開国で西洋の文化が入り、江戸城内でも写真撮影が行われる。和宮(安達祐実)もまる(池脇千鶴)も初めての記念撮影をした。一方で開国に反対する勢力も力を増し、朝廷と攘夷派は将軍家茂(葛山信吾)に京に上ることを要求した。 和宮が子供を生めない体だと知った実成院(野際陽子)は、何人かの側室を決めた。家茂は寝所には行くが、女に手を触れない。和宮への遠慮が理由だと考えた実成院は、家茂に側室を勧めるよう和宮に言った。和宮はそれに従い、「気遣いなく側室のところへ」と言うが、家茂は、「政治のことで手一杯だ」と取り合わない。和宮は、「上様の心の中は政治だけか」と聞く。家茂はそれには答えずに、「私は、仲の良い夫婦というのを見たことがない。男は女を不幸にするものだ。ならば手を触れぬ方が罪が少ない」と言う。初めて聞く家茂の心のうちだった。家茂は和宮の写真を持って京に行った。心労が続く瀧山(浅野ゆう子)は如是寺の僧柳丈(北村一輝)に会いに行く。