新海元一(織田裕二)は、リサイクル業者・古川勝(六平直政)の仕事を手伝い始める。古川の好意で家財道具を倉庫に置かせてもらうことができた元一は、悪いことだと知りつつも、その倉庫で息子の光太(田中奏生)と寝泊りをしてしまう。
そんな折、元一は、ギャラ振り込みの件で日藤物産の岸田史顕(八嶋智人)を訪ねる。そこで、日藤物産が外部の人間も参加できる『フューチャー・プラン・プロジェクト』なる新規事業提案会を開くことを知った元一は、その責任者でもある早坂美月(長谷川京子)に、マグネシウム空気電池でエントリーしたいと申し出る。外部からの参加者は大手企業の商品開発者ら成功者ばかりだったが、元一の真剣さに打たれた美月はそれを了承した。元一は、仕事のかたわら、さっそくプレゼン用の準備を始める。
と、そんな元一のもとに、ある人気クイズ番組のディレクターがやってくる。紗世子(鈴木杏樹)と一緒にその番組をよく見ていた光太が、勝手に応募したらしい。番組サイドは、科学者対決として、平成生まれの天才科学者と、18年前に脚光を浴びながらいまや忘れ去られてしまった元一を戦わせたいのだという。元一は、美月からの忠告もあって番組出演を断り、すべてを賭けて『フューチャー・プラン・プロジェクト』のプレゼンに臨むが…。