妻に逃げられ、アパートも追い出されてしまった新海元一(織田裕二)は、ひとり息子の光太(田中奏生)とともにこっそりネットカフェに泊まろうとする。だが、夜中に光太が店員に見つかってしまい、店を追い出されてしまう。
一方、光太が通っているはまゆり保育園では、緊急時に備えて引き取り・引き渡し訓練が行われる。元一は、一番に迎えにくる、と光太に約束すると、仕事を求めて人材派遣会社に登録しに行く。
そんな折、元一は、日藤物産の岸田史顕(八嶋智人)から急な仕事を依頼される。頼んでいた専門家が急病になったため、同社の上層部に燃料電池について解説をしてほしいという。日藤物産を訪れた元一は、そこで早坂美月(長谷川京子)と再会する。元一と美月が元恋人同士だと知らない岸田は、美月に元一を紹介した。
解説の仕事を終えた元一は、自ら開発したマグネシウム空気電池への興味を見せた重役にその説明をしていたせいで、光太を引き取りにいくのが遅くなってしまう。光太は、悪い子にしているとパパもママも迎えに来ない、と友だちにからかわれながらも、辛抱強く元一を待ち続けていた。
あくる日、光太を保育園に送り届けた元一は、再び仕事を探しに行く。すると、保育園から光太が腹痛を訴えているという連絡が入る。元一は、慌てて保育園に駆けつけた。しかし光太は、何故か元気一杯だった。
別の日、元一は人手を求めていた運送会社の仕事を得る。が、仕事先に向かおうとした矢先に、またもや保育園から電話が入り…。