将軍の生母・実成院(野際陽子)が権力を振るう大奥に、総取締の瀧山(浅野ゆう子)が戻ってきた。瀧山は和宮(安達祐実)に、「お世継ぎが授かるお体かどうかは、天下の一大事」と言って、医師の診察を受け入れさせる。 瀧山の実力を見せつけられた実成院は面白くない。配下の女中たちに、瀧山の身辺を探り追い落としの口実を見つけるように命じた。初島(木村多江)は、城内で生島庄五郎(山口馬木也)との密会を重ねている。理性では止めなければと思うが、庄五郎に抱かれるとわれを忘れてしまう。やがてその情事が露見する日が来る。 和宮が医師の診察を受け、子供の生めない体との診断を受ける。「これで、ほんに籠の鳥になってしもうた」と嘆く和宮である。