や環(中島ひろ子)が現れて大混乱となり、うやむやになってしまう。
カホコ(高畑充希)は偶然、祖母・初代(三田佳子)のある秘密を知ってしまう。そんな中、親戚のことを嫌うイト(久保田紗友)の誕生日が近づく。今年は中止にしたいと、イトの母・節(西尾まり)は言いだすが、初代がやりたいと言っていたことを知ったカホコは、初代のためにイトを説得しようと動きだす。
初代(三田佳子)が隠していたある秘密が泉(黒木瞳)らに明かされ、一同は騒然とする。親族会議を開くが、泉に対して節(西尾まり)や環(中島ひろ子)が反発し、けんかになってしまう。一方、カホコ(高畑充希)は初代のために泉の反対を押し切って婚活パーティーに参加し始める。するとそこで初(竹内涼真)と出くわす。
初代(三田佳子)が病院に運ばれる。泉(黒木瞳)ら親族は病院に駆け付けるが、また言い争いを始めてしまう。さらに環(中島ひろ子)が衛(佐藤二朗)との離婚を考えていることが判明し、カホコ(高畑充希)は大慌て。次々と起こる問題を目の当たりにするうちに、目を覚ました初代が家に帰りたいと言いだす。
初代(三田佳子)のことで落ち込んだ福士(西岡徳馬)が行方不明に。カホコ(高畑充希)の呼び掛けで親戚一同が集まり、衛(佐藤二朗)と環(中島ひろ子)は気まずくなる。一方、結婚を決意したカホコと初(竹内涼真)は、カホコの両親に許しをもらおうと自宅へ。だが二人の話を聞いた泉(黒木瞳)は寝室に姿を消してしまう。